オーヴァーロード

「アギト…?いや、ギルスか。珍しいな」

【名前】 オーヴァーロード
【読み方】 おーう゛ぁーろーど
【俳優】 八木優希
神木隆之介
穴井隆文
羽緒レイ
【登場作品】 仮面ライダーアギト
【分類】
【モチーフ】 なし
【名前の意味】 なし

【詳細】

沖縄に流れ着いたオーパーツが解析された結果、解読されたDNAから誕生したアンノウンの支配者的存在。
「オーヴァーロード」は「ロードを超える者」という意味を持ち、個人名は「テオス」。

【闇の力】

解析直後、誕生当初は赤ん坊の姿だったが短期間で急成長し、少年や中間体の青年を経て女性と見紛うばかりの美貌を持つ青年へと成長した。

その正体は「闇」を具現化した力そのもので、この宇宙の誕生と共に生まれた造物主たる神とも言うべき存在。
世界を創った後、自らの分身としてエルロードを、その部下としてロード怪人を創り出し、更に世界に住む存在としてロード怪人に似せて動物を、自らに似せて人間を創り出し、特に人間を自分の子供として何よりも愛していた。

しかし、その事で増長した人類は他の獣を自らより劣る存在として過度に虐げるようになり、それらの元となったロード怪人の怒りを買い人と天使との全面戦争が起きてしまう。

当初はロード怪人側が圧倒的に有利であったが、人類を不憫に思った「光の力」が地上に降りて人と交わり、その子がネフィリム=ギルスとなった事で状況は大きく変わる。
「光の力」の干渉で人類が自らの愛した人でなくなる事を嫌ったオーヴァーロードは直接自らの手で「光の力」を打ち倒し(本編における回想シーンで描かれた戦い)、戦いはロード怪人側の勝利に終わり、地上は全てをリセットしようとするエルロードの起こした洪水によってことごとくが洗い流された。
これを悲しんだオーヴァーロードは情けとして全人類、全動物種の中からつがいを一組ずつ方舟に乗せて生き残らせた。
しかし、「光の力」は最後の力を振り絞り人類に直接アギトの力を植え付けており(この直接植え付けられた「光の力」の力が覚醒したものが超能力者で、アギトである)、更に遥か未来=西暦2001年に転移して偶然居合わせた人間=あかつき号の乗客の持つアギトの力を強制的に引き出した。
人類が生き残っているのを見たエルロードは怒り、オーヴァーロードに「人類はもはやあなたが創った人類ではない。あなたに逆らうネフィリムなのだから滅ぼすべきだ」と進言するが、「勝手に人類と戦争を起こして私に逆らったのはお前たちも同じだ」とそれを諌める。
人類が遥か未来に再び繁栄し、アギトの力が覚醒した時の為、アギトになるべき人間を抹殺させるべくエルロードを放ち、自身も人間の進化に伴い現世に復活できるよう自らの遺伝子情報をオーパーツに残し眠りについていた。

その後、オーパーツが解析され現代に蘇った「闇の力」はアギトの根絶を企みアンノウンを放って活動を開始。
しかし、自らの手であかつき号事件の生存者である三浦智子を殺害したことで、アギトになる存在とはいえ自らの愛する人間を殺してしまった事に大きな精神的ショックを残し、その後悔から警察に逮捕され、精神病患者として警察病院の病室に自ら引きこもり配下の者達にアギトを滅ぼさせる事を選択。

アギトの進化が止まらず、水のエルが倒されエルロードですら手に負えない存在になりかけていることに危機感を抱き、ついに直接行動を開始。
アギト、ギルス、アナザーアギトからアギトの力を奪い、ただの人間に戻してしまうものの、「ただの人間」だった筈のG3-Xの攻撃によってできた隙に翔一に殴られ、奪ったアギトの力を手放してしまう。
この事でアギトだけではなく、人類自体を滅ぼす事を決意。星座を動かしてその誕生星座の人間を自殺させるという想像を絶する手段で人類を全滅させようとした。

その野望も3人の仮面ライダーの力により砕かれ、「人類がアギトを滅ぼすだろうから自らが手を下す必要はなくなった」と語るが、人間の無限の可能性を信じる本来の津上翔一に「人類はアギトと共存していく」と反論され、その結末を見届けると告げた後に姿を消した。

【余談】

オーヴァーロードの末路は同じ井上敏樹氏が書いた小説版『ジェットマン』のジューザも、これに近いラストを見せている為、「闇の力」のラストはそれを練り直したものとも考えられる。

初期設定では斗真(とうま)という名前が付いており、撮影現場のキャスト、スタッフからは便宜上この名前で呼ばれていた。
番組のキャスト表記では、単に青年となっていた。
児童向けの書籍では、放送中は謎の青年、放送終了後は闇の力とそれぞれ表記。
オーヴァーロードテオスという呼び名は放送終了の約1年後に発売されたムック『特別編集 仮面ライダーアギト』が初出である。

最終更新:2013年01月31日 17:04