第五幕

Nr. 13 - 導入と祈り

幕が上がる。カピトール宮殿の広間。リエンツィが一人、家庭用祭壇の前で祈っている。

リエンツィ
全能の父よ、どうかご覧になってください。
塵にまみれた私の祈りをお聞きください。
あなたの奇跡がもたらしたあの力を
どうか私から奪わないでください。
あなたは私を力づけ、偉大なる力を与え、
崇高な使命を任せてくださいました。
絶望する者に光を与え、
汚されたものをふさわしい価値に引き上げるために。
あなたは民衆の恥辱を高貴なものへ、
栄光へ、素晴らしい王国へと変えられました。
ああ、神よ、どうか価値を高めるべく築かれたこの偉業を
壊さないでください。
ああ、この深い夜を解き放ってください、
人々の心を未だ深く覆い尽くすこの夜を!
永遠に続くあなたのお力の、ほんのわずかな一かけらでも
我々にお授けください!
神にして父よ、どうか眼差しを向けてください!
高みからこちらをご覧ください!
あなたの奇跡がもたらしたあの力を
どうか私から奪わないでください。
全能の父よ、どうかご覧になってください。
塵にまみれた私の祈りをお聞きください。
私に偉大なる力をお授けになった神よ、
この心の底からの願いをお聞き届けください!

彼は頭を深く地につけ、無言で祈り続ける。


Nr. 14 -二重唱

イレーネが登場。リエンツィは身を起こし、彼女に気がつく。二人はしっかりと抱き合う。

リエンツィ
尊敬の念を捧げてきた教会に見放され、
民衆の名のもとに私が価値を高めた人々にも
見捨てられた。
幸福が遣わしてくれた友は皆去ってしまった。
だが、二つのものだけは私に忠実でいてくれる、
天と妹だけは!

イレーネ
お兄様の教えを忘れたりはしないわ。
私みたいな弱い女に、あなたはいろいろなことを教えてくれた。あなたは私を真のローマ人にしてくれたのよ。
見て、私は忠実に教えを守ったわ。
私は最後のローマ人を決して見放さない。たとえその代償に
幸せも恋も手放すことになっても構わないわ!
ねえ、リエンツィ、私、強くなれたと思う?

リエンツィ
イレーネ、きみは勇敢な妹だよ!

イレーネ
だけど、恋を諦めるのがどんなにつらいことか
分かって?ああ、きっと分からないわ。あなたは恋をしたことがないんですもの。

リエンツィ
私だって恋はしたさ。ねえ、イレーネ、
私の愛がどんなものか知らないのかい?
私は自分の偉大な花嫁を心から愛した。
物心ついた時から、
威厳にあふれる彼女の姿を見て以前どれほど
華やかだったか知った時からずっとだよ。
周囲から辱められている彼女を、
私は身を切られるような思いで愛したんだ。
彼女は辱められ、おぞましいほど歪められていた。
中傷されて、名誉を奪われ、いじめられ、嘲笑されていた!
ああ、あの光景にどれほど怒りを感じたことか!
彼女が苦しんでいる時、どれほど愛したことか!
私が自分の一生をただ彼女にだけ捧げ、
青春も力も費やしたのは、
彼女を偉大なる妻とし、
世界の女王としたかったからだ。
わかるかい、私の花嫁はローマそのものなのだ!

イレーネ
不貞な妻ね!軽蔑なさい!

リエンツィ
この愛を断ち切らねばならないのが
どんなにつらいかわかるかい?

イレーネ
リエンツィ、私の偉大なお兄様、
見て、私は泣いたりしていないわ。
でも、この頬には深い悲しみがあふれているの。
私が何を悲しんでいるか分かるでしょう?
ねえ、ローマは本当に裏切ったの?

