楽しみの密偵 ラッキューロ

「ええ!?もう人類滅ぼしちゃうの?せめて春先まで待ってよ~」

【名前】 楽しみの密偵 ラッキューロ
【読み方】 たのしみのみってい らっきゅーろ
【声】 折笠愛
【スーツアクトレス】 神尾直子
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【初登場話】 ブレイブ1「でたァーッ!まっかなキング」
【所属】 デーボス軍
【分類】 密偵、楽の幹部
【通称】 お気楽スパイ
【成分】 楽しみ、だるんだるんボーダー、らくがきポンチョ、麻布ぬいぐるみ等
【配合】 ぽんぽんポーチ、スクスクジョイロ、シュクシュクボール、スト楽バリウス、ユートピアニカ、ピカピカハンマー、
シャバダバット、らったったランタン、甘えん棒つきキャンディー、『らぶbeボールタッチダウン』全巻
【特記事項】 しかしも案山子もないなと、楽しみの密偵も子供の笑顔について考えてみた♪
【モチーフ】 スパイ、人形?、案山子
【名前の由来】 楽+幸運(英:lucky)+ユーロ

【詳細】

人間社会の情報収集を任務とする、喜びの戦騎 キャンデリラ直属の「楽の幹部」。
密偵と名のつく通り、デーボス軍のために様々な情報や、デーボモンスター生成の参考になるものを人間社会から集め(しかし本人はモンスターの生産は苦手)、スクスクジョイロの中の復元水デーボモンスターを巨大化させる役割を担う。

楽しみの感情を司り、腹部のぽんぽんポーチには「口笛を吹く楽しげな表情」の石膏像があるように、何事も「ラッキュー」と楽しみながら行動する。
だが、何かその逆の不幸があらば「アンラッキュー」とつぶやき、隙あらば楽しようとしすぐ怠けるだらしのない性格。
密偵としてはなかなかに成果を上げているものの、子供のような集中力のなさに加え上記の通りの性格も相まって失敗も多い。
また自分から動くことは少なく、何かを命令されるまで少女漫画を読みふけり仕事を全くしていなかったため、カオスが憤りあるデーボモンスターを作りその性格を叩き直そうとしたことも(結局改善されなかったが)。

直属のキャンデリラ以外にもドゴルドやアイガロンの作戦に同行し雑用をすることも多いが、それ故に時には自分もデーボモンスターの被害を被ることもある。

めったに戦うことはないが、相手を脅かした隙に攻撃するなどトリッキーな戦法が得意。
首から提げている鞄の中には上記のスクスクジョイロやシュクシュクボールなど様々なアイテムを収納している。
その中には楽器も有り、キャンデリラの歌声に合わせ演奏を行っていたりする場合もある。

巨大化担当という役柄に加え密偵として人間社会に接していくうちに、少女漫画に没頭。
とくに『らぶbeぼーるタッチダウン』の原作者である青柳ゆう(本名は「津古内真也」で実は鉄砕の子孫)の熱狂的な大ファンとなってしまった。
その熱意は常軌を逸し、仮病を患って青柳ゆうと対面しようとしたり、氷結城の片隅で真剣にファンレターに筆を走らせるほど(「悪者らしく」と脅迫文を書いているつもりだが、「ページ数増加」、「オールカラー」などほぼ自分の願望が表に出ている)。

ブレイブ38で上記の作戦で青柳先生を呼び出そうと試みると、彼の代理としてやってきたアミィと接触し、互いに同じ漫画を愛する者同士であることが発覚し、彼女の「人類を滅ぼしたら、もうこの漫画も読めなくなる」という説得に動揺を見せ、キャンデリラ共々デーボス軍に疑問を持ち始めるように成る。

さらにブレイブ44では、デーボスの完全復活の最終段階に入ったことと、超増殖細胞を利用する彼らの巨大化にスクスクジョイロが不要になったことで、カオスから直々に解雇通達を受け、氷結城を去ってしまった(アイガロン曰く「家出」)。
なお地球消滅の期日が近かったことも有り、上記のセリフをこぼすなど悪の組織の幹部としてはあるまじき考えを持つに至るほどに人間社会にどっぷり浸かっていた。

カオスからは特に討伐対象に見られていなかったが、キャンデリラとアイガロンを始末するために現れたアイスロンドの攻撃からかばい致命傷を負ったアイガロンの最期を見届け、キョウリュウジャーとデーボス軍の最終決戦に入ると、
キャンデリラと共に鞄の中にしまったまま忘れていた大地の闇に入れるランタンを使い、あえて倒されることで大地の闇に入りトリン達と戦っていたカオスを撃破。
皮肉にもカオスが歯牙にも掛けなかったラッキューロが原因で自身の滅びを招くことになってしまった。

その後蝶絶神 デーボスが倒されデーボス軍が壊滅すると、自分達の身の振り方について悩むも、泣いていた女の子にキャンディーを渡し、その子が笑顔になったのを見て「泣いてるより笑顔の方がいい」と思うようになる。

帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャーではキャンデリラ共々すっかり人間の味方として活動している模様。

【余談】

可愛らしいデザインとそのキャラクターからかなり人気が高く、デーボス軍の中でも唯一玩具展開やキャンペーンでグッズが流通している(ただし他の幹部たちも番組終了後に遂に商品化が決定した)。
また、性格こそは怠惰だが、モンスターを巨大化させる立場上、ほぼ全てのエピソードに登場し、最も登場話数が多い幹部でもある。

過去の恐竜をモチーフにした戦隊でも、様々な道具を詰め込んだ鞄を持ち歩く幹部が登場している。

『エターナルブレイブ』によれば、モチーフは『オズ』の案山子と、トランプの「ダイヤ」。理由はデザイナー曰く「ダイヤモンド(財産)があれば一生楽そうだから」。また初期の段階では「怠惰」を象徴する童話『アリとキリギリス』がモチーフ(奏者という設定はその名残)だったり、キャンデリラと同じく「女性」という性別で一旦設定が確定したはずが制作前に急遽変更されたりと構想時から大きくキャラが変動したとのこと。

声を演じる折笠氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となる。
パワーレンジャー・イン・スペース』でアストロネマ/カローンやシルビーの母親、『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』でカローン/ギャラクシーピンクレンジャー/アストロネマの吹き替えを担当している。

最終更新:2020年12月29日 03:19