エルロック・ショルメ

「自分の乏しい推理力を恨むんだな。諸君らの物語はここでピリオドだ!」

【名前】 エルロック・ショルメ
【読み方】 えるろっく・しょるめ
【声/演者】 田中直樹
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人
【犯罪歴】 快盗戦隊及び警察戦隊襲撃
【犯罪技】 狐火、孤月
ルパンコレクション 「隕石おとし~En attendant qulure tonbe~」
【金庫/識別番号】 胸部/「812」
【化けの皮】 エルロック・ショルメ
【モチーフ】 狐、探偵、煙管

【詳細】

探偵服を着込んだ狐のような姿を持つギャングラー怪人。

イギリスで名を馳せる有名な名探偵、「エルロック・ショルメ」を名乗り、古典的な探偵の服装に身を包んだ男性の化けの皮をかぶっている。
日本に来た名目は「ギャングラー犯罪の解明と快盗たちの正体を暴くため」。

国際警察の警護をつけての来日であるあたり知名度はそれなりにあったようだが、彼自身が本当にイギリスで名探偵としての名声を積み上げていたのか、
本物のエルロック・ショルメがいて、成り代わったのかは定かではない。
だがドグラニオ達も「エルロック」と呼んでいたことから、本名である可能性が高いだろう。

金庫は胸部にあり、そこに格納したルパンコレクション「隕石おとし~En attendant qulure tonbe~」により上空から隕石を自由自在に降り注がせ攻撃する。
また青白い狐火を自在に操り広範囲を攻撃できる。

相棒であるウィルソンとの連携は抜群であり、彼と協力することでより威力の高い攻撃が可能。
「ウィルソン君」と君付けで呼んでいる。

日本に来日した際に国際警察達を警護につけ堂々と報道陣の前に登場。
実力を疑う声に対し、取材にやってきた記者たちに混じって「一人だけ集団から離れ、ペンを動かさない」人間がいることを指摘。
そこから正体を表したウィルソンの襲撃…という自作自演の戦闘が始まり、両戦隊がポーダマンを含めたギャングラーを相手にしているのをビルの屋上から眺めていた。
それをノエルに発見されたため戦闘になるも、ルパンコレクションの力でルパンエックスをビルから突き落とすことに成功し撤退する。

その後ウィルソンにギャングラーの世界に連れ込まれた魁利と圭一郎を助けるため、自分を囮にウィルソンを呼び寄せることを提案。
実際にはウィルソンを目当てに快盗もその場に現れると踏んでおり、実際に快盗達が現れたため、1号とレッドが欠けた4人をまとめて始末するべく正体を表す。

そして4人を圧倒して変身解除に追い込んだが、ウィルソンが確実に死亡を確認していなかったことが仇となり、ジャックポッドストライカーの力でゴーシュ・ル・メドゥの体を操作し自力で魁利と圭一郎は元の世界へと帰還。
作戦を瓦解させてしまったウィルソンを「君は本当に間抜けだな!」と責めるも、「ただでさえ厄介な快盗(圭一郎談)」と「このめんどくさいおまわりさん達(魁利談)」をまとめて倒そうと考えたのが失敗である、
と作戦の根本から間違っていたことを指摘されてしまうが、今から倒せば同じことと称して正面戦闘を開始する。

基本メンバーが揃った両戦隊はウィルソンとエルロックを巧みなコンビネーションで圧倒。
隕石落としにより攻撃するも、動き回る戦隊を捉えることが出来ず、レッドに抑え込まれている間にルパンブルーに金庫を解錠されてコレクションを奪われてしまう。

そしてグッドストライカーの力でパトレンジャーはU号に合体し、ルパンレンジャーもジャックポッドストライカーの力でルパントリコロールへと融合。
両戦隊が共に発射したイチゲキストライクに焼き尽くされウィルソンともども激しい爆発の中で倒された。

直後ゴーシュによって巨大化され、ウィルソンとの合わせ技で周囲を闇夜に変えて両戦隊達を始末せんとなおも挑みかかったが、
ルパンレックスとパトカイザーの猛攻に為す術なく、高速で接近してくるパトカイザーを迎撃するも右腕の警棒による一撃を受け、同じタイミングでルパンレックスに両断されたウィルソンと共に爆散した。

【余談】

「エルロック・ショルメ」という名前はモーリス・ルブランが執筆したいわゆる「ルパン対ホームズ」に登場する、ルパンのライバルの名前である。
スペルは「Herlorck Sholmès」と記し、シャーロック・ホームズのパロディキャラとして登場した。
相方としてウィルソンも同小説に登場するが、こちらはワトソンがモデルである。

ちなみに結局はホームズと別人、という扱いとなったという。小説発表時はストレートにホームズと同名だったとも。

彼が目論んだ作戦は、「ウィルソンとの八百長で両戦隊のメンバーを異世界に隔離しそちらは幹部たちに葬ってもらい、残ったメンバーはエルロックとウィルソンが殲滅する」というもの。
テレビ本編にてオドードのようにどちらか一方の戦隊を敵視しているギャングラーはいたが、両戦隊をまとめて対象にしているのは彼らに限られる。

戦隊を始末することで後継者になろうと準備してきたようだが、敗因は上述にあるように両戦隊を一度に始末しようと欲張ったのが仇となった。
そもそも戦隊メンバーの質を考慮に入れてなかったようで、魁利と圭一郎のしぶとさを計算に入れず、
ウィルソンもまた幹部2名を動員した上、肉体が跡形もなく消滅したと思い込み確実な死亡確認を怠ったのも作戦失敗の原因となった。

確かにギャングラーの活動を表立って邪魔しているのは警察戦隊と快盗戦隊であり、彼らがいなくなればギャングラーによる人間界制圧は時間の問題だったかもしれない。
他のギャングラー達の活動もさらに活発化するであろうし、結局彼らが人間界を滅ぼせずともかなり大きな貢献度を稼げていたのは間違いなかっただろう。

幹部を動員できたのだし、両戦隊を一度にと欲張らず確実に片方ずつの戦隊を始末していったほうが成功確率はよほど高かったと思われる。
ギャングラー怪人によくある自身の能力(犯罪技、コレクションの能力、実力も含む)の過信が身を滅ぼすこととなった。
ちなみに異世界に連れ込んで個別に始末する、という作戦は後にデストラが似たような手段を用いて両戦隊を始末するために立案している。

なお「隕石おとし~En attendant qulure tonbe~」のモチーフは前番組だった宇宙戦隊キュウレンジャーのサイコーキュータマがモデル。
金庫の識別番号の由来は不明だが、苦しいこじつけではあるもののホームズ本人が住んでいる「ベーカー街221B」が由来か?Bを8と見立てて逆から3桁分読めば「812」となる。

最終更新:2019年02月07日 02:39