ユーテルジャン

「ちょっと待ったーー!その前に言っておくことがあるじゃーん。俺様と付き合ってーーーー!」

【名前】 ユーテルジャン
【読み方】 ゆーてるじゃん
【声】 江川央生
【登場作品】 宇宙戦隊キュウレンジャー
【登場話】 Space.14「おどる!宇宙竜宮城!」
【所属】 宇宙幕府ジャークマター
【役職】 ダイカーン
【出身】 惑星キャトルミ(オウシ座系)
【装備】 ユーテイル
【星人特有器官】 対象を別の場所へ転送する「トラクタービーム」
【分類】 UFO宇宙人
【プロフィール】 パーリーと女の子が大好きな宇宙のえせセレブ
キョダインロウ 右脇腹
【担当】 チキュウ
【圧政】 自分以外の者に一切の贅沢を禁止する圧政
【討伐メンバー】 ラッキー
ガル
バランス
ナーガ
ハミィ
スパーダ
【目撃証言】 ユーテルジャンはオムライスを食べる際にミステリーサークル状にケチャップで自分の顔を描いていた
【モチーフ】 UFO、牛、ミステリーサークル?
【名前の由来】 言うてるじゃん?、キャトルミューティレーション?
【出身星の由来】 キャトルミューティレーション?

【詳細】

1つ目のノッポな姿をしたチキュウを管轄するダイカーンの1人。
自身の持つ「トラクタービーム」の性能を増幅させる特殊なリモコンを持ち、このリモコンのビームを浴びた相手をアジトの牢獄へと瞬間転送させてしまう。ちなみにリモコンには5つのボタンがあり、そのうちの1つが牢屋の鍵を解除するものだが、それ以外を押すとアジトの侵入者を強制的に地上に戻す落とし穴トラップが作動する。
自身が支配する地区ではすべての住人に贅沢な行為を全て禁止し、「恋人とデート(何故か両者ではなく彼氏の方だけ処罰)」、「お洒落」、「回転寿司での金の皿」など些細な贅沢があるところに神出鬼没に出現しては違反者を牢獄へと転送し、人々を苦しめる圧政を行ってきた(それならば、彼らを処罰するよりも店舗や流通自体を取り締まった方が効率がいい気がするが、敢えて彼らの手の届きそうな場所から直前で没収することで精神的に苦しめていたのだろうか?)。
さらに自身はジャークマター御用達の移動式高級娯楽施設『ぜいたくヘブン宇宙竜宮城』に来店し、娯楽を満喫しようとしていた。

そんな情報をキャッチしたキュウレンジャーは作戦会議で、異例の2対4の6人編成を選抜し、襲撃役(ラッキーとスパーダ)が収容所の人々を円滑に救出できるよう、「宇宙竜宮城」のスタッフに紛れた陽動役(残り4名)がユーテルジャンの足止めと同時に彼が持つリモコンを拝借しての牢屋の開錠する解放作戦を決行する。

ところが、給仕に扮していたハミィが本物のスタッフによって別の客人の対応として連れ出されて以降、計画は難航(といってもその元凶は、後述のようにラプターの台詞から変な作戦を次々と閃いて無理難題な命令を発していたショウ司令だが)。
男3人が奉仕するシュールなサービスにユーテルジャンは不機嫌になってしまう(しかもオリオン号では「機嫌指数」という謎のパラメーターで正確に彼のバイタル数値を計測していた)。

オリオン号で監視していたラプターの「想定以上に贅沢好きなようですし」という発言に、ショウが「ですし→すし→寿司」と閃いてウオキュータマを転送。
別行動していたスパーダが不在の中、魚料理でユーテルジャンを満足させようとするが、ビチビチと活きのいい宇宙魚を抱えていたガルがそのままユーテルジャンに衝突。
その隙にリモコンのボタンを1つ選択するが、その頃アジトの通路を疾走していたラッキーたちの足場で落とし穴が発生して作戦は失敗。

次に「ちゃんとハートをつかんで楽しませないと」というラプターの発言に、これまた「ハート→はと→鳩」と変なことを閃いたショウがハトキュータマを転送。
隠れたナーガがキュータマを使用するアシストでバランスがマジックショーをしている隙に、再度ガルがリモコンのボタンを押すが、またしてもアジトで奔走していたラッキーたちを地上に落としてしまう。

