第一部



(天井が非常に低い田舎の一軒家 庭に面している ノルマンディー地方の家で古いというより時代遅れといった感じ カバーのかかった大きな肘掛椅子 花柄の文字盤の背の高い置時計 小さな羊飼いたちの描かれた壁掛け リスの入った丸いカゴが窓辺にぶら下がっている 大きな暖炉には残り火が穏やかに燃えて やかんがシューシュー音を立てている ネコもスースーと寝ている 午後である 6〜7歳のくらいの男の子が宿題をしているが やる気のなさいっぱいで ペンの頭を噛んだり 頭を掻いたり 小声で歌ったりしている)



【子供】
ぼく 勉強したくないよ
ぼく お外に行きたいよ
ぼく いっぱいお菓子が食べたいよ
ぼく 引っ張ってやりたいよ ネコのしっぽを
それからリスのをちょん切るんだ
ぼく みんなをやっつけてやりたいんだ!
ぼく ママを困らせてやりたい…

(ドアが開く ママが入ってくる)

【ママ】
坊や おりこうにしてた?
お勉強は済んだの?

(子供は何も言わず むすっとして椅子の下に滑り込む)


まあ!何もやってないじゃない!
インクはカーペットに飛び散ってるし!
恥ずかしくないの なまけてばかりで?

(子供はだまっている)

約束しなさい 坊や 勉強するって?

(沈黙)

あやまろうともしないのね?

(答える代りに坊やはママを見上げて舌を出す)


もう!…

(厳しく)

これがいたずらっ子のおやつよ
砂糖なしの紅茶にカサカサのパン
晩ごはんまで一人でいなさい!
そして考えなさい 何がいけなかったのか!
考えるのよ 宿題のことを!
それから一番に考えなさい
ママがどれほど情けないか!…

(ママは出て行く 子供は一人残されて急に暴れ出す 飛び跳ねてはドアに向かって大声で叫ぶ)


【子供】
気にするもんか!
まだおなかもへってないもん!
一人でいるほうがいいや!
だれも好きじゃないんだからさ!
ぼくはとっても悪い子だからね!
悪い子 悪い子 悪い子!

(彼は手の甲でティーポットとカップを払い落して粉々にする それから彼は窓によじ登ってリスのカゴを開けると鉄のペンでこの小動物を突こうとする リスは傷ついて叫びをあげ 窓の開いた欄間を通して逃げる 子供は窓から下に飛び降りてネコのしっぽを引っ張る ネコは鳴いて椅子の下に隠れる)



【子供】
(うかれて)
わあい!

(火掻き棒を振り回し 炎を掻き立ててやかんをひっくり返す)

わあい!わあい!

(その子は火掻き棒を剣のように振り回し 壁掛けに描かれた小さな人影を攻撃して破いてしまう ずたずたに破れたその切れ端は壁からぶら下がる)


わあい!

(彼は大きな時計の箱を開き振り子にぶら下がると それは外れて自分の手の中に残る
そして机の上のノートや教科書を見つけると それをびりびりに引きちぎり 心から楽しそうに笑う)

わあい!もういいや 勉強は!
もういいや 宿題も!
ぼくは自由さ 自由さ 悪い子で自由なんだ!

(暴れ回ってふらふらになり 彼は息を切らして花柄のカバーの掛かった大きなアームチェアの腕の中に倒れこむ だが おおびっくり!アームチェアの腕が動き出してカバーが外れ 椅子はのたのたと足を引きずり まるでヒキガエルのように歩き去って行くではないか)

【子供】
(びっくりして)
あっ!

(三歩下がってから椅子は戻ってきて 重々しくぶつぶつ言いながら ルイ十五世調の小さな安楽椅子にあいさつをして 彼女を堅苦しくグロテスクな踊りに誘う)


【アームチェア】
あなた様のお相手をば 安楽椅子さま

【安楽椅子】
(ていねいにおじぎして)
お相手いたしましょう アームチェアさま

【アームチェア】
解放されましたね
ようやくあの子の
邪悪なかかとから

【安楽椅子】
ご覧ください ご覧ください わたしもホッとしてますわ!

【アームチェア】
もうあの子を寝かすクッションはない
もうあの子が夢を見るイスもない
もう裸の地面しか休むところはない
そしてそれから…誰が知ったことでしょう?

【安楽椅子】
そしてそれから…誰が知ったことでしょう?

【二人一緒に】
解放されましたね
ようやくあの子の
邪悪なかかとから

【アームチェア】
ベンチも ソファも クッションも…

【安楽椅子】
…そして藁のイスも…

【アームチェア】
もうあの子はイヤですよ

(アームチェアと安楽椅子が名前を挙げた家具たちは腕や足を上げて コーラスを繰り返す)


イヤだ もうあの子は

(恐怖にじっとして その子は壁にもたれて 見て 聞いている)

【大時計】
ディン ディン ディン ディン ディン ディン!…
そして、まだ、ディン ディン ディン!
わしは止められん この鐘を!
今が何時かも分からない
あの子はわしの振り子を外した!
わしは腹が痛くてたまらない!
体の中で空気が渦を巻いておる!
そしてわしはフラフラ歩き出す!

(木の箱から突き出す二本の脚で大時計が進み出てくる
文字盤の代わりに丸い小さなバラ色の顔があり
二つの短い腕を振り回す)

【子供】
うわー!時計が歩いてる

【大時計】
ディン ディン ディン …
わしをちょっと行かせてくれ
わしの恥を隠しに行くんだ!
こんなに鳴らすとは この歳になって!
わしは わしはずっと素敵な時を鳴らして来たのだ
眠りの時 目覚めの時
待ち人がやって来る時
あのいたずらっ子が生まれた祝福の時もだ!
あの子がわしを壊さなかったなら
何も変わることはなかったろうに
この家の中では
たぶん何も死ぬことはなかったろうに…
もしも変わらず鳴らし続けていたのなら
今までと全く変わることなく
時の鐘を!
ああ!わしにこの恥と悲しみを隠させてくれ
壁に鼻をつけて!

(二組の鼻声が低い床から聞こえてくる)

【ティーポット】
(黒のウェッジウッド)
アナタ マグ ハ イカガ?

【カップ】
(中国製)
ボロボロよ!

【ティーポット】
…デシタラ むしろ…

【カップ】
カモーン!

【ティーポット】
黒クテ タクマシイ 黒クテ シックでジョリーなフェローの
私 パンチしまーす アンタの鼻にネ
ノックアウトだよ アンタを アホなガキめ!
黒クテ シックで この本当のイケメンが
お前をブチノメシテ マーマレードにしてヤルよ …

【カップ】
ケン-サ-フォウ マー-ジョン
ケン-サ-フォウ それからコン-コン-プラン-パ
サ-オ-ラ サ-オ-ラ…
キャス-カ-ラ ハラキリ セッシュー ハヤカワ
ハ!ハ!これってとっても中国風ね

【カップ ティーポット】
ハ!これってとっても中国風ね
ピン ポン ピン…

(ティーポットとカップは踊りながら消える)

【子供】
(がくぜんとして)
ああ!ぼくのきれいな中国のカップ!

