第2幕

(大劇場のステージ。上演終了後なので、がらんとしているが雑然としており、小道具、折り畳み式の書割り、照明装置などが散らばっている。舞台の正面には、ひな壇の上に玉座が置いたままになっている)

<掃除婦>
見たかい?あの花束を。

<舞台技術係>
いや。見てない。

<掃除婦>
あれほど凄いものは見たことが無いよ。
観客の絶叫ときたら・・・
何もかも叩き壊してしまうかと思ったよ。
まるで気が違ったみたいだった!
拍手が鳴り止まないんだもの。
あのお方ときたら、50回も
カーテンコールに出て来たよ・・・

<舞台技術係>
だが、どう思う?・・・

<掃除婦>
あのマルティ様はね・・・。

<舞台技術係>
ああいう女は、きっとすごい金持ちだろうなあ!

<掃除婦>
ああ、そうだよ、あんた!
あたしもそう思ってたんだ。

<舞台技術係>
そうだろう!あの女が歌い出すと、
みんな総毛だって震えてしまうからなあ。

<掃除婦>
言った通りじゃないか、あんた。
あたしゃ、わんわん泣いちまったよ。

<プルス>
(ステージに入って来る)
マルティ嬢は、いらっしゃいませんか?

<掃除婦>
舞台監督の所に行きましたよ。
ですが、戻ってくるはずです。
ロッカーに何か入れたままでしたから。

<プルス>
左様ですか。ではお待ちします。

(舞台の脇に立っている)

<掃除婦>
これで、もう5人目だよ。
まるで、お医者さんの待合室みたいだ。

<舞台技術係>
俺には、どうも腑に落ちないんだ。
あんな女にも、
だれか男がいるんだろうか?

<掃除婦>
おやおや!何とまあ!そりゃそうだわよ、あんた。

<舞台技術係>
ちくしょうめ!どうにも腑に落ちない。

<掃除婦>
あんたまで、なぜ、そんな風になっちゃうんだい?
わかるだろ。あんた向きの女じゃないよ。
そうさ。あんた向きの女じゃない。

(二人は、舞台の反対側へと退場)

<クリスタ>
(登場する)
ヤネク、こっちに来て!
ここなら誰もいないわ!

<ヤネク>
(クリスタを追って)
誰かがいたって、かまうものか!

<クリスタ>
ああ、ヤネク・・・あたしの不幸せときたら!

<ヤネク>
(彼女にキスしようとしながら)
どうしてだい?

<クリスタ>
ダメ・・・キスはダメよ!
もう、そんなことはたくさんよ。
別な心配事があるんだもの。

<ヤネク>
でも、クリスタ!

<クリスタ>
ねえ、あのマルティって、すごい人じゃない?
あたしももっと歌の稽古に励むべきだと思わない?
でも、そしたら、もう全て終わりよ。わかるわね?
もう劇場一筋に生きねばならないわ。
ねえ、ヤネク・・・

(玉座の上に腰掛ける)
恐ろしい事だわ。
あたし、あなたのことを一日じゅう考えているの。
寝ても覚めても・・・

(ヤネクはクリスタにキスしようとする)
だめよ・・・いやな人ね!

<ヤネク>
ああ、クリスタ・・・君が分かってくれれば!
ぼくは君以外に何も考えられないということを!

<クリスタ>
だいじょうぶよ。
もう詩なんか歌わないでいいから、
しっかり聞き分けてちょうだい!
いい子だから!
私は今、声を作る時期なんだから、
いっぱい、おしゃべりしてはいけないのよ。
ダメよ、待ってちょうだい。
もう決めたの。
ヤネク!
あたしたち、これで終わりにしましょう。
すべて終わらせましょう!
これからは毎日一度だけ会うことにしましょうね。

<ヤネク>
でも・・・

<クリスタ>
その間は、まるで、見知らぬ者どうしのように
していましょうよ。一日じゅうね。
あら・・・来てよ・・・バカね・・・
今はまだ大丈夫よ。
ところで、あの人って、
誰かを好きになったこと、あると思う?

<ヤネク>
あの人って誰だい?

<クリスタ>
決まってるじゃない。あのマルティよ。
誰もが、マルティに夢中になってしまう・・・
あの人をちょっと見ただけで。

<ヤネク>
そんなこと、あり得ないよ!

<クリスタ>
いいえ!本当よ!
あたし、あの人が、とっても怖いの・・・

<ヤネク>
クリスタ!

(気付かれないように、彼女にキスする)

<クリスタ>
だめよ、ヤネク!