リエンツィ
イレーネ、ああ、きみの忠誠こそが
私を苦しめるのだ。いったいどうするつもりだい?
私は破門された身だ。そばにいればきみまで
呪われてしまう。そして、思うに
私の使命はもうじき終わるだろう。
私は犠牲を払おう。でも、きみは?
きみはアドリアーノのことは考えないのか?
彼が憎んでいるのは私だけだから、私が死ねば
仲直りできるよ。彼の恋人でいなさい。

イレーネ
リエンツィ!まあ、どういうつもり?
それが妹に対する言い方?

リエンツィ
もはやローマなどない。一人の女でいなさい。

イレーネ
私は最後のローマ人よ!

リエンツィ
頼むから私の悲しみを増やさないでくれ!

イレーネ
リエンツィの妹たるもの、死に対抗できるわ!

リエンツィ
心が痛むんだ!

イレーネ
殺されたってお兄様を見捨てないわ!

リエンツィ
(感激して)
私の腕の中においで。きみは何と誇り高いのだろう!

二人
この忠実な結びつきのうちに、
この純粋な胸元に、
ローマは偉大な姿のまま
もうしばらくの間生きるだろう/でしょう。
私たちの決意に満ちた目を見て、教えてください、
もはやローマは終わりなのかどうか。
私たちが息を引き取る時、
神に託された使命も終わるのだ/です!

リエンツィ
そうだ!もう一度試してみよう。
もう一度呼びかけて、
ローマが目を覚ましてくれるかどうかやってみるよ。

退場。イレーネも反対側を向き、同じく出ていこうとする。


Nr. 15 - 情景と二重唱

イレーネ、アドリアーノ

アドリアーノが登場する頃さらに夜が更け、あたりはますます暗くなるが、やがて民衆の暴動が近づいたり遠のいたりしながらだんだんと迫ってくるのが外から聞こえてくる。 松明のぎらぎらした光が暗闇の中をよぎるのが窓から見え、 石が飛んできて窓ガラスが砕ける。 この暴動は場の終わりにかけてひどくなっていく。




アドリアーノはマントにくるまり、狂気と見まがうほど興奮してドアの下から入ってきて、イレーネの前に立つ。


アドリアーノ
イレーネ、ここにいたのかい?
まだこの呪われた家にいるのか?

イレーネ
いやらしい人ね、清らかな敷居を
図々しくもまたぐなんてどういうつもり?
出て行ってちょうだい!

アドリアーノ
そんなにわめいて、まだ意地を張るつもりなのかい?
このままではきみは殺されてしまう!
でも、僕は助けたいんだ。一緒においで!

イレーネ
最後のローマ人であること、
それが私の救いなの。
みんな不実よ、恥知らずよ!
出て行って、ここには愛なんかないわ!

アドリアーノ
ああ、僕の愛。愛よりも
今は焦りを感じているんだ!
イレーネ、イレーネ、ひざまずくのを見ておくれ。
きみは僕に永遠の誠を誓ってくれたじゃないか。
頼むから裏切らないでくれ。
僕も誓いを立てたのは覚えているよ。
ある一人の死をもってあらゆるしがらみや
制約から解放されよう;
僕はそう誓ったんだ。
この誓いを僕は守り通すつもりだ。
ここには死と破滅以外には何もない。
きみの兄は神に見捨てられ、
僕からも世界中からも憎まれている。
民衆は荒れ狂い、裏切りを怒っている。
この宮殿はもうじき崩れるんだ。
火の手はもうそこまで迫っている。
ここにいる者は呪われるんだよ。
彼は死ななくてはならないんだ。
僕の手は剣を握ろうと構えている。
きみの兄は僕の剣にかかるんだ!
死と破滅が近づきつつあるんだ。
今こそきみは僕のものだ!僕は忠実だよ。
きみの足元で願っているんだよ。
この愛と忠誠を信じておくれ。

イレーネ
(彼をよけて)
この悪者!あなたは地獄そのものだわ!
もう私とあなたの間には何の絆もないのよ!
あなたの前にいるのはローマの女。
せいぜい私の死体をものにするがいいわ!

