「この星を、舐めるなよ!」
【あらすじ】
「多くの命が生きる星、地球。1人の人間と4人のジューマンが出会い、つの群れが生まれた。地球を守る為に!」
駆け出しの動物学者である風切大和は、とある森の中で仕事をしていた際に「お守り」として持っているキューブを落とし、それを拾いに行った先で巨大なキューブのような物体を発見する。
そこにあったくぼみに、自身の持つキューブを差し込むと、突如目の前のキューブが展開しそれに吸い込まれた大和は「ジューランド」と呼ばれる異世界に飛ばされてしまう。
そこは人間と同じような二足歩行の体型や服装をしながらも外見上は動物の特徴を持つ生命体である「ジューマン」が生活している異世界であり、
その世界の住人で自身の前に現れた巨大なキューブである「リンクキューブ」の番人でもあるセラ、レオ、タスク、アムという4人のジューマンと出会う。
大和は彼らと交流するも、自身がお守りとしていたキューブの正体がリンクキューブを介してジューランドと人間界とを繋ぐ鍵となる「王者の資格」であり、
さらにそれが以前に何者かにより盗まれた物であったことから、自身が王者の資格を盗んだ犯人であると彼らに疑われることとなるが、そこでリンクキューブが原因不明の異常を起こす。
動揺するジューマンたちの隙を見て大和は王者の資格をリンクキューブに差し込んでジューランドを後にし、セラたちもそれを追って人間界へとやってくる。
大和が人間界へと戻ると、これまでに99の星を滅ぼしてきた宇宙の無法者集団「デスガリアン」による無差別破壊が開始されており、大和が仕事をしていた森は彼らに襲われて焼け野原となり人々や動物たちが逃げ惑っていた。
大和を追ってきたセラたち4人は王者の資格が変化した「ジュウオウチェンジャー」で「動物戦隊ジュウオウジャー」へと変身しデスガリアンとの戦いに挑むが、
さらなる敵の加勢により徐々に追い詰められる。
そんな中、大和もデスガリアンの幹部である
ジャグドへと立ち向かい、「この森と地球に生きる命を守るために俺も戦いたい」という気持ちからジュウオウチェンジャーでジュウオウジャーの一員である「ジュウオウイーグル」へと変身。
ジャグドを撃破し、激戦を終えた彼らだったが、デスガリアンの攻撃によりリンクキューブを破壊された上に王者の資格のひとつを何者かが持ち去ったため、
セラたちはジューランドへ帰還することができなくなり、大和はそんな彼らの面倒を見ることにした。
こうして、デスガリアンとの戦いに加えて、大和と4人のジューマンとの人間界での共同生活が始まるのであった。
スーパー戦隊シリーズ第40作目。同作のテーマは「動物」。
40周年記念作品として捉えられており、これまでにも
百獣戦隊ガオレンジャー以来となる動物をメインモチーフとして採用したスーパー戦隊であるが後述する様々な要素で差別化を図っている。
合体ロボは巨大な動物モチーフのメカが合体するという方式で従来と変わらないが、物語として動物がモチーフであることを深く掘り下げ、
他作品では動物がパートナーであったところを、本作品では人間は一人で他の4人はジューマンという異種族という変則的な構成となっている。
物語中盤で人間がもう一人追加されるが、敵側であるデスガリアンも様々な種族、というか星の住人の集まりであり、
ラスボスであるジニスに至っては彼自体が「集団」だったという真実が隠されていた。
怪人デザインは幹部クラスを前作から引き続いて篠原保氏、ゲスト怪人を豊田幸秀氏が担当している。
40thアニバーサーリー記念作品として、スーパー戦隊シリーズ第35作目の記念作品である
海賊戦隊ゴーカイジャーが28、29話で共演している。
従来の客演とは異なり話の大筋にも深く踏み込んだ客演回であり、他作品でラスボスを務めた多くの怪人たちが一時的に復活し、
2大戦隊と激突するという非常に盛り上がる展開となった。
なお28話では
烈車戦隊トッキュウジャーの5人が本来の姿である子供の状態で登場しているが、レンジャーキーを土下座する伊狩鎧に譲渡するシーンで後ろ姿のみ確認できる状態での出演となった。
最終更新:2023年10月19日 03:38