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咲き誇る花2/3 衣×京太郎×優希×咲 衣の人
第2局>>598~>>620


   「ポン」
    五順目、透華の捨てた一萬をポンする咲。
   (これは・・)(おそらく・・)(きたな)
    対戦者は全員気付いたこれはカンの嶺上開花の予兆だと、そして咲が二萬を捨てて、次の衣が牌を自摸る、衣は四順目までの捨て牌自摸切りを含む牌八萬と三萬二つずつ、そして今の自摸で手牌の中から捨てたのは三萬。
   (衣の奴何考えているんだ、三萬はツモ切りじゃなくて、手牌から態々暗刻崩してまで)
   位置的に衣の手牌が見えない京太郎には、衣の行動はいまいち理解できなかった、だが他の面々はそうではない。
   (お、おい、衣)(まさか・・本当に)(衣なら不思議じゃない)
   (ここで・・ですか)(さすがころちゃんだじぇ)(やっぱり天江も怪物じゃ)
   (衣・・きていますわね)(天江さん、たぶん・・)
    衣が何をしようとしているのか理解していた、気付いていないは京太郎ともう一人。
   (きた!)
    咲が自摸ると、それはさきほどポンした一萬。
   「カン!」
    早速カンを宣言し、嶺上牌に手を伸ばそうとした・・その時。
   「それだ・・」
    衣が上がりを宣言して自分の手牌を倒す。
   「えっ・・?」
   「槍槓、国士無双だ」
    普段の咲ならば、その捨て牌で気付いていたかもしれない、だが今は勝利しか見えていなかった、その結果。
   「役満直撃で、咲が七万点から-三万二千点で、三万八千点で・」
   「衣が+三万二千点で五万三千点ですから、逆転で衣が一位ですわ」
    勝利は咲の手から零れ落ちた。
   「私・・負けたんだ・・・」
    あまりの事態に衝撃を隠せない咲、直撃でなければ逆転は無かった、勝負を降りていれば、あるいはポンやカンをせずにいれば負けなかったかもしれない。
   (私・・・なにを・・・ちゃんと見ていれば)
   「衣の勝ちだな・・・」
   (ああ・・これで、京ちゃんに・・・)
    咲は改めて自分が負けたことを認識した。
   「咲よ、如何したと言うのだ、前の・」
    衣が話しかけるが咲の目に衣は映っていない、その目に映るのはただ一人京太郎だけだ。
   (もう・・駄目なんだ、京ちゃん・・)
    目の前にあった、ただひとつの可能性を失い目に涙を溜める咲。
   「さ、咲・・」
    京太郎に名を呼ばれた瞬間、涙が溢れると同時に咲の感情が一気にあふれ出した。
   「そんなの嫌ぁぁ!」
    突然叫び声を上げながら立ち上がり咲は部室を飛び出した。
   「咲!」「くっ、衣も追うぞ!」「宮永さん!」
    咲を追って部室を飛び出す京太郎と衣と和。
   「ちょっと、はぁぁ・・もう仕方ないわね」「私も追ったほうが良いかじょ?」「いや、ここは須賀達に任せるんが吉じゃ」
   「あいつ大丈夫なのか?」「明らかに様子がおかしかったね・・」「確かに」
   「衣は何かを感じ取っていたようですし、任せるとしましょう、いえ・・・任せるほかありませんわ」
    残された全員が、京太郎と衣それに和の健闘に期待しつつ窓から外を見ると、さきほどぽつりぽつりと降っていた雨は、音を大きく感じるほどに勢いを強めていた。

   「はぁ・・はぁ」
    勢いで飛び出した咲だが、どこかへ行く当てがあるわけでもなく、ただ我武者羅に走って行き着いたのは、昼休みに一人でよく本を読んでいた木陰だった。
   「私・・何しているんだろう、それになんでここに・・」
    考えながらその場にしゃがみこむと思い出すのは、ここでの出来事。
   「そういえば、ここで本読んでいると、京ちゃんよく来てくれたよね、それでいっつも学食でレディースランチを頼んでくれって、あは、それだけだよ酷いよね・・」
    思い出しながら愚痴を零す咲、態々それを頼むためだけに学食に行く、そんなの嫌だと思っていた面倒だと、でも友達のお願いだから聞いていた、そう思っていたのだが。
   「違う・・友達だからじゃなくて、京ちゃんのお願いだから聞いていたんだ・・・」
    それを口にして咲はようやく、今までの嫌な感情の正体を理解した。
   「私、やきもち焼いていたんだ、あははは・・・馬鹿みたい、こんな、こんなことに今更気付かないなんて、遅いよ、おめでとうって言ったのに、優希ちゃんみたいに直ぐに反論もせずに今頃なんて・・・」
    空を見上げるが太陽も無く、ただ雨粒が落ちてくるのみ、咲にも雨粒が当たり頬を辿り零れ落ちる、でも零れ落ちたのは雨粒だけではなく。

