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第1幕

前奏曲と第1場
ジークムントとジークリンデ

(家の中。中央には巨大なトネリコの幹があり、その太く盛り上がった根は地中深くまで突き刺さっている。木のこずえは造作された屋根によって隔てられているが、屋根には隙間が空いていて、幹はそこを通り抜け、枝もあらゆる方向に向かって屋根を通り抜けて伸びている。木のこずえには葉が茂っているので、トネリコは屋根を越えて広がっていることがわかる。



トネリコの幹の周りには居間がこしらえられているが、その壁は荒削りの板で作られており、ところどころ手編み手織りの壁掛けが掛けられている。

舞台の右手前方にはかまどがあり、排気口は舞台脇の屋根へとつながっている。かまどの後ろには寝室がある。さらに木の階段を数段昇っていったところに納屋があるが、その前には半分まくれあがった編み壁掛けが掛けてある。


舞台後方には簡素な木製のかんぬきが付いた正面扉がある。舞台左手では、同じように階段を昇っていくと、個室へとつながる扉がある。舞台左手前方にはテーブルが置いてあるが、その後ろ側には壁に沿って幅広のベンチが、手前には木製の丸椅子が数脚置かれている)



(嵐のように激動するオーケストラ前奏曲が始まる。幕が開くと、ジークムントが正面扉を開けて勢いよく中に入ってくる。夕暮れどきで、激しい嵐はようやく収まろうとしている。


ジークムントはかんぬきを握ったまま一瞬、室内を見渡す。彼は激しい緊張のために疲れ切っているように見える。衣装と外見の様子からは彼が逃避行にあることがうかがえる。
室内に誰もいないことを確認すると、彼は扉を閉め、かまどのそばへと歩み寄ると、力尽きて熊の毛皮の敷物の上に身を投げる)



<ジークムント>
いったい誰の家だ?でも、とにかく休まねば。
(気を失って背後にあおむけに倒れると、しばらく身じろぎもせずに横たわっている。ジークリンデが寝室から出てくる。彼女は夫が帰ってきたものとばかり思っていたが、かまどの前に見知らぬ男が寝ているのを見て、心底驚いた表情を見せる)


<ジークリンデ>
(舞台の奥に立ったまま)
見知らぬ男の人だわ?声をかけてみなくては・・・。
(心を落ち着かせながら少しずつ近づく)
どなたです?我が家のかまどの前で寝ているのは?
(ジークムントが動かないので、さらに数歩近づき、しげしげとその顔を見つめる)
旅路に疲れて、ぐったりしているわ。
気を失っているの?意識がないの?
(ジークムントに顔を近づけ、聞き耳を立てる)
息はあるわ・・・
目を閉じているだけのよう・・・
今は疲れて寝ているけれど、本当は強い男の人みたい。

<ジークムント>
(いきなりがばっと顔をあげる)
水!水を!

<ジークリンデ>
冷たい水ね。持ってくるわ。
(牛の角から造った盃を素早く手に取り、それを持って家を出て行く。戻ってくると、なみなみと満たした盃をジークムントに手渡す)

渇いた喉をうるおしてください・・・
水よ・・・どうぞお好きなだけ。
(飲み終わったジークムントは盃をジークリンデに返す。頭を上げて感謝の気持ちを表した時、その眼は彼女の顔に次第に強く吸い寄せられていく)

<ジークムント>
冷たい水が喉をうるおし、
疲れを取り去ってくれました。
気分がよくなって、
見る楽しみが戻ってきました。
私を癒してくれたあなたのお名前は?

<ジークリンデ>
この屋敷も、私も、フンディングのものよ・・・。主人はあなたを客と認めるかしら?でも帰るまではここで休んでください!

<ジークムント>
私は丸腰なのですよ・・・
ご主人がこんな傷ついた男を拒むとでも?

<ジークリンデ>
(心配そうに、あわてふためき)
傷ですって?早く見せて!

<ジークムント>
(否定するように手を振り、
勢いよく上半身を起こしながら)
いいえ、たいした傷ではありません・・・
まだ腕も足もしっかりついていますしね。
もし盾や槍が、せめて私の腕力の半分でも
私を守ってくれていたならば、
決して敵に背後を見せることもなかったでしょう。
ところが、盾も槍も砕けてしまった。
敵の群れは私を散々追いまわし、
激しい嵐が私を打ち砕いたのです。
ですが、敵から逃れたのと同じぐらい早く、
私の疲れは消え去りました。
まぶたには夜が覆いかぶさっていたはずなのに、
今は新たな太陽が微笑みかけているのですから。

<ジークリンデ>
(酒蔵に行き、牛の角で造った盃を蜜酒で満たし、生き生きと親しみを込めてジークムントに手渡す)
こんな泡だらけの甘酒しかありませんが、
あなたのお口に合いますでしょうか。

<ジークムント>
まずあなたが味見していただけますか?

(ジークリンデは盃に口をつけて酒をすすり、ジークムントに手渡す。ジークムントは、ますます熱を込めてジークリンデを見つめながら、ゆっくりと酒を飲み干す。盃から口を放し、ゆっくりとその手をおろすと、ジークムントの表情は激しく心を揺さぶられたような変化を見せる。しかし彼は深いため息をつき、視線を暗く床に落とす)



<ジークムント>
(ふるえる声で)
あなたが傷を治してくれた男は不幸な男・・・
その不幸を、あなたにまで近づけるわけにはいきません!
(急いで立ち去ろうとする)
私は十分休息をとりました。
もう行かねばなりません。
(舞台後方へと向かう)

<ジークリンデ>
(勢いよくジークムントに振り返って)
誰が追ってくるというの?

<ジークムント>
(ジークリンデの叫び声にとらえられて、もう一度振り向くと、ゆっくりと陰鬱に)
不幸が追ってきます・・・どこへ逃げても。
不幸がやってきます・・・どこにいようとも・・・
ですが、あなたには不幸を近づけたくない!
早く立ち去らねば。もうお目にかかることのないように。
(素早く扉へと走り、かんぬきを持ち上げる)

<ジークリンデ>
(我を失って、ジークムントの背中に向けて激しく呼びかける)
それなら、ここにいてください!
不幸を持ちこむことなどできません。
もともと不幸が居ついているこの家に!

(ジークムントは心に激しい衝撃を受けて立ち止まり、ジークリンデの表情から何かを読み取ろうとするが、彼女は恥じいって悲しげに目を落とす。長い沈黙の時が続く)

<ジークムント>
(舞台前方に引き返しながら)
ヴェーヴァルト(悲しみの男)・・・かつて私は自らそう名乗りました。ここでフンディングをお待ちしましょう。


(かまどに寄りかかったジークムントの視線は、静かなうちにも意を決したような想いを込めてジークリンデに注がれ、ジークリンデも再びゆっくりと目を上げる。二人はずっと沈黙したまま、無上の感動にとらえられたような表情で互いに見つめ合う)



第2場
(ジークムント、ジークリンデとフンディング)

(ジークリンデは突然立ち上がり耳をすますと、屋外の小屋に馬をつけるフンディングの声を聞く。彼女は正面玄関に急いで走っていき、扉を開けると、槍と盾とで武装したフンディングが広間に入ってきて、ジークムントの姿に気づくと扉のところで立ち止まる。フンディングは、厳しく問いただすような目つきで、ジークリンデを見つめる)


<ジークリンデ>
(フンディングの視線に応えるように)
この人は疲れ切ってかまどの前に横たわっていました。
苦境に陥って我が家にたどりついたのですわ。

<フンディング>
傷を治してやったのか?

