ゲース・インダベー

「その名前で呼ぶな!ここで汝等が死ぬのもチキュウが滅ぶのも全ては貴様の裏切りのせいだ!私の恨みをかったことを後悔しろ!」

【名前】 ゲース・インダベー
【読み方】 げーす・いんだべー
【声】 田村亮
【登場作品】 宇宙戦隊キュウレンジャーTHE MOVIE ゲース・インダべーの逆襲
【所属】 宇宙幕府ジャークマター独立部隊
【役職】 独立部隊隊長
【出身】 惑星ナンスカ(フウチョウ座系)
【装備】 ゲース・スター、ゲースナイパー、ゲースカリバー
【星人特有器官】 不明
【分類】 人型宇宙人
【プロフィール】 数々の惑星をジャークマターに反抗する者ごと破壊してきた、宇宙のゲス野郎
キョダインロウ 無し
【目撃証言】 不明
【モチーフ】 ナスカの地上絵、虎
【名前の由来】 下衆+インベーダー or インダベー
【出身星の由来】 何すか

【詳細】

ジャークマター独立部隊を率いる隊長。

惑星破壊用巨大彗星兵器ゲース・スターを開発し、オーモ・インダベーカール・インダベーを部下として率いる隊長らしく軍服を思わせる鎧を身にまとった人物。

二重剣「ゲースカリバー」、ニ連銃「ゲースナイパー」で武装し、攻撃がヒットするたびに威力が倍加する機能を持つ武器を駆使して敵対者を徹底的に追い詰める。

ジャークマターの独立部隊とはダイカーンカローとは異なり、特定の支配域(常駐する惑星や星座域)を持たずに独立行動している部隊であり、所属隊員の独自判断で惑星ごと反乱分子を滅する権限が与えられている。
似たような立場としてはイカーゲン及びマーダッコがいたが、彼らは惑星そのものを滅ぼすような戦力は持たず、反乱分子をピンポイントに始末する処刑人としての面が強いためやっていることはやや異なる。

その立場と自ら開発したゲース・スターを使ってこれまで数々の惑星をジャークマターに反抗する者ごと破壊してきた、宇宙のゲス野郎。

実はリュウコマンダーことショウ・ロンポーとは旧知の仲であり、本名は「ホイ・コウロー」。
元はジャークマターに対する抵抗勢力であるリベリオンの戦士の一人で、ショウ司令の友人にして相棒だった。
鎧を脱いだ姿は刈り込んだ金髪と右目に傷を持つ人間型宇宙人であり、フウチョウ座系の惑星ナンスカ出身。

ショウからは「ホイピョン」と呼ばれる等彼とは友人にして相棒という立場で友好を深めていたものの、破壊神ケルベロスの力に目をつけその研究を行っていた末にそれを悪用しようとしたためショウ司令からリベリオンを追放されてしまい、そのことを逆恨みしてジャークマターに与することとなったという経緯を持つ。

ゲース・スターを使ってチキュウを破壊しケルベロスを手に入れようとしたのが劇場版の物語の発端であり、単身で乗り込んできたショウ司令との対決を制して彼を宇宙空間に放り出してしまう。
目障りなショウを始末したことでケルベロスを甦らせるための必要アイテム、ケルベロスストーンを手に入れるため、オーモ&カールら部下を伴ってケルベロス座星系へ移動。

スパーダ、ナーガ、バランスがケルベロスストーンを手に入れていたため彼らを倒してそれを入手。
ラプターから通信が入ったことでカールが入手失敗した事を知り、キュウレンジャーが手にれたストーンの残りを奪い取るためチキュウで決着をつけるとして撤退していった。

そして部下と共にチキュウでキュウレンジャーと相対。
小太郎がコグマスカイブルーにスターチェンジして合流するも、圧倒的な力で彼らの変身を解除するまでに追い込んだ。
そしてストーンの最後の一つを奪い取ったが、仕留めたはずショウが生きていてキュウレンジャーに止めを指すはずだった攻撃を弾いてしまう。
実は劇場版冒頭で宇宙空間に投げ出された後、ショウは鳳ツルギに助けられていたため無事だったのだ。

