組織タイプ:発生方法による分類

【組織タイプ】 発生方法による分類
【読み方】 はっせいほうほうによるぶんるい
【主な組織】 各項目を参照


【詳細】

ここでは、ヒーローと敵対する悪の組織(種族)を「それが発生する要因」ごとに分類する。なお「ロボット」や「妖怪」と言った、具体的な種族としての特徴による分類は「組織タイプ」を参照。

宇宙から

ワームマシン帝国バラノイア宇宙暴走族ボーゾック宇宙海賊バルバン宇宙忍群ジャカンジャアリエナイザー宇宙虐滅軍団ウォースター宇宙帝国ザンギャックデーボス軍デスガリアン宇宙幕府ジャークマタードルイドンなどが該当。
いわゆる「宇宙人」。幾多の星々を征服していき、その支配力によって大きな勢力を持っている。基本的に地球の衛星上に母船を停滞させるか、海上など普通の人間には立ち入りできない場所に基地を設置して根城にしていることが多い。ただしワーム、アリエナイザーなど明確な組織がないものは、人間社会に潜伏している。
宇宙人=クリーチャーという印象が強いためか、比較的多く用いられ、何故かワーム、ジャカンジャなど組織全体や幹部が昆虫系モチーフが多い。バルバンの各魔人軍団など小規模な集団だと統一されたモチーフになっている場合が多いが、ザンギャックは様々な星の宇宙人で構成された大規模な組織にもかかわらず、何故か大半は海洋生物系モチーフに偏っている。

異次元から

ミラーモンスター大ショッカーインベス眼魔邪電王国ネジレジア邪命体エヴォリアン蛮機族ガイアーク外道衆地球救星計画ヴァグラス異世界犯罪者集団ギャングラーなどが該当。
いわゆる「異次元人」。「宇宙から」と類似するが、異次元単位であるため、場合によっては組織規模が膨大になる存在(事実上、大ショッカーはあらゆる世界の組織が結託した過去最大の軍団)。
すでに支配している別次元を拠点にしていることが多い。その世界はお世辞にも人が住めるとは言えない環境の荒廃した空間(実際に、ネジレジアのヒネラーは人間のため肉体に限界があり、ガイアークは人間とは正反対の環境を好み、外道衆にいたっては死後の世界そのものな三途の川がある)。
異次元出身(ヴァグラスは例外で地球生まれだが、亜空間に放逐された存在)だが、何故かその世界に生息する生物ではなく、人間の住む世界の動植物や文明の産物をモチーフにした生物兵器を作り出す事が多い。
なお、インベスは後述のように「人間が変化した」個体も確認されているが、すべてがそうなのかは不明。

未来から

カイ一味イマジン)、ロンダーズファミリーなどが該当。
いわゆる「未来人」。SF映画では「自分たちの未来を変えるために現代で行動を起こす」という設定がオーソドックスだが、これを実行したのは前者。後者は「(技術力が低い)現代の方が悪事を働きやすい」という極めて異例の行動原理がある。敵対する存在(ヒーロー)は同じく未来人だという事が基本。
見方を変えれば、イマジンは「人類から」、ロンダーズは「宇宙から」にも分類される。

人類から

グロンギスマートブレインオルフェノク)、ミュージアムドーパント)、NEVERゾディアーツファントム新人類ミュータントスマッシュゴーマ族ダークシャドウクエスター臨獣殿牙鬼軍団の幹部などが該当。
いわゆる「亜人種」や「超人」。本来の人類とは別系統の進化をたどったもの、或いは現代人がなんらかの要因で怪人となる力を手に入れたもの。「宇宙」や「異次元」出身ではないため、人類(もしくは「善良な一般人」と言うべきか)に扮して人間社会に浸透する、または秘境を拠点としている。とくに前者において人間だった頃と同一の人格を持つ怪人は組織そのものが巨大企業や学園都市として表向きでは一般人にも知られてる隠れ蓑に属していることもある。なお、ファントムは人間(ゲート)が全く別の存在に変質した怪人。
また、組織そのものは人外だが、最高幹部や一部のメンバーが元人間のケース(ネイティブグリラスワームグリード恐竜グリードバンドーラ一味魔女バンドーラ邪電王国ネジレジアDr.ヒネラージャリュウ一族創造王リュウオーン、外道衆(はぐれ外道)の薄皮太夫腑破十臓機械禦鏖帝国マトリンティス10サイのロボゴーグなど)もあるが、ほとんどの場合人類に絶望し、自らその怪人という存在になる場合が多い。
見方を変えれば、ジャリュウ一族とマトリンティスは「地球から」にも分類される。また、ヘルヘイムの森の怪しげな果実を口にしたものがインベスに変異する描写がある。

