エンビィ・チルダ

「まだ増えますか…面倒です。場所を変えましょう!」

【名前】 エンビィ・チルダ
【読み方】 えんびぃ・ちるだ
【声】 白鳥哲
【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
【登場話】 ♯33「僕らは少年快盗団」
【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー
【分類】 ギャングラー怪人
【武装】 スーパースープスプーン
【犯罪歴】 年齢泥棒
【犯罪技】 コドモード光線
ルパンコレクション 「嵐を呼ぶ人~Le porte-tempête~」
【金庫/識別番号】 胸部/「386」
【化けの皮】 なし
【生物モチーフ】 ツバメ
【名(名前)の由来】 燕尾
【姓(名字)の由来】 子供(英:child)?
【暗証番号の由来】 不明

【詳細】

ツバメのような姿のギャングラー怪人。

頭部にある巣の雛の部分から桃色の光弾を発射する犯罪技「コドモード光線」を得意とし、命中した生物の身体を子供にしてしまう。
ターボファン型のルパンコレクション「嵐を呼ぶ人~Le porte-tempête~」を所持し、それを胸部の金庫に格納して、強烈な突風を発生させる能力を得た。

相手を吹き飛ばす以外にも自分自身を竜巻で包み込む事によって遠くまで移動する等コレクションの力を使いこなしており、自身はレンゲ型の武器「スーパースープスプーン」で武装している。

エンビィの犯罪技である「コドモード光線」は一度に複数発射可能である上、ホーミングが出来るため回避が困難。
ただ攻撃力はさほどでもないのでVSチェンジャーの銃撃程度でたやすく撃墜することが出来る。
本人は丁寧な口調で喋るものの、子供のことを「ろくに逆らうことも出来ず、必要なときにこき使える」と考えている、かなりサディスティックかつ下衆極まりない性格。
どうやら人間達を抵抗できない子供にした上で人間界を制圧しようとたくらんでいた様子。

町中に現われ人々を犯罪技で次々に子供に変えていたが、そこを快盗達に襲撃される。
コレクションの力を予め予習してきた快盗達に対し、犯罪技を使うことで彼らを幼児化させることに成功。
そこにルパンエックスも合流し、さらに国際警察もやってきたためコレクションの力で一時撤退する。
子供になってしまった快盗達だったが、近くのフリーマーケットの店から服を盗むことで何とか見た目をごまかそうとしていたものの、
初美花がそのドサクサでVSチェンジャーを落としてしまい、それをよりにもよって咲也が見つけてしまったことで変身アイテムを国際警察に押収されてしまう…

その後街中に再出現して人間たちを子供化させようとするが、ノエルを監視するがてらエンビィを探していた圭一郎がそれを発見。
パトレン1号とパトレンエックスと交戦し、コドモード光線を乱射することで彼らを追い詰めていく。
避けきれず体勢を崩した1号に犯罪技を浴びせようとしたが、2号と3号が合流したことで形勢逆転。
パトレンエックスは快盗チェンジして金庫を解錠、コレクションを奪取した後、グッドストライカーの力で合体したパトレンU号のイチゲキストライク、スペリオルエックスの合わせ技を受け倒される。

その直後、ゴーシュ・ル・メドゥコレクションの力で巨大金庫を施され、再生巨大化する。
巨大化した事で「やる気が出た」と称し、街自体を子供化させてしまおうとするが、パトカイザートレインズの左腕からの火炎放射で攻撃され、エックスエンペラーも参戦し、パトカイザーはストロングバイカーに換装して、自分は空を飛行して翻弄しようとするもバイカーのヨーヨーで絡め取られた挙句に墜落してしまう。

その隙にエックスエンペラーガンナーストライクで大ダメージを追い、最期はパトカイザースラストアップストライクを受け爆散した(その際に「大人なんて大っ嫌いだーーー!」と叫んでいる)。

【余談】

燕がモチーフということで胴体に2匹のツバメが向かい合ったようなデザインで、頭部にはツバメの巣があるが、数匹確認できる雛は白骨化している。ギャングラー共通の骨の意匠は白骨化した雛。
顔面にはツバメの足が一本逆さになってくっついている。

ツバメモチーフの怪人であるが、デザインの一部にツバメが含まれる怪人はいるが、ツバメのそのものをモチーフとしているのは数が少なく珍しい。
名前は燕の字を含む燕尾服と、犯罪技とかけてチルドレンからか。
ちなみに燕尾服は裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれるようになったとされる。

エンビィを「ENVY」、嫉妬とすると、「子供への嫉妬」とも読める名前である。
大人を嫌い、子供を都合がいい道具として好んでいたエンビィだったが、本人がすでに子供ではなくなっていることについて何らかのコンプレックスがあった…のかもしれない。
断末魔はそれを表していたのだろうか。

また武器がスプーンなのはツバメの巣がスープの材料になることからか。

スーツはラブルム・ジョウズを改造したもの。
後に仮面ライダーリバイスにてハリモグラ・デッドマンへと改造された。
他にもルパパト出身の怪人としてジャネーク・ソーサーカーゼミーが改造されリバイスの怪人として登場している。
こういったシリーズの枠組みを超えて怪人のスーツが使われるのはあまり例がない。

今回の話で変身アイテムであるVSチェンジャーを国際警察に押収されてしまうという大失態を犯した快盗達だったが、子供化したことを利用して国際警察に保護され、
子供のいたずらを装って外に持ち出したスキに魁利に変装したコグレがすかさず奪って逃走。
そして「つかさに似ている」(透真…もといトオル談)母親の変装して子供快盗達を連れ帰ったことで難を逃れることが出来た。
つかさに変装するコグレの回想シーンは必見。いや、そうはならんやろ。

この話で幼児化した魁利達だったが、その正体が#46にて国際警察の調査で判明し、子供化した魁利を特に可愛がっていたつかさは大いにショックを受けていた(あまりの恥ずかしさもあったかもしれない)。

最終更新:2024年02月10日 02:48