哀しみの戦騎 アイガロン

「誰かを大事に想うって……切ないわぁ~」

【名前】 哀しみの戦騎 アイガロン
【読み方】 かなしみのせんき あいがろん
【声】 水島裕
【スーツアクター】 村岡弘之
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【初登場話】 ブレイブ1「でたァーッ!まっかなキング」
【所属】 デーボス軍
【分類】 戦騎、哀の幹部
【通称】 哀しみのパワーファイター
【成分】 哀しみ、涙あふれる瞳、閉じこもる甲冑、よせつけない鋼鉄、など
【配合】 トホホーク
【特記事項】 最期には「心」を得た、哀しいブリキの戦騎
【その他のモチーフ】 騎士、スペード?
【名前の由来】 哀(音:あい)+ガロン(水かさの単位)?

【詳細】

デーボス軍の哀しみを司る戦騎。レッド曰く「泣き虫野郎」。

いつもネガティブで「復活した仲間が怖い」や「デーボモンスターに間違えられた」と何かにつけて嘆く。
胸部には哀しみの感情を象徴する「大粒の涙で号泣する表情」の石膏像を持ち、自身が司る哀しみを始めとする「嫌だ」、「辛い」といったネガティブな感情をまき散らしながら容赦ない攻撃を仕掛けるパワーファイターであり、涙を流す瞳をあしらったトホホークという片手斧を武器とする。
このトホホークを使った嘆きの猛ラッシュと、泣きっ面投げっぱなしのトホホークブーメランが必殺技。

レッドとの初戦ではトホホークでを振るい彼を圧倒し、「泣き虫の癖に強い」と言わしめた。

ブレイブ4で「イアンの昔の相棒・御船士郎の命を奪った張本人」と判明する(その際に奪った秘宝も所持している)。
これは宝物を集める彼の趣味であり、故意に他人から奪うことで哀しみを奪おうともしていたもの。

ブレイブ6で一番集めにくい喜びの感情を集める為にブラックやグリーンと交戦するもふっ飛ばされ、ぶつかったドゴルドと喧嘩している隙に4人の獣電ブレイブフィニッシュを受け撤退する。

ブレイブ16ではダイゴが身に着けている宝石を狙い、デーボ・ザイホーンと交戦中のキョウリュウジャーを襲撃。
その際、士郎の命を奪ったことがイアンにも知るところとなり彼の怒りの攻撃を受ける。
そして一旦撤退し冷静さを取り戻したキョウリュウブラック ディノスグランダーの攻撃によって士郎から奪っていた宝石を奪い返されてしまった。

ブレイブ24では、デーボスを倒されたことで復讐のためにヒョーガッキとともにキョウリュウジャーを襲撃。
ヒョーガッキの力で泣くことができなくなったため逆に『怒り』を押し出してキョウリュウジャーたちを襲い、そのまま心中しようと自爆した(ただしブラックが咄嗟に発動した「トペランダ」で爆発エネルギーを無力化された)。

そのまま死亡したかと思われていたが、実は生き延びていたカオスによって救われ無傷のまま再登場する(理由は後述)。

しかし、その際の戦闘から異常な力に目覚め、感情が昂ぶり過ぎて「(本人が言うところの)ダークな気持ち」になると、黒い涙を流して暴走するようになってしまう。
暴走時は濁った声になって普段以上の激しい猛攻で攻めてくるが、本人はその時のことを覚えておらず、自覚もしていないもよう。

次第に自分の異変を意識し始めると同時に、一緒に行動を伴にしていたキャンデリラに好意を寄せ、届かぬ愛に恋煩いを見せている(その感情が高まってか、デーボモンスターまで生み出している)。

ブレイブ45で、氷結城の柱の陰からカオスたちの「キャンデリラ暗殺指令」を耳にしてしまい愕然とし、正体を現したアイスロンドやキルボレロたちの攻撃に負傷しながらも、その危機をキャンデリラとラッキューロに伝えるべく氷結城から逃亡した。