<ジークリンデ>
喉をうるおしてあげただけ。客としてのおもてなしをしただけです!

<ジークムント>
(落ち着いて、しっかりとフンディングを見すえて)
ひさしをお借りして、飲み物をいただきました。
それだけのことで奥様をお叱りになるのですか?

<フンディング>
我が家のかまどは聖なるかまど・・・
おぬしにとっても、我が家が聖なるものであるように!
(武具を外してジークリンデに手渡す。
彼女に向かって)
客と亭主に、食事の支度をしろ!
(ジークリンデは武具をトネリコの木の枝に懸けて、納屋から食べ物と飲み物を取出し、テーブルに夕食を用意する。彼女は無意識のうちに再びジークムントの顔を見る。
フンディングは、いぶかしげな鋭い視線をジークムントの顔に向けると、ジークリンデと見比べながら独り言を言う)


こいつ・・・やけに、うちの奴に似ているぞ!
目から蛇のようなものが、
ぎらぎら光っている。
(疑惑の念を押し隠し、何も気にしていないような様子でジークムントに向きなおる)
なるほど、ずいぶん遠いところから来たようだな・・・
馬に乗っていたわけでもないのに、ここで休息をとるのだから・・・
いったい、どんな悪路に悩まされたのだ?

<ジークムント>
森と野原を越えてきましたが、
ずっと嵐と危険に追われていたので、
どの道を通ってきたのかは、わかりません。
どこに迷い込んだのかは、尚更のこと。
教えていただければ嬉しいのですが。

<フンディング>
(テーブルにつくと、ジークムントにも椅子をすすめる)
おぬしを守る屋根と家・・・
その持ち主はフンディングだ。
ここから西へ向かえば
フンディングに忠誠を捧げる
一族郎党の家がたくさんある。
さあ、客人よ・・・
おぬしの名前も教えてもらえるかな?

(テーブルについたジークムントは物思いにふけるように前方をみつめる。フンディングと同時にジークムントの反対側に腰を下ろしたジークリンデは、はた目にもそれと分かる関心を示して、緊張してジークムントの様子を見つめる)


<フンディング>
(二人の様子をじっと観察しながら)
このわしには教えられないというのなら、
妻には教えてもらえぬか?
どうやら聞きたくてたまらぬようだ!

<ジークリンデ>
(気後れせずに、共感の気持ちをあふれさせて)
あなたが誰なのか知りたいのです。

<ジークムント>
(目をあげてジークリンデの眼を見つめながら、真剣に語り始める)
フリートムント(平和を守る男)とは申せません。
できることならフローヴァルト(喜びの男)でありたいのに、
ヴェーヴァルト(悲しみの男)と名乗らねばならないのです。
ヴォルフェという名の父親から
私は双子として生まれました。
双子の妹と私です。
ですが、物心つかぬうちに、母と妹はいなくなりました。
生んだ母の顔も、いっしょに生まれた妹の顔も、
ほとんど覚えていないのです。
ヴォルフェは強い戦士でしたが、
敵がたくさんいました。
父は息子の私と狩りに出ましたが、
狩りの一団と別れて急いで帰ってきてみると、
ヴォルフェの家は空っぽでした。
豪華な広間は燃やされて瓦礫となり、
樫の木は切り倒されて切株となり、
母は打ち殺されて横たわり、
妹の姿は炎の中に消えていました。
これはナイディング一族の
手酷い仕業だったのです。
父は家を追われて私を連れて逃げ、
私は何年もの間、
深い森の中で父ヴォルフェと暮らしました。
森には何度も捜索の手が及びましたが、
ヴォルフェの親子は勇敢に身を守ったのです。
(フンディングに向かって)
今あなたに向かって語る私は、ヴェルフィング族。
人に「狼の一族」と呼ばれるヴェルフィングなのです。

<フンディング>
客人よ・・・なんという異様な話だ。
ヴェーヴァルト・・・ヴェルフィング族の男子!
確かその強い親子について、
わしは、おそろしい噂を聞いたことがある。
ヴォルフェやヴェルフィングには会ったこともないが。

<ジークリンデ>
お客様・・・もう少し教えてください。
あなたのお父様は今どちらにいらっしゃるのです?

<ジークムント>
ナイディング族は大規模な捜索を森に仕掛けましたが、
彼らの多くは、狼に殺されたり、
獣に追われたりして、
森から退散しました。
私たちの敵は散り散りになったのです。
ですが、その時、私は父のもとから引き離され、
探しても探しても、父の足跡は見つかりませんでした。
ただひとつだけ、狼の毛皮を
森の中で見つけたのですが、
毛皮の下は空っぽで、父は見つかりませんでした。
そして、その後、私は森にいられなくなり、
世間の男たち女たちと知り合うことになりました。
しかし、いくら多くの人と出会っても、どこで出会っても、
友だちを作りたくても、恋人を手に入れようとしても、
いつも私はつまはじき・・・
不幸がこの身にまとわりついていたのです。
私が正しいと考えたことが、人には悪いことに思え、
よくないと思えたことが、
人には好ましいことだったのです。
私は、この世のあらゆる場所で不和を巻き起こし、
行く先々で怒りを呼び起こし、
喜びを求めているはずなのに、悲しみしかもたらさない。
それゆえ、悲しみの男(ヴェーヴァルト)と名乗るしかなかったのです。この身は、悲しみしかもたらさないのですから。

(ジークリンデに向けて顔を上げると、
共感に満ちた眼差しに出会う)

<フンディング>
そんなにも悲惨な運命に定められたとは、よほどおぬしは、
運命の女神ノルンたちに愛されていないのだろう。
そんな男が見知らぬ客として訪れても、
誰一人歓迎するはずがないではないか。

<ジークリンデ>
ひとりぼっちの丸腰の男を怖がるなんて、卑怯者だけですわ!
さあ、お客様、話してください。
あなたが戦いで武器さえ失ってしまったいきさつを!

<ジークムント>
(ますます熱を込めて)
ある娘が泣いて私に助けを求めました。
彼女の一族の者たちが、
愛もないのに、ある男と結婚させようとしていたのです。
私は彼女を守ろうと、強制的な結婚に逆らい、
押し寄せてくる縁者たちと戦い、
敵に勝利しました。
しかし彼女の兄弟たちは打ち殺されて、
娘の周りに横たわり、
娘は悲しみのあまり怒りを忘れるほどでした。
死の衝撃で、目から涙をほとばしらせて、
哀れな花嫁は
兄弟たちの死を嘆き悲しみました。
すると、一族の者たちが、また殺到して、
ものすごい勢いで復讐を叫び、
私の周りは敵でいっぱいになりました。
結局、娘が死をまぬがれることはできなかったのです・・・
私はずっと槍と盾とで彼女をかばいましたが、
軍勢に囲まれて、どちらも砕けてしまいました。
私は傷を負い、武器もないまま
その娘の死んでいく姿を見ていました。
荒れ狂う軍勢は私を追いかけまわし、
娘は兄弟たちの亡きがらの上にくずおれました。
(苦悩の炎を目に燃やしながら
ジークリンデを見つめる)
もうお分かりでしょう・・・奥様・・・
私が「平和を守る男」(フリートムント)と名乗らないわけを!

