合併症

 原疾患(もともとある病気)が前提となって生ずる続発性の病態・病変・疾患を指します。例えば糖尿病患者が次第に腎症を併発するように、原疾患そのものを原因として発症する病気や症状を合併症といいます。同義語としては「併発症」、「余病」などがあります。
 また、腹部手術後に続発するイレウスのように、原疾患に対する内視鏡や手術などの検査あるいは治療に伴ってある確率で不可避に生じる病気や症状も同様に合併症(「検査の合併症」、「術後合併症」)と呼ばれています。なお、薬物によって発生した有害事象は副作用と呼ばれ使い分けられていることが多いです。この意味での合併症を医療ミスと勘違いする患者がいますが、最大限の注意を払って最善の治療を施しても回避不可能であるという点で医療ミスとは異なり、いわば「医学の限界」とも呼ぶべきものです。
最終更新:2008年07月29日 21:12