   「どうしよう・・・心配しているだろうけど、もどりたくないな・・・」
    このまま帰ってしまおうかとも思い、鍵を入れたポケットを探るが、そこには鍵が無い、どこかで落としたんだろう。
   「あはは・・・とことん駄目だな、私ってば・・・こんなことなら」
    そこで言葉をつまらせる咲、京太郎に告白しておけばよかったなどと、絶対に言えない事に気がつく。
   「気付きもしなかったのにそんなこと言えないよ、辛い、胸が痛いよ・・・優希ちゃんもこんな気持ちだったのかな・・・、教えてよ優希ちゃん、どうしたらこんな気持ちから立ち直れるの、ねぇ・・・教えてよ」
    当然、居もしない優希から答えが返ってくるはずもなく、聞こえてくるのは雨の音だけ。
   (私、今・・世界に一人ぼっちなのかな、本当は見えているのは幻想で、この木以外は全部偽者で、それで・・・世界には私一人・・)
    そう思ってしまえば、直一層の寂しさに犯される。
   「やだ・・やだぁよ、京ちゃん・・」
    その声もまた空しく響く・・・はずだった、だが。
   「咲ーー!!」
   「えっ?」
    咲の方に走ってくる一つの影、それは・・京太郎だった。
   「咲ぃ!、居た!」
   「京・・ちゃん」
   「はぁはぁ・・やっと見つけたぞ」
    京太郎は咲の前で立ち止まり息を整える。
   「ど、どうしたの京ちゃん・・・?」
   「どうしたもこうしたもあるか、心配だからに決まっているだろう」
   「ほ、本当に心配してくれたの・・?」
    京太郎の言葉を聴いて、ぱっと表情を明るくさせる咲、しかし。
   「当たり前だろう、みんなも心配しているだろうから、戻るぞ」
   (そっか、京ちゃんが迎えに来たのは、同じ部活の仲間としてか・・)
    嬉しさと悲しさが交じり合う複雑な感情、本当は迎えに来ただけで満足しなければならないのに、恋と知ってしまった咲の心はそれだけでは満たされない。
   「ごめん、今は戻りたくない・・・」
   「・・・・はぁ、じゃあこのまま帰るか?」
    我侭を言う咲に、あきれ気味にため息を吐きながら訊ねる京太郎。
   「そうしたけど鍵なくしちゃって」
   「おじさんは?」
   「お父さん、今日は帰れないって」
   「あちゃぁ・・・そりゃまいたな、俺も今日鍵忘れて誰かが帰るまで帰れないし」
    このままだと部室に戻るしかないが、京太郎も今の状態の咲を見ていると、戻ろうとは言いにくくなってしまった。
   「家か・・どこか今すぐ行ってもいい家」
   「ならば、衣のところに来るがよかろう!」
    悩んでいる京太郎の前に突如現れたのは、京太郎と同じように咲を探しに飛び出した衣だった。
   「衣のところか・・・」「衣ちゃんの家・・」
   「そうだ、衣のところならば着替えや風呂も直ぐに用意できる、車で行けばさして時間かかるまい」
   「衣の邸か・・・咲はそれでも良いか?」
   「・・・うん、私は良いよ」
    好きな相手の恋人宅、そこに行くことに多少の抵抗はあったが、それでも思うところもあった、それは・・。
   (優希ちゃんは衣ちゃんの家に行って、納得できたみたいだし、それなら私も・・・)
    衣の家に行けば、あるはこのざわつく心も収まるのではないか、そんな淡い期待を抱いてしまったから。
   「それでは行くぞ」
   「ああ、部長には報告だけしておくぞ、心配しているだろうからな」
   「えっ・・あっ、そ、そうだね・・・」
    連絡という言葉に少し表情を曇らせる咲、そんな咲の気持ちがわかるからか。
   「安心しろ、俺が話すから」
   「・・・ありがとう、京ちゃん」
    そう言って咲を安心させるのだった。

   「須賀君、うん、そう見つかったのね、・・あっ、うん、わかったわ、了解伝えおくわ」
    京太郎からの連絡を受けて、必要な内容だけ話して電話を切る久。
   「見つかったのかじぇ?」「無事なんか?」
   「ええ、大丈夫、ただそのここには戻らないって・・・」
   「家に直接帰る気か・・・」「分かるかな、あんな飛び出しかたをしたら」「戻り辛いのは確実」「そうですわね」
    咲の様子から、ここに戻らないと事を驚いたり攻めたりするものは居なかった。
   「うん、戻ってこないことは戻ってこないんだけど、その・・鍵を無くしちゃったから、今日は天江さんのところに行くって言っていたんだけど、で天江さんが龍門渕さんによろしく伝えてくれって」


   「衣の邸にですの、まあ良いでしょう、ハギヨシ車の準備を」
   「はい、透華お嬢様もご一緒にお帰りになられますか?」
   「私はここに残りますわ、あまり大人数で乗っていたらきっとあの清澄の大将さんも緊張してしまうでしょう」
