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 初めに
 メローズ・シリーズはお伽噺を読んだ作者の完全な妄想の産物です。作中で出てくる組織、人物、世界は全てフィクションです。そのようなことは一切、文献などには無いまっかな嘘っぱちです。
 素晴らしいお伽噺をこういったことに使用し、作者の方々に深くお詫びいたします。


チェイス・オズ



籠龍


 文化や技術が目まぐるしい程に発展を遂げる今日。一体どれだけの者がこの異様なまでの進歩、否、進化にも近い急速な発達に疑問を感じているのだろうか? 恐らくほとんどの者は毛ほどにも思ってなどいないのだろう。
 あの世間を賑わしている舞台役者達も、目も眩むような『天才』と呼ばれる芸術家達も、深遠な哲学などに思いを馳せている学者達ですら気にも留めてはいないのだろう。
 この進化は必然であると感じている。人類が当然の行いで、当然の経路で、当然の進路を取ったに過ぎぬと思っている。恥ずかしいことに私もその一人であった事を否定できない。しかし私は彼女らに会った。それが幸運であったのか、それとも不幸であったのか。これを筆におさめている今の私には判断しかねるところであるが、それでも私は知ってしまった。
 この話を聞いて人は笑うだろう。そんな空絵事がありえるはずがないと。仕方がないことである。確かに信じがたい事なのだから。だから私は祈るしかないのだ。これを読むあなたが、私の話を信じてくれることを。


 この世界とは別に他の世界がある。それは長い間交わることがなかったが、しばらく前ほど(これは長い歴史の中での前なので約百年ほど前だろうか)から二つの世界が接し始めたのだ。その理由は未だ不明ではあるが、その世界にはこちらにはないような技術や力が存在していた。あちらからの者は頻繁にこちらの世界へ来るようになると、自然とこちらにも技術などが流れてきた。人々はそれを知らず知らずの内に接し、学んでいったのである。つまり、近年の急激な文化・技術の進化はこのような交流の産物であると言える。
 しかし同時に不可解な力を有するあちらからの者達が人を襲い始めたのだ。あの者達にとっては人間はあまりにも弱過ぎたのだ。我々はあちらからの者達に恐怖し、震えて眠っていた。急遽現れた化け物。人々の目にはそう映り、昔話で聞かされた怪物たちを頭に浮かべさせたに違いない。
 だからある者はそれらを“狼”と呼び、ある者は“魔法使い”“魔女”と呼び、ある者は“うさぎ”とそしてまたある者は“ドラゴン”と呼んでいた。
 しかし、世界同士は徐々に交わりを深めている。その影響なのか、不可思議な力もまた、人々に影響を与え始めていた。そして対抗する組織ができる。
 その者達は、狼を、または魔法使いを、うさぎを、そしてドラゴンを退治していた。それが私の会った彼女達である。
 美しくも悲劇の女戦士達。
 組織は彼女らを“メローズ”と呼んだ。
(言語学者・文献学者グリム『崇高なる女狼達』より)




 竜巻に飛ばされた少女は目を覚ますと、そこは見た事のない美しい世界でした。少女は家に帰るため、その国で最も聡明と言われる魔法使いに会うことにしました。
 旅の途中で同じく魔法使いの元へ行こうとしていた、鉄鎧のキコリに藁の人形のかかし、それにライオンに出会い一緒に向かいます。
 ある時、西の魔女が少女に言いました。
『魔法使いの元には行ってはいけないよ。行けば、恐ろしいことになるから』
 しかし、西の魔女は“悪い魔女”だと聞いていた少女は魔女の言うことを聞きませんでした。
 少女達はエメラルドの町に着くと、少女は今まで一緒にいた三人にいきなり捕まえられてしまいました。驚いた少女でしたが、三人は少女を魔法使いの元へ差し出します。
 少女はその国で指名手配されていたのです。捕まえ連れてきた者には望んだものを与えると書かれた紙が、少女の知らない所で出回っていたのです。
 魔法使いは約束通り三人が望むものを与えました。鉄鎧には“心”を。藁の人形には“知恵”を。ライオンには“力”を。
 そして少女が気付いた時には、そこは望んだ自分の家でした。しかし、少女は何も感じません。少女は何も思いません。少女はまったく動きませんでした。少女の中からは何一つ抜き取られていました。そう、魔法使いが彼ら三人に与えた物は全て少女の物だったのです。それだけではありません。魔法使いは彼女が持つモノを全て彼女から抜き取っていたのです。
 人形となった少女は月日も何もわからないままただ目を開け、横になっていると、そこに緑の女が一人。それは西の魔女でした。
 彼女は少女を抱きかかえると、そのまま彼女を連れ消えました。