外から騒動がだんだん激しくなるのが聞こえてくる。


アドリアーノ
来たぞ、ああ!炎がめらめらと燃える!
恐ろしい!みな狂人だ!さあ、イレーネ!

イレーネ
放してちょうだい!私の力は強いのよ!
神様があなたに抗う力を与えてくださるわ!

アドリアーノ
だめだ、きみは死んではいけない。そんなこと、耐えられない!一緒に来るんだ。力づくでも連れていくよ!

彼はイレーネを強引に従わせようとする。

イレーネ
離れてちょうだい、この乱暴者!私は自由の身よ!

彼女は激しい力でアドリアーノを突き飛ばし、逃げていく。アドリアーノは地面に倒れる。


アドリアーノ
(決意を固めて身を起こし、)
ああ、きみは僕のものだ!よし、それなら炎の中から
彼女を救い出そう!
(退場。)

場面が変わる。

Nr. 16 - フィナーレ

カピトールの前の大きな広場。宮殿が奥に見える。 人々は血迷ったように興奮し、あちこちから広場へなだれ込んでくる。


民衆
こっちだ!こっちだ!さあ、ここに来い!
石を持って来い!松明を持って来い!
やつは呪うべきやつだ、破門されたやつだ!
やつを殺して滅ぼしてしまえ!
さあ、教会の聖なるご命令を果たそう!

リエンツィが武装し、しかし兜はかぶらずにイレーネとともにカピトールのバルコニーに姿を現す。

それ、あいつだ!見ろ、あの呪われたやつが威張ってるぞ!
そうれ、石を投げて殺せ!

リエンツィ
そなたらは私がわからないのか?
静粛に。護民官としてそう命じる。

バロンチェリ
耳を貸すな!

民衆
聞くものか!

リエンツィ
堕落した者ども!それでローマ人だとでも言うのか?

チェッコ
石を持ってこないか!

民衆
早く石で打ち殺せ!

リエンツィ
そなたらに自由を与えたのは私ではなかったか?
自由と平和を勝ち取り、
大喜びで私に挨拶した時のことを
思い出さぬのか。
そなたらのために切に願う;
ローマ人として立てた誓いを忘れないでくれ!

バロンチェリ
聞くな!やつは惑わそうとしている!

民衆
さあ、処刑開始だ!松明を持って来い!
カピトールに投げつけろ!

あちこちから火の玉が投げつけられる。


リエンツィ
気狂いども!誰を攻撃しているか分かっているのか?
本気で私を滅ぼす気なのか!
それならば我が最後の言葉を聞くがいい;
ローマの七つの丘がどれほど長くそびえようと、
この永遠なる街がどれほど長く繁栄し続けようとも、
リエンツィはきっと戻ってきてやる!

民衆
じきやつを炎が焼き尽くすぞ!
やつは呪うべきやつだ、破門されたやつだ!
やつを殺して滅ぼしてしまえ!
さあ、教会の聖なるご命令を果たそう!

カピトールは炎に包まれる。リエンツィとイレーネがバルコニーで抱き合いながら火に包まれるのが見える。民衆は彼らに石を投げつける。


アドリアーノが、帰ってきた貴族たちの先頭に立ち、息せき切って舞台に駆け込んでくる。貴族たちはある者は馬に乗り、ある者は徒歩でやってきて、民衆の攻撃を煽り立てる。

アドリアーノ
(イレーネを見つけて)
イレーネ!イレーネ!炎を避けるんだ!ああ!

アドリアーノがカピトールに駆けつけた時、リエンツィとイレーネがいる棟が崩れ、轟音とともに転がってくる。アドリアーノは一声叫ぶと息を引き取って倒れ、リエンツィとイレーネともども瓦礫の下敷きになってしまう。
FÜNFTER AKT

Nr. 13 - Introduktion und Gebet

Der Vorhang geht auf. Ein Saal im Kapitol. Rienzi allein vor einem kleinen Hausaltar kniend.