(ジークムントは立ち上がり、かまどのほうへと歩いていく。ジークリンデは青ざめながらも、深く心を揺さぶられて床に目を落とす)

<フンディング>
(立ち上がり、きわめて重苦しい声で)
わしは野蛮な一族を知っている。
他の一族にとって神聖なことが、その一族にとっては神聖でないのだ。
彼らは、他のすべての者にとってと同様、
わしにとっても憎むべき者たちだ。
わしは、戦の召集を受け、
一族の流した血の復讐をしに行った。
ところが、夜遅く家に帰ってみれば、
逃げてしまった無法者が、
ほかならぬ我が家で見つかるとは・・・。
(ジークムントに近づきながら)
ヴェルフィングよ。今日は我が家に置いてやろう。
ここで夜を明かすがよい。
だが明日は強力な武器で身を守るがいい。
わしは明日を戦いの日と決めたのだ。
おぬしは死者の償いをせねばならぬ。

(ジークリンデは心配そうな身振りで進み出て、
二人の間に割って入る)

<フンディング>
(無愛想に)
さっさと出ていけ!ぐずぐずするな!
寝酒を用意して、
寝室でわしを待っていろ。

(ジークリンデは、意を決しかねるように物思いにふけりながら、しばし立ちすくんでいたが、やがてためらうような足取りで、ゆっくりと納屋に向かう。もう一度立ち止まると、物思いのあまり放心したように、顔を半ばそむけ、横顔だけをこちらに向けたまま立ちすくむ。だが、やがて意を決したように落ち着いて戸棚を開けると、酒杯に酒を満たし、小さな容器に入った粉薬をその中に振りかける。
そうしてからジークリンデはジークムントに目をやると、それまでずっと彼女に向けられていたジークムントの眼差しと出会うが、フンディングが様子を窺っていることに気づくと、すぐ寝室へと向かう。しかし、彼女は階段でもう一度だけ振り向くと、憧れのこもった眼差しでジークムントを見つめ、その眼差しで語りかけるように、しばらくトネリコの幹の一点を凝視する。だがフンディングが荒々しく身を起こし、激しい身振りでジークリンデを追い払うので、彼女はジークムントに最後の一瞥を与えて寝室に向かい、部屋の扉を閉める)





<フンディング>
(木の幹に懸けてあった自分の武具を取る)
男は、武器をもって戦うものだ。
(退場しながらジークムントに向かって)
ヴェルフィングよ。また明日会おう。
意味が分かるな?せいぜい気をつけろということだ!

(武具を持ったまま寝室に入る。部屋の中から閂が下ろされる音が聞こえてくる)


第3場
(ジークムント、ジークリンデ)

(ジークムントひとり。すっかり夜になってしまい、室内はかまどの弱い炎によって、かろうじて照らされている。ジークムントは炎の近くの寝床に腰を下ろし、心は激しく興奮しつつも、黙り込んで前方を見つめている)


<ジークムント>
父さんが話していた剣・・・
最大の危機に直面したときに見つかる剣。
今ぼくは丸腰で敵の家にいて、
復讐のかたに取られて、ここにとどまっている・・・。
美しく気高い女性をぼくは見た。
心は歓喜と不安におののいている。
あの女性は、ぼくの心にあこがれを呼び覚まし、
甘い魔法でぼくを引き寄せる・・・
なのに、よりによってその女性を、ぼくを無力と嘲笑うあの男が
自分の意のままとしているなんて!
ヴェルゼよ!ヴェルゼ!あなたの剣はどこにあるのだ?
強き剣。
嵐の中で振るう剣。
その剣は、ぼくの胸の中から現れないのか?
この荒れ狂う心の思いが剣とはならないのか?
(急にかまどの火がはじけ、噴き出す炎から現れるどぎつい光が、突然トネリコの幹の一点を照らし出す。前にジークリンデが目で示していたその場所に、剣のつかが刺さっているのがはっきりと見える)


あそこでちらちらしている赤い光はなんだ?
トネリコの木から、どうしてあんな光が?
目が見えない人にも届くほどの輝き・・・
楽しく笑いかけるような眼差し・・・
ああ、なんと心を気高く燃やす光だ!
もしかしたら、これは
あの花のような女性が去った時、
部屋に残していった眼差しの光だろうか?
(この時から、かまどの火は次第に弱まっていく)
夜の闇が目を覆ったとき、
あの女性の眼差しがぼくに触れ、
ぼくは、ぬくもりと光をこの手にした。
あの人の輝きは、太陽のように燦々と輝いて、
ぼくを頭上から光で満たし、
山の向こうに沈んでいった。
(一瞬、炎の残照が弱く映える)
去って行ってからも、もう一度、
あの人の光は夕映えのように輝き、
古いトネリコの木さえも
金色に燃えた。
だが、今や花はしぼみ、光は消え、
夜の闇が目を覆っている。
炎はもはや光を失い、この胸の奥に残るだけ・・・。


(炎はすっかり消えてしまい、闇夜になる。隣の部屋の扉が静かに開くと、白い服を身にまとったジークリンデが現れ、音を立てずに、急いでかまどの方へと歩み寄る)


<ジークリンデ>
お客様・・・寝ておいでですか?

<ジークムント>
(嬉しい不意打ちに飛び起きながら)
ここに来られるとは・・・どなたです?

<ジークリンデ>
(いわくありげにあわただしく)
私です・・・聞いてください!
フンディングはぐっすり寝ています。
私が眠り薬を与えたのです。
今夜あなたが幸運を手にしますように!

<ジークムント>
(興奮して話をさえぎる)
あなたが来てくれただけで十分幸運ですよ!

<ジークリンデ>
武器のありかを教えます・・・
ああ、もしあなたが手に入れれば!
最高の勇士とお呼びしますわ・・・
最強の人にのみ与えられる武器なのですから。
さあ・・・私の言うことをよく聞いてください!
一族の男たちが、この部屋に集まって
フンディングの婚礼を祝っていました。
強盗たちが人目もはばからず贈り物とした娘を
フンディングは妻としたのです。
彼らが酒盛りをしている間、私は悲しく座っていたのですが、
そのとき、見知らぬ人が入ってきました。
それは、青い衣装を身にまとった白髪の老人で、
帽子を目深にかぶって、
片目を隠していました。
ですが、残りの目の光だけでも男たち全員を不安にさせ、
恐れおののかせるのに十分でしたが、
その瞳は、なぜか私にだけは、
甘い憧れにみちた悲しみと、
涙と慰めとを同時に与えてくれるようでした。
老人は私を見つめたあと、男たちをじろりと見やると、
一振りの剣を手につかみ、
トネリコの幹に、
つかまで深く突き刺しました。
これを幹から引き抜くことができる者にこそ
この剣はふさわしいのだと言い残して・・・。
しかし、並み居る男たちが、どんなに頑張っても、
誰も手に入れることはできませんでした。
男たちが何人も出たり入ったりして、
最強と自負する者たちが剣を引き抜こうとしましたが、
誰一人、報われることはありませんでした。
剣は、何事もなかったように、幹に突き刺さったままなのです・・・。
ですが・・・いま私にはわかりました。
悲しんでいる私に会いにきてくれたあの人が誰だったのか。
誰のために剣を木に刺したのか。
ああ・・・私は今ここで友に会いたいのです・・・
哀れな私のために、遠い国からやってくる友に。
そうすれば、ずっと苦しみ悩んできたことが、
辱められた心の痛みが、
すべて甘美な復讐へと変わるのです!
失ったものを再びつかみ、
なくして泣いていたものを、この手に取り戻したいのです。
神聖な友を見つけ、
その勇士をこの手に抱きたいのです!