さらに半ば呆れたラプターの「皆さん、結果的に司令に踊らされている気が」という台詞に、またもやショウ司令が「踊らされている」という言葉からダンスで楽しませようとコトキュータマを転送するが、男子3人の踊りにユーテルジャンも白け、帰ろうとした彼を引き留めるガルが躓いてユーテルジャンを押し倒してしまう。
そのタイミングで三度目の挑戦にリモコンをプッシュするも、またまたラッキーたちを落とし穴で地上に戻してしまう(見方を変えれば幸運なラッキーにも「不運」が連続しているように見えるが、当の本人は次第に「楽しくなってきたー!」と嬉々として興奮していた)。

すると、ハミィが退室してからユーテルジャンの機嫌が悪化したことに気付いたラプターが「ただ単に女の子が好きなだけでは?」と疑問視すると、その言葉にショウ司令はオトメキュータマを転送、司令に使用を促されたガルが使用すると、彼は乙姫の姿に女装してしまう(その様子にはさすがのラプターもショウ司令の首根っこを掴んで乱心していた)。
最悪の事態にガルが絶望していると、あろうことがユーテルジャンはそんな彼の容姿に一目惚れ。ガルの手を掴んで踊りだしてしまう。

一方で牢屋の前までインダベーたちにラッキーたちが追い詰められたところ、夢見心地で踊るユーテルジャンに翻弄されながらガルが葛藤していたが、ラッキーの通信の激励で決心するとユーテルジャンを殴り飛ばしてリモコンを奪い、残りの候補の2色のうち青いボタンを押すと遂に牢屋のロックが解除され、人々を救出されてしまう。

キュウレンジャーたちが化けていたことを明かされ、インダベーたちを足止めに外に逃走するも、インダベー側は戻ってきたハミィが単身で引き受け、追跡していた3人と合流したラッキーに海岸で挟まれ、変身したキュウレンジャーたちと交戦(ちなみにバランス=ゴールドは盗賊としてさり気無く竜宮城の物品を盗難していて、風呂敷包みを後頭部に結んで参戦していた)。

ゴールドとシルバーに交互に背後から攻撃され(しかもシルバーに至ってはシックルの鎌で浣腸させられて悶絶していた)、イエローの斬撃を浴びるとユーテイルで応戦するが、逆にブルーのクローで鞭を地面に打ち付けられたことで身動きが取れなくなり、接近した彼の連続引っ掻き攻撃を受ける。

すると、キョダインロウの操作でモライマーズロボを起動し、巨大ロボによる援護砲撃で反撃に出る。
しかし、応援に来たコマンダーが搭乗するリュウボイジャーと、そちらの加勢に行ったゴールドとシルバーが乗るボイジャーたちがリュウテイオー(04,06,10)に合体してモライマーズロボと交戦。
追い詰められたモライマーズロボは宇宙竜宮城の背後に回り込んで盾にするが、丁度施設に残っていたハミィから民間人を全員避難させたと連絡が入り、遠慮がなくなったリュウテイオーの「メテオブレイク」、地上の3人の「オールスタークラッシュ」の攻撃体勢に入られる。

最期は上記の台詞を吐きながらブルーに飛び込もうとするが、(一瞬、真に受けて硬直した)彼に「ごめんなさいガル!」と失恋され、モライマーズロボ共々それぞれの光線を浴び、「ハートブレイクじゃん」と嘆いて爆散した。

【余談】

出身惑星の名称や目撃証言の「ミステリーサークル」というキーワードから、おそらくデザインモチーフは宇宙人が人や家畜をアブダクション(誘拐)する「キャトルミューティレーション」を体現したもの。
各所の牛の模様のくり抜かれている部分は、「キャトルミューティレーション」から地上に戻された家畜のなれの果てが内臓をくり抜かれている怪現象を表現したものだと思われる。
ちなみに、今回のサブタイトルは嘗て東映が製作し放映されていた不思議コメディシリーズの1つ「うたう!大竜宮城」のパロディと思われるが、今回の舞台の「宇宙竜宮城」には実在する群馬県の旅館がロケ地に使用され、終盤でハミィに誘導されて避難している宇宙人役に旅館の支配人が特別出演していた。

なお、バランスが拝借していた「竜宮城」の宝は「玉手箱」で、「浦島太郎」の伝説のように箱を開けた人物を急激に老化させるもののようだったが、元々長寿の機械生命体の彼が開けても全然見た目が変わらなかった(曰く「なんだか400歳になった気がする」)。

最終更新:2017年07月10日 15:47