RIENZI
Allmächt'ger Vater, blick herab!
Hör mich im Staube zu dir flehn!
Die Macht, die mir dein Wunder gab,
lass jetzt noch nicht zugrunde gehn!
Du stärktest mich, du gabst mir hohe Kraft,
du liehest mir erhabne Eigenschaft:
zu hellen den, der niedrig denkt,
zu heben, was im Staub versenkt.
Du wandeltest des Volkes Schmach
zu Hoheit, Glanz und Majestät!
O Gott, vernichte nicht das Werk,
das dir zum Preis errichtet steht!
Ach, löse, Herr, die tiefe Nacht,
die noch der Menschen Seelen deckt!
Schenk uns den Abglanz deiner Macht,
die sich in Ewigkeit erstreckt!
Mein Herr und Vater, o blicke herab!
Senke dein Auge aus deinen Höhn!
Die Kraft, die mir dein Wunder gab,
lass jetzt noch nicht zugrunde gehn!
Allmächt'ger Vater, blick herab!
Hör mich im Staube zu dir flehn!
Mein Gott, der hohe Kraft mir gab,
erhöre mein tiefinbrünstig Flehn!

Er beugt das Haupt tief zur Erde und verbleibt in stummem Gebete.

Nr. 14 - Duo

Irene tritt auf. Rienzi hat sich erhoben und sie erblickt. Sie umarmen sich heftig.

RIENZI
Verlässt die Kirche mich, zu deren Preis
mein Werk begann, verlässt mich auch das Volk,
das ich zu diesem Namen erst erhob,
verlässt mich jeder Freund, den mir das Glück
erschuf, bleibt zweies doch mir ewig treu:
der Himmel selbst und meine Schwester!

IRENE
Mein Bruder, ja, noch kenne ich die Lehren,
in denen du mich schwaches Weib erzogst:
du machtest mich zu einer Römerin!
Sieh denn, ob ich die Lehre treu befolgt!
Den letzten Römer lass ich nie, sei auch
der Preis das Glück des Lebens und der Liebe!
Rienzi, sag: hab' ich mich stark bewährt?

RIENZI
Irene, meine Heldenschwester!

IRENE
Und weisst du auch, was einer Lieb entsagen heisst?
O nein, du hast ja nie geliebt!


RIENZI
Wohl liebt' auch ich! - O Irene,
kennst du nicht mehr meine Liebe?
Ich liebte glühend meine hohe Braut,
seit ich zum Denken, zum Fühlen erwacht,
seit mir, was einstens ihre Grösse war,
erzählte der alten Ruinen Pracht.
Ich liebte schmerzlich meine hohe Braut,
da ich sie tief erniedrigt sah,
schmählich misshandelt, grau'nvoll entstellt,
geschmäht, entehret, geschändet und verhöhnt!
Ha, wie ihr Anblick meine Wut entflammte!
Ach, wie ihr Jammer Macht gab meiner Liebe!
Mein Leben weihte ich einzig nur ihr,
ihr meine Jugend, meine Manneskraft;
denn sehen wollt' ich sie, die hohe Braut,
gekrönet als Königin der Welt -
denn wisse: Roma heisst meine Braut!

IRENE
Treuloses Weib, Verachtung dir!

RIENZI
Ermiss denn meinen Schmerz,
da dieser Liebe ich entsagen soll!

IRENE
Rienzi, o mein grosser Bruder,
blick in mein tränenloses Auge,
sieh auf der Wange tiefen Gram,
empfinde, was dies Herz bezwang,
und sag: ist Roma untreu dir?

RIENZI
Irene, ach, selbst deine Treue
bricht mir das Herz. Was willst du tun?
Im Bann bin ich; verflucht auch du
an meiner Seite, und mein Werk,
ich ahn' es, ist vollendet bald!
Ich sei das Opfer, warum du?
Gedenkst du Adrianos nicht?
Er hasst nur mich und ist versöhnt,
wenn ich gefallen. Bleibe sein.