(太陽が沈む 水平に伸びた光線は真っ赤になる
子どもは恐怖と孤独で震えている
彼が暖炉に近づくと火は彼の顔にきらめく火花を吐きかける)


【火】
(煙突から跳び出してくる 細くキラキラとまぶしく)

おさがり!
あたしは良い子は暖めるけれど 悪い子は燃やすのよ!
小さな考えなしの野蛮人め お前は侮辱したのだよ
親切な神々を 守ってくれていたのに
不幸とお前とを隔てる壊れやすい垣根を!
お前は火掻き棒を振り回し やかんをひっくり返し
マッチをばらまいた 気をおつけ
気をおつけ 踊る火に!  お前も雪のかけらのように
とけてしまうよ 火の真っ赤な舌の上では!

(火が飛び出して来て 最初に家具の後に隠れている子供を追いかける 火の通った後 その足跡につれて灰が立ち上る 灰色でうねり 黙っているのではじめ火はそれに気づかない けれど見つけるや否や 火は灰と戯れる 灰も火と一緒にふざけている 灰は自分の長い灰色のベールの下に火を抑え込もうと試みる だが火は笑いながら逃げ そしてダンスする この遊びは火が抵抗することにうんざりして消えてしまうまで続く 火はもう一度だけ逃れようと飛び上がるが 一瞬のきらめきを見せて灰の長い腕と長いヴェールに包まれて眠りに落ちる 火が輝くのをやめた時に部屋には暗闇が広がる 黄昏がやってきたのだ 星たちがすでに窓に映り 空の色は満月が昇ってくることを告げている)


【子供】
(ちいさな声で)
ぼくこわい ぼくこわいよ…

(笑い声が彼に答える 彼が見回すとズタズタに破れて吊り下がっていた壁掛けが持ち上がるのが見える そこの紙に描かれていた小さな人物たちの行列が少し滑稽にそしてとても感動的に進み出てくる そこには羊飼い娘や羊飼いたち ヒツジ イヌ ヤギなどがいる 葦笛と太鼓の素朴な音楽が伴奏している)


【羊飼いたち】
さよなら 羊飼いの娘さんたち!

【羊飼い娘たち】
羊飼いさんたち さようなら!

【羊飼いたち 羊飼い娘たち】
もう紫の草の上に行って
エサをやることはない わたしたちの緑の羊たちに!

【羊飼いたち】
ああ 私たちの赤ムラサキのヤギたちに!

【羊飼い娘たち】
ああ 私たちのかわいいバラ色のコヒツジたちに!

【羊飼いたち】
ああ 私たちの真っ赤なサクランボの木!

【羊飼いたち 羊飼い娘たち】
私たちの青い犬!

【羊飼いたち】
腕を組んでたね 羊飼いの娘さんたち

【羊飼い娘たち】
くちづけしたわね 羊飼いさんたち

【羊飼いたち】
私たちの愛は永遠のように思えてた

【羊飼い娘たち】
永遠のように思ってたわ 私たちの笛の音も

【ひとりの羊飼い】
いたずらなあの子は引き裂いたんだ
私たちの愛の物語を
羊飼いをこっち 羊飼い娘をあっちにと
あのいたずらっ子は 私たちが居たから
生まれて初めてほほえんだのに

【ひとりの羊飼い ひとりの羊飼い娘】
羊飼いをこっち 羊飼い娘をあっちにと
あのいたずらっ子は 私たちが居たから
生まれて初めてほほえんだのに

【ひとりの羊飼い娘】
恩知らずの子 あの時は守られて眠ってたのに
私たちの青い犬に
ああ 私たちの赤ムラサキのヤギたちに!

【ひとりの羊飼い】
ああ 私たちのバラ色と緑のヒツジたちに!

(小さな人物たちのバレエ それが踊りで表現しているのはもう一緒になれなくなった悲しみである 彼らは去って行く バグパイプやタンバリンの音楽を伴って
子供は倒れ込んで地面の上に寝そべり考え込んでいる 頭を組んだ腕の上に乗せて 彼は泣いているのだ ビリビリに破かれた本のページの上に横たわっている その中の一番大きな一枚がまるで石板のように持ち上がり そこからまず弱々しい手が それから金色の髪 そしてついにひとりのかわいいおとぎ話のお姫さまが現れて まるでやっと目を覚ましたばかりのように宝石でいっぱいの両腕で背伸びをする)



【子供】
(びっくりして)
あっ!あの子だ!あの子だ!

【お姫さま】
ええ そうよ おとぎばなしのプリンセスよ
あなたが夢の中で呼んでいた
昨日の夜に
昨日始まったばかりのお話は
あなたを長いこと眠らせなかったわね
あなたは自分で歌ってた:「髪はブロンドで
目はお空の色」って
あなたは私を探してた バラの中に
そして白いユリの香りの中に
あなたは私を探してました 小さな恋人さん
そして私はなったの 昨日 あなたの初恋のひとに!

【子供】
あぁっ!あの子だ!あの子だ!

【お姫さま】
でもあなたは本を破ってしまった
いったいどうなるのでしょう 私は?
もしかしたら 悪い魔法使いが
私を死の眠りにつかせたりしないかしら
それとも雲のように私を消し去ったりは?
ねえ 後悔してないの 一生知らないでいるなんて
あなたの初恋のひとの運命を?…

【子供】
(ふるえながら)
ああ!行かないで!ここにいて!教えてよ…
青い鳥の歌ってた木はどこなの?

【お姫さま】
(ばらばらになった本を指さして)
見て あの枝も 木の実もあんなに ああっ…

【子供】
(心配そうに)
それじゃ 君のネックレス あの魔法のネックレスは?

【お姫さま】
(同じように)
見て この壊れたリングを ああっ…

【子供】
あの騎士は?
夜明けの色のカブトをかぶった王子さまは?
来たらいいのに 剣を持って!
ぼくに剣があったらなあ!剣が!
ああ!ぼくの腕に ぼくの腕の中に!
おいでよ ぼくが守ってあげるから!

【お姫さま】
(自分の腕をひねって)
ああ ちいさな弱虫のお友だち
私のために何ができるというの?
知ってるのかしら どれほど長く夢が続くのか?
私の夢はとって長い 長かったわ
そしてもしかしたら夢の終わりには  あなた
だったかも知れないのに 夜明けのカブトの王子さまは!…

(床が揺れて彼女の足元に口を開ける 彼女は叫ぶ)

助けて!助けて!眠りと夜が
私を捕まえようとするわ!助けて!

【子供】
(むなしく捕まえようとする 彼女の金色の髪を ヴェールを その長い白い手を)
ぼくの剣!ぼくの剣!ぼくの剣!

