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ただいま留学中!スイス編


■2005-06年度奨学生(1学年度) 今井 恵里香
留学先:IMD(International Institute for Management Development)
専攻:MBA


a 留学準備

MBA取得を考え始めたのは5年前ですが、途中、もう一つの念願だった海外赴任(シンガポール)が叶ったこともあり、実際に準備に取り掛かったのは帰任後の2003年秋でした。つまり、ロータリー奨学金への応募より前にGMAT準備にとりかかっていたわけですが、8年間学業から離れていた痛手が大きく、なかなか思うスコアがとれず苦労しました。ロータリー奨学生正候補者の資格は英語で取得し、MBA学生平均年齢からすると高齢にあたるため、1年制のプログラムに絞り受験することとしました。当初は、英語圏のビジネススクールに進学予定で、ロータリーからも2004 年11月に第一志望のイギリスの学校の指定を得ておりました。が、あいにく、会社派遣で課長クラスの方々を主ターゲットとする同校のプログラムからは2005年2月に「5-8年後にまた応募してください」と言われ、不合格。というわけで、その後の迷走が始まりました。意外に少ない1年制のビジネススクールは、なぜか仏語圏がメイン(授業は英語です)。米国などの2年制のMBAも新たに受験すべきか悩みましたが、結局、同4月にIMDに合格したため、進学を決めました。先にロサンゼルスにある大学院の1年制のコースにも合格していましたが、人気ロケーションということでロータリーの指定校変更先からはずされたこと、また、IMDのほうが自己のキャリアプランに合うことが、学校選択の決め手でした。そのときは英語のスコアしか出していなかった私が仏語圏の学校への指定変更が可能なのか不明だったのですが、IMDへの指定校変更は、あっけないほどすんなりといきました。比較的日本人留学生が少ない土地だからでしょうか。ただし、あとづけでやはり仏語力証明が必須とRIと確認できたため、大学時代の第二外国語の教科書を10年ぶりに開き2ヶ月間勉強して、同7月に1回でベルリッツテストをクリア、晴れて正式に「ロータリー奨学生」となることができました。


b. 語学学校

IMDでの学業に使用する英語は、過去に1年間、アメリカの大学に留学していたり、仕事で英語漬けの時期があったりしため、問題ありませんでした。が、現地語の仏語についてはレベルが満たず、現地語学研修が奨学金の支給要件になってしまったため、「Institut Richelieu」 というロータリー指定の仏語学校に11/21から4週間通いました。スイスでは10月に始まる学校が多いため、本来ならば9 月に開催のロータリー奨学生用のクラスを受講しなければならなかったそうですが、私の場合、IMDの授業開始が2006年1月だったため、語学学校の通常の仏語コースの秋学期後半4週間への参加となりました。偶然、IMDと同じ場所・ローザンヌでの語学研修となりましたが、IMD経由で予約済みのアパートが12/16以降にしか空かなかったため、語学研修期間はスイス人のお宅へホームステイしました。語学学校への参加費用やその期間の食費・宿泊費は、ロータリー支給額から減額されるため、高額のMBAの授業料へ回せる割合が減り金銭的には結構厳しかったですが、仏語は劇的に上達、結果的には実り多き4週間となりました。また、この期間は、結果的に15 年ぶりに自炊をしなくてよい朝晩食事つきの生活となり、大変楽でした。ホストマザーの食事がおいしく、毎食楽しみにしていました。


c 学業面

IMDは通常のビジネススクールが2年でやる授業内容を1年で行なう学校で、月曜から土曜まで毎日、8:00から17:30まで授業があります。また、その後スタディグループでの予習、ディスカッションがあるため、英語がネイティブの学生でも平均4.5時間睡眠の生活となります。また、学校の始まる数ヶ月前から宿題が送られてきます。(ファイナンス、リーダーシップ関連の本6冊強と課題への回答、またエッセイ作成10-15 ページ分など)。私の場合、合格から入学まで期間があったため、苦手を自覚していたアカウンティング、ファイナンスについては日本の民間の学校で予習していきました。今、これを執筆しているタイミングではまだ学校が始まっていないため、以下は先輩方からの聞きかじりとなりますが、前半の1-6月が軍隊のような生活だとすれば、8 月以降はプロジェクトや選択科目、就職活動が中心となり、比較的人間的な生活ができる環境になるそうです。毎年1名程度、成績不振で放校される方が出るそうですので、そうならないようがんばります。


