「圧縮冷凍されるぐらいなら…」
【詳細】
30世紀の未来に生き、様々な犯罪を犯したとして
圧縮冷凍の刑を受けていた犯罪者達の総称。
軽い罪では窃盗、重い罪では大量殺人等を犯し、その刑罰として肉体を十数cm程にまで圧縮した上で凍結処理が施され、圧縮冷凍カプセルに保管されるという状態で
ロンダー刑務所に収監されている。
「ロンダー」や「ロンダー囚人」と呼ばれるが、服役していたのがロンダー刑務所であったことからそう呼ばれているだけで他にも同じような場所があった場合違った名前になったのかもしれない。
彼らは身体組織を強制的に圧縮された上で冷凍されている為、解凍されるとその反動で巨大化(リバウンド)してしまい、それを抑える為に身体の何処かに
シールが貼られている。
このシールを剥がす事で意図的にリバウンドを引き起こし、細胞組織が20倍に膨張する事で巨大化を果たすが、戦闘中のアクシデントでこのシールが剥がれるか、圧縮冷凍される直前に最後の手段として自らシールを剥がして巨大化する事が多い(その際に
上記の台詞、或いは囚人によって特徴的な台詞を発言する)。
本来はロンダー刑務所の最上階のタワーに収容されているが、
ドン・ドルネロ達が20世紀に逃亡する際に最上階ごと持ち出された。
技術レベルが圧倒的に劣る現代で効率よく金稼ぎを行う為、ドルネロ達は彼らを手駒として働かせる事を思い付き、刑務所内にあった凍結処理を解除する装置を使い、現代に復活させている。
基本的に囚人達はドルネロ達とは金や何らかの縁で繋がっているだけに過ぎず、「ドルネロの部下」という意識はほとんどない。
犯罪者同士の繋がりで一部の囚人はファミリーのメンバーと面識がある場合もあるが、彼らは基本的に徒党を組まずに各々が好き勝手に犯罪を犯していた者達である為に我が強く、ファミリーと知り合いであっても問題行動が過ぎれば、再度圧縮冷凍もされる可能性があり得る上、刑務所そのものを掌握しているファミリー、もしくはドルネロ達の方が立場が強い。
圧縮冷凍から開放してくれた恩を一応感じているのか、ドルネロ達の計画に沿って何らかの行動を取っている囚人もいるが、純粋な破壊活動やタイムレンジャーの抹殺の為に解凍された囚人も存在する。
一度に複数の囚人を解凍することはまず無いが、上述の理由付けが「敵対組織が怪人を小出しにしてくる」という特撮のお約束に対するメタ的な怪盗と言える。
Case File 3の
現金強奪犯キースの会話によれば、「(圧縮冷凍中は)身体が動けなくとも脳は半分だけ動いている為にとても苦しい」らしく、圧縮冷凍の刑罰は彼らにとっては過酷この上ない。
自らの意思で巨大化する囚人達もこの心理が働いているらしく、プレスリフレイザーによって圧縮冷凍されかかってもシールを剥がす事でリバウンドを起こしてしまえば、圧縮冷凍の効果を無視できる(いずれにしろリバウンドは彼らにとって「最後の足掻き」ともいえる手段である)。
タイムレンジャーには解凍された囚人に判決以上の刑を与える権限はない為、基本的に圧縮冷凍した後に回収するという形を取っている。
Case File 5のグリーンの会話によれば、「タイムレンジャーであっても囚人を殺害した時点で犯罪者になってしまう」らしい。
最後は解凍された後、タイムレンジャーに圧縮冷凍されずに活動していた囚人も21世紀の大消滅が近い事を知ったドルネロに再び圧縮冷凍される。
ギエンの銃撃で致命傷を負った彼の遺言によりタイムレンジャーは囚人達を31世紀に戻した。
これらの囚人の中でも特に強力で凶悪な性格を持ち、人格に問題がある者達を「
ヘルズゲート囚人」と呼ぶ。
それぞれ「囚人ナンバー」なるものが付けられ、タックの検索によってそれが口に出される場合がある。
【余談】
双方警察側の立ち位置だが、両戦隊共に「ヒーロー側に怪人の処刑権限が与えられている」という点でタイムレンジャーとは根本的に異なる。
デカレンジャーはその場でデリートか否かを判別する為、死刑相当の凶悪な犯罪者達ばかりが登場し、最終的にデリートされている。
演出の都合で即決でデリート許可が下されているようにみえるが、『10 years after』で実際は宇宙最高裁判所のある惑星は時間の流れが地球とは異なる為、専任者達が時間をかけて取り決めている事が判明しているが、デリート許可が下されたアリエナイザーは「どうあっても死刑」という凶悪犯ばかりである。
しかし、パトレンジャーは「国際警察の権限により実力を行使する」としか宣言していない為に
ギャングラーがどういう扱いで処理されているのか定かでない。
最終更新:2023年12月09日 01:22