(けれど見えない力がプリンセスを飲み込み 彼女は地面の下に消えてしまう)

【子供】
(たった一人で悲しそうに)
君は バラの心を
君は 白いユリの香りを
君は 手と王冠を
君の青い目との宝石を…
ぼくに置いてった 月の光みたいに
一本の金色の髪の毛だけを ぼくの肩の上に
一本の金色の髪の毛…夢のなごりだけを…

(かがんで散らばったおとぎ話のページから最後の部分を探すが見つからない 探し続ける)

何もないや…みんなつまんない本さ
味気ない教科書とかだ

(彼はページを足で踏みつける だがページの間から甲高い奇妙な声が聞こえてくる ページが持ち上がり意地悪そうでしかめっ面の数字の形をした人たちが見える
大きな屋根の形に折られたアルバムの中からは小さな背の曲がったおじいさんが出てくる 鉤鼻で 髭を生やし 数字模様の服を着てπのマークの帽子をかぶり 洋裁の巻尺を体に巻いて手には分度器を持っている 彼は木製の本を拍子木のようにカタカタ鳴らしながらめくり ちょこちょこした足取りで踊りながら 問題文の一部を読み上げる)

【小さなおじいさん】
二つの蛇口からひとつのタライに水が流れ込む!
二両の鈍行列車が駅を出発する
二十分の間をあけて
ヴァッレ、ヴァッレ、ヴァッレ!
ひとりの農婦が
ザンネ ザンネ ザンネ
卵を全部市場へ運んでく!
布地の商人が
トッフ トッフ トッフ
6メートルの布を売る!

(子供を見つけていっそうイジワルく近づいてくる)


【子供】
(狩猟)
ヤバい!算数だ!

【小さなおじいさん 数字たち】
ティック ティック ティック!

(その子の周りを踊り回る イジワルななぞかけをしながら)


十一 たす 六 は 二十と五
四 たす 四 は 十八
七 かける 九 は 三十三

【子供】
(びっくりして)
七 かける 九が 三十三?

【数字たち】
(ページを持ち上げてわめき合いながら)
七 かける 九 は 三十三...

【子供】
(わざと大げさに)
三 かける 九は 四百さ!

【小さなおじいさん】
(バランスを取りながら輪を描いて動き回る)
ミリメートル
センチメートル
デシメートル
デカメートル
ヘクトメートル
キロメートル
ミリアメートル
どんなメートルでも!
測って見せろ!
ミリオンでも
ビリオンでも
トリリオンでも
フラック-シリオンでも!

【数字たち 小さいおじいさん】
二つの蛇口からひとつのタライに水が流れ込む!...

【数字たち】
(子供を自分たちのダンスに巻き込む)
三 かける 九 は 三十三!
二 かける 六 は 二十七!
四 たす 四は?四 たす 四は?
四 たす 七 は 五十九?
二 かける 六 は 三十と一!
五 かける 五 は 四十三!
七 たす 四 は 五十五!...

(狂ったようなロンド 子供は目が回って倒れてしまう 小さなおじいさんとコーラスは去って行く)

四 たす 四 は 十八!
十一 たす 六 は 二十と五!

(子供は苦しそうに座り直す 月が昇ってきて部屋を照らす。クロネコがゆっくりと椅子の下から出てくる 背伸びをし あくびをして身づくろいをする 子供ははじめそれに気づかず 疲れて頭を足置きのクッションの上に横たえる ネコは毛糸玉を転がして遊ぶ 子どものそばに来ると今度はその子のブロンドの頭を毛糸玉のようにして遊び始める)


【子供】
おい!ぼくの頭だ!ぼくの頭だよ!

(立ち上がるとネコの姿が見える)

お前なのか ネコ?何てデカくなってておっかないんだ!
お前もきっとしゃべるんだろ?

(猫は違うよという身振りをしてうなり 子供に背を向けて毛糸玉でまた遊び始める シロネコが庭に現れる クロネコは遊ぶのをやめる)


第二部



(牡ネコは牝ネコに会いに行く 子供もついて恐る恐る庭に向かう このとき壁が動いて開き天井が飛び去って行き 子供は牡ネコ・牝ネコと一緒にあっという間に満月と赤い夕日に照らされた庭に出てしまう 木々や花たち 小さな緑色の池 ツタの絡まった大きな木の幹 虫たちやアマガエル、ヒキガエル フクロウの笑い 風のささやき そしてナイチンゲールの奏でる音楽)



【子供】
(腕を広げて)
ああ! なんてうれしいんだ また来れて 庭に!

(大きな木の幹に寄りかかるとそれはうめき出す)

【子供】
どうしたんだ?

【木】
(うめきながら)
わしのケガが…わしのケガが…

【子供】
何のケガなの?

【木】
お前が今日 このお腹につけたキズさ
盗んできたナイフでな…ああ!
まだ樹液が出血してる…

【他の木たち】
(うめいて揺れながら)
わしらのキズ…わしらのキズ…つけられたばかりの
まだ樹液が出血してる… おお悪ガキめ!

(子供は気の毒に思って自分の頬を大きな木の幹に押し付ける トンボが通りがかって羽を鳴らし去って行く また何度も行きつ戻りつする 他の者たちも集まってくる トンボの飛ぶ真似をする薄桃色のスズメガが一匹 他のスズメガたちやトンボたち)

【トンボ】
どこにいるんだ お前は?
私はお前を探してるんだ…
あの網に…
お前は捕まっちまった…
おお愛しいお前 
長くて 細身の
お前のトルコ石を
お前のトバーズを
お前を愛してた空気が
嘆いても
それは私ほどじゃない…

【ナイチンゲール】
ああ…

【トンボ】
一人で 一人ぼっちで
私はやつれ…
私はお前を探してる…

(子供に向かって 頭の上を旋回しながら)

あいつを私に返してくれ!
彼女はどこなんだ?
私の連れ合いを
あいつを私に返してくれ!

【子供】
できないよ!できないんだ!

【トンボ】
(せきたてるように)
彼女はどこなんだ?

【子供】
(顔をそむけて)
できないんだ…

(ひとりごと)

あのトンボは捕まえて…
ピンで刺したんだもん…
壁に

(おびえて)

ああ…

【コウモリ】
(空で)
私に返しておくれ… ツク ツク 私に返しておくれ…
ツク …私のカミさんを…
コウモリだよ…知ってるだろ?

【子供】
(うつむいて)
知ってるよ!

【コウモリ】
(飛びながら)
あの棒が… ツク ツク …あいつを追いかけて..
昨日の夜…ツク …お前は勝った…
そしてあの小さなケモノは お前の足元で死んだ…

【子供】
ゆるして!

【コウモリ】
巣にはたくさんの…子どもたちが… 母をなくして
せにゃならん… ツク ツク … その子らに食わせてやらにゃ

【子供】
ママがいないって!