   「だね、あの状態じゃ、透華の言うことが正しいと思うよ、ボク達は後で帰るんだね」
   「いいえ、一は衣達と一緒に帰って、衣達のお世話をお願いしますわ」
   「えっ、でも・・そんな、あっ、そうか、女の子だからか」
    透華の言葉に驚いて躊躇する一だが、透華の考えを読み取ると納得した。
   「ええっ、ハギヨシは優秀ですけど、やはり男・・・同じ女の方が多少は気が楽でしょうから、メイドで一番信頼して頼めるのは一、あなたですからお願いできるかしら?」
   「もちろんだよ、ちゃんと透華の信頼には答えるから、安心して」
    透華たっての願いを一は嫌がる訳も無く、笑顔で引き受ける一。
   「お願いしますわ」
   「じゃあ、俺達は残りだな」「当然ね」
    純も智紀も今回の透華の提案はまともなため、愚痴も文句も漏らさずに従う。
    龍門渕メンバーで話が纏まると、今まで見守っていた優希が透華に話しかける。
   「あ、あのぉ・・私も一緒に行ってもいいじょ?」
   「あなたもですの?」
   「咲ちゃんもころちゃんも大切な友達だじぇ、だから・・」
    理由を聞いて透華は少し考える、心配そうにしている優希を連れて行くべきか否かを。
   「私からもお願いするわ」「わしからも頼む」
   「わかりましたわ、ハギヨシ、一、片岡さんも一緒に行きますからそのつもりで」
    特に断る理由も無く、同じ部員の女性ならば話しやすいこともあるだろうと思い、久とまこにも頼まれのもあって、連れて行くように指示を出す。
   「はい」「うん、まかせてよ」
   「では、それでお願いしますわ」
   「了解しました、では先に行って車の準備をしておきます」
    ハギヨシは相変わらず凄まじい速度で車を用意しに消えていった。
   「片岡さん、行こうか?」「おう、お願いするじぇ」
    一と優希も二人揃って部室を後にした、それを見送ると久は携帯を取り出して電話をかける。
   「どうした部長、どこにって・・ああ、和か」
   「うん・・・・だけど駄目ね、電源が入ってないみたい」
   「切っているんじゃろう、試合中に鳴らすのはマナー違反じゃから、わしが一走り行ってみてくるわ」
   「お願いね、電源は入れておいて、和が戻ってきたら連絡するから」
   「了解じゃ、行ってくるわ」
    和を探しに飛びしてゆくまこ、これで部室に残るのは久、透華、純、智紀の四名だけだ。
   「さてと、後は結果を待つだけか・・・」
   「では、一局如何です?」
    何もできることがなくなり、久が椅子に座って天井を仰ぐと透華はそう言って麻雀卓を指差した。
   「ふぅ・・・そうね、しましょうか、そちらもいいかしら?」
   「ああ、いいぜ」「私もかまいません」
    透華も久も今麻雀が打ちたい気分では無かったが、それでも今このまま何もせずに結果を待つよりは気がまぎれると思えた、それは純や智紀も同じだった。
    
    十分後、まこが和を連れて戻ってきた、戻ってくるまでにまこからある程度話を聞いていて戻ってきた和は落ち着いていたが、それでも久達が麻雀をしているのは信じられない様子で久に詰め寄って事情を聞く。
   「なんで麻雀を打っているんですか?」
   「もうすぐ終わるけど、和も入る?」
    久の提案に反応したのは和ではなく透華の方だ。
   (の、のどっちと、あまり目立てる場面ではありませんが、決着をつけるチャンスですわ)
   「結構です、今はそんな気分にはなれません」
   「そう、残念」
   (な、なんで、ですの・・折角のチャンスなのに、け、けど、今は仕方ありませんわね)
    あっさりと提案を蹴る和、それを聞いても全然残念そうじゃない久、透華は本気で残念がっていた。
   「よく麻雀が打てますね、心配じゃないんですか?」
   「そりゃ気にはなるけどね・・」
    心配する和をよそに、牌を自摸りそれをそのまま切る久。
   「大丈夫ですわ、須賀さんなら何とかしてくれますから」
   「京太郎をえらい評価しとるんじゃのぅ、何か訳でもあるか?」
    まこに理由を尋ねられた透華はふっと口元に笑みを浮かべながら答えた。
   「決まっていますわ・・・衣が好きになった殿方ならば、その程度の事できて不思議ではありませんわ、でしょう?」

   「まあ、確かにあいつならどうにかしそうだな」「ええ」
    透華の言葉に純と智紀は笑顔で同意した。
   「そうね、優希の時もちゃんとしてくれたみたいだし」
   「そうじゃの」「確かに・・・」
   「片岡さんですか・・・うん?」
    優希の名前を聞いて何かを感じながら牌を自摸る透華。
   (はて・・そう言えば、私達はなぜ交流戦をしにきたんでしたっけ?)
