【劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4】
グンタイアリに似た超越生命体。
これといった武器を持つわけではないが地中を移動するため出現を察知されづらく、鋭い牙と同じペデス達による大群による物量戦が武器。
また口からは特殊な蟻酸を吐き出し、これを蟻酸を浴びた者は空気中でありながら溺れ死んでしまう(劇場版パンフレットでは「蟻酸で人を溶かす」と記載されている上、仮面ライダー図鑑でも「強力な蟻酸」と特色/力で説明されている)。
深見理沙が全国民に送りつけたESPクイズを解いた人間に目をつけ次々に襲っていた。
ESPクイズは直感を試すものだが、全問正解した人間は知らず識らず超能力を発揮しているとされ、それにアントロードが引き寄せられる事態となっていた。
G4システム運用基地を襲撃し、研究員を多数殺害していくが、クイーンアントロードの死亡に伴いコントロールが解けたらしくライダー達との激戦で数を減らしていき、最終的に掃討されたと思われる。
【仮面ライダーディケイド】
アギトの世界では活動し始めたばかりでアンノウンの存在はターゲットにされた芦河ショウイチくらいにしか知られておらず、アギトの世界では未だにグロンギが活動を行っていた。
何らかのゲゲルを行おうとしていたと思われる
ズ・メビオ・ダと
メ・ギノガ・デの前に複数のアントロードが現れるやいなやメビオを爆殺するという衝撃的なシーンが描かれた。
またショウイチの元に出現した個体は門矢士の変身した仮面ライダーディケイドと交戦。
当初グロンギの仲間と勘違いしていた士が「ボンゾ ザ ゾンバ ゲゲル ザ? ゴギゲデブセジョ(今度はどんなゲゲルだ?教えてくれよ)」と尋ねられるも、全く反応せず攻撃してきたため意表を突かれ驚く場面がある(「グロンギじゃない!?」と士にしては珍しく慌てていた)。
その直後頭の上に光輪を出現させ手斧を取り出したことからグロンギではなく、アンノウンであると見破られることとなり、ファイナルアタックライドで発動したディメンションブラストに撃ち抜かれ爆散した。
同時刻の複数地点に現れていることから原典同様無数に存在しているようで、ショウイチはこれまで何度もアンノウンの攻撃を受けていた模様。
【余談】
『アギト PROJECT G4』で『仮面ライダー』の仮面ライダー1号/本郷猛役の藤岡弘氏が警視総監役としてゲスト出演している。
劇場版限定のアンノウンとはいえ、最終的にアギトとは無関係の一般人を大量に殺戮している稀有な個体。
どうやら女王アリポジションのレギアが倒されたことで統率を失ったらしいが、人間を殺害し闇の力に殺され死亡したスネークロードの例を考えると、たとえ生き残った個体がいたにしても制裁は免れなかったであろう。
超能力者養成施設を襲ったのはまだわかるものの、そこでも職員や警備にあたっていた兵士達を問答無用で虐殺するなど、アンノウンとしては目に余る行動を取っている。
ESPクイズは直感を試すものであることから、完全正解したとしても必ずしも超能力者とイコールではない。
そのためアントロード達が殺害した人物達の中には超能力者ではない者も含まれていた可能性が高いのだが、そのあたりは言及されなかった。
この理由付けとして、平成ライダーの劇場版は仮面ライダーアギトが初であり、クウガでは企画されたものの流れたため、「平成ライダー初の劇場作品」として公開した場合、アギトを知らないお客に対し、アンノウンやオーヴァーロード関連の設定を劇場作品の限られた時間内で説明、もしくは触れることが難しいと判断されたと考えられる。
アギト、ギルス、G3それぞれ異なる性質を持つライダーの特徴を描き、変身前の人間模様も描き、劇場版ゲストとなる仮面ライダーG4周りも盛り込むとなると尺がカツカツになるのは当然だろう。
それでいてこのアンノウンがまず襲ったのが超能力者養成施設であり、アプリを送りつけてそれを説いた人間を陸上で溺死させるという不可能犯罪の描写、終盤クイーンが死亡したことで統率が取れなくなる場面と、本編と照らし合わせても細かい疑問点は有るものの大まかにはアンノウン達と同じ行動基準は持っていたと視聴者は理解できる辺り、設定関係は相当に考慮されたものと言える。
最終更新:2023年11月23日 02:45