<ジークムント>
(燃えるような情熱でジークリンデを抱きしめながら)
その友は、今あなたを抱いていますよ・・・
武器と妻とを与えられる友は!
あなたという素晴らしい女性を妻にしようとの誓いが
私の胸に熱く燃えています。
かつて憧れたものは、あなたの中にあり、
かつて失ったものを、あなたの中に見つけたのです!
あなたが苦しむとき
私もまた心を痛め、
私が嘲られるとき、あなたもともに傷つくのです・・・
なんと喜ばしい復讐が微笑みかけてくるのでしょう!
私はいま聖なる歓びに満ちて高らかに笑い、
気高いあなたをこの手に抱きしめ、
あなたの胸の鼓動を感じているのです!

(大きな扉が突然バタンと開く)

<ジークリンデ>
(驚いてすくみあがり、身をもぎ離す)
えっ、誰なの?誰が来たの?

(扉は広く開け放たれ、屋外には素晴らしい春の夜が広がっている。満月の光が上から射し込み、明るい光で二人を照らすと、二人は突然、互いの姿を一点の曇りもなく認め合う)


<ジークムント>
(静かに感動しながら)
いいえ、誰も・・・。ですが一人だけ来た者がいます。
ご覧なさい。この部屋に射し込む春の微笑みを!
(ジークムントは、力強くやさしくジークリンデを寝床に引き寄せ、ジークリンデは彼の隣に腰をおろす。月明かりは神々しさを増していく)

冬の嵐は、
歓びの月の前に消え去った。
春はおだやかに光りかがやき、
やわらかな風に乗りながら、軽やかに愛らしく
奇蹟を織りなしながら揺れていく。
森と野原に息を吹きかけ、
まなこを見開いて笑いかける。
甘い小鳥の歌を歌い、
心地よい香りを放つ。
温かな血のぬくもりで、よろこびの花を咲かせ、
力を与えて新芽を吹かせる。
優美な力で、この世をつかさどり、
冬も嵐も、その強い力の前には消え去る。
春の一撃の前には、
ぼくらを春から引き離していた
どんな頑丈な扉も開かずにはいられなかった・・・。
春は、その妹である愛のもとに舞い込みましたが、
愛こそが、春を誘ったのです・・・
ぼくたちの心の奥深くにあったものが、
いまはじめて光を浴びて微笑んでいるのです。
春という兄が、愛という妹を花嫁とし、
二人を離れ離れにしていたものは打ち砕かれました。
若者は、歓喜とともに結ばれ、
春と愛とは一つになったのです!

<ジークリンデ>
あなたこそ春・・・私は待っていた・・・
凍りつくような冬の間じゅうずっと。
心は聖なるおののきとともに、あなたを受け入れた・・・
あなたの瞳がはじめて私に向けられたとき。
今までは、すべてが見知らぬことばかりで、
身近には悲しいことしかなかった。
何が起こっても、
私にはわからないことだらけだった。
でも、はっきりとわかったの・・・あなたのことは。
私があなたを見つめたとき、
あなたはもう私のものだった。
心の奥深くに秘めていた私自身が
朝の陽ざしのようにまぶしく浮かび上がり・・・
ああ・・・鳴りわたる響きとなって、私の耳に届いたの。
見知らぬものばかりの凍てつく荒野で、
私がはじめて友を見い出したとき。

(ジークリンデは我を失ったようにジークムントの首に腕を巻きつけ、近くから彼の顔を見つめる)

<ジークムント>
(心を奪われたように)
ああ・・・甘い歓び!
すばらしいひと!

<ジークリンデ>
(まじかにジークムントの目を見つめる)
ああ・・・もっと近くに行かせて・・・
気高い光をはっきり見たいの・・・
あなたの顔と瞳から現れ出る
五感を甘く酔わせる光を。

<ジークムント>
春の月光を浴びて輝きながら
あなたの髪は気高く波打っている。
私を惹きつけるものの正体が今はっきりとしました。
私は、美を目の前にする歓びに浸っているのですから。

<ジークリンデ>
(ジークムントの額から髪をかきあげ、驚きを込めて彼の顔をしげしげと見つめる)
あなたの額はなんと広く、
いくつもの血管がこめかみに集まっていることでしょう!
歓びのあまり、ふるえがとまらない!
奇蹟のような声が私の記憶を呼び起こす・・・
今日はじめて目にしたはずのこの人は、
もうすでに会ったことのある人だ・・・と!

<ジークムント>
私にも、愛の夢が思い起こさせるのです・・・
熱い憧れとともに、かつて私があなたの姿を見ていたことを!

<ジークリンデ>
いつか小川に映した自分の姿・・・
それを今また見ています。
そのとき川面に浮かび上がった私自身の姿・・・
それが今目の前にいるあなたなのです!

<ジークムント>
あなたこそ
私が胸に秘めていた姿。

<ジークリンデ>
(急いで視線をそらしながら)
ねえ、静かに!声を聞かせて・・・
まるで、子供の頃に
聞いたような響きだわ。
(いらだって)
いいえ、そんなはずは!このまえ聞いただけだわ・・・
私の声が
森にこだましたあのとき・・・

<ジークムント>
ああ・・・なんと美しい音・・・
私がいま聞いている声!

<ジークリンデ>
(再びジークムントの瞳をのぞきこんで)
あなたの目に燃える炎を見るのも初めてじゃないわ・・・
これは、あの老人が私を親しげに見つめ、
悲しんでいた私を慰めてくれた時に見た眼差し。
そのおかげで、私はあの老人の子だと気付いた・・・。
もう少しで名前で呼びかけそうなところだった!
(ジークリンデはいったん話をやめ、そのあと小声で続ける)
あなたの名前は本当にヴェーヴァルトなの?

<ジークムント>
あなたの愛をうけたからには、もうそうは名乗りません・・・
私はいま最高の歓びを手にしているのですから!

<ジークリンデ>
ですがフリートムントと
名乗ることもできないのでしょう?

<ジークムント>
あなたが好きな名をつけてくれれば、私はそう名乗りましょう。
あなたに名付けてもらいたいのです!

<ジークリンデ>
たしか、お父様の名はヴォルフェでしたね?

<ジークムント>
臆病なキツネどもにとってはオオカミ(ヴォルフ)だったでしょう!
ですが、その目の輝きは、オオカミではなく、
あなたという素晴らしい女性の目と同じでした。
父の本当の名・・・それはヴェルゼです。

<ジークリンデ>
(我を失って)
ヴェルゼがあなたの父親で、あなたがヴェルズング族ならば、
あの老人は、まさにあなたのために、木に剣を刺したのです。
私の愛の証として、私にあなたの名を付けさせてください・・・
ジークムント・・・私はあなたをそう名付けます!

<ジークムント>
(木の幹におどりかかって、剣のつかをつかむ)
我が名はジークムント!ジークムントこそ私!
剣よ、証人となれ!ひるまずに、お前をこの手にするのは私だ!
かつてヴェルゼは言った。最大の危機に陥ったとき、
お前は剣を手に入れるだろう・・・と。今こそその時だ!
神聖なる愛の最大の危機(ノート)・・・
危機は、愛の憧れを私の心にかきたて、
あかあかと胸に燃え広がりながら、
行動するのだ、死ぬのだと、私に迫ってくる・・・
ノートゥング!ノートゥング!これがお前の名だ、剣よ・・・
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
切っ先鋭い刃を見せよ!
鞘から姿を現すのだ!
(恐ろしい力で一息に剣を幹から引き抜くと、驚きと歓喜のうちにあるジークリンデに、その剣を見せる)

さあ、ヴェルズング族のジークムントをご覧ください!
この剣を婚礼の贈り物とし、
我が妻に選んだ最高の女性であるあなたを
敵の家から奪い去るのは、
このジークムントなのです。
私とともに、ここから遠く離れた場所に行きましょう。
春が微笑む屋敷に行きましょう・・・
そこでは、ノートゥングがあなたを守ります。
ジークムントがあなたへの愛に生きる限り!