    色々あって当初の目的が思い出せず、それに思考が向いてしまい、そのまま自摸切りする透華。
   「ロン、三色同刻、赤三、八千点ね」
   「あっ・・・・」
    久に振り込んでしまい固まる透華。
   「こりゃたぶん、忘れているな」「ここにきた目的」
    純と智紀はちゃんと当初の目的を覚えていたが、本人たちの居ない中での疑問の解決は不可能だと理解していた。

    雨に打たれて体を冷やした咲と衣は、邸に着くと優希と一緒にお風呂に入ることになった。
   「相変わらず広いじぇ、なぁ咲ちゃん」「ほらみろ、あれは透華の顔を模しているんだぞ」
   「・・・・うん」
    優希と衣が話しかけるが、咲は返事をするも心ここにあらずと言った感じだ。
   「ほら、背中流して上げるからじぇ」「衣は頭を洗ってやろう」
   「・・・うん」
    やはり短い返事、手を引かれるまま置いてある風呂用の椅子に腰をかける咲、優希は背中を衣は頭を洗い始めた。
   「お客さん、痒いところはありますか?」「目を瞑っていろ、シャンプーが入るぞ」
    言われるまま目を瞑る咲、目の前が真っ暗になると考えてしまうのは京太郎の事。
   (私、何しているんだろう・・・ここに来て、衣ちゃんと優希ちゃんに洗ってもらって、それ以前に・・私どうしたの・・・奪いたいの?、それは無いか、だってそんなことしようとしたらきっと京ちゃん嫌われちゃうから)
   「終わったから流すぞ」「こっちも、流すじょ」
    咲についたシャンプーとボディーソープをお湯で落とす衣と優希。
   (暖かい・・・でも、寒いよ、寒くて・・・寒くてどうにかなりそう、誰かが側に・・違う、側に居て欲しいのは・・・)
    咲が心から願うのはただ一つ、幼なじみの少年が側に居て欲しいという、祈りというにはささやか願い。
   「ひっく・・・」
   (嫌だ・・そばにいてよ京ちゃん、私を置いて・・いかないで・・)
    咲の目から涙が零れ落ちる、ささやかな願い、だがそれを願えば願うほど、京太郎が遠くに行ってしまうそんな気がしてならない。
   「ど、どうした咲、目にしみたか!?」「さ、咲ちゃん!?」
    突然泣き出した咲を見て衣と優希も焦る、シャンプーが目にしみただけならばどれほどましだっただろうか、それなら目を濯げば幾分かましになるだろう、だが咲の痛んでいるのは心だからどうしようもない。
   「ち・・違うの・・しみて・・ひっぐぅ、ないよ、ごめん・・本当にごめん」
   「咲・・」「咲ちゃん・・」
    なんとか声を振り絞り謝る咲だが涙と声のつまりは止められない、それで衣と優希は心配した表情で咲を見つめていた。
   (衣ちゃんも優希ちゃんも悪くないのに、この二人は・・自分の気持ちに気付いて、ちゃんと言っていたのに、私は・・・今更になって気付いて・・・それを攻められるわけも無いのに・・)
   「止まらない・・ひっぐ・・駄目・・・わからないよ、どうしたら・・えっぐ、いいのぉ・・」
   (咲ちゃん、どうしたんだじぇ・・)(咲、もしかしてお前も・・)
   「ねぇ、優希ちゃ・・んぐ・・はどうやっで・・納得できたのぉ、衣ちゃんと京ちゃんの関係に・・うぅ」
   「そ、それは・・・」
    言いよどむ優希、まさか目の前で情交を見せ付けられたとは言えず、どうしたらいいか迷った末に口を開く・・・衣が。
   「情交を・・・性交を見せ付けた」
   「性交って、えっ・・そ、それって本当なの優希ちゃん!?」
    流石に恋人たちの交わりまで見せ付けられたと思わなかった咲は、驚いて一旦涙が止まる。
   「本当だじぇ・・京太郎ところちゃんが、キスして愛し合っている姿をこの目で見たじぇ」
   (キスに愛し合う姿、それなら私も・・・)
    咲は必死に想像する、京太郎と衣がキスしているところを愛し合っているところを、辛いだけ、でも・・京太郎が離れてゆくと感じると、ただただ心が寂しくなり孤独感に苛まれる。
   「だめ・・諦めきれきれないよぉぉぉ、どれだけ想像しても諦められないよ、好きなの京ちゃんの事、そばに居たいの・・・」
   (私、京ちゃんの事こんなにも凄く好きだったんだ・・)
   言葉があふれ出すと同時に涙も溢れ出した咲、実際に見ていない以上想像で語るしかないのだが、それでも思いを断ち切れるとは思えなかった。
   「それほどに、狂おしいほどに愛おしいのならば・・・何故告白をしない?」


