"ブレドラン"

【名前】 ブレドラン
【読み方】 ぶれどらん
【声】 飛田展男
【スーツアクター】 清家利一
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
【分類】 護星天使(スカイック族?)
【名前モチーフ】 ブレードランナー

【詳細】

天装戦隊ゴセイジャーに登場する謎の存在。
様々な組織を渡り歩き、自在にその姿を変え、能力も変える。

その正体は"救星主"、救星主のブラジラ
一万年前に存在した最強の護星天使で、当時猛威を振るっていた幽魔獣を封印した功労者。
しかし、その戦いの際、他の仲間の命を奪い使用したことを当時の護星界に咎められ処罰されかけたため、その処分を不服として脱走を図り、
未完成の天装術をつかって一万年後の未来へ時間跳躍、その影響で怪物の姿となった。
一万年前では"最強"と謳われていただけあって自身の戦闘力も高いが、策略を張り巡らせる事を好み、他者を欺く事に関しては"本能"とも言える熟練ぶりを見せる。

彼の最初の登場は宇宙虐滅軍団ウォースターの幹部「彗星のブレドラン」として。
出身星は不明ながらもエリート幹部としてウォースターの作戦立案などを担っていた。
彼はここで「武力」を手に入れる。

二度目は自身がかつて封印した地球犠獄集団・幽魔獣の幹部「チュパカブラの武レドラン」として。
ビービ虫を用いて戦闘員を作ったり、とにかくブロブの膜イン達のサポートに徹していた。
エルレイの匣を使って膜イン達を封印し自らが地球を支配するべく行動するも、その作戦は見透かされていた上にグランドゴセイグレートに敗北。
彼はここで「幻術の力」を手に入れる。

三度目は外道衆の「血祭のブレドラン」として、血祭ドウコクの遺志を継ぐ者を名乗る。
『劇場版 天装戦隊ゴセイジャーVS侍戦隊シンケンジャー epic on 銀幕』に登場し、倒されたと見せかけて三途の川に入り込んだ武レドランが変化した姿。
骨のシタリを騙して利用し、マダコダマ外道シンケンレッドを利用し三途の川の水を護星界に引きこんで滅ぼそうと企むもシンケンジャーとゴセイジャーの活躍によって倒された。

四度目は機械禦鏖帝国マトリンティスでの「サイボーグのブレドRUN」として。
シンケンジャーとゴセイジャーに倒された血祭のブレドランの亡骸をエージェントのメタルAが回収、10サイのロボゴーグが強化改造を施した姿。
記憶を消され、ただロボゴーグの命ずるままに動くサイボーグとなり果てた。
彼はここで「技術力」を手に入れ、後にメタルAの協力で記憶を取り戻して本来の姿へと返り咲く。
ちなみに血祭のブレドランとしての復活はVSシリーズの劇場版に登場するもののためか、映画を見ていなくてもチュパカブラ→サイボーグという流れで復活したと見ても違和感なく描かれている。

結果としてブラジラの目的は阻止され、彼も消滅したがこれまでにも幾度となく倒されていながら執念深く復活している事から何かの拍子にまた復活するのでは?と言われていたが、事実本当に復活した
また、巨大再生怪人として彗星のブレドラン、チュパカブラの武レドラン、サイボーグのブレドRUN、血祭のブレドランも巨大戦に登場した。