(ジークリンデを抱きしめ、手を取ってその場を立ち去ろうとする)

<ジークリンデ>
(最高の陶酔に浸りながらも、ジークムントから身を離し、彼と真正面から向き合う)
私の目の前にいるあなたがジークムントなら、
あなたを求める私はジークリンデ・・・
あなたは、実の妹と
剣とを一挙に手に入れたのです!

<ジークムント>
あなたは妻にして妹・・・私は兄・・・
栄えよ!ヴェルズング族の血よ!

(ジークムントは狂おしいばかりの情熱でジークリンデを抱き、彼女は大きく声を上げて彼の胸に顔を沈める。幕が素早く下りる)
ERSTER AUFZUG

VORSPIEL UND ERSTE SZENE
Siegmund, Sieglinde

Das Innere eines Wohnraumes. In der Mitte steht der Stamm einer mächtigen Esche, dessen stark erhabene Wurzeln sich weithin in den Erdboden verlieren; von seinem Wipfel ist der Baum durch ein gezimmertes Dach geschieden, welches so durchschnitten ist, dass der Stamm und die nach allen Seiten hin sich ausstreckenden Äste durch genau entsprechende Öffnungen hindurchgehen; von dem belaubten Wipfel wird angenommen, dass er sich über dieses Dach ausbreite. Um den Eschenstamm, als Mittelpunkt, ist nun ein Saal gezimmert; die Wände sind aus roh behauenem Holzwerk, hier und da mit geflochtenen und gewebten Decken behangen. Rechts im Vordergrunde steht der Herd, dessen Rauchfang seitwärts zum Dache hinausführt: hinter dem Herde befindet sich ein innerer Raum, gleich einem Vorratsspeicher, zu dem man auf einigen hölzernen Stufen hinaufsteigt: davor hängt, halb zurückgeschlagen, eine geflochtene Decke. Im Hintergrunde eine Eingangstür mit schlichtem Holzriegel. Links die Tür zu einem inneren Gemache, zu dem gleichfalls Stufen hinaufführen; weiter vornen auf derselben Seite ein Tisch mit einer breiten, an der Wand angezimmerten Bank dahinter und hölzernen Schemeln davor

Ein kurzes Orchestervorspiel von heftiger, stürmischer Bewegung leitet ein. Als der Vorhang aufgeht, öffnet Siegmund von aussen hastig die Eingangstür und tritt ein: es ist gegen Abend, starkes Gewitter, im Begriff, sich zu legen.
Siegmund hält einen Augenblick den Riegel in der Hand und überblickt den Wohnraum: er scheint von übermässiger Anstrengung erschöpft; sein Gewand und Aussehen zeigen, dass er sich auf der Flucht befinde. Da er niemand gewahrt, schliesst er die Tür hinter sich, schreitet auf den Herd zu und wirft sich dort ermattet auf eine Decke von Bärenfell

SIEGMUND
Wes Herd dies auch sei, hier muss ich rasten.
Er sinkt zurück und bleibt einige Zeit regungslos ausgestreckt. Sieglinde tritt aus der Tür des inneren Gemaches; sie glaubte ihren Mann heimgekehrt: ihre ernste Miene zeigt sich dann verwundert, als sie einen Fremden am Herde ausgestreckt sieht

SIEGLINDE
noch im Hintergrunde
Ein fremder Mann? Ihn muss ich fragen.
Sie tritt ruhig einige Schritte näher
Wer kam ins Haus und liegt dort am Herd?
Da Siegmund sich nicht regt, tritt sie noch etwas näher und betrachtet ihn
Müde liegt er, von Weges Müh'n.
Schwanden die Sinne ihm? Wäre er siech?
Sie neigt sich zu ihm herab und lauscht
Noch schwillt ihm der Atem;
das Auge nur schloss er. -
Mutig dünkt mich der Mann, sank er müd' auch hin.

SIEGMUND
fährt jäh mit dem Haupt in die Höhe
Ein Quell! Ein Quell!

SIEGLINDE
Erquickung schaff' ich.
Sie nimmt schnell ein Trinkhorn und geht damit aus dem Hause. Sie kommt zurück und reicht das gefüllte Trinkhorn Siegmund
Labung biet' ich dem lechzenden Gaumen:
Wasser, wie du gewollt.
Siegmund trinkt und reicht ihr das Horn zurück. Als er ihr mit dem Haupte Dank zuwinkt, haftet sein Blick mit steigender Teilnahme an ihren Mienen

SIEGMUND
Kühlende Labung gab mir der Quell,
des Müden Last machte er leicht:
erfrischt ist der Mut,
das Aug' erfreut des Sehens selige Lust.
Wer ist's, der so mir es labt?

SIEGLINDE
Dies Haus und dies Weib sind Hundings Eigen;
gastlich gönn' er dir Rast: harre, bis heim er kehrt!

SIEGMUND
Waffenlos bin ich:
dem wunden Gast wird dein Gatte nicht wehren.

SIEGLINDE
mit besorgter Hast
Die Wunden weise mir schnell!

SIEGMUND
schüttelt sich und
springt lebhaft vom Lager zum Sitz auf
Gering sind sie, der Rede nicht wert;
noch fügen des Leibes Glieder sich fest.
Hätten halb so stark wie mein Arm
Schild und Speer mir gehalten,
nimmer floh ich dem Feind,
doch zerschellten mir Speer und Schild.
Der Feinde Meute hetzte mich müd',
Gewitterbrunst brach meinen Leib;
doch schneller, als ich der Meute,
schwand die Müdigkeit mir:
sank auf die Lider mir Nacht;
die Sonne lacht mir nun neu.

SIEGLINDE
geht nach dem Speicher, füllt ein Horn mit Met und reicht es Siegmund mit freundlicher Bewegtheit
Des seimigen Metes süssen Trank
mög'st du mir nicht verschmähn.

SIEGMUND
Schmecktest du mir ihn zu?

Sieglinde nippt am Horne und reicht es ihm wieder. Siegmund tut einen langen Zug, indem er den Blick mit wachsender Wärme auf sie heftet. Er setzt so das Horn ab und lässt es langsam sinken, während der Ausdruck seiner Miene in starke Ergriffenheit übergeht. Er seufzt tief auf und senkt den Blick düster zu Boden

SIEGMUND
mit bebender Stimme
Einen Unseligen labtest du:
Unheil wende der Wunsch von dir!
Er bricht schnell auf, um fortzugehen
Gerastet hab' ich und süss geruht.
Weiter wend' ich den Schritt.
er geht nach hinten

SIEGLINDE
lebhaft sich umwendend
Wer verfolgt dich, dass du schon fliehst?

SIEGMUND
von ihrem Rufe gefesselt, wendet sich wieder; langsam und düster
Misswende folgt mir, wohin ich fliehe;
Misswende naht mir, wo ich mich neige. -
Dir, Frau, doch bleibe sie fern!
Fort wend' ich Fuss und Blick.
Er schreitet schnell bis zur Tür und hebt den Riegel

SIEGLINDE
in heftigem Selbstvergessen ihm nachrufend
So bleibe hier!
Nicht bringst du Unheil dahin,
wo Unheil im Hause wohnt!

Siegmund bleibt tief erschüttert stehen; er forscht in Sieglindes Mienen; diese schlägt verschämt und traurig die Augen nieder. Langes Schweigen

SIEGMUND
kehrt zurück
Wehwalt hiess ich mich selbst:
Hunding will ich erwarten.