   「えっ・・」「ころちゃん」
    優希には分かった、その言葉の意味が、なぜなら自分も同じ言葉をかけられたから。
   「そ、そんなの・・・だって京ちゃん・・・衣ちゃんの事すごく好きだもん、だから・・」
    無意味、無駄、無価値、咲の脳裏にそんな言葉が浮かんでくる。
   「それだけではあるまい?」
    そんな咲の心内を見透かしたような衣の言葉、咲も理解していた、それらは言い訳だと、言うだけならば自由のはずだ、それなのに・・。
   「咲ちゃんの気持ちわかるじぇ、怖いんだじょ・・これ以上京太郎と離れるのが」
    かつて同じ気持ちを持っていた優希は当然理解していた、その気持ちも、辛さも、苦しさも、不安も。
   「うん、怖い・・凄く、側に居てくれた人が離れると思うと凄く・・」
   「ならばこのまま告白をせずに明日帰るか、そうすれば莫逆之友で居られるかも知れんぞ」
   「それは・・・」
    このまま帰れば、そうすればと咲も思う、思うが気付いてしまったこの気持ちを抑えきれる自信などどこにも無かった。
   「告白すれば、どうなるんだろう?」
    幼なじみで、よく知っているからこそわかった、京太郎は絶対に衣を捨てないと、だから・・そんな幼なじみの側には居てくれなくなると、それが恐ろしくて体が心が震えた、だが・・。
   「わからぬ、わからぬが運がよければ、衣や優希の様に恋人になれるかもしれないぞ」
   「えっ・・、ど、どういうこと、京ちゃんの恋人は衣ちゃんでしょう!?」
    咲の驚くのも無理はないだろう、突然の二股に聞こえる言葉、それも本人達はなに一つ気にした様子もないのだから。
   「情交・・だったかじぇ、それを見せられてころちゃんが恋人って事には納得したけど、私は京太郎を諦められなかったんだじぇ、それを言ったらころちゃんが好きなら告白しろって・・」
   「えっ、で、でも、衣ちゃんは良いの、そんな自分の恋人に他の人ができても」
   「心中穏やかでは無い、だが衣にもその狂おしい気持ちもわかるのだ、だから他に恋人が居てもよいとも思う、ただ愛しき者の側に居たいという気持ちに罪などあろうはずも無い、無論京太郎がよしとすればだがな、衣も京太郎の嫌がることを無理強いする気はない」
   「あっ、そっか・・」
    いくら衣の許したとしても、京太郎に断られればおしまいである。
   「私は・・衣ちゃんみたいに可愛くないし、優希ちゃんみたいに元気で明るくも無いから、京ちゃんが嫌がるかも・・・」
   「咲は可愛いと思うぞ」「そうだじぇ、結構いい線いっているじょ」
   「背も・・胸も・・お尻も・・・」
    衣と優希の言葉も今の咲の耳には届かなかった、一度不安に思うと次々に不安な理由が浮かんできて、思考がネガティブな方向へとひた走る。
   「咲!!」
   「えっ、は、はい・うぷっ!?」
    衣の大声に反応して咲が顔を上げた瞬間、勢いよくお湯が襲ってきた。
   「うっ・・けほぉ・・けほぉ、な、なにするの衣ちゃん」
   「何故勝負を諦める、あの時、団体戦決勝の時は諦めなかったでわないか、あの時、衣の支配から脱した咲は、逃げてなかったぞ、なのに今どうして逃げるのだ!」
   「あっ・・・」
    団体戦決勝の日、あの日、あの場所は衣の支配下にあった、普通なら絶対に諦めてしまいそうなあの時でも、咲はあきらめなかった、楽しみたいと思ったからもあるけどそれだけではなく、欲したから、勝利を自分が望む形を。
    その言葉が咲を目覚めさせた。
   「私・・なりたいよ、衣ちゃんや優希ちゃんみたいな、京ちゃんの恋人に、何番目でもいいの、恋人になりたい京ちゃんの側に居たい、そう思うから、告白したい」
    咲の目には涙はもう無い、その代わりに力が満ちてあふれ出しそうに優希には見えた。
   「す、すげぇ、すげぇ気合だけじぇ、咲ちゃん」
   「そうだ、その眼だ、悪鬼さえも吹き飛ばすほど気合を感じるその眼だ」
   「うん、ありがとう衣ちゃん」
   「礼を言うのは早いぞ、それに結果がどうなるかは予測不可能だ」
   「うん、けど、私は私のできる全力を尽くすだけだから」
    全てを決めた咲はもう不安そうな表情はしなかった。
   「では京太郎のところに行くぞ」
   「うん!!」「おうだじぇ」
    三人は京太郎の部屋に向かうため、風呂から上がるのだった。

   「それでは、私は透華お嬢様達を向かいに行ってまいります」
