グレムリン

「そのファントムを生み出したのは貴方でしょ!?お義父さん♪」

【名前】 グレムリン
【読み方】 ぐれむりん
【声】 前山剛久
【登場作品】 仮面ライダーウィザード
【登場話】 第23話「決戦」~
【分類】 ファントム→上級ファントム
【宿主】 ソラ
【特色/力】 「ラプチャー」と呼ばれる刀を操る、俊敏な身のこなし
【怪物モチーフ】 グレムリン
【その他のモチーフ】 青龍

【詳細】

ソラが変身したファントムとしての正体。

身軽で俊敏に動き、組み合わせればハサミとしても使用できる2本の刀「ラプチャー」を武器としている。
更に超高速のスピードに加え、壁を透過する能力を有し、予測不能の動きで相手を翻弄する。

フェニックスの敗北後、メデューサの補佐に名乗りを上げるが、その得体の知れない態度から彼女からは信用されていない。

上級ファントムなのかは不明だが、ウィザードとビーストを手玉に取る程の実力を持ち、第35話ではウィザードインフィニティスタイルともある程度渡り合えたが、ソラ自身「その姿になられたら敵わない」と言い退いている。

独自に魔法石を手に入れ(ハリケーンドラゴンとランドドラゴンリングの元となった魔法石)ウィザード側に流すなど物語の序盤から密かに暗躍を続けており、ワイズマンの指示でメデューサの上司という扱いになってからは彼女を動かしてゲートを絶望させるように動く。

サバトによって生み出されたファントムであるが、ゲート自体がシリアルキラーという強烈な自意識を確立していたためか唯一ファントム側の人格を持たず人間、「滝川空」のままの人格でファントム化していた。
それゆえに自身をファントム名で呼ばれることを好まず、他のファントムも基本的に名前で読んでいた(ただしそのような例は彼のみで他のファントムからは敬遠されていたが)。

ワイズマンのことは懐疑的に見ていて、その目的として語る「サバトをもう一度開くこと」に対し疑問を持ち、さらに賢者の石に関しての知識を独自に入手した上でワイズマンと交渉。
上記にあるようにミサの補佐としてゲートを絶望させるために動くことになるが、その中においても独自に調査を続け、白い魔法使いワイズマンの図式をかなり早い段階から察知。
自分達がやっていることが全ては魔法使いを揃えることであることを知り、その後は賢者の石を得るため、ファントム側と決別し、賢者の石を内包する人形であるコヨミに執着するようになる。

コヨミを狙い白い魔法使いからの攻撃を受け、さらに彼女が白い魔法使いによってどこかへ転送されたあとも諦めず、サバトが失敗した後笛木の家を強襲。
しかし実力の差から圧倒されハーメルケインで腹部を貫かれる重症を負ってしまう。

だがこれこそが彼の目的であり、賢者の石を取り出せるハーメルケインを手に入れることだった(どうやってハーメルケインで賢者の石を取り出せることを知ったのかは不明)。
笛木を襲った際に切り裂いたカバンから落としたインフィニティーのリングをコヨミが持ち出しどこかへ走り去る様子を目撃した笛木はハーメルケインを放置して彼女の後を追う。
そしてウィザードと白い魔法使いが相打ちになるとフラフラになりながらも現れてハーメルケインで笛木のベルトを破壊し、彼自身にも致命傷を負わせ、さらにハーメルケインでコヨミを切り裂き内部の賢者の石を奪うことに成功する。

そして奪った賢者の石を取り込み、グレムリン(進化体)へと強化変身を遂げた。

その後無差別に人を襲っていく中でウィザードと交戦。
その凄まじい力で圧倒するも、ウィザードに賢者の石を奪われ元の姿に戻ったあと、ライダーキックを受け消滅した。

【余談】

「グレムリン」は20世紀初頭の飛行機パイロットに噂された存在として知られ、機械の不調や異常などを起こした悪戯好きと伝えられる。
彼らを題材にした1984年に公開された映画「グレムリン」が有名。

劇中でも悪戯好きなグレムリンの特徴が垣間見える事があり、掴みどころのない不気味さを醸し出している。
ファントムの幹部怪人は両肩に記号として鳥の頭がデザインされているが、グレムリンはそれがドラゴンのような形状になっている。
これは「完全超悪」で確認できるデザイナーコメントによれば、首領を始めとするファントムの幹部は4人ということが決まっていたため中国の四神を当てはめ、グレムリンは四神の一体である「青龍」を当て両肩もそれに倣って龍の頭っぽくアレンジしたという。
強化体は龍の要素をより強く押し出す形でデザインした模様。

尚、ワイズマンと同様に顕現した人型のファントムには(幹部を含めて)腹部か胸部に鳥の嘴のようなシンボルが必ず付いているが、彼のボディには何処にもない。

最終更新:2015年06月17日 11:13