当会地域の新来外国人調査を通じて、
ブラジル人学校は隔離された場ではなく、「開かれた場」として日本の学校や地域社会の積極的なかかわりを望んでいるという。
「ブラジル人学校」といってもブラジルの教育や生活様式をそのまま「移植」したというものではない。むしろ、日本の文化や習慣を選択的に取り込んでじぶんたちなりの意味ずけをし、固有の生活空間を構築しているという。
つまり、交流などに消極的であるのはブラジル人学校ではなく日本人側であるという。
こうした中で、日本の「開いた」教育システムの構想の必要性がさけばれている。ただ単に、学校教育制度の改変や対処療法的なものではなく、伝統的な学校文化の転換に係わる大きな課題であるため、形式的に制度を改変すればよいだけの問題ではない。
現在の外国人児童生徒教育は各学校現場が暗中模索しながらも熱心な教師達の取り組みに支えられ、いまもなお発展をとげてきている。しかしながら、教育関係者をはじめ全体を通じて、「外国人にとっては義務教育ではないから、外国人子女などの取り組みや教育サービスは余分である」という概念がいまもなお潜んでいるようにかんがえられる。このことから日本の学校教育の対象がやはりあくまでも日本人だというような暗黙の学校文化が存在しているのではないであろうか。そのような考え方のままでは今後増加するであろう外国人児童生徒教育には対応していけないのではないだろうか。国籍にかかわらず、地域に移住するすべての子どもたちの学習をほしょうするための学校という基本的な捉え方をより浸透させる必要性が叫ばれるであろう。そうしていかなければ、各地で現在大きな問題になりつつある外国人の不就学問題を解決することはできないのでは、と考えられている。
以上のことから、外国人児童生徒教育をめぐるネットワークづくりが有効ではないかと考えられている。ブラジル人学校が日本の学校との交流を強く望んでいることもふまえ、子ども達の学習状況の把握の面でも両者が連携していくことが望ましいであろう。また、不就学問題の早期解決も叫ばれている中で、日本人学校と外国人学校そしてさらには外国人児童生徒教育のサポートとして地域市民のボランティア組織がネットワークを形成し、よりよい情報交換を行い、多文化教育の理解を深め、さまざまな学校間や地域での交流や、外国人施設や教員の整備や援助などの連携して取り組みを行なっていくことが今後私たちの社会にとって必要不可欠なものとなっていくであろう。

ファィルの載せ方が謎なので、4ページくらいしかのってへんけど、下ので検索したらでます!そしてまとめはわたひの主観も入っちゃってる気がするので・・・あしからず。
CiNii - ブラジル人学校と日本の学校 : 東海地域の新来外国人学校調査 ...収録誌. 日本教育社会学会大会発表要旨集録 · No.53(20011006) pp. 356-359. 日本教育社会学会. 書誌情報. ブラジル人学校と日本の学校 : 東海地域の新来外国人学校調査より(異文化間教育). 今津 孝次郎 1 児島 明 2. 1名古屋大学 2名古屋大学大学院 ...



まとめ:ゆかつん
最終更新:2008年10月20日 09:17