七界
「地上」「風界」「火界」「水界」「天界」「霊界」「狭間」を合わせて七界と言う。地上は「調停の地」とも呼ばれる。
古帝国デュライエムでは、「地上」「風界」「水界」「火界」「霊界」の五界とされていたが、ラドウェア初代魔導長
ルニアスの提唱により、「天界」と「狭間」が加えられ、狭間はこの時に初めてひとつの界として認められた。天界は実際には確認されていないが、星の運行や魔法の仕組み等から、存在するものと仮定されている。
ラドウェア時代に構想されている七界の大まかな構造は図の通りである。
七界の起源は以下のように言われている。
「虚無があり
虚無の中より"光"が生まれた
そして残滓に"闇"が生まれた
虚無の名残は"狭間"と呼ばれた
光は"火"を生み
闇は"水"を生み
両者が交わり"風"が生まれた
しかしそれらは激しく争い
世界を崩壊させんとした
よって二度とは相争わぬよう
"調停の地"(=地上)が設けられた」
風界・火界・水界を合わせて「三界」もしくは「精霊三界」、それに天界と霊界を加えて「五界」と呼ばれる。
また、天界・火界・風界を合わせて「上方三界」、霊界・水界・風界を合わせて「下方三界」と言うが、これはもっぱら魔導師たちの間で使われる呼び方である。
霊界
すべての死した生き物の魂は霊界に落ち、魔物の糧となる。霊界の魔物は、霊界を出て他界へ侵入する事はできない。魔物が死した場合は、単純に消滅するとも狭間に消えるとも言われている。
霊界は、巫女により確認されている限りでは三つの階層が存在する。第一層が地上に近く、第三層が最も深い。第一層には主に無名の魔物らが住まい、第二層には"速きもの"マルルシュなど名のあるものが住まう。
第三層に住まうものとしては"堕ちたる龍"マルダズブラグが確認されている。
また、眠りに落ちて見る夢の世界は、様々なものの記憶が混在する霊界の表層もしくはそれに近い"狭間"であると言われており、"夢語りの
メディ"が拾う記憶はそれらであると思われる。
狭間
初めからあり、そして全てを埋める界。
七界の生き物
「魔物」「亜人」「精霊」は人間から見たカテゴリ分けであり、それらの間に厳密な区別はない。一般に、人型をしていれば「亜人」と呼ばれる。また、霊界に棲まうものは「魔物」と呼ばれる。
龍
七界を自在に行き来し、死しても魂が霊界に落ちることのない唯一の種と言われている。再生能力があるとされ、その血はあらゆる生き物に適すため、最高の中和剤となると言われている。
古帝国デュライエムの崩壊と共に眠りについたとされており、ラドウェア時代には生存が確認されていない。
最終更新:2015年08月29日 00:25