リブラ・ゾディアーツ

「我望様…見て頂けましたか?私の存在の重さを…」

【名前】 リブラ・ゾディアーツ
【読み方】 りぶら・ぞでぃあーつ
【声/俳優】 天野浩成
【スーツアクター】 不明
【登場作品】 仮面ライダーフォーゼ
【登場話】 第1話「青・春・変・身」
第14話「毒・針・猛・襲」~第16話「正・邪・葛・藤」
第18話「弦・流・対・決」
第21話「進・路・誤・導」
第23話「白・鳥・同・盟」~第25話「卒・業・後・髪」
第28話「星・嵐・再・起」~第30話「先・輩・無・用」
第33話「古・都・騒・乱」~第35話「怪・人・放・送」
第37話「星・徒・選・抜」
第38話「勝・者・決・定」
第41話「部・活・崩・壊」~第46話「孤・高・射・手」
【分類】 ゾディアーツ/ホロスコープス
【スイッチ】 リブラスイッチ
【最輝星】 ズベン・エス・カマリ?(水色・左胸?)
【スイッチャー】 速水公平
【特色/力】 幻を操り幻惑する能力、星の運命(さだめ)を見る超新星の力「ラプラスの瞳
【星座モチーフ】 てんびん座
【その他のモチーフ】 カミキリムシ、托鉢僧

【詳細】

「リブラ」のゾディアーツスイッチで天高校長である速水公平が変身したてんびん座のパワーを宿すホロスコープスの一員。

変身者は物事を「重み」で比喩する癖があり、スコーピオンの敗退後は彼女に代わり、生徒へのスイッチの配布を担う事となる。
スイッチを与えたスイッチャー達からは「マスター・リブラ」と呼ばれている。

常に錫杖「ディケ」という武器を携帯しており、その音を鳴らす事で対象に幻覚を見せる能力を持つ。
スコーピオンがフォーゼに敗退した時、この能力によって「スイッチャーの素顔が弦太朗である」と錯覚させ、その正体が晒されるのを未然に防いだ。

幻覚はその応用で自身の姿を偽装する事もでき、劇中ではスイッチャーの憎しみやコンプレックスの対象(賢吾やユウキ)に変身しての負の感情の増幅させ、フォーゼやメテオが特別な感情を抱いている人物(フォーゼの場合は自分自身、メテオの場合は友子)に変身しての妨害なども行っている。
他にも高速移動、触角から放つ電撃(ゾディアーツを暴走させる力も有する)、幻覚を応用した分身生成、「ディケ」から放つエネルギー弾といった多彩な能力を見せている。

全体的な戦闘能力に関しては可もなく不可もなく、登場初期の頃はフォーゼやメテオに善戦し、時には圧倒していた事もあったが、後半でパワーアップを遂げていった2人に逆に圧倒されるようになっていき、敗北を喫している。

初登場時はスコーピオンを覚醒させた功績から理事長の期待を背負っていたが、フォーゼやメテオの活躍により次なる覚醒をことごとく邪魔される。
その為にヴァルゴから監視を受ける事になり、更に自らが紛失したスイッチを拾った鬼島夏児新たな使徒へ覚醒するなどと徐々に立場を失っていく。

京都上空のザ・ホールを活性化させようと暗躍し(第33、34話)、最後のポイントを破壊する為にフォーゼコズミックステイツと戦うが、ライダー超銀河フィニッシュを受け敗北。
交戦中に落としていた「ディケ」にエネルギーを与え破壊には成功したが、その敗北を叱責され、「ダークネビュラ行き」が確定するも、その際の極限の恐怖心により、他者の星の運命(さだめ)を透視する超新星の力として「ラプラスの瞳」を獲得、我望のいて座の輝きを指摘した事で危機を免れた(我望曰く「延期」)。

その後、自身の力で加速度的にホロスコープスの進化を進められるようになった為、再び傲慢な態度を示すようになった。

第41話でヴァルゴと共にメテオと交戦、同話で「ラプラスの瞳」が進化し、他のホロススコープススイッチ(仲間)の位置を感知できるようになり、これによってヴァルゴの離反が発覚する要因となった。
そして続く第42話でレオ・ゾディアーツと共に裏切ったヴァルゴを襲撃し、(リブラ自身が戦っている描写はあまりないものの)彼を殺害して、ヴァルゴのスイッチを回収した。