   「うん」「行ってらっしゃい」
    京太郎が使用人用シャワー室でシャワーから浴びて着替え終えると、透華達を迎えに再び清澄に向かうハギヨシ。
   「須賀君、お水ここに置いておくね」
   「あっ、すみません国広さん」
   「良いよ、透華にもちゃんとお世話をするように頼まれているんだから」

   「そうですか龍門渕さんが、龍門渕さんって最初は怖いかなって思っていましたけど、優しいんですね」
   「うん、目立ちたがり屋でちょっと誤解されやすいけど、透華は凄く優しいんだよ」
    自分の大好きな主を褒められて嬉しそうな一。
   「さて、ボクは台所に居るから、何か用事があったら呼んでね、それじゃあ」
   「はい」
    それだけ言い残すと一は部屋を後にした、それとほぼ同時に京太郎の携帯が鳴って、着信相手を見ると武井久と表示されていた。
   「あっ、部長ですか、あっ、はい・・俺はいまシャワー浴び終えたところです、咲は衣と優希が大浴場・・みたいなところに連れてって温まっていると思います、一応大丈夫そうですけど」
    とはいえ車の中では優希が必死に話しかけるものの、咲はどこか上の空で、聞いているのかいないのかよくわからなかった。
   「ええ、上がってきて少し落ち着いてから話します、あっ、鍵見つかったんですか、わかりました咲に言っておきます、はい、俺と咲は今日泊まろうかと・・・咲、家に一人だと可愛そうですから、はい、わかりました、それじゃあ」
    用件を済ませて電話を切ると、これまたタイミングよく扉がノックされた。
   「京太郎居るか、衣だ、優希と咲もいるぞ」
   「開いているからどうぞ」
    携帯をベッドの側に置きながら返事をすると、すぐに扉が開く音がして京太郎は振り返りながら話しかける。
   「あっ、そうそう今部長から電話があって、家の鍵が見つかったって・・へぇ?」
    京太郎は固まった、入ってきたのは衣、優希、咲で間違いは無いのだが、その三人の格好が問題だった。
    まだ風呂から上がりたてだからか、体に湯気をまとい、肌はほのかに赤く色づいて見える、だがそれに負けない位に赤いのは三人の顔だった。
   「えっ、えっ~と、その・・な、なんでその格好なんだ?」
    京太郎は理由を訊ねる、無理も無いだろう何せいきなり三人の少女が柔肌にバスタオルを巻いた姿で現れれば。
   「こ、こうしたら京太郎が喜ぶと、優希が」「う、うん」
   「その・・雑誌に彼氏を喜ばす格好って、書いてあったから・・どうだじょ?」
   「いや、どうって・・その、それは・・やっぱり、こ、興奮するかな・・」
    この姿だけでも興奮するが、それが自分のためと思えば二重、三重の興奮を覚える京太郎。
   「おおっ、やったな優希」「えへへ、大成功だじぇ」
    京太郎の喜んでいた姿に歓喜する衣と優希、咲も言葉には出していないが嬉しそうにしていた。
   「それで、その衣や優希はわかるけど、咲もその格好をしているってことは、その・・」
    京太郎の問いで、今まで歓喜に染まっていた三人の表情が真剣な表情に変わった。
   「そう・」
   「ま、まって衣ちゃん、わ、私ちゃんと自分で言うから」
    返事をしようとした衣を止め、一歩踏み出し京太郎をまっすぐ見つめる咲。
   「きょ、京ちゃん」
   「お、おう・・」
    咲の緊張が感染したのか、京太郎も思わず身構えてしまう、そんな中で咲は必死に続けた。
   「その・・こ、こんなこと言うとめ、迷惑かもしれないけど、衣ちゃんが恋人になったて聞いた時におめでとうって言っておきながら、今更何言っているんだって思うかもしれないけど、
   で、でも、聞いた日、帰ってから・・ううん聴いた瞬間から凄く胸がもやもやして、それが今日ようやくわかったの」
    深呼吸をして、目を開いて、しっかりと京太郎を見つめる咲。
   「わ、私は京ちゃんがす、好きなの・・幼馴染としてだけじゃなくて、お、男の人として好きです」
   「咲はさ・・俺と衣と優希の関係を知っているんだよな?」
   「うん、お風呂で聞いたよ」
   「それでも、変わらないのか?」
   「うん、それでも好きだよ、だからその・・私も京ちゃん達の輪に加えてほしいな、だ、駄目かな?」
    聞かれれば軽蔑されるかもとも思っていた京太郎にとって、咲の告白は予想外だった、それだけ咲は本気だと、そしてこの告白に驚いていない以上、衣も優希もこれには納得しているということがわかる、それらを理解すると京太郎の答えは自然と決まった。
