アヌビス星人 ドギー・クルーガー

「百鬼夜行をぶった斬る!地獄の番犬・デカマスター!」

【名前】 ドギー・クルーガー
【読み方】 どぎー・くるーがー
【声】 稲田徹
【スーツアクター】 日下秀昭
【登場作品】 特捜戦隊デカレンジャー
海賊戦隊ゴーカイジャー
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
【登場話(ゴーカイジャー)】 第5話「ジャッジメント・パイレーツ」
最終話「さよなら宇宙海賊」
【分類】 エイリアン/宇宙警察地球署署長
【出身星】 アヌビス星
【変身】 デカマスター
【モチーフ】 アヌビス
【出身星の由来】 アヌビス
【名前の由来】 子犬(英:doggy)

【特捜戦隊デカレンジャー】

地球の犬、あるいは狼に似た姿をしているアヌビス星人。
宇宙警察地球署署長で、デカレンジャーの直属の上司。

非常に思慮深く、管理能力も高いと署長を務めるだけの力量を持ち、部下からも「ボス」と慕われるだけの懐の深さを持つ。
戦闘能力も高く、デカマスターに変身した際は真っ向勝負なら唯一の例外を除いて敗北どころか苦戦した事すら無い。
その強さ故に部下の心に自身への依存心が生まれる事を恐れ、デカレンジャーが危機に陥っても滅多な事では変身しないと自らに枷をかしている。

しかしながら、その実力の高さから、レイン星人 エージェント・アブレラを含め、アリエナイザーからは危険視されており、命を狙われ、部下に助けられる事もしばしばあり、一度は死んだと思われながらも最終回では「誰が天国のボス」だと言いながら姿を見せる等、しぶとい所もある。
メカニックの白鳥スワンとは捜査官時代からの仲で、彼女からは「ドゥギー」の愛称で呼ばれている。恋愛感情ではないと言われているが、劇中の様子を見るとどう見てもスワンにベタ惚れであった。
一方でトート星人 ブンターとは同じく昔ながらの仲間ながら、現在は文字通り「犬猿の仲」になっているらしい。

『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』では地球に赴任した頃、恐竜やの常連になっており、その縁でスケさんと旧知の仲だった事が明らかになった。
魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』の際はウルザードと対決、どちらも一歩も退かぬ大接戦を行った。同時にスワン共々、小津美雪とも知り合いだった事が判明。

【海賊戦隊ゴーカイジャー】

第5話で登場、マーベラス達を逮捕しようとする。
マーベラスに手錠をかけ、モバイレーツを取り上げたが逃げられ、追い掛けたところを行動隊長ブラムドが地下ミサイルを発射しようとするのを目撃。
戦う事になり、マーベラスを狙ったブラムドの弾丸を弾き返すも流れ弾で脇腹を負傷。
それでも、ブラムドを止めようとするも追い詰められ、「借りを返す」とマーベラスに助けられる。
そして、彼の海賊としての誇りを信じ手錠を外しモバイレーツを返す。
ゴーカイジャーがブラムドを倒した後、ゴーカイジャーの海賊行為はザンギャックによる捏造であった事がバンから報告されて彼らを釈放した。

なお、戦闘ではディーソード・ベガを用いて戦っていたものの(宇宙警察標準装備の拳銃も持っていたが、マーベラスに弾かれて紛失した)、マスターライセンスをブラムドに掲示した際に銃で破壊された為、デカマスターに変身する事は無かった。
恐らくマスターライセンスが無事であったとしても、レジェンドは全てレジェンド大戦で変身能力を失っている為、変身は出来なかったと思われる(『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』によると別働で戦っていた)。

最終話ではデカマスターのレンジャーキーを返却され、ゴーカイガレオンで去ってゆくゴーカイジャーに敬礼した。
傍らには何故か、シグナルマンがいる。

【ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦】

デカマスターとして登場。黒騎士ヒュウガ、ウルザードファイヤー達と共に兵隊ゴーミンスゴーミン軍団と戦い、ゴセイジャーのメンバー達を最終決戦場所へ行かせる手助けし、集合したスーパー戦隊達と共に力を解放してザンギャック艦隊を倒した。
アカレンジャーとビッグワンには敬語を使っており、以前から何らかの形で面識がありアカレンジャーの方が目上の立場であった事が伺える。

【余談】

スーパー戦隊シリーズでは初となる「俳優」が変身しない戦士(第14話でのED途中のミニコーナーでデカマスターに変身した際、鼻がどこに入るか疑問に持たれたが、本人曰く「それは訊くな」との事)。

元は何者か(恐らくアブレラの予定だったのだろう)に故郷のアヌビス星を滅ぼされており、復讐に燃えて滅ぼした相手を執念深く探しているという設定が雑誌あどで公開されていたが、作風が完全にアリエナイザーとの一話完結の戦いになった事で立ち消えになった(当初の予定では、中盤以降はアブレラが率いる犯罪組織が登場する予定だった)。

声を演じる稲田氏はデカマスターの惚れ込みと思い入れが尋常ではなく「携帯電話にはデカマスターとドギーのキーホルダーを付けている」、「地獄の番犬、碧牙(ベガと読む)と書いたロゴ入りの帽子を特注で作った」、「初変身回のアフレコの前日は興奮のあまり眠れず、アフレコ当日は気合を入れすぎて喉を切って血を吐く」など多くの逸話が存在する。
稲田氏はデカマスター役以降(元々中核所の立場ではあったが)声優の仕事が増え、中にはドギーを彷彿させるキャラクター役に抜擢される事があるなど、出世作と共に稲田氏の演じた代表キャラクターとしても上げられている。
スーパー戦隊シリーズ内においても稲田氏はドギー役以降ボウケンジャーを除く戦隊シリーズに出演しており、作品によれば台詞パロディが行われるなど広い意味で大きな影響を与えた珍しいキャラクターで、ジャスミン役の木下あゆ美氏、ウメコ役の菊地美香氏が声優として出演したアニメ作品において中の人ネタなのか共演している。

2011年夏にはアメリカのリメイク作品『パワーレンジャーS.P.D.』の日本放送が決定し、吹き替えは稲田氏。
しかし、あちらの方ではCGデザインにより外見が犬というより恐竜を意識したものになっている
『S.P.D.』の次作に当たる『パワーレンジャー・ミスティックフォース』ではソラリスナイト(マジシャイン)の吹き替えを演じている。

稲田氏は『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』以来、『ゴーカイジャー』で6年振りに同じ役を演じている(その間にスーパー戦隊シリーズで怪人の声を演じている)。

最終更新:2013年02月17日 21:46