とりあえずつくってみました。()の部分はいるかいらないか悩んでるところです。

小内(2006)は現在の日本語指導教員が特別な指導を受けておらず、的確な指導ができないとしている。また日本語でも母語でも学習言語能力が獲得できないという事態が生まれ、学業成績がおぼつかなくなり進路の問題に直面すると述べている。また、いずれの言語もきちんと身につけていない段階で異なる言語環境におかれたときには、深刻な問題が生まれる可能性が高いが、それも言語習得に関して効果的な支援を行えば、ある程度解決の見通しが出てくる。同時に母語や母国の文化の維持機能を持たせたりすることは可能であり、できる範囲での多文化を前提にした公立学校での受け入れを考えることが教育問題の解決の一つの現実的な視点となろうと述べている。(トランスナショナルな生活世界に対応した教育制度は、将来生活をする国がどこになっても教育した成果が無意味にならないようにするための、最低限のセーフティー・ネットとして考えなければいけない)と述べている。
吉田(たぶん2007)は加配制が単年度単位で長期的なシステムが構築できないという問題を提示している。JSL(第2言語としての日本語)の専門的な教員がいないことを問題と感じ、JSLの教員養成を求めている。親の就労方針(定住か帰国か)が定まっていないので、将来の展望が持てず、日本語習得や日本における学習意欲の低さにつながると述べている。
伊藤(2007)が日本語教育界は問題解決のための組織やネットワークは構築されておらず、日本語教育は言語政策面でも、内容や手法といった教育一般の面でも立ち後れているといわざるを得ないと述べている。また同時に、「日本語教育=媒介語による翻訳」という考えが強く、日本語指導はポルトガル語の指導助手(バイリンガル教員)に丸投げされているとバイリンガル教員への負担を指摘している。
最終更新:2008年11月05日 14:21