実装するアイディア・名前・ロゴ

実装するアイディアを、決定次第逐一アップしていきます。

基本的にこのアンプはiBasso P2をベースにしておりますが念の為にダメ元で回路は教えてくれるか聞いたものの、
We are not going to provide the circuit diagram.
It is not allowed by our company.
We will send you a prototype, and you can do the test on the prototype.
「回路図に関しては決まりで公開出来ませんので、プロトタイプが出来た後に検証して下さい」
とのiBassoの仰せの通り(当たり前だ)、ベースのP2の回路を完全には把握出来ないのです。

部分的に回路のデザインをし、充電制御回路、電圧検知回路に関してはiBassoサイドに一任する形となりました。
そしてその素案を元に更に改良を加えていく方針を採っています。

名前・ロゴマークのデザインについて

まずロゴに関して。
取り敢えずiBassoにはイラストレータのパス付きデータで渡しました。
下段が配置をこんな感じに、という指示で参考程度に。
2ちゃんにしろHead-fiにしろロゴ使用許可を得ようと手続きすると遅れが必至ですね。
2ちゃん色を全面に出したくない上に、だからと言ってHead-fiに屈する形も示しがつかないんで、
両方カットが望ましい形であるという判断です。

本体塗装はD10と同じ艶消しの黒とします。

回路図載せてましたが、実製品とは結構異なる為削除。まぁ、理由は察してください。

電源部・中点・搭載するコンデンサ・GNDチャンネルのバッファについて

電圧上昇・電源部強化・バッファ搭載などで更にP2からポテンシャルを上げていきます。
電池は三洋製の1000mAhの単4を12本直列にしてパックとしてまとめて18V級設計とします。
そこからTI製のTLE2426IDで精密に中点を取ってからPortaphile V2^2でも採用されている
リニアテクノロジーのLT1210CT7電流帰還型アンプで増幅し、安定した中点を実現します。
しかしこのLT1210は1.1A取り出せるのは良いものの非常に電池を喰う代物ですのであんまり長時間の運用は期待しないでやって下さいw
また、Head-fiで提案されたのですが内蔵電源と外部電源を切り離せるようにスイッチを設け(インピーダンスを下げる為にダイオードはパラです)、
充電時はスイッチを切って電池への充電に専念しつつアンプ部への電流が電池に関与しない構造にしました。
さてコンデンサですが、電源部に関しては16mm径のニチコンMUSE-FGの3300μF/16Vを採用してオールラウンドに対応出来る様にします。
18mm径まで対応可能ですので選択肢は結構多く、UTSJ、MUSE-KW、BlackgateのSTDなどが候補に挙がりますね。
GND用にはスピード感・キレのMUSE-KZ 47μF/16Vを、
OPAMP部にはiBasso製品でも採用実績のあるELNAの繊細なキャラで定評あるシルミックll 47μF/25Vを採用します。
もちろん各電解には横に並列接続出来る空きパターンを設け、お気に入りのコンデンサやフィルコンをパラれる様に。
パスコンはP3で採用されたWIMA製のフィルコンをデフォにします。
GNDch用(ヘッドホン・イヤホン出力のGND側です)にはLT1210の出力から分離させてバッファを作り、
ノイズ対策且つ音のキャラ付けを行えるようにします。
当初はなかったコンデンサにパラってある抵抗ですが、本来抵抗分圧が担うインピーダンス・ノイズフロア低下、並びにC1〜2に10000uFを搭載したときに、
ジャジャ馬LT1210がシャットダウンモードに入らない様にする為に素早くC1〜C2に充電する役割も担っています。
Rを入れた分電気を喰いますが、その分しっかりしたGNDになりました。この部分で、ようやく据え置きの音になれた気がします。

L, Rチャンネルのバッファ部について

バッファ部は各チャンネルにBUF634Pを1個ずつソケットに載せるのをデフォルトとします。
横のSW1でWBモード(広帯域モード; 電気喰います)も容易にON/OFFでき
(バイアス抵抗は330Ωのつもりだったんですが結構電池の持ちが良いので200にしました・直結では634都合8個で無負荷時に3.5時間しか持ちません)、
消費電流を臨機応変に変える事が可能。
またSOICパターンに634Uを実装しておき、ソケットに634Pを抜き差しする事でパラ接続する・しないも容易に変えられます。
しかしBUF634はコッテリコテコテの音故になかなか好き嫌いが別れてしまうところで、それしか選択肢がないのも考えものです。
そこで1回路内蔵のオペアンプをバッファ同様に用いてオペアンプのキャラを出せると同時に、
出力不足を補える様に増幅段のオペアンプに負荷を課すのも可能にしました(SW2をONにします)。
また、SOICとソケット部で別の種類のオペアンプを各々フォロワにするのも可能です。
(1番ピン同士が連結されているので、ソケットの方に挿すオペアンプは1番ピンを折るなりして接触しないようにして下さい)
注;フォロワとしてオペアンプをソケットに挿している時にSW1は絶対にONにしないで下さい!!