   「まあ、良いんじゃないか・・・俺も咲好きだしな」
   「京ちゃん・・ひっぐ・・」
    ぶっきら棒に返事をする京太郎、その答えを聞いた咲の目から大粒の涙が零れ落ちる。
   「えっ・・さ、咲、えっ~と」
   「あっ、ご、ごめん、その・・嬉し過ぎて、つい・・平気だから」
    喜びがから溢れた涙を拭き取って、咲は京太郎に笑顔を見せた。
   「おめでとう、咲」「咲ちゃん、おめでとうだじぇ」
   「ありがとう、衣ちゃん、優希ちゃん」
    新たな仲間を祝福し歓迎する衣と優希、咲も嬉しそうにお礼を言った。

   「・・京太郎」
   「どうした衣?」
    とことこと京太郎の方に歩いてゆく衣、そんな衣を不思議そうに見ていた京太郎、そして京太郎の側に付くとジャンプ抱きつく、その反動で巻いていたバスタオルが外れて落ちるが、衣はそんなことを一切気にする風も無く、そのまま京太郎の唇を重ねた。
   「あっ~~私もするじぇ」「あっ・・」(こ、衣ちゃん、だ、大胆だな・・)
    京太郎と衣のキスを見た優希は声を上げ、自分もしてもらおうと京太郎に近づくと同時にバスタオルが落ちるが、やはり気に止めることない。
   「京太郎、私もしてほしいじょ」
   「・・ああ、良いよな、衣」「うん、順番だからな」
    衣をベッドの上に下ろすと、優希が京太郎に抱きついて唇を重ねる。
   「あっ・・あっ・・ああ」
    二人が京太郎の恋人だと言うことは理解しているとは言え、キス二連発に唖然とする咲。
   (キ、キスしている・・衣ちゃんもそうだったけど、優希ちゃんも凄く幸せそうな顔をしているな・・いいなぁ)
    羨ましそうに京太郎と優希のキスを見つめる咲は、少し寂しげに右手の人差し指を噛んだ。
   「ふぅ・・」「はぅ・・」
    京太郎は優希から唇が離すと、衣と同じようにベッドの上に下ろす、そしてじっと自分を見つめていた咲に声をかける。
   「どうしたんだ咲、こないのか?」
   「そうだな、しないのか咲?」「咲ちゃん、どうしたじぇ?」
   「えっ・・良いの?」
    自分がしてもらえると思っていなかった咲は突然の誘いに驚く。
   「幼馴染じゃなくて、恋人なら良いだろ、まあしたくないならむり・」
   「し、したいよ!・・・あっ、こ、これは・・そのち、違うよ京ちゃん」
    京太郎は冗談のように言ったのだが、咲は思いっきり叫んでしまう、直後自分が何を言ったのかに気付いて恥ずかしさからか言い訳を始める。
   「はぁぁ、そうか・・・俺は咲とキスしたかったのに」
    ため息をついて残念そうな態度を見せる京太郎。
   「あっ、そ、そうじゃなくて、私も京ちゃんと・・」
    再び違う方向へと言い訳を始める咲、見ていた京太郎は。
   「くっ・・ははははは」
   「えっ・・あっ、ああ!!、私の事からかったの!?」
    耐えかねて笑い出してしまう京太郎、それでようやく咲は自分がからかわれたことしる。
   「ああ、悪い悪い、だってお前があんまり予想通りの行動するからよ」
   「ふっ、ふーん、そ、そんな意地悪な京ちゃんは知らないよ」
    笑いをこらえながら謝る京太郎だが、咲はいじけてしまい視線を逸らす。
   「はぁ・・やれやれ、からかって悪かったから、いい加減機嫌直せよな」
   「ふ、ふーん・・」
   ため息をつきながら謝る京太郎、しかし咲も今この状況でからかれたのがショックだったのか、なかなか機嫌を直さず拗ねたまま。
   「じゃあ、これならどうだ・・お嬢様」
   「えっ・・」
    咲の頬に手を当て自分のほうに向かせると、そのまま咲の唇に自分の唇を重ねる京太郎。
   (き、きき、き、キス・・いま、わわわ、私、京ちゃんとキス・・しているんだ・・)
    拗ねていた事も全て吹き飛ぶような衝撃が咲を遅い、永遠とも一瞬とも感じとれる時間、やがて唇が離れた。
   「少しは機嫌直ったか?」
   「あっ・・そ、その・・も、もう一回してくれたら直る・・・かな?」
   「分かったよ・・咲」
    離れた寂しさからか機嫌を言い訳にキスを強請る咲、京太郎もちゃんとそれに応じてもう一度唇を重ねる。
   (京ちゃんの唇・・あったかいな・・うん!?、えっ、口に何か・・ええっ!?、こ・・これって京ちゃんの舌!)