Er lehnt sich an den Herd; sein Blick haftet mit ruhiger und entschlossener Teilnahme an Sieglinde; diese hebt langsam das Auge wieder zu ihm auf. Beide blicken sich in langem Schweigen mit dem Ausdruck tiefster Ergriffenheit in die Augen


ZWEITE SZENE
Die Vorigen, Hunding

Sieglinde fährt plötzlich auf, lauscht und hört Hunding, der sein Ross aussen zum Stall führt. Sie geht hastig zur Tür und öffnet; Hunding, gewaffnet mit Schild und Speer, tritt ein und hält unter der Tür, als er Siegmund gewahrt. Hunding wendet sich mit einem ernst fragenden Blick an Sieglinde

SIEGLINDE
dem Blicke Hundings entgegnend
Müd am Herd fand ich den Mann:
Not führt' ihn ins Haus.

HUNDING
Du labtest ihn?

SIEGLINDE
Den Gaumen letzt' ich ihm, gastlich sorgt' ich sein!

SIEGMUND
der ruhig und fest Hunding beobachtet
Dach und Trank dank' ich ihr:
willst du dein Weib drum schelten?

HUNDING
Heilig ist mein Herd: -
heilig sei dir mein Haus!
er legt seine Waffen ab und übergibt sie Sieglinde.
Zu Sieglinde
Rüst' uns Männern das Mahl!
Sieglinde hängt die Waffen an Ästen des Eschenstammes auf, dann holt sie Speise und Trank aus dem Speicher und rüstet auf dem Tische das Nachtmahl. Unwillkürlich heftet sie wieder den Blick auf Siegmund. Hunding misst scharf und verwundert Siegmunds Züge, die er mit denen seiner Frau vergleicht; für sich
Wie gleicht er dem Weibe!
Der gleissende Wurm glänzt auch ihm
aus dem Auge.
er birgt sein Befremden und wendet sich wie unbefangen zu Siegmund
Weit her, traun, kamst du des Wegs;
ein Ross nicht ritt, der Rast hier fand:
welch schlimme Pfade schufen dir Pein?

SIEGMUND
Durch Wald und Wiese, Heide und Hain,
jagte mich Sturm und starke Not:
nicht kenn' ich den Weg, den ich kam.
Wohin ich irrte, weiss ich noch minder:
Kunde gewänn' ich des gern.

HUNDING
am Tische und Siegmund den Sitz bietend
Des Dach dich deckt, des Haus dich hegt,
Hunding heisst der Wirt;
wendest von hier du nach West den Schritt,
in Höfen reich hausen dort Sippen,
die Hundings Ehre behüten.
Gönnt mir Ehre mein Gast,
wird sein Name nun mir gennant.

Siegmund, der sich am Tisch niedergesetzt, blickt nachdenklich vor sich hin. Sieglinde, die sich neben Hunding, Siegmund gegenüber, gesetzt, heftet ihr Auge mit auffallender Teilnahme und Spannung auf diesen

HUNDING
der beide beobachtet
Trägst du Sorge, mir zu vertraun,
der Frau hier gib doch Kunde:
sieh, wie gierig sie dich frägt!

SIEGLINDE
unbefangen und teilnahmsvoll
Gast, wer du bist, wüsst' ich gern.

SIEGMUND
blickt auf, sieht ihr in das Auge und beginnt ernst
Friedmund darf ich nicht heissen;
Frohwalt möcht' ich wohl sein:
doch Wehwalt musst ich mich nennen.
Wolfe, der war mein Vater;
zu zwei kam ich zur Welt,
eine Zwillingsschwester und ich.
Früh schwanden mir Mutter und Maid.
Die mich gebar und die mit mir sie barg,
kaum hab' ich je sie gekannt.
Wehrlich und stark war Wolfe;
der Feinde wuchsen ihm viel.
Zum Jagen zog mit dem Jungen der Alte:
Von Hetze und Harst einst kehrten wir heim:
da lag das Wolfsnest leer.
Zu Schutt gebrannt der prangende Saal,
zum Stumpf der Eiche blühender Stamm;
erschlagen der Mutter mutiger Leib,
verschwunden in Gluten der Schwester Spur:
uns schuf die herbe Not
der Neidinge harte Schar.
Geächtet floh der Alte mit mir;
lange Jahre lebte der Junge
mit Wolfe im wilden Wald:
manche Jagd ward auf sie gemacht;
doch mutig wehrte das Wolfspaar sich.
zu Hunding gewandt
Ein Wölfing kündet dir das,
den als "Wölfing" mancher wohl kennt.

HUNDING
Wunder und wilde Märe kündest du, kühner Gast,
Wehwalt - der Wölfing!
Mich dünkt, von dem wehrlichen Paar
vernahm ich dunkle Sage,
kannt' ich auch Wolfe und Wölfing nicht.

SIEGLINDE
Doch weiter künde, Fremder:
wo weilt dein Vater jetzt?

SIEGMUND
Ein starkes Jagen auf uns stellten die Neidinge an:
der Jäger viele fielen den Wölfen,
in Flucht durch den Wald
trieb sie das Wild.
Wie Spreu zerstob uns der Feind.
Doch ward ich vom Vater versprengt;
seine Spur verlor ich, je länger ich forschte:
eines Wolfes Fell nur
traf ich im Forst;
leer lag das vor mir, den Vater fand ich nicht.
Aus dem Wald trieb es mich fort;
mich drängt' es zu Männern und Frauen.
Wieviel ich traf, wo ich sie fand,
ob ich um Freund', um Frauen warb,
immer doch war ich geächtet:
Unheil lag auf mir.
Was Rechtes je ich riet, andern dünkte es arg,
was schlimm immer mir schien,
andre gaben ihm Gunst.
In Fehde fiel ich, wo ich mich fand,
Zorn traf mich, wohin ich zog;
gehrt' ich nach Wonne, weckt' ich nur Weh':
drum musst' ich mich Wehwalt nennen;
des Wehes waltet' ich nur.

Er sieht zu Sieglinde auf
und gewahrt ihren teilnehmenden Blick

HUNDING
Die so leidig Los dir beschied,
nicht liebte dich die Norn':
froh nicht grüsst dich der Mann,
dem fremd als Gast du nahst.

SIEGLINDE
Feige nur fürchten den, der waffenlos einsam fährt! -
Künde noch, Gast,
wie du im Kampf zuletzt die Waffe verlorst!

SIEGMUND
immer lebhafter
Ein trauriges Kind rief mich zum Trutz:
vermählen wollte der Magen Sippe
dem Mann ohne Minne die Maid.
Wider den Zwang zog ich zum Schutz,
der Dränger Tross traf ich im Kampf:
dem Sieger sank der Feind.
Erschlagen lagen die Brüder:
die Leichen umschlang da die Maid,
den Grimm verjagt' ihr der Gram.
Mit wilder Tränen Flut betroff sie weinend die Wal:
um des Mordes der eignen Brüder
klagte die unsel'ge Braut.
Der Erschlagnen Sippen stürmten daher;
übermächtig ächzten nach Rache sie;
rings um die Stätte ragten mir Feinde.
Doch von der Wal wich nicht die Maid;
mit Schild und Speer schirmt' ich sie lang',
bis Speer und Schild im Harst mir zerhaun.
Wund und waffenlos stand ich -
sterben sah ich die Maid:
mich hetzte das wütende Heer -
auf den Leichen lag sie tot.
mit einem Blicke voll schmerzlichen Feuers
auf Sieglinde
Nun weisst du, fragende Frau,
warum ich Friedmund nicht heisse!