【コウモリ】
だから私たちが… ツク ツク …
私たちが飛んで 私たちが狩りをして…
私たちが飛び回って…私たちが狩りして
私たちがエサをくわえて… ツク … ツク …
これはお前のせいだぞ…

(コウモリは輪舞を踊る 一匹の小さなカエルが池から出てきて両手で池の縁をつかむ もう一匹も同じようにする 更に別のが こうして池の縁はアマガエルたちでひしめき合う 彼らは池から出て来てカエル流にふざけ合う その中の一匹が踊り終えて手を子供の膝に伸ばす)



【リス】
(ぶっきらぼうに)
逃げろよ バカ!カゴだよ?カゴ?

【アマガエル】
ケケケケケスクサ?

【リス】
(低い二本の枝の分かれ目で
リスらしく咳をしながら)
牢屋だよ…フッ フッ 牢屋
突き刺す棒があるんだ 二本の格子の間にね
フッ フッ あたしゃ逃げられたけど あんたの四本の
小さな濡れた手足じゃあたしみたいにゃ行かないよ

【アマガエル】
なななななな何を言ってるんだよ?
知らないよ カカカカゴなんて
おいらが知ってるのは おいらに投げつけられるハエさ

(ジャンプする)

ぴょん!そしたら赤い布さ

(ジャンプする)

ぴょん!エサが来る おいらはジャンプして つかまえられちまう だけど逃げ出して戻ってくるんだ ぴょん!

【リス】
ノータリン!あたしと同じ目にあうよ!

【子供】
あのカゴでよく観察したかったからさ お前のすばしっこさや
お前の小さな四つの手足や お前のきれいな目を…

【リス】
(皮肉っぽく)
そう このきれいな目のためにね!
知ってるのかい このきれいな目に何が映ってたのか?
自由な空や 自由な風 自由なあたしの仲間たちさ
飛ぶように安全に跳ね回っている!…
あの時映っていたものはといえば
このきれいな目に涙の輝きだけだよ!

(彼が話している間に 庭は飛び跳ねるリスであふれる 彼らふざけ 愛撫しあうが 宙にぶら下がっているので下にいるカエルたちと干渉し合うことはない トンボのカップルは絡み合い 離れ 横に並んだりする 薄桃色のスズメガの群れもそれを真似している 他の群れも形作られたりばらけたりする 庭は羽音やリスのきらめきで けものたちの優しさと喜びのパラダイスとなる)


【子供】
みんな愛しあってる…みんな幸せそうだ…
みんなぼくのことを忘れて…

(黒い牡ネコと白い牝ネコが壁のてっぺんに現れる 牡ネコは親しげに牝ネコの耳を舐め 一緒にじゃれ合う 彼らは順番に並んで壁の狭い上を立ち去って行く)


【子供】
みんな愛しあってる…みんなぼくのことを忘れて…
ぼくはひとりぼっちだ…

(われを忘れて叫ぶ)

ママ!

(この叫びにすべてのけものが立ち上がり 散らばる あるものは逃げ 別のものたちは脅すように集まってくる 彼らの声は木々の声とまじりあって叫びとなる)

【動物たち 木たち】
ああ!あれはナイフを持ってたあの子だ!
あれは棒を持ってたあの子だ!
カゴを持ってた悪い子だ!
網を持ってた悪い子だ!
この子は誰も愛さないし
誰からも愛されない!
逃げるべきか?
だめだ!罰してやらなければ
私には爪がある!
私には歯がある!
このするどい翼で!
団結しよう 団結しよう!

(すべての動物たちは一斉に子供に飛び掛かり 取り囲み 押したり引いたりする それは狂乱となり 争いになる それぞれのけものが皆 自分一人で子供を罰したいためである 子供は捕えられ 放され また捕えられ 手から手へと受け渡されて行く 争いが最高潮になったとき 彼はステージの隅に放り出され 動物たちは喧嘩に夢中で彼のことを忘れてしまっている ほとんど同時に一匹の小さなリスが傷ついて悲鳴をあげながら子供のそばに落ちてくる 動物たちはきまりわるそうに動きを止め 互いに離れて遠巻きにケガをしたリスを取り囲む 自分の首からリボンをひったくると子供はリスの傷ついた前足に巻いてやり それから力なく倒れてしまう 深い沈黙と驚きが動物たちの中に)



【一匹の動物】
(深い沈黙の中から)
この子は キズの手当てをしたんだ…

【別の動物】
キズの手当てをしたんだ…足をしばって…
血を止めた

【その他の動物たち】
この子は苦しんで…傷ついて…血を出して…
なのにキズの手当てをして…この子の手にも包帯をしよう…
血をとめよう…それにはどうすれば?
あの子は知ってるのに キズの治し方を…どうすればいいんだ? 私たちが傷つけた…どうすればいいんだ?

【一匹の動物】
あの子は今 呼んだよ…

【動物たち】
あの子は呼んだ…

【一匹の動物】
叫んだんだ たった一言 ママ!って

【動物たち】
ママ…

(彼らは寄り集まってきて横たわる子供を取り囲む リスたちは彼の上の枝にぶら下がり トンボたちは羽で彼をあおいでいる)

【一匹の動物】
何も言わないよ…死んじゃうのかな?

【動物たち】
私たちは知らない 手に包帯を巻くやり方を…
血の止め方を…

【一匹の動物】
(家の方を指して)
あそこなら助けてもらえるさ!
この子をあの巣に運んで行こう!
聞いてもらう必要がある あそこに
この子が今叫んだ言葉を…
その言葉を叫んでみようじゃないか…

(動物たちはみんな一緒になって 青ざめて動かないこの子を少しずつ家に向かって運んで行く)

【動物たち】
(ためらいがちに)
マ…マ…

(声をあげて)

マ…マ!

(子供は目を開けて立ち上がろうとする 足 翼 頭 腰でけものたちは彼をずっと支えている)


【動物たち】
ママ!

(灯りが家の窓に映る 同時に、月がヴェールを脱ぎ 夜明けがバラ色と金色に庭を純粋な明るさにあふれさせる 動物たちは一匹また一匹と助けがもはや必要なくなった子供から残念そうに離れ 子供を取り巻いていた輪はほぐれて行くが 彼らは少し離れたところでエスコートしている 羽を喜びでばたつかせ 歓喜のあまりに宙返りし 最後は陰を木立に任せて子供を一人にする 、子供はブロンドの髪を夜明けの光にきらめかせながら腕を動物たちが「ママ」と呼んだものに腕を差し伸べる)



【動物たち】
いい子だよ この子は 賢いよ とっても賢い…
キズを包帯でまいて 血を止めてくれた…
賢いし…とってもやさしい子さ…

【子供】
ママ!
PREMIÈRE PARTIE


La Maison

(Une pièce à la campagne plafond très bas, donnant sur un jardin. Une maison normande, ancienne, ou mieux: démodé; de grands fauteuils, houssés; une haute horloge à cadran fleuri. Une teinture à petits personnages, bergerie. Une cage ronde à écureuil, pendue près de la fenêtre. Grande cheminée à hotte, un reste de feu paisible, une bouilloire qui ronronne. Le chat aussi. C'est l'après-midi. l'enfant, six ou sept ans, est assis devant un devoir commencé. Il est en pleine crise de paresse, il mord son porte-plume, se gratte la tête et chantonne à demi-voix.)

