ガイアメモリ

【名前】 ガイアメモリ
【読み方】 がいあめもり
【音声担当】 立木文彦
【登場作品】 仮面ライダーW
【分類】 変身アイテム

【詳細】

ミュージアムが開発したUSBメモリ型の生体感応端末。

化石を思わせるフォルムを持つ「市販タイプ」(幹部級のメモリも含む)、仮面ライダーの変身やメモリガジェットに使用される洗練された「純正タイプ」の2種類が存在し、
内部には様々な「地球の記憶」が封入されている。
端子付近にあるボタンを押す事で「ガイアウィスパー」が発せられ起動。
使用者に挿すことで地球の記憶を肉体に「ドーピング」して「再現」し、ドーパントと呼ばれる怪人の姿に変身させる。
『仮面ライダーアクセル』では併用すると3倍の力に増幅が出来る強化アダプターなる物が新たに登場した。

メモリ自体は10センチほどで、中心には内包された「地球の記憶」の頭文字がそれを連想させるデザインで記されている(道化師の記憶であるジョーカーメモリは道化師の靴をかたどったJなど)。

ミュージアムが所有する秘密工場で生産され、同組織のセールスマンにより販売されている。
内包された記憶の種類によって価値は上下し、ランクによっては一般人でも購入可能なメモリもある。

また、外装の色でメモリの強さは判別でき、幹部クラスはゴールド、市販されていないがゴールドに匹敵する強さを持つシルバー、市民が購入できるブロンズの3タイプが存在している。
幹部クラスは「ガイアドライバー」と呼ばれるいわばフィルターを通して変身しているが、普通のドーパントは己の体に直接挿入し変身する。
なお、純正型はドライバーに対応するよう端子が加工されている為、人体に挿入する事は出来ない。

ゴールドクラスは園咲家しか手にしていなかった模様で加頭がゴールドメモリのユートピアを所有していたと判明した際、冴子は驚嘆していた。
ミュージアムという名や琉兵衛が化石発掘や博物館を経営してる為なのかゴールドメモリはナスカ土偶など古代の文明や古代生物に関わった物が多い。

ガイアメモリに内包された力は強大であり、かつ"毒素"と呼ばれるほどの力は使用者の憎しみや怒りに反応して増大し、ユーザーの精神を侵食してしまう。
そのため使い続けるたびに使用者を蝕んでいき、やがて本物の怪物へと変えてしまう事もある。

本編中に登場したガイアメモリの一覧はこちら

強靭な精神力の持ち主であれば、ガイアメモリに呑まれること無く力を行使することが可能だが、目的を失えば予想外の方向に暴走することもある(例として挙げるならトライセラトップス)。
また、イエスタデイ・ドーパントのように毒素を何らかの方法で外部に放出することも可能であるらしい。

ガイアメモリの使用者によっては、本来そのガイアメモリの持つ能力を遥かに上回る能力が発揮される「過剰適合者」が存在する。

メモリの開発は記憶を失っていた園咲来人が担当しており、彼がいなくなって以来メモリの開発は滞り既製品の量産で凌いでいたらしい。
だがエクストリーム化した若菜が星の本棚に接続できるようになったことからガイアメモリの開発は再開した模様。

ミュージアムが最初期に開発したガイアメモリには3つ試作品があるが、
試作品故に使用者は暴走し、自動的にメモリブレイクしてしまうという欠陥品だった。
だがNEVERを抑えて財団Xの投資対象に決定した。

特殊なアイテムではあるが、精密機械で構成されている模様。
そのため既成品に改造を加えたり、複製する事が出来る。

ライダーの必殺技のような強烈な攻撃を受けると体内のメモリが破壊される「メモリブレイク」と呼ばれる現象が起こり、変身が解除された上で自動的にメモリが体外に排出され粉砕される。
ただし、バード・ドーパントのようにメモリだけを的確に破壊しないとメモリブレイクできない特別品も存在する。

ミュージアムが壊滅した後はガイアメモリが造られる事こそ無くなったものの、逆にその稀少性が高まり高価で取引されるようになった。
さらに流通量も多かったため、EXEなどの犯罪組織によるガイアメモリ犯罪は後を絶たない。

元ネタはドーパント(ドーピングする者)という名の通り覚醒剤や麻薬に代表される違法な薬物で、特にバードの回では、「学生に(冴子が)ガイアメモリ使用を勧める」「少年達がメモリを使い回す(薬物を入れた注射器の回し打ち)」「空を飛べる(薬物使用時の幻覚の代表例)」など若者の薬物問題を示唆した風刺となっている。
なお、幹部が使用しているメモリの能力やデザインのモチーフの元となった古代の文明では、薬物はシャーマンや儀式などで古くから使用されていた事もあり、そういう意味ではある意味歴史といえる物なのかもしれない。

【余談】

仮面ライダーは敵の力の根源と同じ力を持つという、初代仮面ライダーから受け継がれた点を持つダブルのキーアイテム。

類を見ないほど長いスパンで商品化が継続されており、放送期間中はもちろん、放送終了後数年経過して新規アイテムがガシャポンなどで販売されていた。
敵側が使うデザインのドーパントメモリも商品化され一般販売されている。

最終更新:2023年12月11日 01:31