シャダム中佐

「俺も…泥人形…だったのか…」

【名前】 シャダム中佐
【読み方】 しゃだむちゅうさ
【俳優】 西凛太朗
【登場作品】 五星戦隊ダイレンジャー
【分類】 ゴーマ族幹部
【モチーフ】 軍人

【詳細】

ゴーマ族の日本侵攻を任務とするゴーマ3幹部のリーダー格。常にガラ中佐ザイドス少佐と行動を供にしている。青いシャツに全体的に黒いレザーファッションを纏い、右目に眼帯のように銀のリング装着している。
また、自分の妖力を高めて金属製の仮面をつけたような姿となり、ダイレンジャーを圧倒する。キバレンジャー/コウの父親にあたる人物。

ゴーマ皇族の末裔で王位継承の権利を有し、その野心はゴーマ十五世と息子・阿古丸への信頼を奪い合うほど。
しかし、次々送り込むゴーマ怪人がダイレンジャーに倒され続けたため、十五世から次第に失望されていく。

しかし、その正体は全ての黒幕でザイドスやガラはおろか、ゴーマ十五世すらも彼が作った泥人形であった。
その目的はゴーマ皇帝の証「大地動転の玉」を手に入れゴーマを支配する事で、上記のように自分に風当たりが強いように見せかけて、実はその思惑どおりに事を運んでいた(十五世も傀儡なら直接ゴーマを支配すれば手っ取り早い気がするが、他のゴーマ族からの不信感を削ぐためにあえて回りくどい事をしていたとも解釈できる。実際、劇中では十五世を調整していた姿を見てしまった田豊将軍を口封じに殺害している)。

何故、わざわざ皇帝の泥人形を作ったかについては正式に王位継承を行わないと元老院が五月蝿いからと語っている。
実際に政治にあまり興味がなかった十五世に代わって元老院はゴーマの内政を掌握しており強大な権力を持っていたため、皇族の血を引くとはいえ所詮前線の一軍人のシャダムがいくら前皇帝が死んだとはいえ即座に皇帝になるのは難しかったのだと思われる。

終盤ではゴーマの方針を保守派に変えようとする道士嘉挧と王位の座を巡って決闘し、彼を殺害。王位継承の条件が十分に揃ったため、用済みとなった十五世を泥人形に戻し、遂にゴーマ十六世となる。

ところが最終決戦でダイレンジャーがゴーマ宮殿に侵入。加えて最後の勝負の最中に大神龍が来襲し宮殿が崩壊開始。逃亡を図るが、道士の仇討ちとして追跡してきた亮とナイフで交戦。
最期は自身の腹部にナイフが刺さり致命傷を負い、何と彼自身も泥人形だった事が判明。その事実に愕然として亮に助けを乞うも、直後に身体が泥に戻り、崩れ落ちた。唯一残った眼球のみが眩い光を放っていた。

【余談】

演じる西氏は声優も兼業。『侍戦隊シンケンジャー』では16年振りにシリーズに出演するだけでなく、同じくラスボス血祭ドウコクの声を担当している。更にOV作品『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー』では顔出しで再び出ている。

物語の最後までシャダムが誰によって作られ、どのような意図で彼を活動させていたかなどは明かされないまま終わった。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』をピックアップした香取慎吾の深夜バラエティー『SmaStation』では歴代の戦隊シリーズで印象に残ったシーンとして「シャダムが黒幕の操り人形に過ぎず、50年後に新たな敵が出現するというどんでん返しに騙された」と視聴者からのメールが紹介された。

コウと阿古丸の事を考えると、少なくとも本編から十年前まではシャダム本人はいたものと思われる。

最終更新:2013年03月28日 19:43