d 生活面

欧州は、意外に時間におおらかで、生活インフラの手配には不備が多く、時間もかかることが定説ですが、スイスは比較的迅速なほうらしいです。IMDでは、合格して頭金を払うと、IMDのイントラネットへのアクセス権をもらえ、サイト上でビザや住宅、車、電話、IT手配などの必要な情報は全て得られます。IMDが提携しているサービスについては渡航前から準備できるので、日本に比べ長い手配リードタイムも短縮できました。また、日本人同窓生間のMLに登録されて過去の経験をシェアしていただけるほか、イントラ上の掲示板では将来の同期と諸所の相談ができます。そのため、すでに渡航前に、日本人同窓生どうしのみならず、出張や旅行で来日した将来の同期たちにも会うことができました。

日本の食材は日本の2-3倍の価格ですが、基本的なもの(調味料やラーメン、米など)数箇所で手に入ります。日本食レストランも少ないですがあるようです。物価は全般的に日本以上に高く、マクドナルドのセットで900円程度、レストランでのランチも1500円以上します。が、水、乳製品、パン、ワイン、ビールが安く、おいしいです。衣類は日本並みの価格で何でもあります。欧州らしく、洗練されたテイストのものが多いです。なお、郵便事情はよいようです。日本からの航空便は10日間で届きました。船便到着はまだですが、1ヶ月半くらいではないでしょうか。


e コンピューター・メールなどの、IT環境

IMDでは万全のITサポートがあり、授業開始以前にノートPCを預けると、必要なセットアップやアプリケーションのインストールをすべてやってもらえるようです。ワイヤレスLANの環境のもと、メールでの宿題の指示やデータ検索なども日本にいるときと同様の快適な環境で行なうことがでます。語学研修期間にステイしたお宅と語学学校にはインターネットアクセスがなかったため、その期間も毎日、IMDのラウンジにいってメールをとっていました。スイスの一般家庭ではADSLが普及しているようです。私も現在、自宅用に手配中です。まずは一般加入電話に入ることが必須条件で、そののち2週間程度でADSLがひけると聞いています。また、Wi-Fiスポットもそれなりにあるようです。


f ロータリー関係の活動

前述のとおり、1-6月期にプライベートな時間がゼロであることが明確に予想できたため、現地での活動は11-12月の語学学校期間と、後半の7-12月に集中させることで、あらかじめ現地RCに了解を得ました。私のホストRCである1990地区のLausanne-Rives というクラブは、ローザンヌにある4つのRCの中で最も新しく、2002年に設立で、男性28名、女性4名、平均年齢35-40歳と大変若いクラブです。私のホストカウンセラーには、CharlesさんとFrancoisさんという長老(といっても50代!)がついてくださり、到着日にはお二人でジュネーブ空港までお迎えくださったほか、最初の週には時節柄ジビエ・ディナーにお招きいただきました。また翌週はそのホストクラブでまず英語で卓話を済ませました。国際国・スイスでは英語がわかる方も多いようですが、やはりローザンヌでは仏語が一番です。街の表示も当然仏語のみです。今後は仏語でローザンヌの3つのクラブを回る予定です。


g その他

MBAを志すロータリー奨学生は多いと思いますが、私のように言語要件が変わる場所を志望する方は少ないと思います。ですが、語学の壁を突破しロータリー奨学生の資格を全うする方法もあるのだという例として、私のケースを参考にしていただければ幸いです。ロータリー奨学生正候補者に選ばれてから、実際に学校に合格し、指定校に指定してもらうまでには1年ほどあり、気がもめることも多いかと思いますが、ひるまず、最後までがんばってくださいね。

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