怨みの戦騎 エンドルフ

「他人の怨みのパワーに敗けたのか!?頭が痛すぎる!」

【名前】 怨みの戦騎 エンドルフ
【読み方】 うらみのせんき エンドルフ
【声】 松風雅也
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【登場話】 ブレイブ25「ナニコレ! デーボスぐんのあくむ」~
ブレイブ29「だいげきとつ! おどれカーニバル」
ブレイブ42「ワンダホー!せいぎのクリスマス」~
ブレイブ47「だいはんげき!さいだいさいごのブレイブ」
【所属】 デーボス軍
【分類】 戦騎、怨の幹部
【成分】 怨み、晴らせぬ炎、はねかえす札紙、怨念の蝋など
【配合】 ローソクラッシャー、テカガミラー、ムネカガミラー
【特記事項】 サンバのメロディを聞くと、耳も痛ぇ
怨みの戦騎は、怒りにハネ返されて、敗れサル(猿?)(復帰後)
【その他のモチーフ】 丑の刻参り、空飛ぶ猿、ジョーカー
【名前の由来】 猿+怨+炎+「蝋燭」の英名+「アドルフ」や「ガノンドロフ」といった男性名詞の語尾?

【詳細】

百面神官 カオスが、大奮闘したラッキューロの姿からヒントを得て生み出した「5人目の戦騎」。
「キョウリュウジャーのブレイブをも凌駕する感情」ということで「怨み」を本質に誕生した。
カオス曰く「私とデーボス様の復讐心の結晶」。

怨念の顔が浮かび上がった炎を模した全身に、溶けた蝋燭のような角と手足、そこからのぞく肉体に札と鏡を敷き詰めたような姿をしている。

鞘から抜き放った瞬間に銃や剣に変形する携行武器「ローソクラッシャー」、身体の「テカガミラー」や「ムネカガミラー」に吸収した過去の傷をカウンターとして打ち出す「報復ビーム」が武器。

性格は気だるけでドライ。
キャンデリラの楽譜を用意したりと気が利く一面もあるが、本性は「キョウリュウジャーに復讐する」という目的のみで動く狂暴なバーサーカーにしてリベンジャーである。
また自分の「怨み」を増幅させるために敵の強力な技を敢えて受けるという奇行に走ることもあり、その異常さはキョウリュウジャーを戦慄させたほど。

故に得体の知れない態度からラッキューロから嫌悪され、短気なドゴルドとは後述の因縁から相性も悪い。

「怨み」の本質からストレスを抱えてるらしく、常に「頭が痛え」と頭痛を訴えている。

誕生したのはブレイブ25ラストだが、本格的に動き出すのは翌話から。

ブレイブ26にて自己紹介も兼ねてキョウリュウジャーの前にドゴルドとともに姿を現す。
束になった彼らをも凌駕する戦闘スペックとローソクラッシャーの猛攻で圧倒するが、周囲を見境なく攻撃したことで巻き添えを喰らったドゴルドと仲間割れを起こし、カオスによって2人揃って回収される。

その後、ドゴルドを無視してアイガロンと共同作戦に出ることを提案し、アイガロンの立案で彼に親友を殺されたイアンの「怨み」に狙いを定める。
とある荒地で新獣電池「カーニバル」の実験をしていたキョウリュウジャーをアイガロンとともに襲撃するが、「ガブティラ人間」に変貌したレッドの乱入で戦況を乱されて撤収する。

今度は街で破壊活動を行いながら再びイアンから「怨み」を集めようとするが、皮肉にもアイガロンが挑発として発した言葉でイアンが「ダイゴがまだ仲間を想う気持ちを失っていない」という希望を抱いたことで「怨み」の感情が消滅して失敗してしまう。
その後、ラッキューロからスクスクジョイロを借りて自ら巨大化。
プレズオーに互角以上の強さで応戦するが、プレズオー・パラサガン、プレズオー・ザクトルの連撃を敢えて受けて自分の「怨み」を増幅させると、ラッキューロに命令してシュクシュクボールで元に戻って撤退する。