L'ENFANT
J'ai pas envie de faire ma page.
J'ai envie d'aller me promener.
J'ai envie de manger tous les gâteaux.
J'ai envie de tirer la queue du chat
et de couper celle de l'écureuil.
J'ai envie de gronder tout le monde!
J'ai envie de mettre Maman en pénitence…

(La porte s'ouvre. Entre maman.)

MAMAN
Bébé e été sage?
Il a fini sa page?

(l'enfant ne répond rien et se laisse glisser, boudeur, en bas de sa chaise.)

Oh! Tu n'as rien fait!
Tu as éclaboussé d'encre le tapis!
Regrettes-tu ta paresse?

(silence de l'enfant.)

Promettez-moi, Bébé, de travailler?

(Silence)

Voulez-vous me demander pardon?

(Pour toute réponse, Bébé lève la tête vers Maman et tire la langue.)

Oh!…

(Sévère)

Voici le goûter d'un méchant enfant:
du thé sans sucre, du pain sec.
Restez tout seul jusqu'au dîner!
Et songez à votre faute!
Et songez à vous devoirs!
Songez, songez surtout
au chagrin de Maman!…

(Maman s'en va. l'enfant, resté seul, est pris d'une frénésie de perversité. Il trépigne et crie à pleins poumons vers la porte.)

L'ENFANT
Ça m'est égal!
Justement j'ai pas faim!
Justement j'aime beaucoup mieux rester tout seul !
Je n'aime personne!
Je suis très méchant!
Méchant, méchant! Méchant!

(Il balaie d'un revers de main la théière et la tasse, en mille morceaux. Puis il grimpe sur la fenêtre, ouvre la cage de l'Ecureuil et veut piquer la petite bête avec sa plume de fer. L'Ecureuil, blessé, crie et s'enfuit par l'imposte ouverte de la croisée. L'Enfant saute à bas de la fenêtre et tire la queue du chat, qui jure et se cache sous un fauteuil.)

L'ENFANT
(hors de lui)
Hourrah!

(Il brandit le tisonnier, fourgonne le Feu, y renverse la bouilloire.)

Hourrah! Hourrah!

(Il se sert du tisonnier comme d'une épée pour attaquer les petits personnages de la tenture, qu'il lacère: de grands lambeaux de tenture se détachent du mur et pendent.)

Hourrah!

(Il ouvre la boîte de la grande Horloge, se pend au balancier, qui lui reste entre les mains.
Puis, avisant sur la table les cahiers et les livres, il les met en pièces en riant aux éclats.)

Hourrah! Plus de leçons!
Plus de devoirs!
Je suis libre, libre, méchant et libre!

(Saôul de dévastation, il va tomber ensoufflé entre les bras d'un grand fauteuil couvert d'une housse à fleurs. Mais, ô surprise! Les bras du fauteuil s'écartent, le siège se dérobe, et le Fauteuil, clopinant lourdement comme un énorme crapaud, s'éloigne.)

L'ENFANT
(saisi)
Ah!

(Ayant fait trois pas en arrière, le Fauteuil revient, lourd et goguenard, et s'en va saluer une petite bergère Louis XV, qu'il emmène avec lui pour une danse compassé et grotesque.)

LE FAUTEUIL
Votre serviteur humble, Bergère.

LA BERGÈRE
(avec une révérence)
Votre servant, Fauteuil.

LE FAUTEUIL
Nous voilà donc débarrassés
A jamais de cet Enfant
Aux talons méchants.

LA BERGÈRE
Vous m'en voyez, vous m'en voyez'aise!

LE FAUTEUIL
Plus de coussins pour son sommeil,
Plus de sièges pour sa rêverie,
Plus de repos pour lui que sur la terre nue.
Et encore… qui sait?

LA BERGÈRE
Et encore… qui sait?

TOUS LES DEUX
Nous voilà donc débarrassés
A jamais de cet Enfant
Aux talons méchants.

LE FAUTEUIL
Le Banc, le Canapé, le Pouf…

LA BERGÈRE
…et la Chaise de paille…

LE FAUTEUIL
Ne voudront plus de l'enfant.

(Les meubles que viennent de nommer le Fauteuil et la Bergère lèvent, qui les bras, qui les pieds, et répètent en chœur)

Plus de l'enfant.

(Immobile de stupeur, l'enfant, adossé au mur, écoute et regarde.)

L'HORLOGE COMTOISE
Ding, ding, ding, ding, ding, ding!…
Et encore, ding, ding, ding!
Je ne peux plus m'arrêter de sonner!
Je ne sais plus l'heure qu'il est!
Il m'a ôté mon balancier!
J'ai d'affreuses douleurs de ventre!
J'ai un courant d'air dans mon centre!
Et je commence à divaguer!

(Sur deux pieds, qui dépassent sous sa chemise de bois, l'Horloge avance. Elle a une ronde petite figure rose à la place de son cadran, et deux bras courts gesticulant.)

L'ENFANT
Ah! L'Horloge marche.

L'HORLOGE COMTOISE
Ding, ding, ding…
Laissez-moi au moins passer,
Que j'aille cacher ma honte!
Sonner ainsi à mon âge!
Moi, moi qui sonnais de douces heures,
Heure de dormir, heure de veiller,
Heure qui ramène celui qu'on attend,
Heure bénie où naquit le méchant Enfant!
Peut-être que, s'il ne m'eût mutilée,
Rien n'aurait jamais changé
Dans cette demeure
Peut-être qu'aucun n'y fût jamais mort…
Si j'avais pu continuer de sonner,
Toutes pareilles les unes aux autres,
Les heures!
Ah! Laissez-moi cacher ma honte et ma douleur
Le nez contre le mur!

(On entend deux voix nasillardes au ras du sol.)

LA THÉIÈRE
(Wedgwood noire)
How´s your mug?

LA TASSE
(chinoise)
Rotten!

LA THÉIÈRE
…better had…

LA TASSE
Come on!

LA THÉIÈRE
Black and costaud, Black and chic, jolly fellow,
I punch, Sir, I punch your nose.
I knock out you, stupid choose!
Black and thick, and vrai beau gosse,
I box you, I marm´lade you…

LA TASSE
Keng-ça-fou, Mah-jong,
Keng-ça-fou, puis' -kong-kong-pran-pa,
Ça-oh-râ, Ça-oh-râ…
Cas-ka-ra, harakiri, Sessue Hayakawa
Hâ! Hâ! Ça-oh-râ toujours l'air chinoâ.