Er steht auf und schreitet auf den Herd zu. Sieglinde blickt erbleichend und tief erschüttert zu Boden

HUNDING
erhebt sich, sehr finster
Ich weiss ein wildes Geschlecht,
nicht heilig ist ihm, was andern hehr:
verhasst ist es allen und mir.

Zur Rache ward ich gerufen,
Sühne zu nehmen für Sippenblut:
zu spät kam ich, und kehrte nun heim,
des flücht'gen Frevlers Spur
im eignen Haus zu erspähn. -
Er geht herab
Mein Haus hütet, Wölfing, dich heut';
für die Nacht nahm ich dich auf;
mit starker Waffe doch wehre dich morgen;
zum Kampfe kies' ich den Tag:
für Tote zahlst du mir Zoll.

Sieglinde schreitet mit besorgter Gebärde zwischen die beiden Männer vor

HUNDING
barsch
Fort aus dem Saal! Säume hier nicht!
Den Nachttrunk rüste mir drin
und harre mein' zur Ruh'.

Sieglinde steht eine Weile unentschieden und sinnend. Sie wendet sich langsam und zögernden Schrittes nach dem Speicher. Dort hält sie wieder an und bleibt, in Sinnen verloren, mit halb abgewandtem Gesicht stehen. Mit ruhigem Entschluss öffnet sie den Schrein, füllt ein Trinkhorn und schüttet aus einer Büchse Würze hinein. Dann wendet sie das Auge auf Siegmund, um seinem Blicke zu begegnen, den dieser fortwährend auf sie heftet. Sie gewahrt Hundings Spähen und wendet sich sogleich zum Schlafgemach. Auf den Stufen kehrt sie sich noch einmal um, heftet das Auge sehnsuchtsvoll auf Siegmund und deutet mit dem Blicke andauernd und mit sprechender Bestimmtheit auf eine Stelle am Eschenstamme. Hunding fährt auf und treibt sie mit einer heftigen Gebärde zum Fortgehen an. Mit einem letzten Blick auf Siegmund geht sie in das Schlafgemach und schliesst hinter sich die Türe

HUNDING
nimmt seine Waffen vom Stamme herab
Mit Waffen wehrt sich der Mann.
Im Abgehen sich zu Siegmund wendend
Dich Wölfing treffe ich morgen;
mein Wort hörtest du, hüte dich wohl!

Er geht mit den Waffen in das Gemach; man hört ihn von innen den Riegel schliessen


DRITTE SZENE
Siegmund, Sieglinde

Siegmund allein. Es ist vollständig Nacht geworden; der Saal ist nur noch von einem schwachen Feuer im Herde erhellt. Siegmund lässt sich, nah beim Feuer, auf dem Lager nieder und brütet in grosser innerer Aufregung eine Zeitlang schweigend vor sich hin

SIEGMUND
Ein Schwert verhiess mir der Vater,
ich fänd' es in höchster Not.
Waffenlos fiel ich in Feindes Haus;
seiner Rache Pfand, raste ich hier: -
ein Weib sah ich, wonnig und hehr:
entzückend Bangen zehrt mein Herz.
Zu der mich nun Sehnsucht zieht,
die mit süssem Zauber mich sehrt,
im Zwange hält sie der Mann,
der mich Wehrlosen höhnt!
Wälse! Wälse! Wo ist dein Schwert?
Das starke Schwert,
das im Sturm ich schwänge,
bricht mir hervor aus der Brust,
was wütend das Herz noch hegt?
Das Feuer bricht zusammen; es fällt aus der aufsprühenden Glut plötzlich ein greller Schein auf die Stelle des Eschenstammes, welche Sieglindes Blick bezeichnet hatte und an der man jetzt deutlich einen Schwertgriff haften sieht
Was gleisst dort hell im Glimmerschein?
Welch ein Strahl bricht aus der Esche Stamm?
Des Blinden Auge leuchtet ein Blitz:
lustig lacht da der Blick.
Wie der Schein so hehr das Herz mir sengt!
Ist es der Blick der blühenden Frau,
den dort haftend sie hinter sich liess,
als aus dem Saal sie schied?
von hier an verglimmt das Herdfeuer allmählich
Nächtiges Dunkel deckte mein Aug',
ihres Blickes Strahl streifte mich da:
Wärme gewann ich und Tag.
Selig schien mir der Sonne Licht;
den Scheitel umgliss mir ihr wonniger Glanz -
bis hinter Bergen sie sank.
Ein neuer schwacher Aufschein des Feuers
Noch einmal, da sie schied,
traf mich abends ihr Schein;
selbst der alten Esche Stamm
erglänzte in goldner Glut:
da bleicht die Blüte, das Licht verlischt;
nächtiges Dunkel deckt mir das Auge:
tief in des Busens Berge glimmt nur noch lichtlose Glut.

Das Feuer ist gänzlich verloschen: volle Nacht. Das Seitengemach öffnet sich leise: Sieglinde, in weissem Gewande, tritt heraus und schreitet leise, doch rasch, auf den Herd zu

SIEGLINDE
Schläfst du, Gast?

SIEGMUND
freudig überrascht aufspringend
Wer schleicht daher?

SIEGLINDE
mit geheimnisvoller Hast
Ich bin's: höre mich an!
In tiefem Schlaf liegt Hunding;
ich würzt' ihm betäubenden Trank:
nütze die Nacht dir zum Heil!

SIEGMUND
hitzig unterbrechend
Heil macht mich dein Nah'n!

SIEGLINDE
Eine Waffe lass mich dir weisen: o wenn du sie gewännst!
Den hehrsten Helden dürft' ich dich heissen:
dem Stärksten allein ward sie bestimmt.
O merke wohl, was ich dir melde!
Der Männer Sippe sass hier im Saal,
von Hunding zur Hochzeit geladen:
er freite ein Weib,
das ungefragt Schächer ihm schenkten zur Frau.
Traurig sass ich, während sie tranken;
ein Fremder trat da herein:
ein Greis in blauem Gewand;
tief hing ihm der Hut,
der deckt' ihm der Augen eines;
doch des andren Strahl, Angst schuf es allen,
traf die Männer sein mächtiges Dräu'n:
mir allein weckte das Auge
süss sehnenden Harm,
Tränen und Trost zugleich.
Auf mich blickt' er und blitzte auf jene,
als ein Schwert in Händen er schwang;
das stiess er nun in der Esche Stamm,
bis zum Heft haftet' es drin:
dem sollte der Stahl geziemen,
der aus dem Stamm es zög'.
Der Männer alle, so kühn sie sich mühten,
die Wehr sich keiner gewann;
Gäste kamen und Gäste gingen,
die stärksten zogen am Stahl -
keinen Zoll entwich er dem Stamm:
dort haftet schweigend das Schwert. -
Da wusst' ich, wer der war,
der mich Gramvolle gegrüsst; ich weiss auch,
wem allein im Stamm das Schwert er bestimmt.
O fänd' ich ihn hier und heut', den Freund;
käm' er aus Fremden zur ärmsten Frau.
Was je ich gelitten in grimmigem Leid,
was je mich geschmerzt in Schande und Schmach, -
süsseste Rache sühnte dann alles!
Erjagt hätt' ich, was je ich verlor,
was je ich beweint, wär' mir gewonnen,
fänd' ich den heiligen Freund,
umfing' den Helden mein Arm!

