ウェザー・ドーパント

「いくら素晴らしいメモリでも、しょせん使う奴が虫けらでは意味が無い!」

【名前】 ウェザー・ドーパント
【読み方】 うぇざー・どーぱんと
【声/俳優】 檀臣幸
【スーツアクター】 渡辺淳
【登場作品】 仮面ライダーW
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
バトライド・ウォー
風都探偵
【分類】 ドーパント
【メモリ】 ウェザーメモリ
【綴り】 WEATHER
【頭文字デザイン】 日差し、雨、雷、竜巻(W)
【モチーフ】 風神・雷神、龍、侍
【生体コネクタ位置】 耳(もしくは右こめかみ)

【仮面ライダーW】

「ウェザー(気象)」のガイアメモリで井坂内科医院の院長を務める開業医・井坂深紅郎が変身したドーパント
園咲家のゴールドのメモリに匹敵するほどの力を持ち、流通されていないシルバーのガイアメモリを用いる。

作中の時間より1年前、風都で発生した連続殺人事件の真犯人で、照井竜の両親などを殺害した「風都連続凍結事件」の他にも感電死や溺死など多くの連続殺人を引き起こしていた凶悪な人物。

園咲家にも「ガイアメモリが生み出した突然変異の化物」と呼ばれる程の恐ろしい力を持ち、メモリ自体に井坂本人が改良を重ねた結果他のメモリの力を飲み込んで自分のものに出来るまでになった。
その為、井坂の体には7つの生体コネクタが刻まれ、その反動によるものか異常なまでの食欲を持つ。
本人曰く「命を奪う程強力なメモリを我が身に挿す事だけが楽しみ」と話し、ウェザーのメモリ自体「気象」を司るメモリの為、単体で多くの攻撃方法を持つ。

ウェザーの能力として確認されたのは以下の通り
  • 霧を発生させる。
  • 超低温を生み出し凍結させる。
  • 竜巻を生み出す。
  • 超高熱を放出する(触れた対象を高温化させるという方法をよく用いる)。
  • 雲を作り出して目晦ましに用いる。
  • 雷を放射する(掌から放出したり上空から落雷させるパターンがある)。
  • 雷神の太鼓を模したウェザーマインを鞭のように操る。
  • 雨を降らせる。
  • 虹のような光線を発射する。

第35話では雨を降らせる範囲を限定して相手を水没させたり、対象の周囲に雷雲を発生させ拘束したりと更に強力な技を使用していた。
その驚異的な攻撃性能はダブルとアクセルと同時に戦っても余裕で圧倒する程。
「君たち1人ずつでは私には勝てない」と自身は語り、実際にダブルファングジョーカーとアクセルが同時に攻撃しようやく互角となる程だった。

また、人体への毒素の影響を抑えつつメモリの能力を引き出すガイアドライバーを使う事を嫌悪し、「直挿しにこそ意味がある」としている。
その為ドライバーを使って変身する仮面ライダーを「青臭いドライバー使い」と蔑んでいた。
この信念は後に冴子もナスカメモリを「直挿し」を行いレベル2を超えたレベル3のRナスカ・ドーパントとなった事で受け継がれている。

インビジブルメモリを手に入れ損なってから仮面ライダーに激しい憎しみを持つようになり、同時に目的であるテラーのメモリを手に入れるべく、ケツァルコアトルスメモリを園咲家から盗み出し、最強の力を手に入れようと目論んだ。
テラー・ドーパント相手に園咲冴子と共にミュージアムから離反し、ケツァルコアトルスの過剰適合者・凪という女性に打ち込んだコネクタを完成させようとしたが、トライアルメモリの力を使いこなしたアクセルトライアルのマシンガンスパイクを受けメモリブレイクされた。
その直後、メモリを複数かつ、過剰に使用した代償として全身に出現したコネクタに身体を蝕まれ消滅する、という悪魔に相応しい最期を遂げた。

元々は真面目な人物だったのだが、自身が何の為に生まれたのかわからず、その意味を探すために医者になったが理解できずに自暴自棄となっていた過去を持つ。
その時、テラー・ドーパントのメモリの力を使う琉兵衛の姿を目の当たりにし、その力に魅入られガイアメモリの力を求めるようになっていった。
実は彼がこれほどまでに強力なメモリを手に入れられたのはシュラウドがウェザーメモリを直接手渡していた為である事が第43話にて判明し、結果として井坂は強力すぎるウェザーメモリの力に飲み込まれ暴走して、多くの犠牲者を出す事になる。
これはシュラウドも全く予想していなかった事態で、口に出さずとも責任を感じており竜に謝罪している。

作中では度々ガイアメモリに自分で加工を行っている様子(インビジブルメモリに抜けなくなるよう細工したり、ケツァルコアトルスメモリの内部基盤だけを複製したり)があり、技術者としても優れている模様。
初登場はライアー・ドーパントが登場した回、ライアーの攻撃で負傷した女性を治療する医者としてだった。
それ以前にウェザーメモリをもつ人物がピアノを弾いていたり、メモリを起動させる手元部分が写った事はあったが全体像が映っていなかった(竜達に正体が露見した後は連続殺人犯として指名手配されたらしく、病院を閉業し園咲家にゲスト扱いで匿われていた)。

【仮面ライダーW ファイナルステージ】

イサカシンクロウ(別世界の井坂深紅郎)が変身する。

鳴海亜希子をふうとくん・ドーパントへ変身させる。

【仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦】

大ショッカーの大幹部として登場。

【バトライド・ウォー】

「記憶」から作られた怪人として登場。
様々な気象を操作するのはドラマと一緒だが、攻略中に雷や竜巻を発生させるなど厄介な妨害行為をしてくる。

【余談】

インタビューによると、同時期に放送した番組が共闘して戦う案があり、その戦いの際の敵にするため、「ドーパント」で、なおかつ「侍」がモチーフの為に選ばれたとされている。

彼が最後にとった行動は、3年後のシリーズの怪人全体の行動原理と酷似している。CJXが初登場したエピソードのゾーン・ドーパントに変身する有馬鈴子役の魏氏と井坂医師を演じる檀氏は実際の夫婦で、共演はしなかったものの第32話では同じ放送回に登場している。
更にネットムービーの「ドーパント開業医 井坂深紅郎」では両者が登場(厳密に言うと井坂医師とゾーン・ドーパントで、魏氏は出演せず)し共演している。
同じくネットムービーでは魏氏が登場した事がネタにされている。

なお、臣幸氏が「仮面ライダーシリーズ」で担当した役はこれが唯一だが、他にも「ウルトラQ」の特撮にも出演していた。

ネットムービーでは「ドーパント専門の診療室」を開設し、色々なドーパントから相談を受けているが、彼自身がドーパントに対して偏執的な興味を持っている故に治療の一環とは到底思えない様な危ない言動が多く、本編以上に変質者じみたキャラクターとなっている。

最終更新:2022年08月26日 22:20