LA TASSE, LA THÉIÈRE
Hâ! Ça-oh-râ toujours l'air chinoâ.
Ping, pong, ping…

(La Théière et la Tasse disparaissent dansant.)

L'ENFANT
(atterré)
Oh! Ma belle tasse chinoise!

(Le soleil a baissé. Ses rayons horizontaux deviennent rouges. L'Enfant frissonne de peur et de solitude; il se rapproche du Feu, qui lui crache au visage une fusée étincelante.)

LE FEU
(bondissant hors de la cheminée, mince, pailleté, éblouissant)
Arrière!
Je réchauffe les bons, mais je brûle les méchants!
Petit barbare imprudent, tu as insulté à tous
les Dieux bienveillants, qui tendaient entre
le malheur et toi la fragile barrière!
Tu as brandi le tisonnier, renversé la bouilloire,
éparpillé les allumettes, gare!
Gare au feu dansant!
Tu fondrais comme un flocon sur sa lange écarlate!

(Le Feu s'élance, et poursuit d'abord l'enfant qui s'abrite derrière les meubles. Derrière le Feu, née sous ses pas, monte la Cendre. Elle est grise onduleuse, muette, et le Feu ne la voit pas d'abord. Puis, l'ayant vue, il joue avec elle. Elle joue avec lui. Elle tente, sous ses longs voiles gris, de maîtriser le Feu. Il rit, s'échappe, et danse. Le jeu continue jusqu'au moment où, las de lutter, le Feu se laisse étreindre. Il tente un dernier sursaut pour se libérer, brille encore un instant, puis s'endort, roulé dans les longs bras et les longs voiles. Au moment où il cesse de briller, l'ombre envahit la chambre, le crépuscule est venu, il étoile déjà les vitres, et la couleur du ciel présage le lever de la pleine lune.)

L'ENFANT
(à demi-voix)
J'ai peur, j'ai peur…

(Des rires menus lui répondent. Il cherche, et voit se soulever les lambeaux déchirés de la tenture. Tout un cortège des petits personnages peints sur le papier s'avance, un peu ridicules, et très touchant. Il y a pastourelle, le pâtre, les moutons, le chien, la chèvre, etc. Une musique naïve de pipeaux et de tambourins les accompagne.)

LES PÂTRES
Adieu, pastourelles!

LES PASTOURELLES
Pastoureaux, adieu!

LES PÂTRES, LES PASTOURELLES
Nous n'irons plus sur l'herbe mauve
Paître nos verts moutons!

LES PÂTRES
Las, notre chèvre amarante!

LES PASTOURELLES
Las, nos agneaux roses tendres!

LES PÂTRES
Las, nos cerises zinzolin!

LES PÂTRES, LES PASTOURELLES
Notre chien bleu!

LES PÂTRES
Le bras tendu, pastourelles,

LES PASTOURELLES
La bouche en cœur, pastoureaux,

LES PÂTRES
Nos amours semblaient éternelles.

LES PASTOURELLES
Eternels semblaient nos pipeaux.

UN PÂTRE
l'enfant méchant a déchiré
Notre tendre histoire.
Pâtre de ci, pastourelle de là,
l'enfant méchant qui nous doit
Son premier sourire.

UN PÂTRE, UNE PASTOURELLE
Pâtre de ci, pastourelle de là,
l'enfant méchant qui nous doit
Son premier sourire.

UNE PASTOURELLE
L'Enfant ingrat qui dormait sous la garde
De notre chien bleu.
Las, notre chèvre amarante!

UN PÂTRE
Las, nos rosses et verts moutons!

(Ballet des petits personnages, qui expriment, en dansant, le chagrin de no pouvoir plus se joindre. Ils s'en vont, et avec eux la musique de cornemuses et de tambourins. L'Enfant s'est laissé glisser tout de songe long à terre, la figure sur ses bras croisés. Il pleure. Il est couché sur les feuilles lacérées de livres, et c'est l'un des grands feuillets, sur lequel il est étendu, qui se soulève comme une dalle pour laisser passer d'abord une main langoureuse, puis une chevelure d'or, puis toute une Princesse adorable de conte de Fées, qui semble à peine éveillée, et étire ses bras chargés de joyaux.)

L'ENFANT
(émerveillé)
Ah! C'est Elle! C'est Elle!

LA PRINCESSE
Oui, c'est Elle, ta Princesse enchantée.
Celle que tu appelais dans ton songe,
La nuit passée.
Celle dont l'histoire, commencée hier,
Te tint éveillé si longtemps.
Tu te chantais à toi-même: "Elle est blonde
Avec des yeux couleur du temps".
Tu me cherchais dans le cœur de la rose
Et dans le parfum du lys blanc.
Tu me cherchais, tout petit amoureux,
Et j'étais, depuis hier, ta première bien-aimée!

L'ENFANT
Ah! C'est Elle! C'est Elle!

LA PRINCESSE
Mais tu as déchiré le livre,
Que va-t-il arriver de moi?
Qui sait si le malin enchanteur
Ne va pas me rendre au sommeil de la mort,
Ou bien me dissoudre en nuée?
Dis, n'as-tu pas regret d'ignorer à jamais
Le sort de ta première bien-aimé?…

L'ENFANT
(tremblant)
Oh! Ne t'en va pas! Reste! Dis-moi…
Et l'arbre où chantait l'oiseau bleu?

LA PRINCESSE
(désignant les feuillets épars)
Vois ses branches, vois ses fruit, hélas…

L'ENFANT
(anxieux)
Et ton collier, ton collier magique?

LA PRINCESSE
(de même)
Vois ses anneaux rompus, hélas…

L'ENFANT
Ton Chevalier?
Le Prince au Cimier couleur d'aurore?
Qu'il vienne, avec son épée!
Si j'avais une épée! Une épée!
Ah! Dans mes bras, dans mes bras!
Viens, je saurai te défendre!

LA PRINCESSE
(se tordant les bras)
Hélas, petit ami trop faible,
Que peux-tu pour moi?
Sait-on la durée d'un rêve?
Mon songe était si long, si long,
Que peut-être, à la fin du songe,
C'eût été toi, le Prince au Cimier d'aurore!…

(Le sol bouge et s'ouvre au-dessous d'elle. Elle appelle:)

A l'aide! A l'aide! Le Sommeil et la Nuit
veulent me reprendre! A l'aide!

L'ENFANT
(la retenant en vain par sa chevelure d'or, par ses voiles, par ses longues mains blanches)
Mon épée! Mon épée! Mon épée!

(Mais une force invisible aspire la Princesse qui disparaît sous la terre.)

