ビーストキマイラ

「さぁ。我の為にファントムを倒し、魔力を食らうのだ」

【名前】 ビーストキマイラ
【読み方】 びーすときまいら
【声】 西村知道
【登場作品】 仮面ライダーウィザード
【初登場話】 第18話「魔力が食事」
【分類】 ファントム/味方怪人
ゲート 不明
【怪物モチーフ】 キマイラ(キメラ)
【その他のモチーフ】 ライオンバッファロー、イルカ、ハヤブサカメレオン
【名前の由来】 仮面ライダービースト+キマイラ

【詳細】

複数の生物をかけ合わせた怪物、キマイラの姿を模した巨大ファントム

かつて魔法が科学と同じ学問だった頃、ビーストドライバーに封印され、とある遺跡内部にビーストリングと共に置かれていた。
封印を解いた仁藤攻介にベルトを介して意志を送り、「ファントムの魔力を貰う代わりに魔法を与える」と告げ、彼と共にファントムと戦っている。

「キマイライズリング」によってアンダーワールドに出現する。

その巨体と空中も駆ける機動力を武器とし、身体に備わる4つの頭部から強力な光線を発射する。
他にも顔面付近に魔法陣を展開し、そこから出現させた巨大なライオンの頭部が巨大ファントムを一噛みで倒す技「バイティングエンド」を持つ。

巨大なライオンの首元にバッファロー、左肩にイルカ、右肩にハヤブサ、尻尾にカメレオンの意匠を持つ。
ライオン以外の4種の動物の頭部パーツをビーストの右肩に装着させ、それぞれの魔力を持ったマントとして貸し与える事が可能。
これによってビーストは魔法を発動することが可能となり、一つのリングにつき一つの魔法で応用が効きにくいウィザードと違って生物が持つ能力をイメージさせる技を複数使用できるためある意味ウィザードよりも汎用性が高い。
しかしスタイルを切り替える機能はないため、能力の幅が限られてしまうのが欠点。

当初キマイラと仁藤はあくまでギブアンドテイクの関係だったが、ビーストハイパーへの強化変身後から彼に対し興味を深めた模様。
白い魔法使いの企みを阻止するべくビーストが自らのドライバーをハーメルケインで破壊したことで現実世界に出現し、蓄積された膨大な魔力を食らい、
仁藤に対しもはや自由であることを告げどこかへ去っていった。

その後最終回にて仁藤は研究のためキマイラの捕縛を宣言していたが、後日談である戦国MOVIE大合戦にて修理したビーストドライバーに再び封印されており、
オーガやコヨミの変身する白い魔法使いといった新たな脅威に対し再びベルトを装着してビーストになろうとする仁藤に忠告を与えるも、固い決意を決めた彼の意思を受け取り再び変身能力を授けた。

そして同作のラストにて、なんとヘルヘイムの果実を口にし気に入ったことが判明。
しかも魔力の代わりにこの果実を食べられればいいと言う。
果実の性質上育てるわけにもいかず、大量に持ち帰っていたがその後どうなったのだろうか。というか、仁藤よ。その果実の詳細を知ってるのか。

なお仁藤攻介は仮面ライダージオウに客演し、仮面ライダービーストに変身しているが、ビーストキマイラに関しての言及は無い。
アナザーウィザード出現に寄る歴史改変中は存在そのものが抹消されていると思われる。

【余談】

本来の「キマイラ」は背面にヤギの頭部があり、ヘビの頭部を模した尻尾を持つライオンとして描かれる。
更にメタリックに翼を生やした黄金の獅子はスフィンクスにも見える。
仮面ライダーリバイスには「キマイラ」の名を持つ仮面ライダーが登場している。

ファントムとしては素性や行動理念が全く異なるイレギュラーでもある。

現在は邂逅した攻介と融合しているが、彼自身がキマイラのゲートという訳ではない(ビーストの異名の「古の魔法使い」らしく、ドライバーが遺跡から発掘された経緯から本来のゲートは古代人と推測できる)。

補食する魔力を確保するように攻介と契約しているが、顕現する意思はない(ウィザードのパートナーのウィザードドラゴンも力を貸しているが、あくまで人間性に惹かれた興味本意の為、最終目的はやはりゲートの身体を奪う事にある)。

明確な契約関係を持つ彼らはウインガーのような制御媒体を用いず、騎乗させた上で連携を組む事ができる模様。

声を演じる西村氏は平成仮面ライダーシリーズでの出演は今作が初となる。

最終更新:2022年08月02日 00:57