 月明かりが美しく石畳みの地面を照らす。その石でできた地面に家が建ち並ぶ。厳戒令によりこの時間に動く影は巡回の者以外はほとんど見えない。まるでお伽話の中にでも入ってしまったかのような街並み。ウットリと心を魅かれ、まるで異世界との扉が開かれるようなザワめきと共にどこか寂しさを感じるそんな夜。
 月明かりに照らされ、まるで黄色い道のようになっている石畳の道を歩く影が二つ。人の影と大きな獣の影。ブロンドの長い髪を後ろで三つ編みにした少女は茶色の剥げたコートが揺れる度に、カチャカチャと音を鳴らし歩いている。その隣には異様に赤く目を輝かせるブリキのような物でできた犬を模っている物。
 その犬のような物が乾いた空気に鼻を引きつかせ、低く唸り声を上げる。少女はそんな犬の頭を軽く撫でてやる。
「よしよし。いい子だトト。近いんだな」
 暖かみも、感情も一切ない抑揚のない声で少女はトトと呼ばれた犬に言う。少女の機械的な冷たい瞳は空を彩る月に向けられる。
「おぉ~ジーザス」
 少女はうなじにある冷たい金属を摩り呟く。そして履いている銀の靴を軽く鳴らすと、少女の影と犬の影は消えた。



 そこは“花の聖母”と呼ばれる広壮な教会。八角形の洗礼堂に赤、白、緑の大理石によって創られた鐘楼、そしてその脇には大きなドームの形をした大聖堂の三つによって形成されたその教会は、今の段階ではおそらく世界最大の宗教的建築物ではないだろうか。
 そこには熱心な信者達が多く訪れ祈りをささげているのだが、さすがにこの時間ともなれば司祭の影すらも見えなくなっていた。そこに三つの影がある。影は大聖堂の正面。まるで城なのではないかと思えるほどの建物の前に立っていた。月明かりに照らされた彼らはあまりにも異形で、もしもその姿を見た物がいるのならば、間違いなくその場で伏し神に赦しを乞うだろう。
 一人は斧を持つ鉄の鎧・キコリ。一人は鴉避けに造られたような奇妙な藁の塊・かかし。最後は金色の鬣を持つ獣・ライオンである。
 三人は踵を返し闇の中へ消えようとしていたが、金属の乾いた音と獣の唸り声に足を止め振り返る。
「これは驚いた。噂では聞いていたが……」
 視線の先にはブロンドの長い髪を後ろで三つ編みにしたコート姿の少女と、奇怪な獣がいた。思わずかかしが声を漏らした。
「その体でよく生きていたな」
「しかし懐かしいな。ドロシー嬢ちゃん」
 少女の無表情の顔にライオンとキコリも笑みを浮かべる。その光景に犬のトトは一層に唸り声を上げる。
「私から奪ったものを返してもらいに来た」
 ドロシーはコートをひるがえす。そこには所狭しと銃器類などの武器がなんでいる。彼女はそれを手に取ると、トリガーを引きながら接近した。連発可能なその銃を撃つ。弾丸は前に出るキコリの鎧が全て弾いた。彼女は舌打ちをすると、弾切れの銃を捨て、彼らの目前で、飛びあがる。彼女の袖から透明な糸のついたナイフが飛び出し、それが正門の壁に突き刺さると滑車の原理で糸を巻き上げ彼女の体が浮かぶ。それと同時に彼女のコートから何か弾けた音と共に球体の物がいくつか彼らの上から降ってくる。
 咄嗟に身を伏せた三人と同時に球体は爆発を起こした。正門の屋根に着いたドロシーはコートより部品を組み立て、大きな銃を作るとベルトのように巻き付けていた弾丸の列を挟みこむ、爆煙上がる真下に向けて撃ちこんだ。弾丸と空の薬莢がまるで雨のように降り注ぐ。
 すると彼女の後ろの屋根が砕けそこからライオンが飛び出してきた。彼に気付いたドロシーは屋根の縁で身を翻し銃を捨てる。ライオンの一線が捨てた銃を両断。爪は彼女の目前を通っていく。ドロシーの手にはすでに銃が握られ、縁から何もない空中へゆっくりと倒れこみながらライオンに向け銃を撃つ。いくつもの弾丸はライオンの肉体に抉るが、強靭な筋肉は人間のようには弾丸を通してはくれない。
 落下するドロシーを下でキコリが斧を構え待ちかまえている。彼女は袖からナイフを放ち寸での所で鐘楼へと飛びあがった。
 壁に張り付き様子をうかがうドロシーだったが、壁から生えてきた草が彼女を捕まえ動きを封じた。かかしが壁の内側にいるらしい。
 ライオンは動きの取れないドロシーに向かって爪を立てようと飛びあがってくる。彼女は身を捩るが草は彼女の体を固く縛っている。ライオンが目前に迫った時、彼女は銀の靴を壁にぶつけて鳴らすと彼女の姿は消えライオンは壁を抉った。



