留学生のしおり

ただいま留学中!アメリカ編-2003

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ri2590shiori

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ただいま留学中!アメリカ編


■2005年度奨学生(マルチ2年) 浅沼 智明
留学先:バンダービルト大学 オーウェン経営大学院
専攻:MBA


a 留学準備

特に準備段階で気をつけたことは、VISA申請の手続きです。VISAの手続きには、学校が発 行したI-20と、1年目の留学資金(Tuition, 生活費, 本、保険代など)を裏付ける銀行の残高証明書が必要です。そして、遅くとも渡米1ヶ月前には、ロータリーの書類、残高証明、I-20、アプリ ケーション書類(数種類)、写真、SEVIS Fee の支払い証明などの必要書類を持ち、米国大使館 へ面接に行く必要があります。面接には予約が必要で、夏前の留学シーズンには面接スロットが非 常に混み合うので、早めに(遅くとも面接したい時期の1ヶ月前には)予約を完了することをお勧めします。

次に、予防接種のRequirementを満たすこと。学校側から、Requirementが書かれた書類が
送られてきますので、私はそれと、母子手帳(家族全員分)をもって、東京駅近くにある、日本検疫 協会へ行き、そこでカウンセリングを受けました。英語のわかる担当者の方がいらして、スケジューリ ングしてくれましたので助かりました。予防接種は、1つ実施してから、次の注射をするまでに2週間から1ヶ月ほど間をあける必要があったりしますので、早めに開始されることをお勧めします。また、 3歳未満のお子さんがいらっしゃる方は、お子さんの予防接種も完了させていかれると良いでしょ う。

最後に、保険に関して。2年間の保険料は非常に高いのでとても悩みました。ちなみに、選択肢は代表的なもので、次の3つがあると思います。
1. ロータリーが斡旋してくれる保険
2. 一般の留学生保険(東京海上・AIUなど)
3. 学校が斡旋する保険
ロータリーから斡旋される保険がコスト的に魅力的でしたが、学校側が要求する範囲を、カバー しきれていない部分があり、私は結果的に、(2)を選択しました。ちなみに、保険ももちろん家族分 のコストがかかります。


b 語学研修

語学研修は、MBAの本プログラムが開始される1ヶ月前から、サマースクールが用意されており ましたので、それに参加しました。クラスにはWriting, Listening, Speaking, Conversation, Presentationなどの授業がありました。月曜日から金曜日の午前中に授業があり、基本的に午後は フリーなので、昼をクラスメイトと近くのレストランで取った後、皆生活の立ち上げのために買い物に 行ったり、用事を済ませたりして1ヶ月が過ぎました。
期間に関しては、1ヶ月という設定しかなかったのですが、正直言って1ヶ月では英語力を伸ば すには不十分で、単に生活の変化と英語を日常的に話す環境に慣れただけと言わざるを得ませホストのノフィア氏と例会場にて ん。また、最初の2週間は生活の立ち上げに多くの時間を割くことになりますので、英語、特に会話 に多少不安のある方は、2~3ヶ月前くらいの渡米をお勧めします。


c 学業面

MBAの1年目、1st Semesterは本当にタフです。学期の開始とともに、勉強、グループワーク、 就職活動、ソーシャル、クラブ活動、2年間で考えられる全てのことが一気に流れ込みます。バンダ ービルトのMBAプログラムは、8月中旬から2週間のオリエンテーションに入り、8月下旬からスター トしました。オリエンが始まってから毎日が宿題と、ケースのリーディング、グループワークに追われ る日々で、11月の下旬のサンクスギビングまでの3ヶ月間、まともに丸1日の休みを取ることもできま せんでした。

プログラムは、最初の1セメは全員が同じ科目を履修します。コア科目では、各分野のコアコンセ プトを学んでいきます。大変進むスピードが速く、大学で受けた統計の授業で、丸1年かけてカバ ーした範囲を約7週間で学びます。総じて、数字を扱う科目が非常に多く、文系出身者、しかも経済・経営以外の学部出身者は非常に苦労します。私は渡米前にグロービス・マネジメントスクール の会計・ファイナンスなどを履修しておきました。

