留学生のしおり

ベルギー:ルーヴァン・カトリック大学

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ri2590shiori

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ベルギー 椿 歌子
留学先:ルーヴァン・カトリック大学
専攻:フランス文化・文学


a 留学準備

4月30日が願書の締め切りでした。すぐに「願書を受け取りました」という知らせが届きましたが、入学許可書そのものは、なかなか送られてきませんでした。その間に、ヴィザの申請に必要な書類をそろえたりしました。大学からの入学許可書は、催促しないかぎり決して送られてきません。私の場合、いくらメールを送っても返事がこないので、電話で問い合わせてみてはじめて、私の入学に関する会議が行われたようでした。一週間後に再び電話をして、入学が許可されたことを知りました。それから航空券を手配してもらったり、受け入れ地区のロータリーの方と連絡をとったりで、出発前はかなりばたばたしました。

b 語学研修

免除されました。

c 学業面

学部への交換留学生は多いものの、大学院の正規学生となる留学生はまだまだ少なく、日本人はめったにいないため、先生方は日本人の指導に慣れていません。日本人だからといってハンディキャップをつけられることは決してなく、ベルギー人とまったく同じレベルを求められます。成績は、学期末の試験で評価されますが、ほとんどの試験が口頭で行われます。
私が所属するロマンス語・ロマンス文学研究科は、三種類の課程を提供していますが、学生たちのほとんどが、教員養成課程に属しています。私は研究者養成課程に所属しており、この課程を修了した人だけが、博士課程に進学することができるという仕組みになっています。

d コンピューター、メールなどのIT環境

学科ごとにコンピュータールームが設けられており、そのほとんどが夜の11時まで利用可能です。人文科学科のコンピュータールームでは、日本語をうつこともできます。ルーヴァン・カトリック大学では、授業の登録、授業に関する情報(授業中に使用する資料や授業のレジュメを含む)の伝達、同じ授業を受けている学生間の連絡、試験の登録、成績表の配布をすべてインターネット上で行います。インターネットはここでの学生生活に欠かせないものなので、私は家にもADSLをつなぎました。

e 生活面

学生のほとんどが、キャンパスのあるルーヴァン・ラ・ヌーヴという町の中に住んでいます。Kotと呼ばれる大学の寮は、キャンパスには近いものの、日夜お祭り騒ぎで、勉強するにはあまりよい環境とは言えません。私はキャンパスから10分くらいの場所にアパートを借りて住んでいます。町には、スーパーやショッピングモールがあり、生活必需品はすべてそこで調達できます。一年を通して雨が降り続け、風が強く、冬は非常に寒いため、日本から持ってきたコートなどは役に立ちません。

f ロータリー関係の活動

ルーヴァン・ラ・ヌーヴRCは、男女がほぼ均等の割合で存在する珍しいクラブで、例会はいつもなごやかな雰囲気で執り行われています。
受け入れロータリークラブの活動とは別に、当地のローターアクトの活動や、現在留学中のロータリー奨学生のための活動にも参加しています。9月28、29、30日に行われた「ウィークエンド・ア・パリ」には、日本、アメリカ、イタリア、ブラジル、ドイツからの留学生だけでなく、過去の奨学生(フランスからのアウトバウンド)やローターアクトのメンバーが参加し、それぞれの国の話や研究の話に花が咲きました。
また、10月5日に初めて、これまでにベルギーから海外に出た奨学生、ベルギーに留学しに来た奨学生の集いが開催されました。ここベルギーには学友会のような組織が存在しないらしく、一緒に参加した栗田路子さんが2950地区の学友音楽会の話などをすると、ベルギーの元奨学生たちは興味深そうにその話に聞き入っていました。





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