 ドロシーは不安定なジャンプによって大聖堂の屋根に移動し反動で吹き飛ばされていた。それをキコリは追っている。まるでどこに飛んだのか知っているかのように追ってきた。
 恐らくはかかしの指示だろう。かかしの知恵はドロシーの知恵。ドロシーの考えることはかかしの考えることに等しいのだ。
 吹き飛ばされながらも体勢を立て直し銃を撃つが、キコリの体に弾かれ効果が見えない。ドロシーは縁まで着くとそのまま飛びあがり落ちる。その間に銃を捨て、大口径の銃に代え、拳程の弾丸を詰めると同じく落ちてくるキコリに撃った。弾丸は見事に貫通しキコリは衝撃で少し上昇する。
 ドロシーは身を捩り着地し移動すると、すぐ後にキコリが重厚な音をたて落ちてきた。しかし彼女は動きを止めることはない。ライオンがいた。ライオンの爪を身を翻し躱すと、空になった薬莢を吐き出させ、素早く装填しライオンへ向けるが、背後に気配。キコリの斧が襲いかかってきていた。胸に大きな穴があいたキコリだったが、まだ生きている。斧は彼女の銃を押し潰し、ライオンの爪は彼女の胴を薙ぐ。金属のこすれる音が耳を突く。ドロシーの着装していた鉄板を爪が切り裂く音だ。だが浅い。バランスを崩した彼女の体勢が整う前に次はキコリの鉄の足が彼女の胴を蹴りつける。小さな悲鳴と共に、ドロシーは大聖堂の中へ吹き飛んでいった。



