小説 パンツマンVSくいこみウーマン

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良い子の皆~これを読む時は・・・&bold(){パンツマンスタイル}でPCから至近距離で見てね!! 西暦200×年日本、某札幌市は「無職マン」に支配れさつつあった! カニは食い尽くされ、白い恋人は放置され、日本ハムは応援され、六花亭のマルセイバターサンドはバカ売れし、なぜか夕張町は滅んだ。 確実にハローワークを占拠しつつある「無職マン」 果たしてパンツマンは彼らの野望を阻止できるのか!? (これはフィックションであり、物語に登場する団体、個人などは架空のものである。) **序章  一面の炎。 撒き散らばれた炎の断片は、どこか入道雲を連想させる。 またここか・・・。 真紅の大蛇が蛇行する。多くの命を絡めながら。 また俺はここにいる・・・。 土は乾き、すべての動植物は干からび、人は死に・・・炎は蛇行を繰り返す。 ここは地獄だ。 一方的な暴力により生み出された、嘆き、苦悩、恐怖の溜り場だ。 命なんてものはここでは概念でしかない。 ただ燃えてるだけの殺戮場。あるがままのオレンジの世界。 俺はまだ歩けないままでいる。 俺はまた走れないままでいる。 どうして走れない? どうして歩けない? 「足がないからだろう・・・?パンツマン。」   「俺!」 引き攣った嫁の言葉で目が覚める。 どうやら寝てしまったらしい。覚醒しきれない頭で状況を確認する。 「俺の番だよ。早くサイコロ回して。」 桃鉄の真っ最中に寝落ちか・・・どうも最近らしくない。 嫁がツンツンしながら俺に進行を急かす。 「わかってるよ・・・ふぁ・・・。」 「俺くん眠いの?」 姉が心配そうに聞いてくる。 時間は午前三時。確かにもう深夜と呼べる時間ではない。 「まぁ・・・もう少し付き合うよ。」 「あたりまえ。負けっぱなしじゃあ気がすまないもん。」 「妹~私も眠くなっちゃった。」 他愛のないいつも夜。 三人で過ごす楽しい日々。 でも・・・俺はここにいてもいいのだろうか? 煉獄の夢を見るといつも思う・・・。答えのない・・・ 「もぅ!俺!!」 嫁の声に意識を戻す。 「ゴメン・・・やっぱり寝よう。」 「なんでさ。」 今はまともに彼女達を見れそうにない。 「そうだよ~寝ようよ~」 姉も気だるそうに言う。そういや22時からノンストップだったな。 二対一で就寝が決まった。 嫁はお決まり去り文句を言って退散し、俺も寝室に戻ることにした。 「俺くん・・・。」 不意に姉に呼び止められる。 「俺くん・・・なんかあった?」 「どうしたんだ・・・藪から棒に。」 「そんな感じがしたから・・・なんでもなかったらいいんだけど。」 女の勘ってやつだろうか。 どうもこの姉には隠し事が通用しないらしい。 「なんかあるわけないじゃん・・・。」 「そう・・・ならいいなだけど。」 自分でもばればれな嘘をつく。彼女になら打ち明けてもいいのだろうか? 俺の罪を・・・。 寝室に戻り、体を倒す。 布団からは太陽の匂いがする。そういや、この匂いってダニの死骸の匂いだったか・・・。 「何を考えてるんだ俺は・・・。」 大きなため息をついて自問する。 姉に話す?冗談じゃない。この関係を望んでいるのは自分じゃないか。 姉妹だって・・・そう思ってるに違いない。 それを壊したいのか?俺は・・・。 自己の崩壊を他者の崩壊へと結びつける愚行を犯せと? 笑い話にもならないな。 時刻は四時過ぎ。六月に入り、だいぶ陽も長くなってきた。 鳥のさえずりが聞こえてくる。異質で静かな足音と共に・・・。 「ああ・・・今日も雨か。」 序章・完
