『眠れないじょ』 真夏日の真夜中。汗だくなパジャマで。 「犬に相手させるじょ」 突然思い付くと、風呂上がりに着たキャミソールなミニワンピに着替え愛車を跳ばす。
犬は犬小屋を網戸にし、布団を放り出し寝間着は半脱ぎで転がっている。 窓を乗り越え不法侵入すると、寝顔を見つめてみる。 ほっぺを撫でたら、抱き付いてきた。 状況が状況なので騒ぐ訳にいかずにいる。
京太郎は、和の夢を見ていて、乱入してきた少女を寝ぼけたままで抱いてしまった。 そして、暴れないのを良い事に貫き通し、中に暴発させてから、夢から醒め。
野良犬に噛まれたじょ 初めてが野良犬なんて屈辱だじょ
と、引き裂かれた服を羽織って、愛車を伴っに、半泣きで帰った。 しかし、何故だか良く寝られ、スッキリと朝を迎える。
昼休み逃げ廻る京太郎を追い掛けては絡む優希を、相変わらずと思っている4人。 だが、優希は噛み付いた野良犬を躾たいと思っている。 京太郎は、和の代わりに抱いてしまったショックで廃人になりかけている。