コウガネ > 仮面ライダーマルス ゴールデンアームズ

【名前】 コウガネ/仮面ライダーマルス ゴールデンアームズ
【読み方】 こうがね/かめんらいだーまるす ごーるでんあーむず
【演/声】 片岡愛之助
【登場作品】 劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
【所属】 無し
【分類】 人工的な知恵の実/アーマードライダー
【ディティール】 西洋
【変身】 仮面ライダーマルス
【変身アイテム】 戦極ドライバー
金のリンゴロックシード
【特色/力】 闘争心や欲望を増大させ暴走させる
【モチーフ】 黄金の林檎?

【詳細】

戦極凌馬がオーバーロードの遺跡から発見した研究データから蘇らせてしまった存在。

かつてあるオーバーロードインベスが「人工的な知恵の実」を作り出そうとして創りだした存在だが、創造主の意に反してオーバーロード達の闘争心を暴走させ、
他のインベス達と同士討ちさせた、いわばフェムシンムの文明が滅んだ元凶

自らを「新世代の神」と豪語し、今の文明を滅ぼして新たな世界を作り、そこに神として君臨する野望を抱く。
「暗黒の種」と呼ばれるものを相手に埋め込むことで、その埋め込んだ対象の闘争心を増大させ、暴走させる能力を持つ。
闘争心が暴走した相手は普段とは似つかぬ凶暴な性格となり、アーマードライダーに変身して問答無用の攻撃を行うが、一定のラインに達するとその体は黒い植物のようなものに覆われコウガネの本体の養分に還元されてしまう。

この暗黒の種はバッタのような端末を相手に接触させることで行われるが、自分自身をこの端末に細分化することも可能。
イナゴ怪人との関連も疑われるが、明確な使役の様子は劇中ではなかった。だが最終回にて再登場した際、使役している様子があったため、やはりイナゴ怪人はコウガネの指揮下にあったものと思われる。

普段は壮年の男性の姿をしているが、本体は金色に光るリンゴにも見える果実であり、闘争や欲望によって成長する本体を完成させるため、ラピスの作った夢の世界に干渉し、アーマードライダー達のライダーバトルを発生させる。

当初はラピスによってヘルヘイムの森に封印されていたが、戦極凌馬が森の奥地にあった遺跡に研究データが残っていたのを発見。
彼なりのアプローチとしてその研究内容を自分で行ってみようとしたところ、封印が解け突然彼の前に復活する。
そして敵対対象とみなし変身したデュークに暗黒の種を埋め込み、養分に変えた後、角居裕也になりすまして夢の世界に迷い込んだ紘汰の近くで彼もまた養分に変えんとして密かに暗躍していた。

だがインベスがいない世界であるにもかかわらず、常にロックシードを携帯していることを紘汰に見ぬかれ、「インベスに対する護身用」と言ったことに対する矛盾を指摘される。
ラピスの作り出した夢の世界にはインベスがおらず、護身用、つまりロックシードの用途を知っていることから自分と同じ世界から入り込んだ異分子であることに感づかれたのである。

そこで正体を表し、どこからともなく取り出した戦極ドライバーと黄金のリンゴロックシードを使い仮面ライダーマルスへと変身する。
平和な夢の世界を再び戦乱渦巻く危険な世界に改変したことに憤る紘汰は、鎧武に変身しマルスと相対。

鎧武オレンジアームズをソードブリンガーの斬撃とアップルリフレクターのシールドバッシュ等で圧倒し、養分にされてしまったアーマードライダー達が残したロックシードを見つけた紘汰はドリアンアームズ、ドングリアームズにアームズチェンジして食い下がる。
なおも互角以上に渡り合い、ジンバーレモンアームズにチェンジし突撃してきた隙を突いて彼に暗黒の種を植えこみ、下僕にすることに成功する。
暗黒化させた鎧武を操り、他のアーマードライダーの排除を行うも、紘汰は自力で洗脳を解除。

その事実に驚愕し、極アームズとなった鎧武と馬上での激しい攻防を繰り広げ、炎の馬を作り出すも敗北。
「燃え盛るリンゴ」らしき本体を露出してなお目的を果さんとするも、復活したアーマードライダー達との激戦の末、ボールに变化した冠を極アームズが蹴り飛ばし、それが本体に直撃し爆散した。


【余談】

『ウォーニングフルーツカクテル』によると、当初は林檎ではなく赤紫の「ドラゴンフルーツ」という果実をモチーフにする案があったが、「日本では馴染みが薄い」という理由で断念されている(後に、次の劇場版に登場する悪のライダーをデザインする際に、それを思い出したスタッフが採用したという経緯がある)。

名前の由来はおそらく、変身前は「黄金」の読み方を変えたもの、変身後は「林檎」を意味するラテン語から。
なお、「林檎」に関しては「邪悪」というもう1つの意味を持ち、『旧約聖書』でアダムたちが口にした「知恵の実」が林檎だという仮説があるのも、それに関する記述で両者を混同したからだと言われている。
また、存在そのものは世界各地に実際に伝承で存在する「黄金の林檎伝説」を擬人化したものだと思われる。

彼が使用していた戦極ドライバーはライダーインジケーターが機能していたことからイニシャライズ機能を持つ初期型の戦極ドライバーである可能性が高い。
どのような入手手順を踏んだのかは不明だが、「確かこうするのだったかな?」とドライバーのあ使い方と機能を把握していたことから、何らかの手段で模倣品を作り出したか、戦極を養分に変えたあと彼の管理していたものを手に入れたかは不明。
戦極凌馬のことだから初期型の一つや二つ手元に残してそうではある。彼が居た外部の研究室に保管されていたのかもしれない。

なおコウガネが復活した時系列は、劇場版が37話以降の話であるため、戦極凌馬がユグドラシルを離脱し告発した後、第38話で再び沢芽市に戻ってくる前と思われる。
ユグドラシルから離れたことで、独自にオーバロードに繋がろうという思惑だったのだろうか。

最終更新:2023年12月14日 01:25