サバト(ウィザード)

【名前】 サバト
【読み方】 さばと
【登場作品】 仮面ライダーウィザード
【分類】 儀式
【名前の由来】 安息日(牙:sabado)

【詳細】

作中に登場する、膨大な魔力を使って行われる大規模な儀式。

本編が始まる半年前に、晴人を初めとする多くのゲートが何者かによって海岸へ拉致され、日蝕による魔力で発動。
彼らのほぼ全員がファントムに変貌し、晴人のみが自分の内に目覚めたドラゴンを抑え込むことで魔法使いへと覚醒した。

現在のファントムたちは、次なるサバトを用いて「再び大量の同胞を増やす」ため、実行に必要な魔力を集めるべくゲートを絶望させて新たなファントムを生み出そうとしていた。

しかし、これはファントムの首謀者であるワイズマン(笛木=白い魔法使い)がミサたち部下を欺いてきたに過ぎず、「真のサバト」は「賢者の石」を宿したコヨミの心を呼び戻し、彼女を蘇生させることである(ソラ曰く「ファントム誕生は偶発的なおまけ」)。

発端は半年前の海岸のサバトで、その時も「ファントム誕生」ではなく「コヨミ蘇生」を目的として儀式を遂行していた。
しかし、ゲートを集めた程度では予想以上に魔力が足りず、大量のゲートのファントム化と「魔力で動く人形」のコヨミの生成という中途半端な結果に終わってしまう。
ところが笛木はサバトに巻き込まれたゲートの中でファントムよりも魔力の精度が高い「魔法使い」に覚醒した晴人に目をつけ、次なる手段で「第2のサバト」を目論むことになる。

笛木は上記のようにファントムたちを騙ってゲートたちを絶望に追い込む事で3人の魔法使いを覚醒させ、晴人を含んだ彼らをサバトの「人柱」に定める。
その上、半年前のサバトよりも規模を広め、術式を東京都全土に拡大。4人の「人柱」だけでなく都内の人間すべてから魔力を吸い取りサバトに奉げようとした(その際、ゲートがファントム化するのは勿論、魔力の素質が無い普通の人間も死に至ると話している)。

終盤で輪島に作らせておいた日蝕のリング「エクリプス」を合図に遂に発動するが、「人柱」から迸る光の柱の位置から、攻介に儀式の中心となる居場所を突き止められてしまう。

サバトを阻止しようとするビーストに白い魔法使いは反撃する隙も与えずに攻撃するが、彼が文字通りの命がけで解放したキマイラに都内に流出したすべての魔力を食い尽くされ、魔力を失った「第2のサバト」も失敗に終わった。

【余談】

「安息日」に由来する「サバト」の狭義は中世で行われていた「魔女の集会」を意味している。

『キバ』にも同名の巨大怪人が登場するが、本来の意味で捉える場合『ウィザード』での用法が適格。

「特別な人間を発掘して目的を果たす」という行動原理は、前作の敵と似通ったものがある。

現在のところ、ミノタウロスヴァルキリーリザードマンフェニックスメデューサウィザードラゴンが儀式で誕生したことが明らかになっている。

また、半年前の首謀者も笛木だったとすれば、稲森美紗をメデューサへと変え、稲森家を崩壊に追い込んだ真由の仇も彼ということになるが……

最終更新:2013年09月16日 13:00