多文化共生について

駒井洋氏によると、
「多文化主義の第二のメリットとして、社会や文化の活性化への貢献が重要である。あらゆる社会や文化は、他からの刺激を受けないばあいは硬直化し化石化していくという宿命をもっている。その再活性を促進するものは、その社会や文化とは異なる社会や文化との接触である。移民やマイノリティがもたらす異なる社会や文化と遭遇しその影響を受けること、すなわちクレオール化することにより、ある社会や文化は創造的変容をとげるとともに、それを構成する諸エスニック社会やその文化もまた革新される。」


  • 駒井洋(2006) 『グローバル化時代の日本型多文化共生』第六章第一節pp.130
最終更新:2008年11月17日 16:00