人造物から

トライアルシリーズ人造アンデッドグリード宇宙鉄人キョーダインロイミュード機械禦鏖帝国マトリンティス、牙鬼軍団の妖怪たち、バグスターマギア、また上と重複するがバラノイアやヴァグラスなどが該当。
いわゆる「ロボット」や「ホムンクルス」、もしくは「生物兵器」で人間の手によって製作された存在。このタイプは「本来は人間に道具として作られたはずの機械が自我と支配欲を持ち始めて敵対するようになった」、「最初から悪意を持った人間がヒーローを倒すために開発した」という2つの系統に分けられる。前者の場合はバラノイヤやグリード、ヴァグラスのように過去に宇宙や異次元に追いやられたり封印され、後者は黒幕の人間自身が自分の肉体を怪人に改造(ケルベロスやロボゴーグなど)しているという特徴がある。ロボットの場合はヒーローのデータを分析し、より強力な怪人が作られたりする(ザンKTシリーズなど)。また人類によって作られたタイプの怪人は、その出生が物語の謎として徐々に明らかにされる傾向がある。ちなみに、自分たちを創造した人類に反逆したタイプは、グリード、ヴァグラス、ロイミュードなど、「自分たちをより『完成された』存在へと進化させること」が最大目標という傾向が強い(侵略行為はその過程、或いはその後の結果に過ぎない)。

地球から

アンノウンアンデッド魔化魍ファンガイアレジェンドルガその他「キバ」に登場する怪人アクマイザーバンドーラ一味妖怪オルグ地底冥府インフェルシア地球犠獄集団・幽魔獣シャドーラインバダンなどが該当。
いわゆる「魔族」。地球に最初から存在しているが、完璧に人間とは異なる種族。作品によっては人間の想像物・天使、妖怪、吸血鬼、鬼、UMA、その他のモンスターと同一視されている事がほとんど(外道衆も該当)。そのためモチーフは全体的にファンタジー系のものが多いのも特徴である。はるか昔から活動していたタイプもあり、その時代からヒーローと死闘を繰り広げていたこともある。また、バダンやシャドーライン、さらにはインフェルシアなど、地球の内部を発生源とする所謂「地底人」も一部存在する。

古代から

上の「未来から」を除く全てのカテゴリーのもう一つの分類方法。さらに細分化すると以下の4種類に分かれる。様々な解釈があるため一概に「古代人」とは言えない。過去の時代でヒーローと戦った経験があり、現代のヒーローはその子孫、もしくは後継者であったりする。
  • 封印
    • グロンギ、アンデッド、レジェンドルガ、グリード、バンドーラ一味、妖怪、バルバン、インフェルシア、ゴードム、クエスター、臨獣殿、外道衆、幽魔獣、デーボス軍などが該当。
    • 過去で悪事を働き、その時代のヒーローによって封印された種族(レジェンドルガのようにヒーロー以外の存在に封印されたものもある)。
      主に地震や自然環境の悪化などの自然要素、もしくは人間の過失による人為的要素によって復活する。また妖怪やクエスターのように封印を逃れた残党が暗躍し、封印を解く場合もある。妖怪大魔王、アンデッドなどの例外を除けば、現代に復活した最期はヒーローによって戦死する。また一部の組織はガミオやダイタニクス、ン・マやデーボスなど、復活してない重役を蘇らせようとする者が多い。
      インフェルシアは種族がどれぐらい昔から発生していたのかは不明だが、地上界に侵攻しようとして敗退したのは15年前で、封印された期間は短い。

  • 衰退
    • ゴーマ、バラノイア、オルグなどが該当。
    • 古代に悪事を働き、ヒーローと壮絶な戦いを繰り広げ、結果敗退した種族。封印を間逃れたこと以外は「封印」とは大差なく、現代になって活性化し、再び悪事を企む。

  • 継続
    • 魔化魍、ファンガイアなどが該当。
    • 古代からヒーローと戦っているが、敗退も封印もなく、現代でも「いたちごっこ」の状態で敵対している種族。無論、ヒーロー側も人知れず平和のために戦うので、組織を設立している。

  • 待機
    • アンノウン、ジャリュウ一族、マトリンティスなどが該当。
    • 古代から存在していたが目的がなかった、もしくは現代になるまで十分な勢力がなかったため水面下でなりを潜めていた種族。つまりヒーローと戦った経験がほとんどない。
      上記のようにジャリュウ一族の首領マトリンティスの首領は、どちらも元は人間。


最終更新:2019年09月15日 19:55