ブレイブ27では、「ガブティラ人間」に変貌したレッドを殺して他のキョウリュウジャーから「怨み」を奪おうと企て、部下のシノビンバカリュードスを引き連れて「レッド狩り」に出撃する。
しかし、イアンたちとの激戦の中、レッドが正気を取り戻したばかりか新たな力「カーニバル」に変身するとその力の前に圧倒され、シノビンバを失ってしまう。
だが、カオスが新たな「怨み」の糸口を見つけたことで次なる作戦に赴く。

ブレイブ28ではキャンデリラが出席していたオーディションの会社の社長の「他社への嫉妬(怨み)」に目をつけ、彼をカリュードスと組ませることで街を破壊して、社長から「怨み(+喜び)」の感情を得る。
しかし、それはキョウリュウジャーをおびき寄せる陽動であり、その間賢神トリンを襲撃して拉致、キャンデリラの「喜びの歌(ダークアレンジ)」と合わせて彼を洗脳する。

ブレイブ29では、仮死状態のトリンが復活できることを知ると、それをカリュードスらとともに阻止しようと襲撃する。
トリンを救うための時間稼ぎをするグレー、シアン、バイオレットの3人を圧倒するが、復活したトリンと「真のカーニバルの力」に気付いたレッドの加勢で形勢が逆転。
「心躍らせる音楽の力」の前には「怨み」を増幅させるどころか、それを感じることができず、キョウリュウレッド・カーニバルの獣電カーニバルフィニッシュを受け倒された。

その後、満身創痍になりながらも辛うじて生き延びていたが、元から犬猿の仲だったドゴルドに奇襲され、彼の「新しい器」に選ばれる。
その企みを察すると、事が上手く運ぶと思うなよと警告しながら、最期はドゴルドと融合して消滅した。

ドゴルドの偽装報告で、表向きは「キョウリュウジャーに倒された」という事で戦死扱いされていたが、実は彼の体内に閉じ込められたまま密かに彼の精神を侵食していた。

後にドゴルド配下に扮したヤナサンタを利用して、ブレイブ42で彼の「怨み」を吸収してついに復活、デーボス幹部に返り咲いた。
その際に粉砕されたドゴルドの仮面を握りつぶそうとしたが、キャンデリラやアイガロンの仲裁で中断している。
その後、カオスから「デーボス細胞」を与えられ、これを自分の左腕とドゴルドの角に取り付けることで彼をコントロールし、自身の手足となって動く駒として支配する。

しかし従順に服従したと見せかけて反撃の機会を狙っていたドゴルドに騙され、空蝉丸を怨みの力で拘束した隙に制御装置の「デーボス細胞」を破壊されて自分の支配から解放してしまう。
さらにドゴルドの呉越同舟とも言えるウッチ―との連携技に圧され、最期は2人が肉体と技を合体させて放つ「雷電残光」を受けて倒された。
最期に怨みを司るはずの自分が他者の怨みの力に負けたことに対する驚きの言葉を漏らしていた。

【余談】

一見すると、他の四大幹部の「喜怒哀楽」とは共通項の無い付け合せのモチーフのように思えるが、実は「怨み」は「五行思想」における5つの感情のうち土を司る。

『エターナルブレイブ』によると、裏モチーフは「空飛ぶ猿」、トランプモチーフはオールマイティな「ジョーカー」。また名前は「怨」、「炎」、「猿」というダブルミーニングならぬトリプルミーニングである。

演じる雅也氏は、過去のスーパー戦隊のレギュラーに出演している。
また偶然にも、ひと昔前の『怨み』をモチーフにしたダークテイストのアニメ作品にもレギュラー出演していた過去がある。

前作でもmisson25で「蝋燭をモチーフにした怪人」が登場した。
また『特捜戦隊』でもEpisode28と29で「鏡を使った強敵」が登場している。

「瀕死の深手を負いながら逃げ延びた先で、自分を目の仇にする幹部の闇討ちで暗殺される」というパターンは、サーガインやキャンサーなど過去の特撮でも見られる。とくに、自身の慢心な振る舞いの結果報復を受けるという自業自得な末路は後者に似てる。

また僅か5話で退場するという途中参加型の幹部としては史上最短(後に復活したが)。

最終更新:2014年06月22日 18:02