また、MBAといえば、グループワークですが、週に平均で2回、5人(アメリカ人3名・その他2名)で構成されるチームでグループワークします。私にアサインされたチームは子持ちばっかりでし たので、基本的にミーティングはだらだらやらない。個人ワークを分担して、それをミーティングで話し合うというスタンスでやってます。他のインターナショナルの生徒も、アメリカ人も、非常にレベルが高く、特にマーケやストラテジーなどの、Qualitativeな科目ではグループから学ぶことはとても大きいです。


d 生活面

ここナッシュビルへ来て、私が抱いていた危険なアメリカのイメージは、きっと大都市の特定エリアのイメージなのではないかと感じました。学校周辺や自分のコミュニティの周辺では、夜でも短パン・ランニングで若い女性がジョギングをしているくらいです。といっても、危険なニュース(銃関連)が皆無では有りませんので、あまり気は抜けませんが・・・。

車とアパートは渡米して一番最初に決めなくてはならないことですが、最も大切なことです。特に家族同伴での学生は、日中家にいることになる家族のためにも、日当たりに気をつけなくてはなりませんし、周辺の環境も考慮する必要があります。アメリカにはゲートで遮断されたコミュニティもありますので、多少値段は高くてもお勧めです。夏休みなどに長期で一時帰国する場合など、空き巣の心配がありません。


e コンピューター・メールなどのIT環境

学校には完全にLANが完備されていて、どこへ行ってもネット接続できる環境です。また、学校のITサービスも非常に充実しております。私の場合は、PanasonicのLet’s Noteを日本から持参し、ソフトウェアは、こちらで英語版のオフィス・プロフェッショナルを購入し、使用しております。


f ロータリー関係の活動

現地に着いてから、秋までに2回ほど、ホストロータリークラブであるブレントウッドRCへお邪魔し ました。1度目は8月に4クラブ合同で開催された地区大会に出席し、簡単に自己紹介をさせて頂きました。4地区とも100名以上の会員数をもつこの地区最大のイベントに参加でき、幸運だったと思います。会場では、アメリカ国家斉唱から始まって、ロータリーの理念を皆で称え、世界平和と社会貢献を尊重する趣旨のスピーチがありました。円卓で食事を取った方が大変良い方で、日本の事などにとても関心を持ってくださったのが印象的でした。また、このイベントを通じて、幸いにも、6760地区ガバナーのバンダーフォード氏ともお会いすることができました。

2回目のクラブイベントは、9月下旬に定例会へ参加させて頂きました。ここでは私のホストロータリアンである、Medical Doctorのジョン・C・ノフィア氏とお会いすることが出来ました。ブレントウッドRCは会員が200名という非常に大所帯で、定例会も非常ににぎやかでした。定例会では、自己紹介とスポンサークラブである、横浜鶴見西RCの紹介と、日本や日本文化の紹介をさせて頂きました。ここ、ナッシュビルは外国人が非常に少ないエリアですので、皆非常に熱心に耳を傾けて下さいました。帰宅しながら、異国の地でこのようなたくさんの出会いが出来るのも、ロータリーの素晴らしいネットワークのおかげだと改めて感じました。


g その他

民間企業への就職活動について書きたいと思います。MBA学生(私費)の1年目の就職活動の主な目的は、夏のインターンを獲得すること。そして、夏のインターンでのパフォーマンスによって、その企業から最終的な就職のオファーをもらうこと。活動としては、まず、8-9月に、企業のWeb siteなどで常に情報をチェックし、10月にはアメリカ全土から学生が集まるボストン・キャリアフォーラムへ参加します。事前に企業とコンタクトを取り、面接予約して、会場へ向かいます。尚、ボストンにはヨーロッパの大学からの参加者もいらっしゃるようでした。今年は東京・NY・ロンドンでも、規模は違いますが同じようなキャリアイベントがあるそうです。






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