<プルス>
(少しだけ姿を現わして)
今のは見なかったことにしてやろう。

<ヤネク>
(びっくりして立ち上がる)
パパ!

(クリスタを連れて、舞台上の書割の間を通り抜けて出て行こうとする)

<プルス>
逃げなくてもいいぞ。

<マルティ>
(舞台裏で)
まだ誰かいるの?

(姿を現わしながら)

誰かいるの?

(書割のほうに向かって)

ねえ、みなさん、もう今夜は勘弁して!

(プルスが目に入る)

あら、他にも誰かいるの?

<プルス>
何でもありませんよ、マルティさん。
私は別の用で来たのです。

<マルティ>
(玉座に腰掛け、ヤネクのほうを見る)
あなたの息子さんね?

<プルス>
ええ。こっちへ来るんだ、ヤネク。

<マルティ>
おいでなさいよ、ヤネク、顔をよく見せてよ。
あなたも劇場にいませんでした?

<ヤネク>
はい。

<マルティ>
芝居はお気に召しまして?

<ヤネク>
はい。

<マルティ>
「はい」以外のことは言えないの?

<ヤネク>
はい。

<マルティ>
息子さんったら、おバカさんね。

<プルス>
お恥ずかしい限りです。

(グレゴルが花束を持って入って来る。それに続いてヴィーテク)

<マルティ>
あら、ベルティク!

<グレゴル>
今夜の成功を祝して!

<マルティ>
じゃあ、ちょうだい!

(花束を受ける)

何よ、これ!

(花束の中からケースを取り出す)

これは、あんたに返すわ。
こんなケースに入れて、
どんなガラクタを買ったのよ?

(ケースをグレゴルに返す。花も匂いをかぐと地面に投げ捨てる)

なんでこんな買い物するのよ!この極楽トンボ!
どうせ金貸しのとこに行ったんだろ。
借金したんだろ?ええ?

(バッグの中をまさぐり、つかめるだけの紙幣を引き出す)

持っていきな!さもなきゃ両耳をひきちぎるわよ!

<グレゴル>
金とは!

<プルス>
何てことを!おやめなさい!

<グレゴル>
奇妙なお振舞いをなさりますね。

(紙幣を拾い集めて、ヴィーテクに渡す)

事務所に持って行って下さい。

<マルティ>
(ヴィーテクに向かって)
ねえ、そのお札は、この人のものですからね。

<ヴィーテク>
はい。うけたまわりました。

<マルティ>
(ヴィーテクに向かって)
ところで、あなたも劇場にいらしてたわね?
お気に召しまして?

<ヴィーテク>
はい!それはもう!
さながら、ストラダの再来でした!

<マルティ>
あなた、ストラダの歌を聴いたことがあるの?
ストラダなんてピーピー声だったわ!
コローニャなんて蒸しパンみたいに
ネチャッとしてたし、
アグヤーリは、ガチョウみたいな声だったのよ!

<ヴィーテク>
失礼をば・・・失礼を。
ですが、100年前に亡くなった方でしたので。

<マルティ>
だから具合が悪いのよ。そんなこと知ってるわよ!

<クリスタ>
ヤネク!こんなとこ、早く立ち去りましょう!

<グレゴル>
あと何人かファンを連れて来ましょうか?
どうせ、あなたに罵られるのが
オチでしょうけどね。

<マルティ>
そんな必要はないわ。

<クリスタ>
こんなとこ、早く立ち去りましょうよ!

<マルティ>
おいでなさいよ、お二人さん。

(手を取り合っているヤネクとクリスタをじっと見ながら)

アッハッハ。
まるでソーセージみたいに手をつないで。
あの二人ったら。もう天国には行ったのかしらね。

<ヴィーテク>
一体どういうことです!

<マルティ>
もう経験したのかしらね?

<ヴィーテク>
何てことだ!クリスタ、
まさか本当じゃないだろうね?

<クリスタ>
パパ・・・どうしてそんなことが・・・

<マルティ>
お黙りなさい・・・バカな娘(こ)ね。
まだなかったとしても、すぐにあることじゃない。
でも、どのみち、そんなことは無意味なことよ。

<プルス>
では、どんなことに意味があると言うのです?

<マルティ>
何もないわ!すべて無意味よ!

<ハウク>
(花束を持って登場)
失敬・・・お許し・・・くだされ・・・

(床に崩れ落ちてひざまずき、むせび泣く)

お・・・お・・・お願いですじゃ・・・

(玉座の前にひざまずく)

覚えておられぬか・・・
お、お、お、お、お、お・・・
お前さまは、あのお人に、うり二つ!

