リュウヤ隊長

「自分の死を知ったら…それを変えられる手段があったら…誰だってそうする…そうだろ…?」

【名前】 リュウヤ隊長
【読み方】 りゅうやたいちょう
【俳優】 永井マサル(現・永井大)(二役)
【登場作品】 未来戦隊タイムレンジャー

【詳細】

時間保護局レンジャー隊隊長で、物語の真の黒幕。

実は本来のブイレックスのパイロット=タイムファイヤーで、5年前にGゾードの起こした時空の歪に呑み込まれ、偶然起こりうる二つの未来で起きる出来事を見てしまう。
それはブイレックスとギエンとの戦いで21世紀に大消滅が起きる正しい歴史、Gゾードの暴走でギエンが死んでしまい21世紀の大消滅は起きず代わりに31世紀で大消滅が起きるというもう一つの歴史であったが、その両方でブイレックスのパイロットだった自身は死亡していた。
そのため歴史の改変を目論み、自分の見たものを「タイムファイヤーに変身した者が死亡する」という未来だと解釈して、「自分以外の人間がタイムファイヤーに変身する」という歴史を作り出す事で、垣間見た己の死という結末から逃れ、同時に間違った歴史が起きないようにしようとしていた。

本来の歴史では緊急システムが発動せず、巨大化した爆弾魔ジェッカーによって成すすべ無く全滅させられるはずだったタイムレンジャーに自分の権限でタイムジェットを出動させ、さらに破壊兵器ノヴァに対抗できないタイムレンジャーに、本来ならユウリ達のいる時間より数年後に完成するはずであったタイムシャドウを完成させ出動させたりと、タイムレンジャーがロンダーズにやられないよう手を回していた。

終盤に本来の歴史通りにλ2000を大量に使用したメカを作らせるために、制御装置を取り付けられたギエンを解放。更にドン・ドルネロの依頼でギエンに制御装置を取り付けようとしていたタイムレンジャーを妨害し、制御装置を破壊。
竜也からタイムレッドの権限を取り上げて自らが変身し、Gゾードにギエンが殺されないように庇い、更にGゾードを倒して正しい歴史を確定させようとする。
今までのチームワークを無視した強権的な命令を下したためGゾードの破壊は上手くいかず、竜也にクロノブレスを取り返されてしまう。
しかし、結果的にタイムレンジャーがGゾードを倒すことは成功し、本来ならば無関係であったはずの滝沢直人がタイムファイヤーに変身している事を確認したために目的は達し未来へ帰還した。

未来に帰還してきた竜也以外の4人にそれぞれの背負った境遇が遥かに改善された「修正された歴史」を示し(変わったのはあくまで地球の歴史であるため、異星人であるシオンだけは境遇は変わらなかったが)、更に21世紀の記憶を消去する事で、「タイムレンジャーが21世紀の大消滅を止めてしまう」という万が一の不安要因も排除しようとする。
しかし、たとえ自分達の存在が消えてしまうとしても竜也と21世紀の人達を助けたいと思った4人に反抗され、幸せな未来を拒絶した彼らの行動に焦りを見せる。
タイムジェットの発進準備をしようとするアヤセ(不治の病で余命幾許もないという一番重い事情を背負っている)の前に現れ、甘言で惑わそうとするが跳ね除けられ、揉み合っているうちに銃が暴発。
結局自らの見た歴史は「タイムファイヤーの死」であると同時に「自らの死」でもあったことに気付き、運命は変えられなかったことを悟りながら、息を引き取った。

竜也と瓜二つなのは彼の子孫である為(直系ではなく、フルネームが「浅見リュウヤ」かどうかも不明)。
結果として彼の死は変えられなかったが、タイムファイヤーに変身した直人もゼニットに撃たれ命を落としており、タイムファイヤーの死も変えられなかった事になる。

最終更新:2012年08月07日 19:09