 ドロシーは芸術的な装飾が数多く施された聖堂の中。自らが吹き飛ばした長椅子の下で力なく倒れていた。
 血をふき、感情のないその瞳はまるで鏡のようである。動くことができない。どうやら今の一撃で全身に信号を送る経路のどこかが破損したらしい。修復の必要がある。
 ドロシーは微かに働く思考を集中させる。うなじに接続された金属から針状の物が飛び出し、彼女の首に突き立てられた。
 全身に駆け巡った電流のような痛みに、彼女は体を仰け反らせ初めて苦痛に顔を歪め、悲鳴を上げた。
 気の飛びそうな痛みに体の痙攣。その目は恍惚に濡れ、熱い吐息が彼女の口から洩れている。体内の機能が活性化し、身体の機能が復活をしてくる。ノロノロと動き始めるドロシーの肌は機能の急速な活性により熱を帯び赤くなっていた。
「クール……ダウン……」
 彼女の両肩口から服を突き破り、通気管が現れ、そこから大量の蒸気を吐き出しながら体内を冷却した。
 しばらくは動かなかった彼女だが、立ち上がる時にはすでに元の無表情な彼女に戻っている。視線を向ければキコリとライオンも彼女の声で生きていることを知り入ってきた所であった。
 ドロシーは右の袖を破り捨てると、それは様々な仕掛けの施されている腕。その腕が軋み縦に亀裂が入り裂ける。
「俺達と変わらないぐらいに変わった体をしているな」
 ライオンはそれを見て言った。キコリも口には出さないが、驚いた様子で首肯する。
「トト。出番だ」
 小さく呟いたドロシーの元にトトが現れると、カタカタと音を立て形を変えていき彼女の開いた右腕に接合する。それは巨大で禍々しい鉄拳。

「装着完了。稼働率三十%限定起動承認。カウントを開始する」

 ドロシーは左の袖からナイフを天井へ放ち糸によって巻き上げられると、天井で靴を鳴らし姿を消す。彼女は二人の背後に着地した。靴の音に二人は振り向きながら拳を振り下ろす。それを彼女は右で受け止めた。彼女は袖から糸を垂らしきると靴を鳴らして消えまた天井へ。天井に刺さったナイフに付けられた糸の先を自分の腕の滑車に設置して落下しながら巻き上げた。糸はナイフの柄を通り回収され、靴によりできた空間の亀裂を走りライオンの足元に垂らされた糸を回収。その糸はライオンの足をからめ捕り巻き上げた。ライオンは空間の亀裂を通り天井へ。吊るされる形となったライオンは目を白黒させながらも爪で糸を切ろうと身を捩る。
 同じく宙吊りのドロシーは壁を走りライオンに向かって飛び出した。
「クッソ! 切れろ」
 糸は強化され、うまい具合には切れない。二人の影が交差するのと同時にドロシーの右腕が爆音を上げた。ライオンが彼女の拳により腰のあたりから真二つになり、上半身が力なく地に落ちる。
 ドロシーは勢い余り壁に激突。キコリは彼女に向けて斧を投げ付ける。回転し光のように飛んでくる斧を彼女は右腕で弾く。芸術的な装飾の施された壁は木端微塵に砕け、その反動でドロシーは左手で球体を握り口でピンを引き抜きながらキコリへ飛びかかった。弾丸の方な彼女の左手はキコリの顔の鎧を突き破る。中は空洞であった。彼女は球体を離し左手を退き抜く。ドロシーは右腕を捻ると、先ほどライオンを倒した時に使った巨大な薬莢が腕から吐き出され、さらに捻ると装填が完了。
 振り上げられた拳を止めようと手を上げるキコリだったが、ドロシーの拳はそれごと押し潰す。先ほど押し込めた爆弾が爆発し爆風と爆煙が巻き起こった。