IRENE
Rienzi! Ha, was höre ich?
Zu deiner Schwester sprichst du so?

RIENZI
Kein Rom gibt's mehr, sei denn ein Weib!

IRENE
Ich sei die letzte Römerin!

RIENZI
Ach, mehre so nicht meinen Gram!

IRENE
Rienzis Schwester trotzt dem Tod!

RIENZI
Ach, mehre so nicht meinen Gram!

IRENE
Ermorde mich - ich lass dich nie!

RIENZI
überwältigt
Komm, stolze Jungfrau, an mein Herz!

BEIDE
In unsrem treuen Bunde,
in dieser keuschen Brust
lebt Roma noch zur Stunde,
der Grösse sich bewusst.
Blickt uns ins feste Auge
und sagt, ob Roma fiel?
Mit unsrem letzten Hauche
setzt Gott ihr erst ein Ziel!

RIENZI
Es sei! Noch einmal will ich mich denn rüsten,
noch einmal tönen soll der Ruf,
zu wecken Rom aus seinem Schlaf.

Er geht ab. Irene wendet sich nach einer andern Seite hin ebenfalls zum Abgang.

Nr. 15 - Szene und Duo

Irene, Adriano.

Von Adrianos Auftritt an wird es immer finsterer, so dass die Szene in völliger Nacht endet; bald wachsendes, bald abnehmendes, im Ganzen aber immer näher kommendes Volksgetümmel wird von aussen her vernommen: der grelle Schein von Feuerbränden erhellt blitzartig das Dunkel der Szene durch die Fenster, deren Scheiben durch Steinwürfe zerschlagen werden: diese Steigerung des Aufruhrs muss jedoch erst gegen das Ende der Szene eintreten.

Adriano, tief in seinen Mantel gehüllt und bis zum Wahnsinn aufgeregt, tritt unter der Türe Irenen entgegen.

ADRIANO
Du hier, Irene? Treff' ich dich
noch in des Fluchbeladnen Haus?

IRENE
Entsetzlicher, du wagst es noch,
des Reinen Schwelle zu übertreten?
Entflieh!

ADRIANO
Wahnsinnige, noch Trotz?
Ach, du kennst dein Verderben nicht!
Doch rett' ich dich. - Flieh, komm mit mir!

IRENE
Hier, bei dem Letzten, den der Name
des Römers ziert, ist mein Asyl!
Ihr seid Treulose, Schändliche!
Geh, es gibt keine Liebe mehr!

ADRIANO
Ha, meine Liebe, ja, ich fühl' es,
ist Liebe nicht, ist Raserei!
Irene, Irene, sieh mich knien!
Du schwurest einst mir ew'ge Treue,
versünd'ge nicht durch Meineid dich!
Wohl kenne ich noch meinen Schwur;
ich schwur: Tod und Verderben solle
mir Losung sein, um jedes Band
und jede Schranke zu zertrümmern!
Dies war mein Schwur, ich halt' ihn jetzt:
Tod und Verderben, es ist da!
Dein Bruder ward von Gott verflucht,
verflucht von mir und aller Welt;
das Volk, es rast, kennt den Verrat.
Dies Kapitol, bald steht's nicht mehr,
schon wird der Feuerbrand genährt;
wer hier betroffen, ist verflucht,
sein Tod dem Mörder ein Verdienst;
in meiner Hand zuckt selbst der Stahl:
dein Bruder fällt, er fällt durch mich!
Tod und Verderben, sieh, ist da.
Nun bist du mein! Sag, bin ich treu?
Zu deinen Füssen lieg' ich hier;
sieh meine Liebe, sieh meine Treu'!

IRENE
ihn abwehrend
Verruchter! Die Hölle rast in dir!
Nichts hab' ich mehr mit dir gemein!
Hier stehe ich, eine Römerin!
Nur meine Leiche nennst du dein!

