日本語教員養成について、平成12年度の文科省の方針が書かれています。
まとめると、「ガチガチに縛られた教育課程でなく大学ごとに独自のカリキュラムを組んでもいいよ。」みたいな感じ。
論文にはちょっと引用しづらいかも…

1)はじめに
日本語教員の養成は,昭和60年に文部省の日本語教育施策の推進に関する調査研究会報告「日本語教員の養成等について」において示された「日本語教員養成のための標準的な教育内容」を基本的な指針として進められてきたが,日本語学習者の多様な学習需要や日本語教育を取り巻く状況を踏まえたとき,その内容の改善等の必要性が指摘されている。

2)日本語教員養成における教育内容について
 大学の日本語教員養成に関わる教育課程のあり方としては、各大学の創意工夫によって日本語教育と関連する他の領域についても履修するような専攻・コースが望ましい。

① 国内において日本語指導が必要な外国人児童生徒が,また,海外においては初等中等教育機関における日本語学習者が増加している状況を踏まえ,国語,外国語,社会などに関する初等中等教員免許取得に必要な科目と日本語教員養成に係る科目とを組み合わせ,共通に履修させる横断的な教育課程編成。
② 外国人に対する日本語教育や初等中等教育における国語教育,外国語教育を包含したより包括的な言語教育専攻。
③ 国際化が進展し,互いに異なる言語・文化を有する者との異文化接触が増大する中で,これからの日本語教員にますます求められる異文化適応能力の基盤となる異文化心理学や対人コミュニケーションなどの主要科目と日本語教育の関連科目を包含するコミュニケーション・教育専攻。

その他に書かれているのは、
「日本語教員に求められる能力・資質」
「日本語教育能力検定試験について」
などです。
最終更新:2008年11月06日 13:10