ある意味意外で、ある意味納得のいく正体だが、作中では以下のような伏線が存在した。
  • ウォースターが地球にやってきた直後、天の塔を破壊して護星天使の行動を封じることを進言。
  • 最初の自己紹介の際、「ウォースターでは、彗星のブレドランと呼ばれている」と発言。
  • スカイック族が騒音に弱いことを見越して、ミューズィックのマズアータの作戦をサポート。
  • 出鱈目のファンダホー変わり種のパワードダークなど、天装術の妨害を行う星人の作戦指揮を執っている。
  • 幽魔獣とも、ウォースター(異星人)ともつかない存在。
  • 一万年前、幽魔獣が活動している頃にはいなかった(ビッグフットの筋グゴンの発言から)にもかかわらず、封印を免れ各地に散らばっていた幽魔獣を知っており、その特性までも熟知していた。
  • その一方、各地に散らばっていた幽魔獣は彼のことを知らない(河童のギエム郎の発言など)。
  • 幽魔獣が封印された経緯を知っており、エルレイの匣の封印を解除した。
  • ゴセイジャーでもアラタしか感知できなかったアバレヘッダー(ミラクルドラゴンヘッダー)の力を感じ取れ、なおかつ力を使える。
  • アラタとバクトフージERが過去へと移動してしまったのはブレドRUNの謎のパワーがタイムリバースに干渉して起こった現象。
  • 彗星のブレドランチュパカブラの武レドランの姿は自由に切り替えが可能。

これらの事より、少なくとも護星天使、及びそれにまつわる存在(ゴセイジャーに封印された幽魔獣の事)を知っている事から、実は彼自身が「護星天使」なのではないか、という噂が当初から存在した。

結果としてその予想は正解だったという事になる。
天の塔を破壊したのも護星界との連絡手段を絶ち、護星天使に自身の目的が阻止されるのと正体が露見するのを防ぐためだと思われ、エルレイの匣の開け方や扱い方、アバレヘッダーの存在感知、幽魔獣の特性把握も当時幽魔獣を封印した本人であるため、知っていたのも当然だと言える。
また、タイマーのバクトフージERごとゴセイレッドを過去に飛ばした謎の力もタイムトラブルで時間跳躍した結果得た能力である可能性が高い。

上記にも記したが未来へ時間跳躍の影響で怪物の姿となり姿が変わった為か、かつての配下であったグランディオンヘッダー(ゴセイナイト)、ブラジラに封印された膜インと筋グゴンはブレドランがブラジラだと気づく事ができなかった。

なお"彗星のブレドラン"と"チュパカブラの武レドラン"の姿は天装術による切り替えであり、劇場版に登場する"血祭のブレドラン"への変化も同じ天装術による可能性が極めて高いと考えられる(サイボーグのブレドRUNは改造された事による彼にとってはイレギュラーな形態)。
また、どの姿でも顔の周りと体の一部に蜘蛛の巣のようなデザインがあるのは共通している。
策略家ではあるが非常に自信過剰がすぎて脇が甘い面もあり、そのためチュパカブラの武レドラン時代には、膜インと筋グゴンを計略にはめようとして逆に彼らの計略にはまってビービ虫の巣を奪われるなど間の抜けた結果も招いている。

【余談】

彼の通り名はどの姿でも「C」で始まる単語で表記できるという共通点がある。
(さらに言えば彼の趣味である「コスプレ」も「C」で始まる言葉で、各組織で姿を変えていた事から「チェンジ(Change)」も含まれている)
  • 彗星=Comet
  • チュパカブラ=Chupacabra
  • サイボーグ=Cyborg
  • 血祭=Chimatsuri
  • 救星主(救世主)=Christos(この単語は『油を注がれた者』=神の儀式により民族を救う救世王という意味のヘブライ語がギリシア語を経た物)
  • 復活=Come back

名前の元ネタ『ブレードランナー』は人間社会に紛れ込んだ人間そっくりのアンドロイド・レプリカントを探し出すストーリーで、様々な組織に潜り込むのはそこから来ている。
また、ブラジラの名前ネタ『未来世紀ブラジル』とは本来のエンディングとは別に視聴者向けするエンディングが作成されそちらが公開されたという共通点がある。

彗星のブレドランのデザイン段階から他の陣営への参加とそれによる姿の変更は織り込み済みだった。
そのため顔周りは基本的に共通したデザインとなっている。

最終更新:2024年04月25日 02:18