"小マハゴニー(歌芝居マハゴニー)"

対訳

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アラバマ・ソング(動画対訳)




訳者より

作品について

  • 「小マハゴニー(歌芝居マハゴニー)」はブレヒトとヴァイルの最初の共同作品で、1927年のバーデン=バーデン音楽祭で初演されました。ヴァイル夫人のロッテ・レーニャも出演しています。リブレットは新たに書き下ろしたものではなく、ブレヒトが既に出版していた詩集「家庭用説教集」の中の「マハゴニー歌集」から取ったものでした。
  • ブレヒトはギターの弾き語りで自作の歌をキャバレーで披露するような人だったので、「マハゴニー歌集」にも既にブレヒトがメロディーを付けていて、「アラバマ・ソング」についてはブレヒトの楽譜も残っていたりします。ヴァイルは作曲の際にブレヒトのメロディーも参考にしています。「三文オペラ」の中の「バルバラ・ソング」「海賊ジェニー」についてもブレヒトの楽譜が残っています。
  • 歌い手にはそれぞれジェシー、ベッシー、チャーリー、ビリー、ボビー、ジミーと言う役名が振られていますが、現在残っている台本には台詞やト書きはありません。資料によっては台詞・ト書きは散逸したと書かれていたり、元々そんなものはなかったと書かれていたりします。バーデン=バーデン音楽祭の様子はボクシングのリングを模した舞台で歌い手たちが演技している写真が残っています。
  • 元々、ブレヒトもヴァイルも「マハゴニー歌集」を元にオペラを制作つもりであったので、「歌芝居マハゴニー」はさらに発展した形で1930年に「マハゴニー市の興亡」として実を結ぶのでした。

幻のパリ版

  • ナチスにドイツを追われたヴァイルはオペラ「マハゴニー市の興亡」を完全な形で上演することは不可能と考え、「歌芝居」に「マハゴニー市の興亡」のソングのいくつかを取り入れ、再編集したものを作りました。30年代、このパリ版が「小マハゴニー」として上演されていたのでした。

アラバマ・ソング

  • この歌芝居の中で一番有名な曲は「アラバマ・ソング」。わざと拙い英語で書かれていて、マハゴニーの独特な雰囲気を形作っています。この詩については、あえて訳さない事も考えたのですが、ドイツ語の文章の中に英語の文章がある違和感と、日本語の文章の中に英語の文章がある違和感とではギャップがあり過ぎるので、ちょっと変な日本語でカタカナと平仮名を逆転させると言う方法で訳してみました。もしかしたら機械翻訳をそのまま載せると言う方法でも良かったかも知れません。
    「アラバマ・ソング」はオリジナルのレーニャの他にも、様々なアーティストが取り上げていますが、一番有名なのはザ・ドアーズが歌ったものでしょう。ドアーズのデビューアルバム「ハートに火をつけて」の中に納められています。

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@ hanmyo

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マハゴニーとは

  • マハゴニーの31%は蛇の抜け殻で出来ています。
  • マハゴニーの23%はツンデレで出来ています。
  • マハゴニーの20%は華麗さで出来ています。
  • マハゴニーの13%は海水で出来ています。
  • マハゴニーの8%は汗と涙(化合物)で出来ています。
  • マハゴニーの4%は小麦粉で出来ています。
  • マハゴニーの1%は知恵で出来ています。

最終更新:2014年08月31日 20:16