第43話で「宇宙から声が聞こえた」と言うユウキを鼻で笑うが、我望に叱られてしまう。
彼女を再びラプラスの瞳で見て、模擬試験時にはなかったふたご座の輝きが見え、レオと共に無理矢理スイッチを押させ、彼女ジェミニへと覚醒させる。

第45話では遂に我望を裏切ってライダー部に協力。
うお座の使徒の黒木蘭を渡米させて逃がそうとするもレオに阻まれ、フォーゼに正体を明かして共闘を求め、サジタリウスの正体と天高が創立された理由をライダー部に話した後に自身のスイッチを流星に渡し、打倒我望の糸口を探り出す。

その後、レオによって蘭を発見され、止めに入るもスイッチがないためリブラに変身できない為に圧倒されるが、ピスケスに変身した蘭がレオと戦い始めた事で窮地を脱する。
しかし、第46話でそれら一連の行動は我望や立神と共に仕組んだ弦太朗達を欺く為の芝居だった事が明らかとなり、その報いを受けるかの如く、ダークネビュラへ向かう我望の盾となってライダー超銀河フィニッシュを受けた後、真のダークネビュラの中で爆散した(上記の台詞はその際のもの)。

生徒や父兄の前で見せる表の爽やかさと裏腹に非常に独善的、自己中心的なエゴイストかつ傲慢な性格を持つ。
自身の事を分かっているのは我望だけだと言い切り、弦太郎や仮面ライダー部の面々を最後まで見下すなどと彼とは決して相容れない事が強調されており、そんな彼を流星は「自身が会った中で1番最低な男」と評している。

ユウキの夢の切っ掛けになった事を鼻で笑ったり、「気に食わないから」と自身の学校の生徒をダークネビュラに送らせるなど、教師として生徒への愛情は皆無に等しい。

その為に自身の力を借りずに進化を果たし、常に対等に接してくる鬼島との折り合いは特に最悪だった。
メテオストームに敗北したのを機に彼がホロスコープスに有益な情報(メテオの正体)を持っているにも関わらず、自身の感情を優先して幻覚によりヴァルゴに排除させた。

その後も新規加入した使徒(カプリコーンタウラス以外)は見下されたり、反発されたりと苦労が絶えず、立神からは「生徒に好かれない校長先生」と言われる程の酷い始末だが、立場が徐々に危うくなっても妬んだ相手を貶めたり、土壇場で超新星に覚醒するなど、かなりのしぶとさを見せている(実際に超新星を得た時に我望に言われている)。

ホロスコープスの中で最もダークネビュラ行きを恐れていたが、その末路は唯一真のダークネビュラに消えるという皮肉なものだった。

【余談】

巨大な頭部の中心が赤く光るさまは単眼の化け物のようにも見え、東映公式サイトで記載された天野氏の誕生日には「リブラ」の顔をモチーフにしたシュークリームを乗せたシュールなケーキの画像が公開された。

演じる天野氏は『仮面ライダー剣』で仮面ライダーギャレン/橘朔也役としてレギュラー出演した経験があり、この点も「正義」のアルカナに準えていると言える。
ネット版ではギャレンの事がネタになってりしている。

リブラは城島ユウキと野座間友子と歌星賢吾の姿に変身した事があるが、それぞれ名前の由来の仮面ライダーには擬態した偽物が登場しているという共通点が存在。
『V3』ではシーラカンスキッドがライダーマンに擬態、『アマゾン』ではサンショウウオ獣人がアマゾンに擬態、『RX』ではガイナニンポーが1号に擬態。

ホロスコープス恒例となる名前遊びは、「公平」という名前にてんびん座の要素が含まれているというものだった。。

天秤の皿を模した頭部の下半分には人らしき口元があり、錫杖や戦闘時に脱ぐローブの下の左胸のコアからは無数の鎖が伸びているなど托鉢僧を彷彿とさせるデザインであり、
ディケという武器の名前もギリシャ神話には「ディケ(ディケー)」という「正義の女神」の一角が由来と思われる。

なかなか退場しない程の執念深さは前作敵幹部と似通っており、あちらも「虫」をモチーフにしている(あちらも猫科の怪人との相性が悪い)。

デザイナーである麻宮騎亜氏は「カミキリムシをモチーフにした」と語っている。

最終更新:2015年10月31日 04:28