魔化魍ドロタボウ

【名前】 魔化魍ドロタボウ
【読み方】 まかもうどろたぼう
【登場作品】 仮面ライダー響鬼
【登場話】 二十三之巻「鍛える夏」
二十四之巻「燃える紅」
【分類】 等身大魔化魍
【妖怪モチーフ】 泥田坊
【生物モチーフ】 タニシ
【その他のモチーフ】 泥人形
【登場地域】 茨城県旭村地方

【詳細】

夏になると出現するタイプの「泥田坊」の伝承を残す等身大魔化魍。

全身が泥で出来た人形のような姿を持ち、田んぼの中に潜んで成長するという特性を持つ。
猛毒の泥を発射して人間を仕留めるが、未熟な状態では童子と姫が田んぼに突き落とした人間を身体から出す猛毒の泥で溶かし、水に溶け出た養分を吸収することで成長していた。
また田んぼの泥を使って複製するのか描写が少ないが、時間をかけることで大量の子供を生み出し、親を含めたドロタボウの大群による物量戦を得意としている。
ただカッパのように子供から子供が分裂する描写は無い。

鬼とそう変わらない体格ながら、響鬼の火炎弾を微動だにせず受け止める頑強な身体を持ち、夏の魔化魍共通の特性として音撃鼓以外の攻撃を受けると、背中にあるタニシの殻のようなコブから子供を生み出すという特殊能力を持つ。
子供は親とほぼ同じ戦闘力を持つが魔化魍カッパのように子供から子供にさらに分裂することは出きない。

伝承では東北地方に出現するとされ、泥田を棒で打ち子供を生むことからこの名前が付けられたと言われている。

スーツは次の話に登場した魔化魍バケネコに改造されたため、夏に出現した等身大魔化魍の中では唯一再登場していない。

【仮面ライダー響鬼】

【旭村のドロタボウ】

茨城県旭村地方の土地に出現。気温24℃前後、湿度53%の環境によって成長した。

鬼達に発見され交戦する童子と姫を救うために響鬼の前に出現。
轟鬼の焦りから生まれたミスで増殖し、子供と共に鬼と戦うが、響鬼が子供と戦っている隙に親の個体が逃走。
響鬼は鍛え方が不十分だったため両腕のみ紅化した状態で戦うも、決定打にはならず爆裂火炎鼓を使った爆裂強打の型を叩き込み、撃破した。

その後住処である田んぼに隠れ大量の子供を作り出して里を襲おうとするが、夏装備の響鬼、威吹鬼、轟鬼の3人がそれに抗戦。

大量の子供達と共に鬼達を迎え打つが、装備を整えてきた鬼達が子供達を次々に撃破して数を減らしていき、残りは響鬼紅の灼熱真紅の型により全滅。
自らも灼熱真紅の型を叩き込まれ倒され、全滅した。

放送当時発売された格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場。ストーリーモードでは響鬼紅と対決する。

【余談】

響鬼本編で確認された「夏になると発生する等身大の魔化魍」第一号。

他には魔化魍カッパ魔化魍バケネコ等が確認されているが、オロチ現象でも登場せず、作られることもなかった。
メタ的な視点で言えばバケネコにスーツが改造されたため撮影に使えなかったという事情があるものの、水田で育つという特殊すぎる生育環境の問題で、夏の中でもごく僅かな時期を逃せば生育可能な環境を逃してしまう可能性も考えられる。

泥をかぶり首周りと頭に青い稲を持つ人型生物、といった姿。
背中にはタニシの殻がくっついている。
日本の妖怪としてはゲゲゲの鬼太郎でも何度かエピソードとして取り上げられていることもあり比較的知名度の高い個体としてドロタボウアゼミドロと日本妖怪をモチーフとする戦隊の怪人として採用例がある。

最終更新:2021年03月03日 03:45