デーボ・タナバンタ

「うぐ……。しまった！反作用が……」

【名前】	デーボ・タナバンタ
【読み方】	でーぼ・たなばんた
【声】	森田成一
【登場作品】	獣電戦隊キョウリュウジャー
【登場話】	ブレイブ20「アンラッキュー! タナバタのタナボタ」
【所属】	デーボス軍
【分類】	デーボモンスター
【創造者】	喜びの戦騎　キャンデリラ
【考え】	「七夕の願いが叶った人間は喜ぶ」
【集める感情】	喜び
【成分】	七夕、竹、笹の葉、短冊、七夕飾り、など
【配合】	竹林槍
【特記事項】	結局全ての願いは叶ったまま、ありがとうタナバンタ。
【その他のモチーフ】	彦星
【名前の由来】	七夕

【詳細】

年に一度人間が願掛けする「七夕」に目をつけたキャンデリラが作り出したデーボモンスター。

自分の肉片から短冊を作り、その短冊に書かれたいかなる「願い事」も必ずタナボタ的に叶えてしまう。しかし、願いを叶えられた人間はタナバンタに回収された短冊に「幸運のエネルギー」を吸い取られて衰弱し、7月8日（七夕の翌日）の夜明けとともに死んでしまう。
これを解除するには短冊を収納したタナバンタの胸の竹筒を破壊する以外に方法はなく、またタナバンタの細胞から無数に生み出されて魔力を帯びた短冊は町中に散乱し、トリンの感知能力をも拡散してしまう。

敵の攻撃を「笹の葉殺法」でサラサーラと回避し、竹林槍からチクリンと痛い「竹槍スラッシュ」を繰り出す。

七夕の前夜に、ダイゴを除くキョウリュウジャーや町の人々の傍らに短冊を散布して願いを書かせる。
翌日の七夕で「急に部長に昇進した」、「1億が当たった」などの幸運を人々に起こし、さらに「新しい木刀」、「テストで好成績」、「新種の化石」などといったキョウリュウジャーの願いも叶えて毒牙にかけ、メンバーの半分が弱体化しているのを確認すると、自分たちの目論みを語って退散する。

その後、さらに「山ほどの氷菓子が食べたい」、「女性にモテモテになりたい」という他の願いも叶えてしまうが、短冊を回収する習性を利用したダイゴに居場所を知られて反撃、単身で向かってくる彼をキャンデリラたちとともに大ダメージを与える。

夜明けが近づいて作戦成就に歓喜するが、突如現れたダンテツに行く手を阻まれる。
彼から「これから殴る」と慈悲とも取れる警告を受けるが、人間相手に調子に乗って無視し、歯もへし折られるほどの正拳の衝撃波に吹き飛ばされ、さらに怯んだところをダイゴの一撃で胸の竹筒を破壊されてしまう。

それにより復活したキョウリュウジャーが集結して劣勢になると、今度は「みんな転べ」、「攻撃が外れろ」などの「自分の願い事」を短冊に書いて抵抗。しかし、一時しのぎにしかならずすぐに反作用で自滅し、キョウリュウジャーたちの必殺技を受けて死亡した。

その後、ラッキューロの手により巨大化。
キョウリュウジン・カンフーを両側に隠れていた巨大ゾーリ魔の伏兵で動きを封じるが、すぐに加勢してきたプテラゴードンの電撃で拘束を解いてしまい、巨大ゾーリ魔と三体揃ってブレイブフィニッシュを受けて爆死した。

声を演じるのは、『BLEACH』や『聖騎士星矢』などのバトルアニメの主役を担当し、特撮初出演となる成一。

【余談】

以前登場したタンゴセックと同様、偶然にも七夕の日にオンエアされたエピソードである。

上記の「特記事項」にあるように、人々の「願い」は成就したままのようだが、そうなると「1億当選」という願いが叶った人も実際に叶ったままなのだろうか？

ロマンチストで度々ボスのキャンデリラにアプローチをかけたりと、ゼツメイツのナガレボーシとはまた違った意味でキザな性格。
しかし、公式にあるように実際はササやかな戦闘力しかない口先だけのヘタレ。キョウリュウジン・カンフーに止めを刺されたときには自分の弱さを嘆き、ラッキューロたちに「自分で言うな！」とつっこまれた。

なお、同時期に放送されていた仮面ライダーにも、他人の不運を操作して回避能力に優れた植物怪人が登場している。

『エターナルブレイブ』によると、当初は笹繋がりでパンダをモデルにした怪人だったが、現在のスリムな姿に修正された。

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