 その様子をかかしは外で見ていたが、爆発を聞き踵を返す。
 その時、大聖堂の正面のステンドグラスは突き破り影が勢いよく出てきた。それは地面に落ちると止まることもなくかかしへ突進し、かかしの頭を鷲掴みにして正面の礼拝堂の壁に押し付けた。勢いのあまり壁に亀裂ができる。
 それはドロシーである。爆発で服はほとんど原形を留めてはおらず、彼女の所々金属に包まれている裸体が月明かりに照らされ眩しい。
 過度の運動により彼女の体からは湯気がたち始めており、瞳も月光により不気味に輝いているように見える。
「我々を殺した所で、我々が奪ったモノは返ってはこない」
 押し付けられ苦しそうにかかしは言った。
「わかっているさ。だから答えろ。オズはどこだ? こちらに来ていることはわかっている……答えろ」
 彼女は腕に力を入れる。
「言った所でどうなる? 欠落者よ。勝てる気でいるなよ」
「貴様らに約五十の箇所を奪われた。私は私のモノであったモノを持つ者を殺す。何一つ残さない。完膚なきまでに。一切の躊躇なく。貴様らが奪ったのと等しく私は奪う。そうしていれば最後には必ずオズに辿り着ける。つまりこれは狼煙」
 ドロシーの右手から爆音が鳴り、炎が噴き上がる。衝撃で礼拝堂の壁は砕け、それと同じくかかしの肩から上が跡形もなく消し飛んだ。
「タイム・アップ」
 同時に右腕の至る所から通気管が突き出し大量の蒸気を噴き出す。それはまるで周囲が濃霧のように白く染めた。そして腕がずり落ち、鉄塊がトトの姿へと戻る。トトが神経質そうに身を震わせている隣で、ドロシーは横になった。
「冷え過ぎた」
 先ほどの蒸気により体内の熱が冷めたのだ。ドロシーは体温の上昇を待って目を閉じる。



 接近するタイヤの回る音と足音にドロシーが目を開けると、彼女の前に車椅子に乗った目を伏せる長い鮮やかな茶色の長い髪をした少女と、それを押す顔のよく似た少年がいた。
「いやはや。また派手にやりましたね」
 少年の方が少女の口元から垂れる涎を拭いながら笑顔を向け言う。
「いくら僕でも町一つを催眠にかけるのは難しい」
 少年の言葉に、少女が「う~」と声が漏れる。それを聞き、少年は笑みを浮かべ少女の手を取る。
「ああ、もちろんだよ。グレーテル。君の力のおかげだ。君がいるから僕だって頑張れるんだ」
 少女の手を頬に押し当てる少年は、視線をドロシーに戻す。
「とにかく。君に限ったことではないが、メローズの連中はみんな後片付けの大変さ以前の問題で、その言葉自体を知らないらしい。死体の回収に破壊した物の修復。一体どれだけの時間と労力がかかるか……」
 少年は首を振り、溜め息をつく。役者になれる勢いだ。
「やり方は各々の自由にやらしてくれる。それが約束だ。私は私のやり方がある」
 だいぶ体の動くようになってきたドロシーは、起き上がると冷たい目を向け冷たい声を発すると、特に今日に関してはな。と心の中で呟いた。
 その様子に少年はやれやれと首を横に振る。はなから期待などしていない。
「まぁいい。ドロシー。指令が出ている」
 少年は写真をドロシーに渡した。そこには金髪・碧眼の少女が映っている。赤い頭巾を被った美しい少女だ。
「赤ずきん。そう呼ばれてる。名前は不明。メローズだよ。ただ、彼女は自由行動が多くてね。なかなか思うように動いてはくれなくて頭を抱えている。スウェーデンの森で彼女流に言うのなら“狼”を狩りつくしてから、最近ではドイツのハーナウで目撃されている。召集をかけても連絡がつかない。噂では今彼女は男と一緒らしい」
「メローズは一般男性との行動は御法度」
「単なる噂だ。アリスを向かわせてみたが連絡が途絶えた。少し様子を見て彼女に召集に応じるよう伝えきてもらいたい。状況によっては……殺せ」
 ドロシーは写真の顔を穴があくほど見ると、それを丸めて口の中に放り込み飲みこんだ。
「いいだろう。私が伝えてこうよう。ドイツのハーナウだな。トト行くよ」
 ドロシーはトトがそばに来るのを待ってから、銀の靴を鳴らす。
 彼女らの姿は月夜の闇の中へ、目的地へ向け消えていった。

(ジャジャ~ンってね。終り)
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