司令官ワルズ・ギル

「俺は…俺はこのまま終わってしまうのか…!?」

【名前】 司令官ワルズ・ギル
【読み方】 しれいかんわるず・ぎる
【声】 野島裕史
【スーツアクター】 清家利一
【登場作品】 海賊戦隊ゴーカイジャー
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
【登場話】 第1話「宇宙海賊現る」~第15話「私掠船現る」
第17話「凄い銀色の男」
第19話「15戦士の鎧」
第21話「冒険者の心」
第22話「星降る約束」
第24話「愚かな地球人」~第30話「友の魂だけでも」
第32話「力を一つに」~第34話「夢を叶えて」
第36話「相棒カイゾク」~第38話「夢を掴む力」
【所属】 宇宙帝国ザンギャック
【分類】 ザンギャックの司令官/皇帝アクドス・ギルの息子
【特殊任務】 第二次地球侵略・司令官
【モチーフ】 クルーザー、引き波、レー・ワンダ
【名前の由来】 悪過ぎる

【海賊戦隊ゴーカイジャー】

ザンギャック地球侵略艦隊の司令官。

宇宙の大部分を支配する大帝国の皇族の為、常々無駄に不遜な態度を取っており、無駄にエリート意識が強く、プライドも無駄に高い故に人徳はほぼ皆無に等しい。

敵は勿論、味方にも非常に冷酷な性格を持ち、思い付きで作戦を変更したり、気紛れに命令を変更させたり、自ら勝手にスカウトした宇宙人を行動隊長として送り出すなど、突発的な行動を部下達に押し付ける事が多い。
その上、先遣隊がゴーカイジャーに全滅させられた事を知るや否やその存在を抹消して失敗を揉み消し、それでいてゴーカイジャーの事を「チンケ」、「ハエ以下」と侮っている。ダマラスに慢心を窘められると逆ギレしてヒステリーを起こし、何かにつけて「皇帝の息子」という権威を振り翳すなど、典型的なお坊ちゃん気質で器が小さく、指揮官としての適性には欠ける所がある。
その一方で寂しがり屋な面もあり、「生意気で気に入らない奴」と言っていたシド・バミックことバリゾーグには情が移っている。

「七光りの馬鹿息子」と部下達にさえ思われている事を自覚し、そのコンプレックスからゴーミン等に当たり散らす言動が多い。
第3話に至ってはサラマンダムに命じた作戦が偶然とは言えゴーカイジャーに邪魔されたと知ると、本来の作戦を即座に放棄して海賊の抹殺に切り替えさせた上、近くにいたゴーミンに八つ当たりをする始末。
第5話ではゴーカイオーが宇宙に投げたミサイルが艦隊に被弾し、驚いて狼狽えるなど、根がかなりの小心者の模様。

第17話では、気に入らない言動を見せたアルマドンに私刑を加える為に、本人にも秘密で爆弾を付けさせて送り出すという冷酷さを見せ、ダマラスを戦慄させる。
また、その爆発でゴーカイジャーを倒す事も考えていた為、両方の心理を上手く逆手に取った作戦となり、今までの言動や行動と比べればずっとまともなやり方ではあった。
第19話では自ら見出した変わり種なウオーリアンの能力を利用した「地球人骨抜き作戦」を略一人で立案。作戦自体は思い付きで粗も多かったが、ハカセと鎧以外のゴーカイジャーをも無力化するなどの戦果を挙げている。
更に第22話では、スターグルが倒されてしまうと小惑星を引き寄せる作戦が無駄に終わる事に誰よりも早く気付き、以前と同じように狼狽えたと勘違いして止めに入ったバリゾーグを突き飛ばして(その際にインサーンが巻き添えを受け転倒している)、止めを刺される前に巨大化ビームを照射。この行動がプラスに働き、作戦は成功まであと一歩の所まで進んだ。

上述の3点の作戦はいずれも鎧がいなかったら(3点とも鎧のせいで失敗している)そのまま成功していた可能性がかなり高く、それを考えると徐々にではあるが、確かな戦術眼を身に付けつつあると言える。

父の皇帝に自分を認めさせたいという思いがあり、簡単に征服出来そうな星という事でスーパー戦隊がいなくなった地球に目をつけ大艦隊を率いて襲撃してきた。
自分の事を何かと諌めようとするダマラスにはあまり良い感情を持っていないらしく、彼に諌められると子供のような言動を取る。性格は質の悪い子供そのもので、歴代の悪役総帥の中でのカリスマのなさもピカイチ(下記の理由で寝込んで姿を見せなかった際にはダマラスも「いない方が静かでいい」とまで発言している)。