L'ENFANT
(seul et désolé)
Toi, le cœur de la rose,
Toi, le parfum du lys blanc,
Toi, tes mains et ta couronne,
Tes yeux bleus et tes joyaux…
Tu ne m'as laissé, comme un rayon de lune,
Qu'un cheveu d'or sur mon épaule,
Un cheveu d'or… et les débris d'un rêve…

(il se penche, et cherche parmi les feuillets épars la fin du conte de Fées, mais in vain. Il cherche)

Rien… Tous ceux-ci sont des livres arides,
D'amères et sèches leçons.

(Il les pousse du pied. Mais de petites voix aigres sortent d'entre les pages, qui se soulèvent et laissent voir les malicieuses et grimaçantes petites figures des chiffres. D'un grand album plié en forme de toit, sort un petit vieillard bossu, crochu, barbu, vêtu de chiffres, coiffé d'un " p", ceinturé d'un mètre de couturière et arme d'une équerre. Il tient un livre de bois que claque en mesure, et il marche à tous petits pas dansés, en récitant des bribes de problèmes.)

LE PETIT VIEILLARD
Deux robinets coulent dans un réservoir!
Deux trains omnibus quittent une gare
A vingt minutes d'intervalle
Valle, valle, valle!
Une paysanne,
Zanne, zanne, zanne,
Porte tous ses œufs au marché!
Un marchand d'étoffe,
Toffe, toffe, toffe,
A vendu six mètres de drap!

(Il aperçoit l'enfant et se dirige vers lui de plus malveillante manière.)

L'ENFANT
(affolé)
Mon Dieu! C'est l'Arithmétique!

LE PETIT VIEILLARD, LES CHIFFRES
Tique, tique, tique!

(Il danse autour de l'enfant en multipliant les passes maléfiques.)

Onze et six vingt-cinq,
Quatre et quat'dix-huit,
Sept fois neuf trente-trois

L'ENFANT
(surpris)
Sept fois neuf trente-trois?

LES CHIFFRES
(soulevant les feuillets et piaillant)
Sept fois neuf trente-trois, etc.

L'ENFANT
(exagérant résolument)
Trois fois neuf quat'cent!

LE PETIT VIEILLARD
(Il se balance pour prendre le mouvement de la ronde)
Millimètre,
Centimètre,
Décimètre,
Décamètre,
Hectomètre,
Kilomètre,
Myriamètre,
Faut t'y mettre!
Quelle fêtre!
Des millions,
Des billions,
Des trillions,
et des frac-cillions!

LES CHIFFRES, LE PETIT VIEILLARD
Deux robinets coulent dans un réservoir! etc.

LES CHIFFRES
(entraînant l'enfant dans leur danse)
Trois fois neuf trent'trois!
Deux fois six vingt-sept!
Quatre et quat'? Quatre et quat'?
Quatre et sept cinquante-neuf?
Deux fois six trente et un!
Cinq fois cinq quarante-trois!
Sept et quat' cinquante-cinq! etc.

(Ronde folle. L'enfant tombe, étourdi, tout de son long. Le Petit Vieillard et le chœur s'éloignent.)

Quatre et quat'dix-huit!
Onze et six vingt-cinq!

(L'Enfant se relève péniblement sur son séant. La lune est levée, elle éclaire la pièce. Le Chat noir sort lentement de dessous le fauteuil. Il s'étire, baîlle et fait sa toilette. L'Enfant ne le voit pas d'abord et s'étend, harassé, la tête sur un coussin de pieds. Le Chat joue, et roule une baille de laine. Il arrive auprès de l'enfant et veut jouer avec la tête blonde comme avec une pelote.)

L'ENFANT
Oh! Ma tête! Ma tête!

(Il se relève à demi et voit le Chat)

C'est toi, Chat? Que tu es grand et terrible!
Tu parles aussi, sans doute?

(Le Chat fait signe que non, jure et se détourne de l'enfant. Il joue avec sa pelote. La Chatte blanche paraît dan le jardin. Le Chat interrompt son jeu.)


DEUXIÈME PARTIE


Le Jardin

(Le Chat va rejoindre la Chatte. l'enfant le suit peureusement, attiré par le jardin. A ce moment, les parois s'écartent, le plafond s'envole et l'enfant se trouve, avec le Chat et la Chatte, transporté dans le jardin éclaire par la pleine lune et la lueur rose du couchant. Des arbres, des fleurs, une toute petite mare verte, un gros tronc vêtu de lierre. Musique d'insectes, de rainettes, de crapauds, de rires de chouettes, de murmures de brise, et de rossignols.)

L'ENFANT
(ouvrant les bras)
Ah! Quelle joie de te retrouver, Jardin!

(Il s'appuie au gros tronc d'arbre que gémit.)

L'ENFANT
Quoi?

L'ARBRE
(gémissant)
Ma blessure… Ma blessure…

L'ENFANT
Quelle blessure?

L'ARBRE
Celle que tu fis aujourd'hui à mon flanc,
avec le couteau dérobé… Hélas!
Elle saigne encore de sève…

LES AUTRES ARBRES
(gémissant et se balançant)
Nos blessures… nos blessures… Elles sont fraîches,
et saignent encore de sève…ô méchant!

(L'Enfant apitoyé, appuie sa joue contre l'écorce du gros Arbre. Une Libellule passe, grésillante, et disparaît. Elle repasse, repasse encore. D'autres la suivent. Un Sphinx du laurier-rose l'imite. D'autres Sphinx, d'autres Libellules.)

LA LIBELLULE
Où es-tu?
Je te cherche…
Le filet…
Il t'a prise…
O toi, chère,
Longue et frêle,
Tes turquoises,
Tes topazes,
L'air qui t'aime
Les regrette
Moins que moi…

LE ROSSIGNOL
Ah!…

LA LIBELLULE
Seule, seule,
Je languis…
Je te cherche…

(A l'enfant, en tournoyant au-dessus de sa tête)

Rends-la moi!
Où est-elle?
Ma compagne,
Rends-la moi!

L'ENFANT
Je ne peux pas! Je ne peux pas!

LA LIBELLULE
(pressante)
Où est-elle?

L'ENFANT
(se détournant)
Je ne puis…

(à part)

La libellule que j'ai prise…
Percée d'une épingle…
Contre le mur

(horrifié)

Ah!…

LA CHAUVE-SOURIS
(en l'air)
Rends-la moi… Tsk, tsk, Rends-la moi…
Tsk… Ma compagne…
La Chauve-souris… tu sais?

L'ENFANT
(baissant la tête)
Je sais!

LA CHAUVE-SOURIS
(volant)
Le bâton… Tsk, tsk… la poursuite..
hier soir… Tsk… Ta victoire…
Et la petite bête, là, morte à tes pieds…

L'ENFANT
Grâce!

LA CHAUVE-SOURIS
Le nid plein… Les petits… sans leur mère.
Il faut… Tsk, tsk, qu'on les nourrisse…

L'ENFANT
Sans mère!