良い子の皆~これを読む時は・・・&bold(){パンツマンスタイル}でPCから至近距離で見てね!! 西暦200×年日本、某札幌市は「無職マン」に支配れさつつあった! カニは食い尽くされ、白い恋人は放置され、日本ハムは応援され、六花亭のマルセイバターサンドはバカ売れし、なぜか夕張町は滅んだ。 確実にハローワークを占拠しつつある「無職マン」 果たしてパンツマンは彼らの野望を阻止できるのか!? (これはフィックションであり、物語に登場する団体、個人などは架空のものである。) [[一章 復活下着>http://www31.atwiki.jp/pantuman/pages/16.html]] **序章  一面の炎。 撒き散らばれた炎の断片は、どこか入道雲を連想させる。 またここか・・・。 真紅の大蛇が蛇行する。多くの命を絡めながら。 また俺はここにいる・・・。 土は乾き、すべての動植物は干からび、人は死に・・・炎は蛇行を繰り返す。 ここは地獄だ。 一方的な暴力により生み出された、嘆き、苦悩、恐怖の溜り場だ。 命なんてものはここでは概念でしかない。 ただ燃えてるだけの殺戮場。あるがままのオレンジの世界。 俺はまだ歩けないままでいる。 俺はまた走れないままでいる。 どうして走れない? どうして歩けない? 「足がないからだろう・・・?パンツマン。」   「俺!」 引き攣った嫁の言葉で目が覚める。 どうやら寝てしまったらしい。覚醒しきれない頭で状況を確認する。 「俺の番だよ。早くサイコロ回して。」 桃鉄の真っ最中に寝落ちか・・・どうも最近らしくない。 嫁がツンツンしながら俺に進行を急かす。 「わかってるよ・・・ふぁ・・・。」 「俺くん眠いの?」 姉が心配そうに聞いてくる。 時間は午前三時。確かにもう深夜と呼べる時間ではない。 「まぁ・・・もう少し付き合うよ。」 「あたりまえ。負けっぱなしじゃあ気がすまないもん。」 「妹~私も眠くなっちゃった。」 他愛のないいつも夜。 三人で過ごす楽しい日々。 でも・・・俺はここにいてもいいのだろうか? 煉獄の夢を見るといつも思う・・・。答えのない・・・ 「もぅ!俺!!」 嫁の声に意識を戻す。 「ゴメン・・・やっぱり寝よう。」 「なんでさ。」 今はまともに彼女達を見れそうにない。 「そうだよ~寝ようよ~」 姉も気だるそうに言う。そういや22時からノンストップだったな。 二対一で就寝が決まった。 嫁はお決まり去り文句を言って退散し、俺も寝室に戻ることにした。 「俺くん・・・。」 不意に姉に呼び止められる。 「俺くん・・・なんかあった?」 「どうしたんだ・・・藪から棒に。」 「そんな感じがしたから・・・なんでもなかったらいいんだけど。」 女の勘ってやつだろうか。 どうもこの姉には隠し事が通用しないらしい。 「なんかあるわけないじゃん・・・。」 「そう・・・ならいいなだけど。」 自分でもばればれな嘘をつく。彼女になら打ち明けてもいいのだろうか? 俺の罪を・・・。 寝室に戻り、体を倒す。 布団からは太陽の匂いがする。そういや、この匂いってダニの死骸の匂いだったか・・・。 「何を考えてるんだ俺は・・・。」 大きなため息をついて自問する。 姉に話す?冗談じゃない。この関係を望んでいるのは自分じゃないか。 姉妹だって・・・そう思ってるに違いない。 それを壊したいのか?俺は・・・。 自己の崩壊を他者の崩壊へと結びつける愚行を犯せと? 笑い話にもならないな。 時刻は四時過ぎ。六月に入り、だいぶ陽も長くなってきた。 鳥のさえずりが聞こえてくる。異質で静かな足音と共に・・・。 「ああ・・・今日も雨か。」 序章・完

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