Man hört verworrenes, anwachsendes Getümmel von aussen.

ADRIANO
Sie kommen, ha! Die Flamme glüht!
Entsetzen! Wahnsinn! Auf, Irene!

IRENE
Lass mich, ich fühle Riesenkraft;
Gott hilft mir, dir zu widerstehn.

ADRIANO
Nein, du darfst nicht sterben, dein Tod trifft mich!
Komm mit, ich reisse dich hinweg!

Er sucht sich Irenens gewaltsam zu bemächtigen.

IRENE
Vergeh, Wahnsinniger! Frei bin ich!

Sie hat mit wütender Gewalt Adriano von sich geschleudert und entflieht. Adriano ist zu Boden gesunken.

ADRIANO
rafft sich starren Blickes auf.
O, du bist mein! Durch Flammen selbst
find ich den Weg!
ab.

Die Szene verwandelt sich.

Nr. 16 - Finale

Grosser Platz vor dem Kapitol, das sich im Hintergrunde befindet. Volkshaufen in der wütendsten Aufregung. - Das Volk strömt von allen Seiten dem Platze zu.

VOLK
Herbei! Herbei! Auf, eilt zu uns!
Bringt Steine her! Bringt Feuerbrand!
Er ist verflucht, er ist gebannt!
Verderben treffe ihn und Tod!
Auf, ehrt der Kirche Hochgebot!

Rienzi in voller Rüstung, doch entblössten Hauptes, erscheint mit Irene auf dem hohen Balkon des Kapitols.

Er ist's! Seht, der Fluchbeladne trotzt!
Auf, steinigt ihn!

RIENZI
Kennt ihr mich noch?
Es fordert Ruhe der Tribun.

BARONCELLI
Hört ihn nicht an!

VOLK
Hört ihn nicht an!

RIENZI
Entartete! Sagt, zeigt ihr so den Römerstolz?

CECCO
Bringt Steine her!

VOLK
Auf, steinigt ihn!

RIENZI
Bedenkt, wer macht' euch gross und frei?
Gedenkt ihr nicht des Jubels mehr,
mit dem ihr damals mich begrüsst,
als Freiheit ich und Frieden gab?
Um euretwillen fleh' ich euch:
gedenket eures Römerschwurs!

BARONCELLI
Hört ihn nicht an! Er bezaubert euch!

VOLK
Fangt an! Auf, bringt Feuerbrand!
Werft Feuer in das Kapitol!

Von allen Seiten werden brennende Pechkränze geworfen.

RIENZI
Wahnsinnig Volk! Wen greift ihr an?
Wie glaubet mich ihr zu vernichten?
So hört von mir das letzte Wort:
so lang die sieben Hügel Romas stehn,
so lang die ew'ge Stadt nicht soll vergehn,
sollt ihr Rienzi wiederkehren sehn!

VOLK
Bald fasst ihn schon der Feuerbrand!
Er ist verflucht, er ist gebannt!
Verderben treffe ihn und Tod!
Auf, ehrt der Kirche Hochgebot!

Das Kapitol steht in vollem Brande; man erblickt Rienzi und Irene, sich umschlungen haltend und von Flammen umgeben, auf dem Balkon; das Volk wirft mit Steinen nach ihnen.

Adriano erreicht atemlos die Bühne an der Spitze der zurückkehrenden Nobili, welche teils zu Pferde, teils zu Fuss einen heftigen Angriff auf das Volk ausführen.

ADRIANO
Irene erblickend
Irene! Irene! Auf, durch die Flammen! Ah!

Als Adriano dem Kapitol zueilt, stürzt der Turm, wo Rienzi und Irene sich befinden, mit furchtbarem Krach zusammen. Adriano sinkt mit einem Schrei leblos zu Boden und wird mit Rienzi und Irene unter den Trümmern begraben.


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© Maria Fujioka


最終更新:2017年07月22日 08:47