かつての同士を止めるため戦うことを宣言しながらも、昔のように「ホイピョン」と呼びかけるショウに対し上述のセリフを叫ぶとともに、闘志も新たに再びスターチェンジしたキュウレンジャー達と戦闘を開始。
個人の復讐でチキュウに住まう人々の希望が奪われるのを良しとしないラッキーを中心とした究極の救世主達は瞬く間にカール、オーモを打倒。
自身は因縁深いショウと共にラッキー、スティンガー、ガルの4人を相手取るも、部下を倒したメンバーが合流しキュウレンオールクラッシュを受け敗北。

部下を失った上、追い込まれ業を煮やしたゲース・インダベーはケルベロスストーンを合体させ破壊神ケルベロスを復活させる。
そして蘇ったケルベロスが地上を攻撃し始めたため、ショウ司令を残し他のメンバーはキュウボイジャーを呼び出してケルベロスを抑え込むために向かい、かつての友人であり相棒でもあった男達は互いにその因縁に決着をつけるため向かい合った。

そして二人は必殺の攻撃を同時に繰り出し、その対決はリュウコマンダーのドラゴクラッシュが制しゲースは致命傷を受ける。
倒れ伏した友人に対し、ショウは告げた。

「さらばだ、ホイピョン」

「まだ私をその名前で呼ぶとは…甘い男だ…」


ジャークマターとしての名である「ゲース・インダベー」でも、本名である「ホイ・コウロー」でもなく、ただリベリオンに居た頃の友としての名前を呼び通したショウに対し、彼の甘さを指摘しつつもその行動を受け入れるようにゲース・インダベー、いやホイ・コウローという男は静かに消え去った。

なおゲース・スター衝突は破壊神ケルベロスをケルベロスボイジャーとして制御することに成功したキュウレンジャーの活躍で回避されたものの、衝突秒読み段階まで追い込まれていたことからチキュウに送り込まれていた多くのダイカーン達は命おしさに管理区域を放棄してチキュウ外へと逃げ出した模様。

ラッキー達がジャークマター打倒のために過去の世界へ向かう決断をしたのは、劇場版の出来事を経てチキュウにいた多くのダイカーン達がいなくなったためではないかと見られている。
実際、以後チキュウに戻るエピソードはあったものの

【余談】

本体である人型宇宙人、及び声の担当をしたのはロンドンブーツ1号2号のツッコミ担当、田村亮氏。

その演技は北斗の拳のラオウを参考にしたと言い、監督から「完全な悪役」というオーダーを受けたものの、当初は元正義側の人間だったことから「良い人がふとしたきっかけで悪に堕ちた」と解釈し役作りをしようとしていたとのこと。
「汝等(うぬら)」という二人称を使うのはそこからと思われる。

ショウ・ロンポーと友人関係になったのはショウが司令官になった時期だったと言い、その頃はお互いにつるんで行動する程仲が良かった。
ただケルベロスの力に魅入られてしまったことが袂を分かつきっかけとなったが、リベリオン司令官の立場でありながら非情になりきれなかったショウはホイを追放処分のみにとどめ、その温情を逆に受け取ったことでジャークマター側に与することになったという。

鎧や人間体の金髪からモチーフは虎。
また鎧にはミステリーモチーフとしてナスカの地上絵が採用されている。
「竜虎相搏つ」という言葉があるように、竜をモチーフとしたショウ・ロンポーと対になるキャラクターとしてのデザインだろう。

名前は下衆いとインダベーを足してもじったもの。
「下衆いんだべ」とも読める。
モデルとなったのはスター・ウォーズシリーズに登場するダース・ベイダー。
本名は「回鍋肉(ホイコーロー)」を由来とする。

最終更新:2022年10月18日 03:45