声も、お目々も、額までも・・・
おお・・・あのお人そのままじゃ!
お、お、お、お、お、お・・・

<マルティ>
誰よ?このお爺ちゃんは?

<ハウク>
(立ち上がる)
わしは、まさしく阿呆ですじゃ。

<プルス>
ボケてますね。

<ハウク>
さよう、さよう、白痴のハウクですじゃ。

<マルティ>
ああ・・・あの・・・

<ハウク>
わしは、恋をしておった。
あれは50年前・・・
1870年のことじゃった。

<マルティ>
そうね。

<ハウク>
あれはジプシー娘じゃった。
みんなは「フラ・ネグラ(黒い肌の美女)」
と呼んでおった。
あの南国アンダルシアでのことじゃ。
世界中が狂っとった!
「ヘイ!ジプシー娘!」
世界中が狂っとった!
「ヘイ!ジプシー娘!」
わしは何もかもあそこに置いてきた。
あの女に、何もかも残してきた。
それからのわしは、一生、阿呆同然じゃ。
おわかりかな?
生きてはみたけれど、
ただの昼寝みたいなもんじゃった。
それにしても、お前、ずっと前に死んだってのに、
どうしたんじゃ?今頃。

<マルティ>
死んだですって?
バカねえ!マックス!

(ハウクの上に身をかがめる)

<ハウク>
エフゲーニア!

<マルティ>
キスして!

<ハウク>
よいですかな?

<マルティ>
「キス・ミー!ユー・フール!」

<ハウク>
「サウザンド・タイムズ・プリーズ」

<マルティ>
「ユー・フール!ア・リトル・キス!」

(ハウクはマルティにキスする)

<ハウク>
「エフゲーニア!
マイ・デア・ブラック・ガール!」

<マルティ>
「フール!アウェイ!ゴー・アウト!」

<ハウク>
「イッツ・ハー!デビル・ジプシー!」
「イッツ・ハー!デビル・ジプシー!」

(プルスをはじめ、その他全員に会釈をして、去っていく)

では、また来ますじゃ!
あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・あ・・・

<マルティ>
お次は?まだ誰か順番待ちしてるわけ?

<ヴィーテク>
失礼ですが!
よろしければ、クリスタのために、
ひとつサインでもいただけませんでしょうか。

<マルティ>
何てくだらない!

<クリスタ>
ヤネク!こっちに来てよ!

<マルティ>
(サインしながら)
あの二人、何を言い争っているの?

<クリスタ>
来てよ!

<ヤネク>
いや・・・やはり・・・

<マルティ>
でもクリスタのためにしてあげるわ。

<ヴィーテク>
(お辞儀をして)
誠にありがとうございます!

(クリスタと退場)

<マルティ>
ふう、せいせいしたわ!
ああ、みなさん、出てってください!
出てってください!
もう私に何もさせないで!

<プルス>
(お辞儀をする)
お別れとは残念ですな。

<マルティ>
あなたは出ていかなくていいのよ。
あのヤネクは、何をぼおっとしているの?
もう出ていくように言って!

(ヤネクは退場する。マルティはグレゴルに向けて話す)

あんたは、何の用よ?

<グレゴル>
お話しせねばならないことが!

<マルティ>
あんたのための時間はないわ。

<グレゴル>
話さねばならないのです!

<マルティ>
ベルティク・・・お願いだから、やめて!
いい子だから、行って!・・・今は、行って!
少ししたら、また来てちょうだい!

<グレゴル>
またすぐ来ます!

(そっけなくプルスに会釈して、退場)

<マルティ>
やっと行ったわ!
DRUHÉ JEDNÁNÍ

(Jeviště velkého divadla, prázdné, jen trochu nepořádku po představení: nějaké praktikábly, stočené dekorace, osvětlovací tělesa …V předu divadelní trůn na podiu.)

POKLÍZEČKA
Viděli ty kytice?

STROJNÍK
Neviděl.

POKLÍZEČKA
Jakživa jsem neviděla takovou slávu.
Lidi řvali;
já myslela, že to všecko zbořej.
Zrovna bláznili!
Ne a ne přestat.
Padesátkrát
šla děkovat ona, -

STROJNÍK
Poslouchají, poslouchají, -

POKLÍZEČKA
- Marty.

STROJNÍK
- taková ženská musí mít peněz!

POKLÍZEČKA
Ó Ježíši, Kudrno!
To si myslím.

