「何故だ…お前達ライダーは虚構のはずなのにッ!何故お前達は何度も戻ってくる…!」
【詳細】
『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』に登場する青年。
また他者の洗脳能力を持ち、その力で仮面ライダービルドの桐生戦兎を洗脳し、自らの手駒に置いたが…
平成ライダーの歴史を消滅させるという大きな目標のため、ティードは仮面ライダークウガの力を原典における変身者、五代雄介ではなく、
九郎ヶ岡遺跡に眠る
先代のクウガの変身者から力を奪ってアナザークウガウォッチを生成。
これによって
ン・ダグバ・ゼバを始めとする
グロンギは存在しなくなり、平成ライダーの原典たる仮面ライダークウガの物語は始まる前に消え去ってしまった。
そしてそのアナザーウォッチを自分自身に埋め込むことで自ら
アナザークウガへと変身してしまう。
しかし時間改変の影響を受けない特異点――――シンゴの存在が、仮面ライダークウガ放映の2000年にあったため、
ティードはアナザーWに命じて2000年でシンゴを拉致して
アナザーデンライナーで2018年に運んだが、2018年に移動した直後、
時間改変の影響を受け仮面ライダーとしての記憶を失ったソウゴを心配して後を追いかけていたゲイツのタイムマジーンとアナザーデンライナーが接触事故を起こし、
大破、炎上する車両からシンゴが逃げ出してしまったことで映画の物語は始まっている(なおこれら経緯は物語中盤で判明する)。
自らアナザークウガとなり、平成ライダーの歴史が消滅したことで邪魔者はいない、手元に2体のアナザーライダーもいることから、目的を達成できたと思いきや、
人々は決して仮面ライダーを、自分達のヒーローの存在を完全に忘れてなどいなかった。
時間改変の影響を受けず、密かに行動していた別の特異点――――野上良太郎を始めとするイマジン達、仮面ライダー電王らの協力を経てアナザー電王は撃破され、
アナザークウガの攻撃でタイムマジーンが大破し現代に戻れなくなっていたはずのジオウ達は本家デンライナーの助力で帰還。
さらにゲイツが崩壊する九郎ヶ岡遺跡から、先代のクウガ変身者の力を使いクウガライドウォッチを作り出していたファインプレーもあり、
クウガモードとなったジオウのタイムマジーン、ビルドモードとなったゲイツのタイムマジーン(ただし操縦者はビルド本人)によってアナザークウガに変身したティードは撃破されてしまう。
しかし、なおも諦めないティードはシンゴに再びアナザークウガウォッチを起動して埋め込み一体化することで
アナザーアルティメットクウガに変身。
戦闘員達を繰り出し、圧倒的な力を持って平成ライダー達を葬らんと暴れまわるも、仮面ライダー達が放ったライダーキックを連続してその身に受け、
最後はジオウ、ビルドの発動したタイムブレーク、ボルテックフィニッシュ!と、自ら力を奪ったはずの仮面ライダークウガが放ったマイティキックの挟み撃ちを受け、大きな爆発を起こしその中に消えていった。
【余談】
登場した平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVERには他のタイムジャッカーは登場しないため、ジオウ本編に登場する彼らとどのような関連性があるのか全くわかっていない。
オーマジオウに代わる新たな王擁立のため
アナザーライダーを作り続ける彼らと違って、ティードは自ら王になるため今回の企てを引き起こしたと読み取れる。
彼の驚異は変身シークエンスを止めてしまうほどの時間停止能力と、洗脳能力であるが、洗脳したはずの桐生戦兎は実は洗脳が効いておらず、敵を騙すならまずは味方から、として洗脳され従ったふりをしていた。
また映画冒頭の炎上するアナザーデンライナーから出てきて高笑いしているシーンも、中盤で判明する事の経緯を見てしまえば、
アナザーウォッチも作り、邪魔なジオウらは過去に置き去り、特異点も手に入れてさぁこれからというところでの出会い頭の事故を受けやけくそ気味に笑っているようにも受け取れてしまう。
さらに言えばゲイツのタイムマジーンとの事故は完全に出会い頭によるものであり、ゲイツらは決して狙ってあの場にいたわけではなかった。
最早不運としか言いようのないことだが、この運の無さはアナザー電王をアナザーWが作った直後のことであったため、
電王の変身者である野上良太郎の不運までも奪ってしまったのではないか?とする考察もある。
平成ライダーの歴史を消し去れば、ジオウもまた消え去りオーマジオウにつながる未来は来ない…
とすればオーマジオウの誕生も未然に防ぐことが出来るため、タイムジャッカーの目的としてみればそこまで逸脱はしていないものの、
自らアナザーライダーとなり、新たな王になるというのはやはり他のタイムジャッカー達とは一線を画する。
彼が使役していたアナザーWと言い、劇場版では明かされきれなかった謎も多く残っているため、何かしらTV本編で明かされることを望みたいが結局明らかになることはなかった。
翌年の冬映画、仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションでも別のタイムジャッカーが登場しており、たまたまスウォルツらはチームで動いていただけで歴史改変を狙う輩はそれなりの数がいる可能性がある。
ちなみに彼が仮面ライダークウガをターゲットにしたのはオーマジオウの関与があることが超全集でほのめかされており、クウガの物語が消えてしまえば平成ライダー自体が始まらないためその行き着く先であるオーマジオウは誕生しない。
ゲイツらに助力したのも、仲間が欲しかったという願望からという裏事情があったとも言われてるが、彼自身はそれをかけらも出していなかったあたり野望そのものはティードが成し遂げたかったことなのだろう。
結果は…うん。
最終更新:2019年12月24日 23:06