妖怪大魔王

「おのれカクレンジャー、出せぇぇ!覚えていろ…人間がいる限り、私達は必ず甦る!必ずぅぅ!」

【名前】 妖怪大魔王
【読み方】 ようかいだいまおう
【声】 柴田秀勝
【登場作品】 忍者戦隊カクレンジャー
【登場話】 第31話「見たか!!新将軍」~最終話「封印!!」
【所属】 妖怪軍団/大魔王一族
【分類】 妖怪
【妖怪モチーフ】 ぬらりひょん
【その他のモチーフ】 チェッカー模様

【詳細】

妖怪のトップに君臨する支配者。貴公子ジュニアの父親。ヤマンバダイダラボッチの兄。その正体は「人間の憎しみ」の化身。

光線などを放つ杖を振るい、化け見の術(所為分身)や太郎達を犬にするなどの摩訶不思議な妖術を自在に使用できる(ヌエも使用できる)。
更に他人から力を吸ってパワーアップする自身の分身・ダラダラを生み出す事も可能となり、これは3話に渡ってカクレンジャーを大いに苦しめた。

10月28日が誕生日である為に自身の誕生日パーティーを開いた事(第37話)、ビンボーガミの光線を不運にも受けた為にみすぼらしい姿の「ボロボロ大魔王」になってしまった事(第49話)などのコミカルなところもある。
妖怪王国を作る為に普段は冷酷無比に振る舞い、身内のヤマンバ達にもそれは変わらなかったが、ヤマンバが倒された際は酷く動揺していた為に肉親に対する愛情は消えていない模様。

ヤマンバが倒された為に自身が戦う事を決意し、挑発でカクレンジャーに自身を斬らせ、体内のマイナスエネルギーを出させようと目論む。
その為に生け捕りが必須条件とされ、サスケ達を翻弄し、電撃で苦戦させるが、サスケ達は無敵将軍達の指摘により「憎しみは抑える物、最初から奴は倒せるワケがなく、封印の扉は人の心だ」と気付く(それがカクレンジャーの最後の試練でもある)。

封印の扉が出現し、くノ一組も猫に戻された為に身の危険を感じると巨大化し、抵抗するもニンジャマン達に封印の扉近くにまで追いやられる。
カクレンジャーに抑えられ、扉に入れられるのを身体から様々な色の火球を出して抵抗するが、愛と勇気と希望から来る力に負け、必死の抵抗虚しく再び扉に入れられた(上記の台詞はその際のもの)。

扉はドロンチェンジャーを付けられた事で封印が強化される(その際にドロンチェンジャーが消滅したが、後の『超力戦隊オーレンジャーvsカクレンジャー』に何故か登場している)。

【余談】

サスケ達は今まで「単なる敵」としか思っていなかった妖怪は「人間の感情」に大きく関わっているという事を感じ、自分達や人々は憎しみなんて表に出してはいけないと決意。
それを多くの人間に分かってもらいたいと再び旅を続けた(この際、サスケが猫丸を運転しながら「妖怪さんよ(=人の憎しみ)、長い間手を焼かせてくれたな、もう2度と表へ出てくるんじゃねえぞ」と自身に言い聞かせている)。

デザイナー・篠原保氏によれば、「特にモチーフはないが、現代風のぬらりひょんという解釈で描いた」らしい(『百化繚乱[上之巻]』より)。

声を演じる柴田氏は『太陽戦隊サンバルカン』の全能の神以来、12年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている。
シリーズ第22作目でも首領役としてレギュラー出演している(ラスボスまで演じている)。

最終更新:2013年02月17日 17:48