オペアンプの選択性及び注意・シングル/デュアルコンパチブル

オペアンプにも色々なモノがあり、精密性、高速性、広帯域、ローノイズ、C-MOS、オーディオ特化等特色・キャラがあります。
しかし何でもかんでも同じ形だからといって抜き差しして良いというワケではありません。
まず1回路型(シングル)・2回路型(デュアル)というものがあります。
1つのパッケージにオペアンプの回路が1つ入っているか、2つ入っているかの違いです。
普通は左右のチャンネルで使いますからデュアルが多用されますが高性能なものはシングルなのも多く、お高いポタアンではシングル使用のも多いのです。
つまりシングルを使う場合はシングル用のソケットに同じものを1つずつ載せなければいけません。
例えばOPA2134、OPA2604、OPA2107、NJM4580、NE5532、AD8620、AD8066、OP275、LME49720、LT1364等はデュアル、つまり2回路入ってます。
また、OPA134や、OPA604、OPA627・637、NE5534、AD8610、AD8065、LME49710、LT1028などはシングル、1回路入ってます。
ですからオペアンプを買ったら、左上に記載されているメーカーのHPでデータシートをDLしてしっかりスペックを確認してから
適したソケットに載せて下さい。
ちなみに先に出てきたバッファ部のソケットに挿すことが出来るのもシングルのみです。
もちろん1番ピンの向きを間違えないで下さい(AD8610・8620等デリケートなのは一発で壊れます)。
ポッチが付いているのが1番ピンですので挿す前に今一度確認しましょう。
と同時にもう一つ、電圧の問題があります。
いくらシングル・デュアルが合っているとしてもC-MOSの様な低電圧仕様のモノも存在します。
これもデータシートを参照して下さい。
例えばOPAx743やOPAx704は最大電源電圧が±6V、つまり12Vです。
下手をすればAD8656は単電源で5.5V、AD8616に到っては5Vが最大電源電圧です。
このアンプは±9V〜±12V、単電源で18V〜24Vの仕様ですから当然壊れてしまいます。絶対に使用はしないで下さい。
配置はP3やSM4同様、省スペース化した配置となります。

デフォルトで搭載するのはアナログデバイセズ製AD712JNZです。

値段は安いですがクリアでオススメです。

その他の決定事項

ボリュームはアルプスの2連を使用してギャングエラーを抑える事は確定ですが、
その周りにスペースを確保して他の2連ボリュームを使える様にする事、これは現状かなりキビシイです…
例えば東京光音製2CPを搭載したいとした場合なんですが16mm角であり、9mm角VRを端子ごと直に基板に半田付けする構造故に、
無理矢理2CPを付けたとしてもフロントパネルが使えなくなります…
なので、残念ながら2CPをデフォルトで載せる場合でない場合は互換性の利く構造に出来ないです。
では無茶を承知で2CPをデフォで載せられるか考えましたが、やはり注文量と価格で断念せざるを得ないです。
スイッチクラフトの35RAPC2BHN2を使用する事も確定です。

高感度のイヤホンを使用する場合も多いでしょうし、ローゲイン位置でのゲインを更に減らして+4dB(1.6倍)となりました。
中は+12.8dB(4.4倍)、高は+23dB(14.2倍)です。
またオペアンプの出力に75Ωと1000pFをパラった上で出力に結線し、A47の亜種とも言える構造になりました。
オペアンプからの出力 : DIPバッファ : SOICバッファからの出力比は1 : 5 : 5となり、SW2をONにした場合は1 : 1 : 1となります。
これによりDCを格段に抑えてプラグの抜き差し時にもブチブチ言わず、ヘッドフォン・イヤホンを痛めることは有りません。
自作する人なら判るでしょうが、あまりにも高い75Ωという出力抵抗では高周波が抜けられず、
当然のように高速オペアンプでは発振します。
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\  わかったお!
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   だったら高周波逃がせばいいんだお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
0.001μFはオペアンプから見て高周波の出力インピーダンスを下げることになり発振を抑え込みます。(C-Rクロスオーバーは2.1MHz)
要するに出力ー反転入力間に2回位相補償を掛けているワケですが、それによりπ/2(90°)どころかπ(180°)進めており、
このバランス(2.1MHzのクロスオーバー)が多分奇跡的にドンピシャなんです。
(多少高い周波数ならπ/2進み、更に高ければ位相余裕の少ない分π進むという…なかなか素敵な仕様ですなw)
おかげで637で全く発振しないんです。なのに超が付くほどクリアで恐ろしいほど完全に定位します。

充電のインジケータと、バス増減は飽くまで維持する事となりました(ER-4Sには欠かせませんし)。
ゲインスイッチとバスブーストは裏側に電池用スペースを設ける故に表側に配置する事になりました。
大きいフロントパネルですから2階建て構造にして、上側に電源スイッチと共に配置する予定です。
表側に移動するスライドスイッチを使用可能にする為にフロントパネルの厚さを4mmから2mmに変更する事で、
ジャック周りの窪みの問題は解消です。
充電表示LEDも表側へ移動し、電源表示と一体化してパッと見で分かるようにします。
2色式で白を電源ON表示、オレンジを充電中表示として用いる予定です。

3/4現在の最新の内部配置です、仕事早いわ…
それが、こうなったと…
最終更新:2009年11月15日 12:42
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