    口内に進入してきた異物に驚く咲、だがそれが京太郎の舌だと分かると受け入れる。
   「うっ・・うう・・・うく・・」
    京太郎にされるがまま、自分の舌を弄ばれた咲の頭の中は真っ白になって、息をするのを忘れてしまう。
   「ふぅ・・おっと・・・大丈夫か?」
   「はぁ・・はぁ・・はぁ・・う、うん」
    息をせずに居た咲は少し酸欠気味になり体勢を崩してしまい、京太郎は慌てて受け止めてベッドに寝かせる。
   「ふふ、突然凄い接吻をされたから、混乱してしまったのだろう」
   「確かにあのキス、最初の時はびっくりしたじぇ」
   「う、うん・・・本当、凄かった・・・」
    自分達も経験があるからか、衣と優希は今の咲を見ても焦った様子はなく笑っていた。
   「それで、どうするんだ、その・・・このままするんだよな?」
    咲の様子を気にかけて念のために訊ねる京太郎。
   「ふっ、愚問だな京太郎」「当然、するじぇ!」


    それを聞いて京太郎は着ていた服を脱ぎ捨てる。
   「わかった、それじゃしようか衣」
    当然の様に、最初は一番の恋人である衣を誘う京太郎だったが、衣は少し考えた末に。
   「・・・いや、今日は咲に譲ろう」
    咲に順番を譲る、この行動には譲られた咲だけではなく京太郎や優希も衝撃を受ける。
   「良いのか、それで・・?」「ころちゃん、良いのか?」「衣ちゃん、良いの?・・私何番目でも良いよ」
   「よい、今回だけ特別だ、それに譲るのはあくまでも今回の順番であって、京太郎の一番の恋人の座は絶対に譲らないからな」
    それに関して絶対に引く気を見せない衣、それは咲も当然理解して納得していた。
   「うん、分かっているよ、悔しいけど京ちゃんの一番は衣ちゃんだから」
   「ならばよし、京太郎、ちゃんと咲を愛してやれ京太郎・・・それと後で衣も愛してくれ」
   「分かったよ、あとでちゃんとな」
   「きょ、京太郎!!京太郎!!」
    順番を譲った衣の頭を何故ながら笑顔で約束する京太郎、一人取り残された優希も必死に叫んで加わろうとする。
   「優希も後でな、少し静かにしような・・」
   「う、うん・・よろしくだじぇ」
    優希も衣と同じように、笑顔で頭をなぜられると静かになった。
   「さてと、するぞ咲」
   「う、うん・・そ、その・・や、優しくしてね京ちゃん」
   (うっ・・そ、そんな顔でお願いされると、興奮して激しくなっちまいそうだな・・)
    恥ずかしそうにしながらお願いしてくる咲の可愛い姿に、京太郎は鼓動が高鳴り暴走しそうになる欲望をなんとか押さえ込む。
   「なるべく優しくするよ・・・脱がせるぞ・・」
   「うん、どうぞ・・」
    咲の体に巻きついていたバスタオルを外すと、スレンダーな咲の裸体が京太郎の眼前に晒される。
   「そ・・その、お、おっぱいもお、おしりも大きくなくて・・ご、ごめんね」
   「どうして謝るんだ」
   「だ、だって、京ちゃんって・・その、原村さんみたいな、大きい人が好きなんでしょ?」
    咲は今までの記憶から、京太郎は巨乳好きと認識していた、それは正しいくもあり間違ってもいた。
   (俺って、周りからそんなに巨乳好きと思われているのか・・まあ、実際好きだけど)
   「はぁ・・まあ否定はしないけどな、けど小さいくても好きだ・」
   「小さくても良いのだ、でなければ衣の胸を京太郎が喜んでくれるはずか無い」「そうだじぇ、私ものおっぱいだって好きだっていってくれたじぇ」
    京太郎がフォローしきるより早く、衣と優希が咲に噛み付く。
   「あっ、そ、そっか・・そうだよね、よ、良かった・・・その・・京ちゃん、私のおっぱいも好きになってくれるかな?」
   「まあ、咲が好きだからな、咲のおっぱいも好きだぞ・・」
   「ひゃっ?」
    京太郎が咲の胸に手を触れると、咲は体に微量の電気を流されたような衝撃に襲われた。
   「どうした・・気持ちよかったのか?」
   「う、うんたぶん・・つ、続けて・・」
   (い、今の気持ち良いんだよね、痛くなかったから・・)
    突然の感覚に戸惑いながらも、再び京太郎が咲の胸に触れるとやはりぴりぴりとしたものを感じる・・。
   「あっ!・・ひゃう・!?」
   (この声って、痛がっている訳でもくすぐったい訳でも無いよな、もしかして咲って、感じやすいのかな?)
    今度は胸を揉んでみると咲の明らかな反応を見せた。
   「ひゃぁぁぁ!?、な・・なにこれぇぇ!?」
    強い快楽に驚いて混乱する咲、なので京太郎は一旦手を止めた。
   「どうしたんだ咲は」「感じているみたいだじぇ」
   「そうだな、どうやら咲は感じやすいみたいだな」
   「そ、そうなのかな・・?」
    本人は良くわからない様子で、それも当然か比べるような相手が居たことなど無いのだから。
   「それなら・・そろそろ、こっちもいいのかな?」
   「えっ・・どっち、って・・そ、そこなの!?」
    京太郎が手を伸ばす先が股間だと言う事に気付くと、咲は驚きながら慌てて訊ねる。
   「解しておいたほうが痛くないかなって思うんだが、それとも今日は止めておくか?」
   「う、ううん・・・折角、こ、告白したのに、ここでちゃんとしてもらわなかったら後悔しそうだから、だから・・お願い京ちゃん」
   「わかった、じゃあ・・触るぞ」
   「う、うん」




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