STROJNÍK
Ale víte v člověku se všechno třese,
když von zpívá.

POKLÍZEČKA
Já vám řeknu, Kudrno,
já dočista břecela.

PRUS
(vejde)
Není to slečna Marty?

POKLÍZEČKA
Je u pana ředitele.
Ale musí sem přijít,
vona ma něco v šatně.

PRUS
Dobrá, počkám.

(postaví se stranou)

POKLÍZEČKA
To už je pátej.
Čekají jako na klinice.

STROJNÍK
To mi nejde do hlavy,
jestli taková ženská
má taky mužký.

POKLÍZEČKA
O jó, o jó. To jistě jó, Kudrno.

STROJNÍK
O sakra! Mně to ani nejde do hlavy.

POKLÍZEČKA
Co jste se tak zakohoutil?
Víš, pro tebe to není,
víš, pro tebe to není.

(odchází druhou stranou)

KRISTA
(vejde)
Janku, pojď sem!
Tady nikdo není!

JANEK
(ze ní)
Nevyhodí mne tu nikdó?

KRISTA
Ach, bože, Janku, já jsem nešťastna!

JANEK
(chce ji políbit)
Proč?

KRISTA
Ne – nelíbat!
S tím už je dost.
Já mám teď jiné starosti.

JANEK
Ale Kristo!

KRISTA
Viď, ta Marty je ohromná?
Myslíš, mám dále zpívat.
Ale pak už všechno přestane, rozumíš?
Pak musím dělat jen divadlo.
Viš, Janku

(usedá na trůn)
to je hrozné,
já na tebe myslím celý den, celý den.


(Janek chce ji libat)
Bože, ty jsi ničema!

JANEK
Ó, kdybys věděla, Kristo,
já už neumím myslet než na tebe!

KRISTA
Ty můžes,
ty přece nezpíváš,
a vůbec měj rozum,
dítě!
Mně se tvoří hlas,
já už nesmím mnoho mluvit.
Ne, počkej.
Já už jsem ze rozhodla.
Janku!
Mezi námi konec je,
nadobro konec!
Budeme se jenom jednou vidět.

JANEK
Ale –

KRISTA
A mezi tím musíme si býti cizí,
po celý den.
Pojď sem hloupý –
tady je ještě místo.
Myslíš ze by mohla mít
někoho ráda?

JANEK
Kdo?

KRISTA
Ona, Marty. To ze rozumí.
Každý se za Marty blázní,
na koho se podívá.

JANEK
To není pravda!

KRISTA
Vážně! Vážně!
Já mám takový strach před ní –

JANEK
Kristinko!

(kradmo ji políbí)

KRISTA
Ale Janku!

PRUS
(poněkud vystoupí)
Nevidím.

JANEK
(vyskočí)
Táta!

(ubíhá s Kristou mezi kulisy)


PRUS
Nemusíš utíkat.

MARTY
(za scénou)
Ještě jeden?

(vcházi)

Ještě jeden?

(do kulis)

Nechte mne, pánové!

(uvidí Pruse)

Jak, ještě jeden?

PRUS
Kdež pak, slečno Martyová.
Jdu s něčím jiným.

MARTY
(usedne na trůn; dívá se na Janka)
To je váš syn?

PRUS
Ano. Pojď blíž, Janku.

MARTY
Pojďte sem, Janku, ať vas vidím.
Byl jste v divadle?

JANEK
Ano.

MARTY
Líbila jsem se vám?

JANEK
Ano.

MARTY
Umíte mluvit něco jiného než ano?

JANEK
Ano.

MARTY
Váš syn je hloupý.

PRUS
Stydím se za něho.

(Gregor vejde s kyticí, za ním Vítek)

MARTY
Ach, Bertík!

GREGOR
Za dnešní večer!

MARTY
Dej sem!

(bere kytici)

Ukaž!

(vyjme z ní etui)

Tohle si vém zpátky.
A co kupuješ
hlouposti v etuích?

(vrací mu etui, přivoní ke kytici a jodí ji na zem)

Zač’s to koupil, ty osle?
Běhals po lichvářích.
Vypůjčil sis, viď?

(hrabe se v tašticče, vytahuje hrst penež)

Ber! Sic ti vytahám za uši!

GREGOR
Peníze!

PRUS
Proboha, skoncujte to!

GREGOR
Máte divné způsoby.

(vytrhne peníze, dá je Vítkovi)

Odevzdejte to v kanceláři.

MARTY
(k Vítkovi)
Hej, pro něj.

