"ローエングリン"

対訳

第1幕全曲(動画対訳)

グラール語り

ブラバントのローエングリン

  • すると遥か彼方のモンサルヴァートで、聖杯グラールの傍らの鈴がチリンと音を鳴らしました。誰かが急ぎ助けを求めている合図です。すぐに聖杯グラールは、パルツィヴァールの息子ローエングリンをそこへ遣わすことにしました。ローエングリンが馬の鐙に足をかけようとした時、白鳥が舟を曳いて水面をやって来ました。それを一目見るが早いかローエングリンはこう呼ばわりました。「馬は厩に返すがよい。私はこの白鳥と共に、白鳥の導く所に行こう。」

訳者より

  • 今回は『ローエングリン』を翻訳しました。私はこの作品はワーグナーの最も「完成した作品」だと思います。もちろん「古典的な意味で完成している」という意味ですが、35歳でこんな優れた作品を書いたというのは相当すごいことだと思います。音楽ももちろん良いですが脚本もとても優れています。プロットも詩も高いレベルに達しているので、仮に音楽が無かったとしても十分評価されたのではないかと思います。

訳者のブログ


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最終更新:2021年02月28日 21:23