SIEGMUND
mit Glut Sieglinde umfassend
Dich selige Frau hält nun der Freund,
dem Waffe und Weib bestimmt!
Heiss in der Brust brennt mir der Eid,
der mich dir Edlen vermählt.
Was je ich ersehnt, ersah ich in dir;
in dir fand ich, was je mir gefehlt!
Littest du Schmach,
und schmerzte mich Leid;
war ich geächtet, und warst du entehrt:
freudige Rache lacht nun den Frohen!
Auf lach' ich in heiliger Lust,
halt' ich dich Hehre umfangen,
fühl' ich dein schlagendes Herz!

Die grosse Türe springt auf

SIEGLINDE
fährt erschrocken zusammen und reisst sich los
Ha, wer ging? Wer kam herein?

Die Tür bleibt weit geöffnet: aussen herrliche Frühlingsnacht; der Vollmond leuchtet herein und wirft sein helles Licht auf das Paar, das so sich plötzlich in voller Deutlichkeit wahrnehmen kann

SIEGMUND
in leiser Entzückung
Keiner ging - doch einer kam:
siehe, der Lenz lacht in den Saal!
Siegmund zieht Sieglinde mit sanfter Gewalt zu sich auf das Lager, so dass sie neben ihm zu sitzen kommt, Wachsende Helligkeit des Mondscheines
Winterstürme wichen
dem Wonnemond,
in mildem Lichte leuchtet der Lenz;
auf linden Lüften leicht und lieblich,
Wunder webend er sich wiegt;
durch Wald und Auen weht sein Atem,
weit geöffnet lacht sein Aug': -
aus sel'ger Vöglein Sange süss er tönt,
holde Düfte haucht er aus;
seinem warmen Blut entblühen wonnige Blumen,
Keim und Spross entspringt seiner Kraft.
Mit zarter Waffen Zier bezwingt er die Welt;
Winter und Sturm wichen der starken Wehr:
wohl musste den tapfern Streichen
die strenge Türe auch weichen,
die trotzig und starr uns trennte von ihm. -
Zu seiner Schwester schwang er sich her;
die Liebe lockte den Lenz:
in unsrem Busen barg sie sich tief;
nun lacht sie selig dem Licht.
Die bräutliche Schwester befreite der Bruder;
zertrümmert liegt, was je sie getrennt:
jauchzend grüsst sich das junge Paar:
vereint sind Liebe und Lenz!

SIEGLINDE
Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte
in frostigen Winters Frist.
Dich grüsste mein Herz mit heiligem Grau'n,
als dein Blick zuerst mir erblühte.
Fremdes nur sah ich von je,
freudlos war mir das Nahe.
Als hätt' ich nie es gekannt,
war, was immer mir kam.
Doch dich kannt' ich deutlich und klar:
als mein Auge dich sah,
warst du mein Eigen;
was im Busen ich barg, was ich bin,
hell wie der Tag taucht' es mir auf,
o wie tönender Schall schlug's an mein Ohr,
als in frostig öder Fremde
zuerst ich den Freund ersah.

Sie hängt sich entzückt an seinen Hals und blickt ihm nahe ins Gesicht

SIEGMUND
mit Hingerissenheit
O süsseste Wonne!
O seligstes Weib!

SIEGLINDE
dicht an seinen Augen
O lass in Nähe zu dir mich neigen,
dass hell ich schaue den hehren Schein,
der dir aus Aug' und Antlitz bricht
und so süss die Sinne mir zwingt.

SIEGMUND
Im Lenzesmond leuchtest du hell;
hehr umwebt dich das Wellenhaar:
was mich berückt, errat' ich nun leicht,
denn wonnig weidet mein Blick.

SIEGLINDE
schlägt ihm die Locken von der Stirn zurück und betrachtet ihn staunend
Wie dir die Stirn so offen steht,
der Adern Geäst in den Schläfen sich schlingt!
Mir zagt es vor der Wonne, die mich entzückt!
Ein Wunder will mich gemahnen:
den heut' zuerst ich erschaut,
mein Auge sah dich schon!

SIEGMUND
Ein Minnetraum gemahnt auch mich:
in heissem Sehnen sah ich dich schon!

SIEGLINDE
Im Bach erblickt' ich mein eigen Bild -
und jetzt gewahr' ich es wieder:
wie einst dem Teich es enttaucht,
bietest mein Bild mir nun du!

SIEGMUND
Du bist das Bild,
das ich in mir barg.

SIEGLINDE
den Blick schnell abwendend
O still! Lass mich der Stimme lauschen:
mich dünkt, ihren Klang
hört' ich als Kind.
aufgeregt
Doch nein! Ich hörte sie neulich,
als meiner Stimme Schall
mir widerhallte der Wald.

SIEGMUND
O lieblichste Laute,
denen ich lausche!

SIEGLINDE
ihm wieder in die Augen spähend
Deines Auges Glut erglänzte mir schon:
so blickte der Greis grüssend auf mich,
als der Traurigen Trost er gab.
An dem Blick erkannt' ihn sein Kind -
schon wollt' ich beim Namen ihn nennen!
Sie hält inne und fährt dann leise fort
Wehwalt heisst du fürwahr?

SIEGMUND
Nicht heiss' ich so, seit du mich liebst:
nun walt' ich der hehrsten Wonnen!

SIEGLINDE
Und Friedmund darfst du
froh dich nicht nennen?

SIEGMUND
Nenne mich du, wie du liebst, dass ich heisse:
den Namen nehm' ich von dir!

SIEGLINDE
Doch nanntest du Wolfe den Vater?

SIEGMUND
Ein Wolf war er feigen Füchsen!
Doch dem so stolz strahlte das Auge,
wie, Herrliche, hehr dir es strahlt,
der war: - Wälse genannt.

SIEGLINDE
ausser sich
War Wälse dein Vater, und bist du ein Wälsung,
stiess er für dich sein Schwert in den Stamm,
so lass mich dich heissen, wie ich dich liebe:
Siegmund - so nenn' ich dich!

SIEGMUND
springt auf den Stamm zu und fasst den Schwertgriff
Siegmund heiss' ich und Siegmund bin ich!
Bezeug' es dies Schwert, das zaglos ich halte!
Wälse verhiess mir, in höchster Not
fänd' ich es einst: ich fass' es nun!
Heiligster Minne höchste Not,
sehnender Liebe sehrende Not
brennt mir hell in der Brust,
drängt zu Tat und Tod:
Notung! Notung! So nenn' ich dich, Schwert -
Notung! Notung! Neidlicher Stahl!
Zeig' deiner Schärfe schneidenden Zahn:
heraus aus der Scheide zu mir!
Er zieht mit einem gewaltigen Zuck das Schwert aus dem Stamme und zeigt es der von Staunen und Entzücken erfassten Sieglinde
Siegmund, den Wälsung, siehst du, Weib!
Als Brautgabe bringt er dies Schwert:
so freit er sich
die seligste Frau;
dem Feindeshaus entführt er dich so.
Fern von hier folge mir nun,
fort in des Lenzes lachendes Haus:
dort schützt dich Notung, das Schwert,
wenn Siegmund dir liebend erlag!

Er hat sie umfasst, um sie mit sich fortzuziehen

SIEGLINDE
reisst sich in höchster Trunkenheit von ihm los und stellt sich ihm gegenüber
Bist du Siegmund, den ich hier sehe,
Sieglinde bin ich, die dich ersehnt:
die eigne Schwester
gewannst du zu eins mit dem Schwert!

SIEGMUND
Braut und Schwester bist du dem Bruder -
so blühe denn, Wälsungen-Blut!

Er zieht sie mit wütender Glut an sich; sie sinkt mit einem Schrei an seine Brust. Der Vorhang fällt schnell


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