VÍTEK
Ano, prosím.

MARTY
(k Vítkovi)
Byl jste v divadle?
Líbila jsem se vám?

VÍTEK
Můj bože, a jak!
Hotová Strada!

MARTY
Vy jste slyšel Stradu?
Strada pískala!
Corrona
měla knedlík.
Agujari byla husa!

VÍTEK
Prosím, prosím,
ona umřela před sto lety.

MARTY
Tím hůř. Já to snad vím!

KRISTA
Janku, pojďme odtud!

GREGOR
Mám přivést ješte pár lidí,
abyste jim říkala
hrubosti?

MARTY
Není třeba.

KRISTA
Pojďme, pojďme odtud!

MARTY
Přijdou sami.

(zadivá se na mazlícího se Janka s Kristou)

Cha, cha, cha,
to je párek,
tito dva! Jestli už pak byli v ráji?

VÍTEK
Jak to, prosím!

MARTY
Jestli už se měli?

VÍTEK
Proboha, Kristo,
že to není pravda?

KRISTA
Táti, jak můžeš...

MARTY
Mlč, hloupá,
co nebylo, může být.
A vůbec, nestojí to ani za to.

PRUS
Co tedy stojí za to?

MARTY
Nic! Zhola nic!

HAUK
(vejde s kyticí)
Dovolte, dovolte, prosím.

(padá na kolena, vzlyká)

ó, ó, ó, ó, ó, ó, dovolte abych...

(kleká před trůnem)

Ó kdybyste věděla...
Ó,ó, ó,ó, ó, ó, ó,
Vy jste jí tak, tak podobná!

I ten hlas, oči, čelo –
Ó vy jste celá ona!
Ó, ó, ó, ó, ó, ó, ó, ó, ó, ó.

MARTY
Kdo je ten stařeček?

HAUK
(zvedá se)
Já jsem totiž idiot.

PRUS
Slabomyslný.

HAUK
Tak, tak. Hauk idiot.

MARTY
Ó, ó –

HAUK
Já jsem totiž miloval
před padesáti lety
osmnáctset sedmdesát.

MARTY
Ano.

HAUK
Ona byla cigánka,
říkali
ji "chula negra."
Totiž tam dole, v Andalusii.
Jak se bláznil celý svět!
Vaya gitana!
Jak se bláznil celý svět!
Vaya gitana!
Já všecko tam zanechal,
všecko u ní.
Já pak zůstal po celý život pitomý,
račte rozumět?
Já už pak nežil,
to byla jen dřimota.
Ale co je vám
po dávno mrtvé ženě?

MARTY
Mrtvé?
To je hloupé! Maxi!

(nakloní se)

HAUK
Eugénie!

MARTY
Polib mne!

HAUK
Jak, prosím?

MARTY
Bésame, bobo, bobazo!

HAUK
Jesús mil veces.

MARTY
Animal, un besito!

(políbí ji)

HAUK
Eugenia,
moza negra querida carísima!

MARTY
Chito, tonto! Quita! Fuera!

HAUK
"Es ella, es ella, gitana endiablada!
Ella es ella, gitana endiablada!"

(Ukolní se Prusovi a ostatním, odcházi)

Já zase přijdu!
Ó, ó, ó, ó, ó, ó, ó, -

MARTY
Dalši, kdo mi co chce?

VÍTEK
Prosím!
Kdybyste ráčila podepsat Kristince
vaši fotografii.

MARTY
Hlupousti!

KRISTA
Janku, pojď!

MARTY
(podepisuje)
A co se tam hádaji?

KRISTA
Pojď!

JANEK
To jen tak –

MARTY
Ale Kristince to udělám.

VÍTEK
(uklání se)
Tisíceré díky!

(odchádzí s Kristou)

MARTY
Tak, s bohem!
Ó, jděte všichni!
Jděte!
Nechte mne konečně!

PRUS
(uklání se)
Lituji neskonale.

MARTY
Vy ne!
A co se ten Janek omámil?
Ať už jde!

(Janek odejde. Ke Gregorovi)

A co ty tu chceš?

GREGOR
Musím s vámi mluvit!

MARTY
Teď nemám na tebe kdy.

GREGOR
Musím s vámi mluvit!

MARTY
Bertíku, prosím tě, nech mne!
Jdi, milý – jdi teď!
Přijď třeba za chvíli!

GREGOR
Přijdu!

(Chladná poklona k Prusovi; odejde)

MARTY
Konečně!


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最終更新:2010年12月12日 17:41