LA CHAUVE-SOURIS
Alors, nous… Tsk, tsk…
Nous volons. Nous chassons…
Nous tournons… nous chassons
Nous happons… Tsk… Tsk…
C'est ta faute…

(Ronde de Chauves-souris. Au-dessous, une petite Rainette émerge de la mare, s'appuie des deux mains au bord. Une autre fait de même, puis une autre, et la mare se trouve couronnée de Rainettes, bien serrées l'une contre l'autre. Elles sortent, et se mettent à jouer à la manière des rainettes. L'une d'elles, ayant dansé, s'appuie de la main au genou de l'enfant.)

L'ÉCUREUIL
(sèchement)
Sauve-toi, sotte! Et la cage? La cage?

LA RAINETTE
Kékékékékécekça?

L'ÉCUREUIL
(A la fourche de deux basses branches, et toussant à la manière des écureuils.)
La prison… Heu, heu. La prison.
Le fer qui pique, entre deux barreaux.
Heu, heu. J'ai pu fuir, mais tes quatre
petites mains mouillées ne valent pas les miennes.

LA RAINETTE
Que-que-que-que-dis-tu?
Je ne connais pas la cacacacage.
Je connais la mouche qu'on me jette.

(Elle saute.)

Ploc! Et le chiffon rouge.

(Elle saute.)

Ploc! L'appât vient, je bondis, on me prend,
je m'échappe, je reviens. Ploc!

L'ÉCUREUIL
Sans-cervelle! Tu auras mon sort!

L'ENFANT
La cage, c'était pour mieux voir ta prestesse,
Tes quatre petites mains, tes beaux yeux…

L'ÉCUREUIL
(sarcastique)
Oui, c'était pour mes beaux yeux!
Sais-tu ce qu'ils reflétaient, mes beaux yeux?
Le ciel libre, le vent libre, mes libres frères,
au bond sûr comme un vol!…
Regarde donc ce qu'ils reflétaient,
mes beaux yeux tout miroitants de larmes!

(Pendant qu'il parle, le jardin se peuple d'écureuils bondissants. Leurs jeux, leurs caresses, suspendus en l'air, n'inquiètent pas ceux de Rainettes, au-dessous. Un couple de Libellules, enlacé, se disjoint, s'accole. Un groupe de Sphinx du laurier-rose les imite. D'autres groupes se nouent, se défont. Le jardin, palpitant d'aile, rutilant d'écureuils, est un paradis de tendresse et de joie animales.)

L'ENFANT
Ils s'aiment… ils sont heureux…
Ils m'oublient…

(Le Chat noir et la Chatte blanche paraissent au faîte du mur. Le Chat lèche amicalement les oreilles de la Chatte, joue avec celle. Ils s'éloignent, l'un suivant l'autre, sur le faîte étroit du mur.)

L'ENFANT
Il s'aiment… ils m'oublient…
Je suis seul…

(Malgré lui il appelle:)

Maman!

(A ce cri, toutes les Bêtes se dressent, se séparent, les unes fuient, les autres accourent menaçantes, mêlent leurs voix à celles des arbres, s'écrient:)

LES BÊTES, LES ARBRES
Ah! C'est l'enfant au couteau!
C'est l'enfant au bâton!
Le méchant à la cage!
Le méchant au filet!
Celui qui n'aime personne,
Et que personne n'aime!
Faut-il fuir?
Non! Il faut châtier.
J'ai mes griffes!
J'ai mes dents!
J'ai mes ailes onglées!
Unissons-nous, unissons-nous!

(Toutes les bêtes fondent à la fois sur l'enfant le cernent, le poussent, le tirent. C'est une frénésie qui devient lutte, car chaque bête veut être seule à châtier l'enfant, et les bêtes commencement à s'entre-déchirer. L'Enfant, pris, délivré, repris, passe de pattes en pattes. Au plus fort de la lutte, il est projeté dans un coin de la scène, et les bêtes l'oublient, dans leur ivresse de combattre. Presque en même temps, un petit écureuil, blessé, vient choir auprès de l'enfant avec un cri aigu. Les Bêtes honteuses, s'immobilisent, se séparent, entourent de loin l'Ecureuil qu'elles ont meurtri. Arrachant un ruban de son cou, l'enfant lie la patte blessé de l'Ecureuil, puis retombe sans force. Profond silence, stupeur parmi les Bêtes.)

UNE BÊTE
(parmi le profond silence)
Il a pansé la plaie…

UNE AUTRE BÊTE
Il a pansé la plaie… Il a lié la patte…
Etanché le sang.

LES AUTRES ANIMAUX
Il souffre… Il est blessé… Il saigne…
Il a pansé la plaie… Il faut lier la main…
Etancher le sang… Que faire?
Il sait, lui, guérir le mal… Que faire?
Nous l'avons blessé… Que faire?

UNE BÊTE
Il appelait, tout à l'heure…

LES ANIMAUX
Il appelait…

UNE BÊTE
Il crié un mot, un seul mot: Maman!

LES ANIMAUX
Maman…

(Elles se sont rapprochées, elles entourent l'enfant, gisant. Les Ecureuils se suspendent aux branches au-dessus de lui, les Libellules l'éventent de leurs ailes.)

UNE BÊTE
Il se tait… va-t-il mourir?

LES ANIMAUX
Nous ne savons pas lier la main…
Etancher le sang…

UNE BÊTE
(désignant la maison)
C'est là qu'est le secours!
Ramenons-le au nid!
Il faut que l'on entende, là-bas,
le mot qu'il crié tout à l'heure…
Essayons de crier le mot…

(Les Bêtes, toutes ensemble, soulèvent l'enfant inerte et pâle, et l'emportent, pas à pas, vers la maison.)

LES ANIMAUX
(hésitant)
Ma… man…

(plus haut)

Ma… man!

(L'Enfant ouvre les yeux, essaie de se tenir debout. De la patte, de l'aile, de la tête, des reins, les Bêtes le soutiennent encore.)

LES ANIMAUX
Maman!

(Une lumière paraît aux vitres, dans la maison. En même temps, la lune, dévoilée, l'aube, rose et d'or, inondent le jardin d'une clarté pure. Les bêtes une à une, retirent à l'enfant leur aide qui devient inutile, défont harmonieusement, a regret, leur groupe serré contre l'enfant, mais elles l'escortent d'un peu plus loin, le fêtant de battements d'ailes, de culbuttes de joie, puis limitant à l'ombre des arbres leur bienveillant cortège, laissent l'enfant seul, droit, lumineux et blond dans un halo de lune et d'aube, et tendant ses bras vers celle que les bêtes ont appelée: "Maman".)

LES ANIMAUX
Il est bon, l'enfant, il est sage, bien sage…
Il a pansé la plaie, étanché le sang…
Il est sage… il est si doux…

L'ENFANT
Maman!


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@ 藤井宏行
最終更新:2023年09月29日 10:28