氷雪のユウゼイクス

「まとめて凍えろ!」

【名前】 氷雪のユウゼイクス
【読み方】 ひょうせつのゆうぜいくす
【声】 安元洋貴
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
【登場話】 epic3「ランディックパワー・分裂」
【所属】 宇宙虐滅軍団ウォースター
【分類】 ウォースター構成員/ガリュース星人
【出身星】 ガリュース星
【特技】 大雪、雹、氷などを噴射する
【任務】 地球の全ての営みを凍結させる
【趣味】 雪合戦
【生物モチーフ】 ヒョウガユスリカ
【器物モチーフ】 雪の結晶、冷蔵庫、エアコン
【名前の由来】 遊星より(から)の物体X(エックス
【出身星の由来】 ユスリカ

【詳細】

惑星のモンス・ドレイクによって招集されたガリュース星人。

胸部と四肢に強力な冷却器官を持ち、体内で生成した冷気を増幅。
その冷気をエネルギーとして肩の噴射口から大量の雪や氷などを噴射し、周囲を氷雪の世界にしてしまう。
冷気の温度は背中の雪の結晶のような羽根によって調節する仕組みとなっているが、その羽根は弱点でもある為に破壊されると大ダメージを負ってしまう。
また能力を使うと羽根が発光するが、恐らくエネルギー調節の際の副産物と思われる。

上述の能力で地球を凍らせる事により氷雪の星にしようと目論み、街を凍らせている最中にアグリとモネが駆け付ける。
アグリに一人前と認めてもらおうと立ち向かうモネ、そして妹が心配で共に戦おうとするも上手く連携できないアグリを相手取り互角に立ち回る。

被害者達を救出した後、魔虫兵ビービと戦っていたアラタはランディック族達に加勢しようとするも一人前であろうと頑なになっているモネはそれを拒否。
ロックラッシュを発動したモネの攻撃を腕の一振りで跳ね返し、そのまま地面に叩き落として足を負傷させさらに追撃を行おうとしたが、後ろからランディックアックスを一閃したアグリの攻撃で羽根の一部を破壊されたためその場から撤退する。

その様子を見ていた流星のデレプタからは「ユウゼイクスのやつ、ドレイク様の顔に泥を塗るとは!」と憤慨し、ドレイクはデレプタを宥め、彗星のブレドランは「手負いの獣は強い」と称し巻き返すことを期待していたが、デレプタは懐疑的だった。

しばらく後地球凍結任務を再開。
高いところから強烈な冷気を放出して広範囲を凍りつかせていたが、破壊された羽根の一部をモネが持っていたため、羽根が光り彼女に自身の行動を悟られる。
意固地になって一人で突撃してきたモネを怪我をしていることもあって苦しめるも、他のメンバーが合流し「5人全員の敵」として異なる属性の連携攻撃を始めたゴセイジャーに圧倒され、5人の連続攻撃に晒されアグリに右の羽根を粉砕される。
さらにアグリがロックラッシュを発動して壁を作って冷気を遮り、それに紛れて接近したモネが発動したイエローショックで大きなダメージを受ける。

そして5人のゴセイウェポンを使った一斉攻撃が直撃し、吹き飛んでいる間に組み上げられたゴセイダイナミックを受け敗北。

その直後ブレドランが送り出したビービ虫に噛みつかれて巨大化する。
巨大化したことでより強力な冷気を操ることが出来るようになり、破壊された羽根も再生した。
凍りつき吹雪く街でゴセイグレートと戦うも、ランディックのヘッダーコンビキックで胸部を攻撃され吹雪が止まり、さらにヘッダーコンビアタックで両足を集中攻撃されたまらず地面に倒れ伏す。
そして最期はグレートストライクに両断され爆散した。

【余談】

モチーフはユスリカの一種、ヒョウガユスリカ。
その名の通り低温に耐性を持ちマイナス16度でも活動でき氷河に生息するとされる昆虫。
主に生息しているのはヒマラヤ山脈の氷河であり、クリオコナイトと呼ばれる太陽光を吸収し局地的に氷河が溶け出した穴や水たまりにいる。
幼虫時はクリオコナイトの水たまり、あるいは氷河の積雪の下の泥の中にいるが、成虫、特に雌は産卵期になると氷河の表面を上流方向に歩いて移動する習性を持つ。
羽根は退化しているため飛ぶことが出来ない。

デザインはヒョウガユスリカをモチーフに、凍結系の能力を持つことから雪の結晶に酷似した羽根等を配置し、胴体と手足は器物モチーフとして冷却器が組み込まれている(DVDのアートギャラリーより)。

名前の由来となる映画は「遊星よりの物体X」、あるいはそのリメイク版である「遊星からの物体X」。
極寒の南極が舞台になる作品であり、地球を凍らせようとする作戦チョイスや名前はそれに由来するのだろう。

声を演じる安元氏は特撮作品での出演は今作が初となる。

最終更新:2024年02月27日 04:17