ワルズ・ギル自身も自分に根っから忠実なのはバリゾーグだけだと感じ、作戦練り直しの際に唯一人同伴させるなど全面的に信頼している節が見られる。
ダマラスの忠誠心も決して嘘ではなかったのだが、ダマラスがアクドス・ギルに「殿下には艦隊司令官は荷が重い」などと申告していたことを知っていたため彼に対しては不信感を抱いており、最後までその想いに気付くことはなかった。
皇帝には甘やかされて育てられたらしく、一度も叩かれた事がない模様。
また、彼に何かあれば帝国の一大事との事でワルズ・ギルは皇帝の一人息子か兄弟が少ない、もしくは既にいないという可能性もある。
劇場版では彼が次期皇帝だという事が語られ、継承権で言えば一番上に当たる模様。

彼が地球侵略の司令官だった事はゴーカイジャー側も知らなかった模様(元ザンギャックの一員・ジョーは存在にこそ気付いていたが、まさか地球侵略の司令官であろうとは予想していなかったものと思われる)。
第11話ではデラツエイガーを皇帝が遣わせた事を知ると遂に自ら地球に降り立ち、ゴーカイジャーと対面する。
しかし、ジョーに「皇帝の馬鹿息子」呼ばわりされた上、バリゾーグの攻撃で重傷を負ったマーベラスの銃撃でダメージ(実際には弾丸がかすった程度の軽傷)を負うと、激しく取り乱し青い血を流しながら撤退する(その時点で他のメンバーを圧倒していたデラツエイガーも一緒に撤退した為インサーンに「わざわざお出ましになどならなければ…」と呆れられている)。
第36話でババッチードと直接対決を行うべく、再び地上に降り立ちインサーン、バリゾークと共にザンギッャクの実力を見せ付けたが、ゴーカイジャーが現れるとインサーンの進言で互いの戦力を削るべくゴーミンを置いて退却。

周囲から「馬鹿息子」と思われている事は自分でも十分理解していたらしく、第37話でその不満が爆発し、家臣・父を見返そうと父から与えられたグレートワルズで自ら出撃する。

ゴーカイジャーの巨大ロボットを圧倒し、1度は勝利を掴むが、ゴーカイジャーの生存とバリゾーグの戦死を知り、グレートワルズで再出撃。
再度圧倒するが、ゴーカイジャーの大いなる力によって新たに誕生したカンゼンゴーカイオーになす術もなく、最期はグレートワルズの爆発に巻き込まれ戦死した(上記の台詞はその際のもの)。

残った亡骸はダマラスに回収され、ダマラスは自身の不甲斐なさを思い知り、ゴーカイジャーへの復讐を誓った。

【ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦】

突如現れた黒十字王に対し「地球を征服しようとするのは許さん」などとまるでヒーローのような台詞を放っていた。
しかし、黒十字王の目的がスーパー戦隊の抹殺のみだった為、地球征服には興味がない事を知ると静観していた。

【仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦】

父と共に復活。劇中ではコミカルな部分が目立つ。
大帝王となったマーベラスにおべっかを使うが、「そこが俺らに負けた理由」と一蹴され下がるように命じられる。

最終決戦では巨大化ビームをアクドス・ギルと共に浴びて巨大化する。

頭部からの光線でヒーロー達を攻撃し、ゴーバスターオーと交戦するが、その最中に仮面ライダーディエンド/海東大樹がビックマシン計画を発動させ、最期は変形するビッグマシンの腕に握り潰され爆散した。

【余談】

デザイナー・篠原保氏によれば、「『超新星フラッシュマン』のレー・ワンダもモチーフに入れている」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

彼の事を思っていた人物も少なくなく、死後に周囲からそれなりには愛されていたと判明している。
メロンが好物らしく(第33話)。
札束を手に持っただけで紙幣1枚分の重さの違いを判別出来るという妙な特技がある(第34話)。その際、1000ザギン紙幣を粗雑に扱うスゴーミンへ「大切なお金を!?」と激怒していた(このスゴーミンは500円硬貨を粗雑に扱ったことでルカ/ゴーカイイエローからも怒りを買っている)。
経済官僚あるいは実業家ならば素晴らしい特技と精神性なのだが、軍事大国たるザンギャックでは評価が低く、ダマラスからは「セコい」と言われる。

精神的なダメージが体調に影響しやすい体質なのか、第14話ではインサーンの余りの公私混同な暴走の一部始終を目の当たりにして彼女に強く言い返す事もなく目眩を起こすと同時に凭れ掛かるように転倒。

第17話では渾身の作戦を破られたショックで気絶した上に昏睡状態となり、第19話まで寝込んでいた。
更に自信を持って送り込んだウオーリアンが倒された際は「もうどうでもいいや」と投げやりかつ無気力な状態にまで陥り、更に第28話冒頭で巨大スゴーミンが一掃された時には「こう何度も何度も負けると、何かいっそ清々しい」と問題発言を口にしている。

特にゴーカイジャーと直接交戦した訳ではない為、戦闘能力は不明だが、ウガッツと戦う姿が見られた。

声を演じる野島氏は特撮作品での出演は今作が初となる。
弟・健児氏(『炎神戦隊ゴーオンジャー』の害水王子ニゴール・ゾ・アレルンブラ)、父親・昭生氏(『天装戦隊ゴセイジャー』の研究のアバウタなど)もスーパー戦隊シリーズに出演している。