"アリアーヌと青ひげ"

対訳 【 岡野馨 訳 】

資料






岡野馨訳について

  • 岡野馨の著作権保護期間は終了しています。
  • メーテルリンクの著作権保護期間は戦時加算も含め2010年9月14日に終了しています。
  • 底本はこちら所収の「アリアーヌと青鬚」を使用しました。
    • 「世界童話大系第20巻童話劇篇(二)」名著普及会=世界童話大系刊行会・大正13年刊の複製
  • リブレットに対応させるために、岡野馨訳から削除、追記を行いました。追記した部分には拙訳をあてオレンジ色で示しました。
  • 旧仮名遣いの多くは現代仮名遣いに改めました。現代とは異なる用法の送りがなの多くは、現代人にも読解可能と思われる限り、原文のままとしました。当用漢字表にない漢字も同様に、読解可能と思われる限り、原文のままとしました。
  • 「青鬚」は「青ひげ」に改編しました。

訳者・岡野馨より(上記底本の「おぼえがき」から抜粋)

  • 自分の訳した三つの作品(アリアーヌと青鬚、尼僧ベアトリス、シャントクレエル)に対しては、子供にとって、余りに難しく、また、訳文も難し過ぎるとのご批難を受けることと思う。自分も、訳しながら、それを思わないではなかった。しかし三つともことに、シャントクレエルに至っては、まことに難しいものなのである。これを子供にも納得の行くように訳すことは-一度は試みるには試みたのではあるが-菲才、遂に果たすことが出来なかった。その点については、幼い諸君に済まないと思う。まず、これだけのお断りを最初にしておく。
  • メーテルリンクの作品二つ-フランス語で戯曲を書く人の内で、この白耳義(ベルギー)の大家のものほど日本に紹介されているものは少なかろう。その戯曲集に収められた作品、論集、その他の劇は、折から北欧のイプセンの名が日本に喧伝せられている間、象徴主義、新朗曼主義の旗印の下に、弘く日本人の耳に親し味あるものになってしまった。上演されたものも数多い。自由劇場が帝劇で演出したタンジールの死の如き、今日でも名演出として人の口に登っている。
  • さて、ここに訳した二つの作品は、共に伝説を取り扱ったもので、「アリアーヌと青鬚」はシャルル・ペローから出た青鬚物語を骨子にしたもので、第六番目の女が、前の五人を救けてやったが、その女達は、暴君の邪悪を忘れてしまうというのである。女は、生来、奴隷的の性格を有し、その敵に憐れみをかける本性があるからなのである。それで、解放者のアリアーヌ自身さえ、青鬚の傷を介抱する姉妹たちを見て、そこを去るに残り惜しさを禁じ得ない心もあったのだ。これには「無用の解放」なる前の表題がついている。(後略)

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アリアーヌと青ひげとは

  • アリアーヌと青ひげの96%はビタミンで出来ています。
  • アリアーヌと青ひげの4%は電力で出来ています。
最終更新:2011年01月07日 21:59