翌話のブレイブ46にて重傷を負いながらキャンデリラたちとの合流に成功するが、その場でイアンたちキョウリュウジャーと処刑人のアイスロンドと鉢合わせになり、自分のことを怨んでいるはずのイアンに「惚れた女くらい守りたい」とキャンデリラたちの助命と保護を懇願した。

実は前述のブレイブ24で自爆した時点で、既に彼は「死亡」していたが、余りにも強固過ぎる装甲のせいで死しても「魂」が体内に閉じ込められたまま「大地の闇」に行く事すらできず、「死んでも死ねない屍」に変わり果てていた。
現在のアイガロンは、遺体を回収したカオスが注いだ闇の魔力によって動く「死者兵士」であり、先の「ダークな暴走」もその副次的なものであった。

その事実をアイスロンドに突き付けられ、「死者に恋などできない」と告げられ愕然とするも、アイスロンドの攻撃からキャンデリラを咄嗟に庇って致命傷を受ける。
そのまま消耗して木に倒れ込むと、自分が抱いていた「誰かを愛する儚さ」を悟り、「もっと早く気付けば、人間たちを面白半分に殺すこともなかった」と今まで自分がしてきた仕打ちを懺悔。
目の前に現れたディノスグランダーを装備したブラックに装甲のみを破壊されると、閉じ込められていた「魂」を取り出されて昇華する。
最期は親友の仇である自分を救うことに葛藤したイアンが流した涙を感じ取り、キャンデリラの事を想いながら消滅した。

そして残されたトホホークはブラックが武器として使用しアイスロンドを防御を突破し撃破。
その際消滅した主を思ってか、それともイアンの感情を表してか、一筋の涙をこぼした。

【余談】

泣く際の「沁みるわ~」が口癖。頻繁に使うためかキャンデリラやラッキューロも使ったことがある。
また「うそ!?マジ!?」といった疑問符もよく使う。

腹部にスペードマーク、背面にゼンマイのような模様をあしらい、メカニカルで重厚なボディを持つ。

「奪われる、失われる」という被害が人々の「哀しみ」と直結する為なのか、配下のデーボモンスターはストレートに無差別の破壊行為や略奪行動を取るタイプが多い模様。

ちなみに演じる裕は、とあるエピソードでは芸能プロダクションの社長(二役)として登場。
キャンデリラ(人間態)のオーディションの相手をするが、「他の会社のアイドルを越えるようなインパクトがない」と評して不合格にしてしまう。しかし、他社への「嫉妬=怨み」を心に秘めていることをエンドルフに利用され、デーボスを結託してカリュードスによってライバル社のコンサート会場が破壊されていく様に歓喜(怨み+喜び)していた。
その後、キョウリュウジャーが災害救助している姿をダイゴに咎めると共犯であることが発覚し、ダイゴのデコピン1つで失神してしまった(ダイゴの台詞から、その後は罪を償わせるために警察に身柄を確保されたと思われる)。
アイガロン本人とは別人だが、「~なのよぉ」などどこか彼を彷彿させる口調が目立つ(ちなみにこのエピソードにアイガロン本人は出ていない)。

ライダーにも「泣けるで」と涙脆い斧使いの怪人がいる(ただしあちらは味方怪人)。

他の3幹部(百面神官 カオスを除く)と比較すると、世界の通貨名(リラドルユーロ)が名前に隠れてないが、水かさの単位が用いられている。

特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』の初期案では「幻のレンジャーキーの力で近未来の世界に飛ばされたエンターと結託し、3人(ブルーバスター、ゴーカイブルー、ゴーカイグリーン)に襲い掛かろうとしたところをキョウリュウジャーに阻止される」という予定だった。

スーツアクター・村岡氏はシリーズ第30作目でも体色が青い怪人を演じている。
また、グランドフィナーレでは、顔出しでダンスに参加した。